ブリティッシュ・ヒルズに行ってきました! [コラム]
<単なる旅行記というか、アルバムみたいなものです。通訳や英語関連の話は全くありませんので、ご了承ください>
3月に妻のご両親、私の両親&柴原家4人で箱根に行ったのですが、「また3世代で旅行したいね」という話になり、せっかく大学から利用券が2人分支給されるので、福島県にあるブリティッシュ・ヒルズに行ってきました。
私も授業の準備やら学生の英文添削やらNHKの原稿に台本やら、アルク関連の原稿やら、書いていて冷や汗が出て来ましたが、とにかく諸々の仕事はあったものの、申し訳ないですがいったんすべてストップして、1日半、イギリスの雰囲気に浸ることにしました。
http://www.british-hills.co.jp/
大学院時代からBBC時代まで、何年かイギリスに住んでいたこともあって、個人的にはとても好きな施設です。妻も小さい頃に一家でイギリスで暮らしていた帰国子女なので、3年ほど前の10月終わりに、3家族8人で行って楽しんだこともあります。あの時は雪が舞う中を歩いたりして、幻想的な美しさでしたね。今回は、妻のご両親はすでにスケジュールが入っているということで、私の一家4人と私の両親の6人で行くことになりました。
<最寄駅にて。このあと新幹線に乗り換えて、わずか1時間ほどで新白河到着です>
新白河からはブリティッシュ・ヒルズのシャトルバスに乗り込んで、新緑の山中を揺られること40分。疲れが出てグーグー寝ているうちに、バスはすでにブリティッシュ・ヒルズの敷地内でした。イギリスと同じ道路標識が立っています。
まずはマナーハウスでチェックイン。下の写真はフロント前の一角。冬は暖炉が燃えていて、非常に雰囲気が良い場所です。
<こんなところが「居間」だったら良いねえ、と話す面々>
お昼も近いので、ティールーム「アスコット」に向かうことにしました。ここでは本格的なアフタヌーンティーやハイティーが楽しめるほか、美味しい軽食もいただけます。
<入り口そばの電話ボックスが珍しい子供たち。携帯電話の普及で、イギリスでもこういうボックスはとんと見なくなりましたね>
<屋内も良い雰囲気なのですが、天気も良いことですし、テラスで食べることにしました>
<テラスからの風景。本当にイギリス、特にスコットランドのような雰囲気ですね>
<植物好きの母と、元気を持て余している息子は、テラスを降りて庭を散策>
<妻も楽しそうです>
<昼食の風景。どれもおいしかったです>
昼食を食べ終えたあたりで、何とブリティッシュ・ヒルズの森支配人がご挨拶にいらっしゃいました。出発前日に私の研究室で、ブリティッシュ・ヒルズの研修担当の方と研修案などについてお話したので、その方からご連絡が行ったのでしょうね。
お忙しいでしょうに、完成したばかりの「バラック」という宿泊施設をご案内して下さいました。
<「バラック」とは英語で「兵舎」。コンセプトとしては、ブリティッシュ・ヒルズを守備する人が寝泊りする場所、のような感じだそうです。新しくてきれいでした>
<教室。パブリックスクールみたいな雰囲気です>
<何と、普段は入れない屋上まで連れて行ってくださいました。屋上からの眺めは最高で、風力発電の風車や会津磐梯山も遠くに望めました>
<「バラック」だけに、大砲があるということで。どちらに向けるのかに結構頭を悩ましたのだとか。そりゃ、マナーハウスの方に向けるわけにもいきませんしね。結局、入り口の方をにらんでおります。ブリティッシュ・ヒルズの守り神、というところでしょうか>
<年齢を問わず、のんびりと楽しめる場所です>
<天気も良くて、どちらにカメラを向けても絵になります>
<我が家のクイーンとプリンセス(笑)>
ブリティッシュ・ヒルズの施設で何が好きと言って、マナーハウス2階のライブラリーほど好きな場所はありません。エレファント・ラダーは鉄板ネタですね(それが何かは、行ってみてのお楽しみです)。置いてある本も、良く見てみると面白い品ぞろえで、何より雰囲気が良い。ヒギンズ教授とイライザが入って来そうな感じです。
<自宅のようにくつろぐ面々>
