松崎さんのニュージーランド便り [留学]

柴原先生、通翻のみなさん

お久しぶりです!
プレゼン会いいですね。わたしも参加したかったです!

さて、今日はニュージーランドでの生活で気づいたことなど色々とみなさんとシェアできればと思っています。

まずは、identityについて。こっちに来て、identityって何だろう、nationality?ethnicity?色々と考えさせられることがたくさんあります。

わたしの住んでいるオークランドはニュージーランド最大の都市であり、ニュージーランドの人口の4分の1が集中しています。そして、移民が多いニュージーランドの中でもさらにたくさんの移民が集まる都市で、市の40%の人口が海外出身者です。街を歩いていても、本当に様々な人種の人を見かけます。特にアジア(中国)系が多く感じます。

大学にも本当に様々な人種の人がいます(留学生以外で)。友人の中にも、国籍はニュージーランドで、生まれは中国、フリピン、でも小さい頃からニュージーランドで暮らしている、という人が本当にたくさんいます。また、ニュージーランド周辺のPasicic Islands( Fiji, Samoaなど)出身で、でも国籍はニュージーランド、そして生活はニュージーランドとFijiやその他の国を行き来したりしている友人もたくさんいます。

日本は単一民族国家なので、日本にいたらほとんどが日本人ですよね。たまに電車や街で外国人を見かけるくらいですよね。なので、日本にいたときはidentityについてそんなに深く考えた事もありませんでした。自分を含めて、周りのほとんどの人が純日本人が多かったからです。

しかし、オークランドという国際色溢れる都市にきて、またIntercultural Competenceという授業を取って、色々とidentityって何だろうということを考えるようになりました。

Intercultural Competence(ICC)の授業はざっくり言うと異文化理解についての授業なのですが、知識を学ぶというよりも、「自分」について考えることに重点が置かれています。

なので、毎回授業の中でのactivityを通して、自分のidentityについて考えます。とても興味深かったactivityは、「自分の属する文化からその文化を代表する物を何でもいいので1つもってくること」というものでした。
わたしは、日本のおみくじを持っていきました。もちろん、objectを選ぶのに苦労はしませんでした。

しかし、他のクラスメイトはobjectを選ぶのにとても苦労したようです。なぜなら、みんな自分がどの文化に属するのかいまいちはっきりしないという人が多かったからです。

ある私の友人で南アフリカ出身で6歳でニュージーランドに移民した人は、あえてスマートフォンをobjectとして選びました。

理由を聞くと、「自分は南アフリカ出身だけど、自分が南アフリカの文化に属するとも、ニュージーランドの文化に属するとも感じない。大学を卒業して、世界をまわって自分の文化を見つけたい。あと、自分は自分だ。」というような意見を言っていました。

この友人のように考える人がクラスにはたくさんいました。
日本で生まれ、日本で育ち、自分は日本人以外の何者でもないと思っていたわたしには、この考え方はとても衝撃的でした。

ICCの他にも色々な授業を通して、1つ分かったことがあります。それは、' I indentify myself as a Japanese and I belong to Japanese culture, but I don't subscribe to some Japanese culture. Even though I'm Japanese, I have different values and norms from my Japanese friends. I'm just me.' ということです。

以下がBrowne(2008)からの引用ですが、とても興味深かったので載せておきます。

‘Look, don’t identify me by the size and shape of my body, my social class, my job, my gender, my ethnicity, my sexuality, my nationality, my age, my religion, my education, my friends, my lifestyle, how much money I earn, the clothes I wear, the books I read, where I go shopping, the way I decorate my house, the television programmes and movies I watch, my leisure and sports activities, the car I drive, the music I listen to, the drinks I like, the food I eat, the clubs I go to, where I go on holiday, the way I speak or my accent, the things I say, the things I do, or what I believe in. I’m just me. OK?’

なんか色々とばーっと書いてしまいましたが、まだICCの授業もあと何週間か残っているのでまた色々と考えることがあると思いますが、今はこのように自分の中で考えています。

他にも色々と書きたいことがあるのですが…あまり長いとみなさん読むのが大変だと思うので、

もう1つだけ。
それは就職活動についてです。

こっちに来て、日本の就職活動の制度ってやっぱりおかしいよなと感じています。

ニュージーランドの大学は3年制なのですが、在学中から就職活動を始める人はほとんどいないらしいです。
みんな卒業してから仕事を見つけるそうです。中には、卒業してから数ヶ月バカンスをしてから就職活動をする人もいます。ニュージーランドの大学は12月に卒業式があります。

わたしの友人で3年生の人もたくさんいますが、みんな就職活動はあまりしていません。(もちろん、海外で働きたい人は応募をしたり、国内で働く人でもインターンや仕事の情報収集はしています)ですが、日本のような合同説明会、面接を何社も何社も受ける、というような現象は一切ありません。
みんな卒業するまで、しっかりと学業に集中しています。

ニュースを見たら、日本でもわたしの1つ下の学年から就職活動解禁が遅くなる、という記事がありましたが、それでもまだ少し早すぎる気がします。大学は学びの場であって、就職活動のせいでその学びが妨げられるのは本末転倒ではないのかなと。

またいわゆる「新卒ブランド」みたいな考えもちょっとどうなのかなーと思います。

また友達にニュージーランドの就職活動のシステムについて詳しく聞いてみようと思います!

と、長々と書いてしまいましたが、最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。
今日本はゴールデンウィークでしょうか?
わたしも2週間ほど中間休みでした。(明日で終わりですが)

わたしは後期は観光学を取ろうと思っていて、もともと旅行も大好きなので、この休みをつかって色々なところに旅行してきました!(世界一のウォーターラフティングで7メートルの滝から落ちてきました笑。次はスカイダイビングをしようかなーと考えてます笑 あ、もちろんちゃんと勉強もしています笑)

これから留学に行くみなさんも、是非現地でしか体験出来ないことに色々挑戦してみてください!

それでは、また近況報告しますね。
日本のみなさんからも色々報告が聞けるのを楽しみにしています。

松崎陽香
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