震災体験者のお話 ~小沼君より報告~ [留学]

通翻課程の皆さん

ダートマス大学に留学中の小沼君から、以下のメールがありました。小沼君がアメリカで行なっている震災関連のプロジェクトで聞いた話だろうと思われます(違ったらごめんなさい)。

先日も書いた、「ノブレス・オブリージュ」だと思いますよ、みなさん。こういう体験を風化させないというのは、生き残った者の義務だと思うのです。

http://tsuhon.blog.so-net.ne.jp/2012-04-13-2

読んで愉快になるような話ではありませんし、読んだ後に「あー、自分がこういう目に遭わなくて良かった!」と安堵するだけでは不十分な話だと思います。

「読んだからには、自分なりに何らかのアクションを取らないといけない」

という使命が与えられるような文章だと思うのです。とは言っても、難しく考えることはありません。他の人に「こんなことがあってね」と話すのも立派なアクションです。

読んで、考えて、行動する。みんなで少しずつやって行きましょう。ね。

柴原 智幸

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(小沼君のメール)

アメリカで聞いた話です。
どう思います?みなさん


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千葉真英


岩手県大船渡から来ました千葉真英です。このように自分の考えを発信する機会を与えてくれたアメリカの人々にとても感謝しています。これから私が震災で体験したこと、考えたことを話します。

震災の前日のことを思えば、おかしな日でした。校庭の上空はまだ午後4時だというのに深い赤に染まり、そこには夥しい数の鳥が群がっていたのです。何かがおかしいことに気付いていれば。今でもそう思います。

2011 年3月11日14時46分18秒。地震が発生した時、部活動中でした。未だ体験したことのない揺れに、多くの生徒たちが興奮している様子でした。表情には笑いすら浮かんでいました。これからどれだけの悲しみを味わうことになるかも知らず、心のどこかで期待していた非日常の訪れを私たちは密かに面白がってすらいたのです。

海から50mの近さにある自宅と連絡はとれませんでしたが、裏山に避難しているはずだと大して心配もせず、学校で一夜を明かし、翌日の朝、三陸鉄道のトンネルを通って、1時間程の道のりを歩いて帰りました。トンネルを抜けた時、建物のない光景が広がりました。それは、それまでに得た情報で覚悟はしていた光景でしたが、その世界には、覚悟していなかった事実がありました。

それは、この世界から、母と祖母が消えていたことでした。

母と祖母が亡くなったと聞かされた時、まったく意味が分からなくなりましたが、家の裏の山へ連れて行かれ、車の中に母の脚を見た瞬間、今朝の母の顔や、これまでの毎日を思い出し、どんなに、どんなに辛かったかと思うと、叫ばずにいられませんでした。私の手が母の顔を包んでも、その温もりも冷えていくばかりで、温かさが返ってくることは、決してありませんでした。

火葬はたまらなく嫌でした。火葬しなくてはならないが、して欲しくないジレンマに悩み、母の肉体が火の中に消えていくのは本当に耐えられませんでした。

それからの毎日に意味が見出せず、「大丈夫か」と聞かれても、何が大丈夫なのか分からないままに笑顔を作りました。毎日、夢中で瓦礫を片付けました。母が津波にのまれたのは、私や弟たちの学習道具を二階に運んでいたからだと聞き、毎晩寝られず自分を責めました。あの朝何かが変わっていればといつも思いました。

それでも自ら命を絶たずに生きてきたのは、母や祖母、そして家族のために少しでも故郷の復興に尽力したいと思ったからでした。そしてそれこそが生き残った私の使命だと考えるようになりました。

私の住む大船渡市は水産物を軸に発展してきた街なので、魚や加工品を運ぶ交通網の整備を行う必要があると考えています。そこでただ元の大船渡市に戻すのではなく、災害に強く、住みやすい街にできるよう、大学で建設工学を学びたいと考えています。

生き残った私にはやるべきことが多くありますが、人々の心から東日本大震災という出来事が風化していかないようにすることこそ大切であると思います。今日本では、南海トラフ、都市直下型などの巨大地震の想定が出ています。そのような状況の中で今回の震災を教訓にし、私たちが体験したことを発信していくこと で、災害を防ぐことはできなくとも、迅速に避難し、地震に対する意識を高く保つ続け、被害を最小限に抑えることはできると思います。そうなっていけば、本当の意味での教訓が生きたということになっていくんだと思います。