<こういう一角が自宅にあれば、と思いますが、ここにくることで満喫できるわけですからね。楽しいです>
<この長テーブルのある部屋は、何かのドラマでロケに使われたのだそうです。通翻課程のオリエンテーション・キャンプの時は、英文を暗唱する宿題を出して、このテーブルに全員着席して順番に暗唱したり、日本語の詩を朗読したりしました。あれも楽しかったなあ>
<くつろぐThe Shibaharas>
<これは、どうやら大正時代ぐらいの英文百科事典です。日本についての記述を読んでいるところ。面白いです>
2階にはクイーンズ・ルームとキングズ・ルームもあります。これも実に豪華です。オリエンテーション・キャンプの引率に来たときは、学生たちが英語プログラムを受けている時間はやることがないので、キングズ・ルームの大きなデスクで本を読むのを楽しみにしております。
<キングズ・ルームのソファーに座る柴原家の女帝たち(笑)>
<キングズ・ルームの執務机に陣取る息子>
<2階の見学が終わった後は、会談で記念写真。逆光で申し訳ないですが>
さて、書き忘れていましたが、フロントにいた女性は、何と私が神田に着任した年に、私のメディア・イングリッシュの授業を受講していた五十嵐さんでした。あれこれ話していると、今日の15時から、ネイチャー・トレイル・ウォークがあるとのこと。神田外語大学の生物学の先生が、解説を担当して下さるそうです。
……ん?神田外語大学?生物学?
「ひょっとして、飯島先生ですか?」
「あれ、御存じなんですか?」
「えー!ご存知も何も……」
というわけで、「飯島先生の話は絶対面白いから、みんなで参加しよう!」と残り5人を説得し、参加の運びとなりました。
それにしても、まだ1時間半ほどあります。そこで、体育館で卓球とバドミントンをすることにしました。借りるときはネイティブのスタッフに息子が英語でお願いしたところ、無事ラケットとボールとシャトルを借りられました。こういう形で、自然に英語を使う機会があるというのは良いですね。
父はそこそこ卓球が上手く、娘と母と一緒に卓球台を占拠。一方私と妻と息子はバドミントンに興じます。
<体育館は我々で貸切状態でした。贅沢ですねえ>
息子は私に似ず運動が得意なのですが、そこはさすがに小学生。運動神経皆無の私と良い勝負です。問題は妻。実は、高校時代、バドミントン部の副主将だったのです!
<容赦なく打ちこまれるシャトルに、防戦一方の私。一方、生き生きと夫を叩きのめす妻!>
部屋への入室は15時からということで、いったん部屋に向かいます。フロントで預けた荷物も搬入されており、下着などを着替えてからネイチャー・トレイル・ウォークに参加しました。
<白い服の女性が飯島先生です>
<これ、何だと思いますか?何とフキノトウのなれの果てだそうです>
<躊躇なく地面に膝をつくあたりに、生物学者としての姿勢を見る思いですね>
つる性植物のお話を聞いたり、植物の同定の難しさを伺ったり、生物学者がゴルフコースをどう見るかという話が飛び出たりで、90分間があっという間でした。それにしても、「もみじ」という植物があるのではなく、カエデの総称として「もみじ」というのだという話は目からうろこでしたね。展望台から見た羽鳥湖もきれいでした。
息子があれこれ質問したことにも楽しそうにお答えいただき、目も耳も頭も大満足のひと時でした。誰かが大好きなことについて話すのに耳を傾けるというのは、実に有意義で楽しいことです。せっかく飯島先生という得難い人材がいらっしゃって、ブリティッシュ・ヒルズ近辺でフィールドワークをなさっているわけですから、こんな機会がもっとたくさんあると良いなあと思いました。
さて、イエ・ショップでお土産などを買ってから、私と息子は体育館の階下にあるプールに行きました。これまた空いておりまして、というか、私と息子でジャクジーも広いプールも貸切でした!たっぷり泳ぎましたが、スイミングスクールで鍛えている息子に、ことごとく競り負けたのが悔しいやら嬉しいやら。
部屋に戻って身支度を整え、18時からフォルスタッフ・パブで夕食です。以前に来たときにはリフェクトリーで食べたのですが、今回はカジュアルに楽しもうということで、最初からパブ飯です。個人的には、そのまま飲み会になだれ込めるのが好都合だったりします。
