「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」を見ました [コラム]

先週の金曜日、さいたま芸術劇場で上映された「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」を、妻と一緒に見てきました。

http://www.theladymovie.jp/

BBC時代、アウンサンスーチーさんのご主人が亡くなった、という報道も通訳しているんですよね。でも、当時はこのご夫妻がどのような人なのかを十分理解していませんでした。

そういうことは、振り返ってみると結構多いなと思います。

映画を見ながらいろいろなことを思ったのですが、ちょっとまだうまく整理がついていません。もちろん事実に基づいているとはいえ、いろいろな脚色はあるなとは思いました。でも、軍事政権の理不尽さは良く描けていますので、通翻の皆さんはぜひ見てみることを勧めます。自分たちが生きている状況が、どれだけ恵まれているのか、また恵まれていても、人はどれだけ動けない・動かないものなのかをしみじみ考えさせられますよ。

アウンサンスーチーさんについて
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%BC

父親のアウンサン将軍について
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%B3

軍事政権のネ・ウィン大統領について
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3

このネ・ウィン氏には、日本は多額のODAを与えているんですよね。見方によっては軍事独裁政権の支援をしていたとも取れるわけで、そのあたりも考えていかないと。

ちなみに私がBBC日本語部にいた頃も、今も、BBCでは一貫して「ミャンマー」「ヤンゴン」ではなく、「ビルマ」「ラングーン」という用語を使って報じています。軍事政権の言うことには従わない、という組織としてのポリシーがあるからだそうです。

NHKや外務省には、また独自のポリシーがあるのだと思いますが、そこをもっと広く伝えることも大事なのではないか、とも思いました。

柴原 智幸
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