私のように悲しい思いをする子がこれ以上生まれないよう、心の中で永遠に生き続ける母と共に強く生きていきたいと思います。

私はアメリカへ来るのが初めてで、海の向こうの人たちが私たちの話をどう受け止めてくれるのかにとても関心がありました。私の話を聞いてくれた人が考えたこと、感じたことを更に他の人へ発信し、世界中の多くの人が自ら発信者となってもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。今日は本当にありがとうございました。

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小川彩加

小川彩加です。岩手県釜石市から来ました。

震災で、私は家族全員を失いました。両親、姉、祖父母の全員がいなくなり、17年間暮らした家も失いました。これ以上失うものはないというくらい私は全てを失い、一人ぼっちになりました。

3月11日、地震の直後、私は母と祖母と3人で高台に避難しました。しかし、黒い壁のような波は、私たちのすぐ背後に迫っていました。その時、母が言った「津波だ」という言葉が、私が最後にきいた母の言葉となりました。

走って坂を登り、山を登り、私は助かりました。でも、どこを探しても母と祖母の姿はありませんでした。翌日の朝、がれきの上を、母と祖母の名前を呼びながら探しました。悲惨な光景で、倒れた木に刺さったおばあさんを見た時は、震えが止まりませんでした。

数日後、姉が亡くなったこと、父が行方不明であることを知らされました。何が何だか分からなくなりましたが、一人になってしまったのだと恐怖を感じました。

遺体安置所で、姉と対面した時、姉の頬を触り、何度もありがとうと言いました。私の涙で姉の顔は濡れました。姉から離れたくありませんでしたが、火葬して、姉は灰になってしまいました。

そして、行方不明の家族を探す日々が続きました。亡くなった人の写真がおさめられているファイルを一枚一枚めくって探しました。1ページ1ページめくる度に衝撃が走りました。まだ幼い女の子、手足が曲がったままの遺体、たくさんの遺体を見ました。

もし次のページが母だったら。父だったら。

早く見つけてあげたいけれど、家族が全員いなくなり一人ぼっちになってしまったという事実を受け入れることができない私は、ページをめくることが本当に怖かったです。

その後、祖母と父はみつかりましたが、母と祖父は今も行方不明です。

なぜ自分の命だけ助かったのかと、心も魂もどこかにいってしまった気持ちでした。けれど、震災の後にたくさんの人々に出会い、世界が広がり、人と人とのつながりの素晴らしさを知ることができました。

そして今、私は新たな夢にむかって歩くことができています。今年の秋から、アメリカに留学し、ファッションデザイナーを目指します。

姉は、いつも弱い立場にある人のために行動する人でした。父からは、思いやりをもって人と接することを学びました。母からは、強く生きることを教わりました。家族が私に残してくれた想いや意志を胸に、与えられたチャンスを大切に、自分の可能性を信じ、そして何よりも自分の気持ちに素直に生きていきたいと思っています。私らしく。

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菅原彩加

菅原彩加です。石巻市から来ました。

3月11日は、中学校の卒業式でした。10年間共に過ごした仲間とのすばらしい旅立ちの日、一生の思い出に残る良い日になるとばかり思っていました。

家に帰るとすぐに地震が起きました。今までに感じたことのないほど大きな揺れでした。地震が発生して、停電になってしまったため、テレビから情報を得ることが出来ず、携帯で津波がくるという情報を得て、逃げようとした時にはすでに遅く、地鳴りのような音と共に一瞬にして津波は家と私の家族を飲みこみました。 がれきと黒い水に流され、「もう死ぬんだ」「高校の制服を着たかったな」と、たくさんのことが頭の中を駆け巡りました。

しばらく流されてがれきをかきわけて出ていくと、がれきの下から母が私の名前を呼ぶ声が聞こえました。がれきをよけると、くぎと木がささり、足は折れ、変わり果てた母の姿がありました。右足がはさまって抜けず、一生懸命がれきをよけようと頑張りましたが、私一人ではどうにもならないほどの重さ、大きさでし た。母のことを助けたいけれど、このままここにいたらまた流されて死んでしまう。助けるか、逃げるか。私は自分の命を選びました。今思い出しても涙の止まらない選択です。最後その場を離れる時、母に何度も「ありがとう」「大好きだよ」と伝えました。「行かないで」という母を置いてきたことは本当につらかったし、もっともっと伝えたいこともたくさんあったし、これ以上つらいことはもう一生ないのではないかなと思います。その後私は泳いで小学校へと渡り一夜を 明かしました。