部屋に備え付けのコートを着るほど寒くはなかったのですが、やはり着てみたい、というわけで、こんな格好でパブに向かいました。
パブに到着する前、マナーハウスの先にあるラウンドアバウトで、大きな車とすれ違います。すると、突然停車する車。窓が開いて中から声をかけて下さったのは、英米語学科の矢頭先生でした!今日のブリティッシュ・ヒルズ、神田外語大学の比率が急上昇しております。
さて、そうこうするうちにパブに着きました。スタッフの方々と英語でやり取りしながらの夕食は、実に楽しかったです。久しぶりにイギリスビールを味わい、さらに留学時代のことを思い出しながらサイダー(リンゴ酒)を飲みました。
ちなみに、サイダーは値段の割にアルコール度数が高いので、留学時代に酒好きの友人とよく飲んでいたんですよ。
3リットル入りの、爆弾みたいに大きなペットボトルがありまして、それを肩に担いで通訳翻訳コースの友人の寮まで行き、「おーい、飲もうぜー!」と言って飲みはじめ、「俺たちこれから、一体どうなっちゃうんだ!本当に通訳になれんのか!?」などと騒ぎながら2人で全部飲み干したりしていましたっけねえ。その友人は、現在携帯電話会社の社内通訳者として活躍中です。
ちなみに娘がこのクッションを見て曰く。「これ誰?SMAP?」
<ファンに怒られるよ>
<本日のメニュー。どれもおいしかったです。追加でサラダも作っていただきましたし、息子はchipsを英語で注文出来て嬉しかったようです。お世話になりました!>
夕食の後は、パブに移動してさらにビールを飲みます。子供たちは21時過ぎまで、リフレッシュルームで無料で貸し出されているゲーム(ジェンガなどいろいろあったそうです)で遊んでいました。これはまあ、ちょっとイギリスではできないことですね。日本ならではです。21時をちょっと回ったあたりでお開きにしました。
ハウスの2階にあるラウンジを見せたくて、みんなでそこでお茶を飲むことにしました。息子は、置いてあったシャーロック・ホームズの本(日本語です)にさっそく夢中になって、おしゃべりもそこそこに、スタンドの下で読んでいましたね。
だいぶ夜更かしをしてしまったので、サッとお風呂に入って寝ることにします。
<いや、娘よ、眠いのは分かるが、この脱ぎっぷりはどうかと……>
明けて日曜日。朝食をとってしばらくのんびりしたら出発です。
部屋の写真を撮り忘れてしまったのですが、相変わらずの居心地の良さでした。1週間ぐらい泊まって、のんびり本を読んだり考え事をしたりしたいです。
<本来ツインなのですが、真ん中にエクストラ・ベッドを入れてもらって娘が寝ました。息子はおじいちゃん&おばあちゃんの部屋です>
<コーヒー、紅茶なども充実。オリジナルブレンドの紅茶がおいしいです>
<朝食に向かいます>
朝食はリフェクトリーでした。バイキング形式で、子供たちは大喜びです。飯島先生、矢頭先生もいらっしゃって、ご挨拶をしました。
のんびり朝食を食べても9時前。11時のシャトルバスですので、まだ結構時間があります。父と母は荷作りのために自室に戻ります。
……で、我々4人は、また卓球&バドミントン大会です。着替えがないっちゅーに!でも、実に楽しかったですね。
10時にチェックアウトした後は、子供たちはまたリフレッシュ・ルームのゲームで遊びに行き、妻は手紙書き、私はキングズ・ルームの執務机で読書です。
ただ、途中で両親が上がってきて、3人であれこれ話しておりました。机の上にある2冊の本のうち、左側が私が持ち込んだものです。The Thames and Iという、浩宮様の留学記の英訳版。これがとても面白いんですよ。それをあの雰囲気の中で読むのですから、実に楽しいひと時でした。
やがて時間が来て、子供たちを迎えに行きます。
<楽しそうに遊んでいました>
スタッフの皆さんに見送られて、シャトルバスは一路新白河駅へ。車中駅弁を買って、みんなで食べました。久々にのんびりした休日で、実質的に1日半の長さだったとは思えない充実感でした。
次は英語プログラムなども体験したいですね。スヌーカーに挑戦してみるのも面白いかもしれません。
3月に妻のご両親、私の両親&柴原家4人で箱根に行ったのですが、「また3世代で旅行したいね」という話になり、せっかく大学から利用券が2人分支給されるので、福島県にあるブリティッシュ・ヒルズに行ってきました。
私も授業の準備やら学生の英文添削やらNHKの原稿に台本やら、アルク関連の原稿やら、書いていて冷や汗が出て来ましたが、とにかく諸々の仕事はあったものの、申し訳ないですがいったんすべてストップして、1日半、イギリスの雰囲気に浸ることにしました。
http://www.british-hills.co.jp/
大学院時代からBBC時代まで、何年かイギリスに住んでいたこともあって、個人的にはとても好きな施設です。妻も小さい頃に一家でイギリスで暮らしていた帰国子女なので、3年ほど前の10月終わりに、3家族8人で行って楽しんだこともあります。あの時は雪が舞う中を歩いたりして、幻想的な美しさでしたね。今回は、妻のご両親はすでにスケジュールが入っているということで、私の一家4人と私の両親の6人で行くことになりました。
<最寄駅にて。このあと新幹線に乗り換えて、わずか1時間ほどで新白河到着です>
新白河からはブリティッシュ・ヒルズのシャトルバスに乗り込んで、新緑の山中を揺られること40分。疲れが出てグーグー寝ているうちに、バスはすでにブリティッシュ・ヒルズの敷地内でした。イギリスと同じ道路標識が立っています。
まずはマナーハウスでチェックイン。下の写真はフロント前の一角。冬は暖炉が燃えていて、非常に雰囲気が良い場所です。
<こんなところが「居間」だったら良いねえ、と話す面々>
お昼も近いので、ティールーム「アスコット」に向かうことにしました。ここでは本格的なアフタヌーンティーやハイティーが楽しめるほか、美味しい軽食もいただけます。
<入り口そばの電話ボックスが珍しい子供たち。携帯電話の普及で、イギリスでもこういうボックスはとんと見なくなりましたね>
<屋内も良い雰囲気なのですが、天気も良いことですし、テラスで食べることにしました>
<テラスからの風景。本当にイギリス、特にスコットランドのような雰囲気ですね>
<植物好きの母と、元気を持て余している息子は、テラスを降りて庭を散策>
<妻も楽しそうです>
<昼食の風景。どれもおいしかったです>
昼食を食べ終えたあたりで、何とブリティッシュ・ヒルズの森支配人がご挨拶にいらっしゃいました。出発前日に私の研究室で、ブリティッシュ・ヒルズの研修担当の方と研修案などについてお話したので、その方からご連絡が行ったのでしょうね。
お忙しいでしょうに、完成したばかりの「バラック」という宿泊施設をご案内して下さいました。
<「バラック」とは英語で「兵舎」。コンセプトとしては、ブリティッシュ・ヒルズを守備する人が寝泊りする場所、のような感じだそうです。新しくてきれいでした>
<教室。パブリックスクールみたいな雰囲気です>
<何と、普段は入れない屋上まで連れて行ってくださいました。屋上からの眺めは最高で、風力発電の風車や会津磐梯山も遠くに望めました>
<「バラック」だけに、大砲があるということで。どちらに向けるのかに結構頭を悩ましたのだとか。そりゃ、マナーハウスの方に向けるわけにもいきませんしね。結局、入り口の方をにらんでおります。ブリティッシュ・ヒルズの守り神、というところでしょうか>
<年齢を問わず、のんびりと楽しめる場所です>
<天気も良くて、どちらにカメラを向けても絵になります>
<我が家のクイーンとプリンセス(笑)>
ブリティッシュ・ヒルズの施設で何が好きと言って、マナーハウス2階のライブラリーほど好きな場所はありません。エレファント・ラダーは鉄板ネタですね(それが何かは、行ってみてのお楽しみです)。置いてある本も、良く見てみると面白い品ぞろえで、何より雰囲気が良い。ヒギンズ教授とイライザが入って来そうな感じです。
<自宅のようにくつろぐ面々>
<こういう一角が自宅にあれば、と思いますが、ここにくることで満喫できるわけですからね。楽しいです>
<この長テーブルのある部屋は、何かのドラマでロケに使われたのだそうです。通翻課程のオリエンテーション・キャンプの時は、英文を暗唱する宿題を出して、このテーブルに全員着席して順番に暗唱したり、日本語の詩を朗読したりしました。あれも楽しかったなあ>
<くつろぐThe Shibaharas>
<これは、どうやら大正時代ぐらいの英文百科事典です。日本についての記述を読んでいるところ。面白いです>
2階にはクイーンズ・ルームとキングズ・ルームもあります。これも実に豪華です。オリエンテーション・キャンプの引率に来たときは、学生たちが英語プログラムを受けている時間はやることがないので、キングズ・ルームの大きなデスクで本を読むのを楽しみにしております。
<キングズ・ルームのソファーに座る柴原家の女帝たち(笑)>
<キングズ・ルームの執務机に陣取る息子>
<2階の見学が終わった後は、会談で記念写真。逆光で申し訳ないですが>
さて、書き忘れていましたが、フロントにいた女性は、何と私が神田に着任した年に、私のメディア・イングリッシュの授業を受講していた五十嵐さんでした。あれこれ話していると、今日の15時から、ネイチャー・トレイル・ウォークがあるとのこと。神田外語大学の生物学の先生が、解説を担当して下さるそうです。
……ん?神田外語大学?生物学?
「ひょっとして、飯島先生ですか?」
「あれ、御存じなんですか?」
「えー!ご存知も何も……」
というわけで、「飯島先生の話は絶対面白いから、みんなで参加しよう!」と残り5人を説得し、参加の運びとなりました。
それにしても、まだ1時間半ほどあります。そこで、体育館で卓球とバドミントンをすることにしました。借りるときはネイティブのスタッフに息子が英語でお願いしたところ、無事ラケットとボールとシャトルを借りられました。こういう形で、自然に英語を使う機会があるというのは良いですね。
父はそこそこ卓球が上手く、娘と母と一緒に卓球台を占拠。一方私と妻と息子はバドミントンに興じます。
<体育館は我々で貸切状態でした。贅沢ですねえ>
息子は私に似ず運動が得意なのですが、そこはさすがに小学生。運動神経皆無の私と良い勝負です。問題は妻。実は、高校時代、バドミントン部の副主将だったのです!
<容赦なく打ちこまれるシャトルに、防戦一方の私。一方、生き生きと夫を叩きのめす妻!>
部屋への入室は15時からということで、いったん部屋に向かいます。フロントで預けた荷物も搬入されており、下着などを着替えてからネイチャー・トレイル・ウォークに参加しました。
<白い服の女性が飯島先生です>
<これ、何だと思いますか?何とフキノトウのなれの果てだそうです>
<躊躇なく地面に膝をつくあたりに、生物学者としての姿勢を見る思いですね>
つる性植物のお話を聞いたり、植物の同定の難しさを伺ったり、生物学者がゴルフコースをどう見るかという話が飛び出たりで、90分間があっという間でした。それにしても、「もみじ」という植物があるのではなく、カエデの総称として「もみじ」というのだという話は目からうろこでしたね。展望台から見た羽鳥湖もきれいでした。
息子があれこれ質問したことにも楽しそうにお答えいただき、目も耳も頭も大満足のひと時でした。誰かが大好きなことについて話すのに耳を傾けるというのは、実に有意義で楽しいことです。せっかく飯島先生という得難い人材がいらっしゃって、ブリティッシュ・ヒルズ近辺でフィールドワークをなさっているわけですから、こんな機会がもっとたくさんあると良いなあと思いました。
さて、イエ・ショップでお土産などを買ってから、私と息子は体育館の階下にあるプールに行きました。これまた空いておりまして、というか、私と息子でジャクジーも広いプールも貸切でした!たっぷり泳ぎましたが、スイミングスクールで鍛えている息子に、ことごとく競り負けたのが悔しいやら嬉しいやら。
部屋に戻って身支度を整え、18時からフォルスタッフ・パブで夕食です。以前に来たときにはリフェクトリーで食べたのですが、今回はカジュアルに楽しもうということで、最初からパブ飯です。個人的には、そのまま飲み会になだれ込めるのが好都合だったりします。
部屋に備え付けのコートを着るほど寒くはなかったのですが、やはり着てみたい、というわけで、こんな格好でパブに向かいました。
パブに到着する前、マナーハウスの先にあるラウンドアバウトで、大きな車とすれ違います。すると、突然停車する車。窓が開いて中から声をかけて下さったのは、英米語学科の矢頭先生でした!今日のブリティッシュ・ヒルズ、神田外語大学の比率が急上昇しております。
さて、そうこうするうちにパブに着きました。スタッフの方々と英語でやり取りしながらの夕食は、実に楽しかったです。久しぶりにイギリスビールを味わい、さらに留学時代のことを思い出しながらサイダー(リンゴ酒)を飲みました。
ちなみに、サイダーは値段の割にアルコール度数が高いので、留学時代に酒好きの友人とよく飲んでいたんですよ。
3リットル入りの、爆弾みたいに大きなペットボトルがありまして、それを肩に担いで通訳翻訳コースの友人の寮まで行き、「おーい、飲もうぜー!」と言って飲みはじめ、「俺たちこれから、一体どうなっちゃうんだ!本当に通訳になれんのか!?」などと騒ぎながら2人で全部飲み干したりしていましたっけねえ。その友人は、現在携帯電話会社の社内通訳者として活躍中です。
ちなみに娘がこのクッションを見て曰く。「これ誰?SMAP?」
<ファンに怒られるよ>
<本日のメニュー。どれもおいしかったです。追加でサラダも作っていただきましたし、息子はchipsを英語で注文出来て嬉しかったようです。お世話になりました!>
夕食の後は、パブに移動してさらにビールを飲みます。子供たちは21時過ぎまで、リフレッシュルームで無料で貸し出されているゲーム(ジェンガなどいろいろあったそうです)で遊んでいました。これはまあ、ちょっとイギリスではできないことですね。日本ならではです。21時をちょっと回ったあたりでお開きにしました。
ハウスの2階にあるラウンジを見せたくて、みんなでそこでお茶を飲むことにしました。息子は、置いてあったシャーロック・ホームズの本(日本語です)にさっそく夢中になって、おしゃべりもそこそこに、スタンドの下で読んでいましたね。
だいぶ夜更かしをしてしまったので、サッとお風呂に入って寝ることにします。
<いや、娘よ、眠いのは分かるが、この脱ぎっぷりはどうかと……>
明けて日曜日。朝食をとってしばらくのんびりしたら出発です。
部屋の写真を撮り忘れてしまったのですが、相変わらずの居心地の良さでした。1週間ぐらい泊まって、のんびり本を読んだり考え事をしたりしたいです。
<本来ツインなのですが、真ん中にエクストラ・ベッドを入れてもらって娘が寝ました。息子はおじいちゃん&おばあちゃんの部屋です>
<コーヒー、紅茶なども充実。オリジナルブレンドの紅茶がおいしいです>
<朝食に向かいます>
朝食はリフェクトリーでした。バイキング形式で、子供たちは大喜びです。飯島先生、矢頭先生もいらっしゃって、ご挨拶をしました。
のんびり朝食を食べても9時前。11時のシャトルバスですので、まだ結構時間があります。父と母は荷作りのために自室に戻ります。
……で、我々4人は、また卓球&バドミントン大会です。着替えがないっちゅーに!でも、実に楽しかったですね。
10時にチェックアウトした後は、子供たちはまたリフレッシュ・ルームのゲームで遊びに行き、妻は手紙書き、私はキングズ・ルームの執務机で読書です。
ただ、途中で両親が上がってきて、3人であれこれ話しておりました。机の上にある2冊の本のうち、左側が私が持ち込んだものです。The Thames and Iという、浩宮様の留学記の英訳版。これがとても面白いんですよ。それをあの雰囲気の中で読むのですから、実に楽しいひと時でした。
やがて時間が来て、子供たちを迎えに行きます。
<楽しそうに遊んでいました>
スタッフの皆さんに見送られて、シャトルバスは一路新白河駅へ。車中駅弁を買って、みんなで食べました。久々にのんびりした休日で、実質的に1日半の長さだったとは思えない充実感でした。
次は英語プログラムなども体験したいですね。スヌーカーに挑戦してみるのも面白いかもしれません。
2013-05-27 19:00
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