この後も私が体験したことはもっともっとたくさんあります。辛くて死のうかと思った日もありました。なんでこんなに辛いんだろうと思った日もあるし、家族を思って泣いた日も数え切れないほどありました。今回の震災で私ははかりしれないほど多くを失いました。

しかし、この震災によって得られたものもたくさんあります。そしてそれはこれから、自分の気持ちや行動次第でいくらでも増やしていけると私は思います。他の人からみれば私はかわいそうな高校生かもしれませんが、私はそうは思いません。私には支えてくれるおじいさんやおばさんがいます。辛い時に助けてくれる友達がいます。このような経験をしたから得られたチャンスがあります。そして、どんなことも頑張れる自信もあります。また、辛い人の気持ちを分かってあげる こともできます。

だから私は将来、私と同じつらい思いをしている子どもたちを助けられる仕事をしたいと思っています。また日本に支援をしてくれた国への恩返しとして、国際ボランティアにも取り組んでみたいです。

この先、辛いこともたくさんあると思いますが、私にしかできないこと、私だからできることをたくさんみつけて誰かの役にたち、失ったものと同じくらいのものを、人生を通して得ていきたいと思います。

ビヨンドトゥモローのプログラムに参加して以来、一緒に前に向かって歩ける同じ境遇にいる仲間と出会いました。励ましてくれるリーダーたちにも出会いました。たくさんの声に背中を押されて、私は今月からスイスに留学する予定です。辛い体験があったからこそこんな自分になれたと思える日が来るように、しっかりと生きて行きたいと思います。

多くの人の命が失われた震災から一年が経ち、私は新しい道を歩くことができています。今の私の一番の願いは、この震災のことを一人でも多くの人に覚えてもらい、震災について考えてもらうということです。今回、アメリカの方々にこうして話をできる機会があることをうれしく思っています。スイスに行っても、大好きな日本のこと、東北のことを考え、震災が風化しないように発信し、活動していきたいと思います。

アメリカの方々に感謝します。全てのご支援にありがとうを言いたいです。

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小沼くん

3年 山本です。こんにちは。

紹介ありがとうございます。たった今、電車の中で読みました。

率直に言って
一言で言えるほど単純な問題ではなく、考えがまとまらない状態です。
言葉さえ見つかりません。

ただ同情し涙を流すことくらいしか私には出来ません。

前向きに生きる姿が素晴らしい。

と、言いたいところでもあります。
でもきっと、前向きに生きる以外の選択はないんだと思います。

この先どんなに栄光を手に入れたとしても、傷ついた心や記憶、背負ったものから解放されることはないのです。

自分に出来ることも見つかりません。ただ、この事実を、少しでも多くの人の心に、残し続けることなのでしょうか。

最近、村上春樹さんの『神の子どもたちはみな踊る』という作品を読みました。
阪神淡路大震災の後に書かれたもので、短編の作品集です。
スラスラと読めるので、1時間半くらいで読み終えてしまうくらいの内容です。
どの作品も、震災をテーマにしています。

どの章にもスッキリするような結末は用意されていませんが、震災によって受ける人間の姿を描いています。
深く考えさせられます。


それで、私は思うのです。

震災で受けた傷は、簡単に消えることなんてない。
どんなに世間が忘れようと、消えゆくことはない、と。

同じ人間として。どうにかして自分に出来ることを探し、実行することは重要です。

また、いつ、地震が起きるかもわかりませんし。

震災から得た教訓を、犠牲者の思いを、我々は生かさなければならないと思います。

支離滅裂ですみません。。。

3年 山本 みき

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こんばんは。2年の笠原です。

読み終わって、絶句しました。本当に言葉が出ませんでした。

家族や家を失った瞬間の心の痛みは、私たちには想定できないほどかもしれません。

胸が締め付けられたと同時に、悲しみを乗り越え前を向き、留学やボランティアに取り組む勇敢さに感銘を受けました。

亡くなったご家族のご冥福をお祈りするとともに、3人の夢が実現するよう願っています。

3人だけでなく前向きに思いを伝えている人々に応えるべく、復興を意識して風化を食い止めなければいけませんね。

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涙が止まりません。実家の家族に会いたくなりました。小川さん菅原さん千葉さん以外にも、震災に遭った人それぞれがこのような経験をしていて、私たちは辛くてもそれらを知って、絶対に忘れてはいけないと思いました。震災で大切な人を失くした人も、未来に向かって一人ひとりのストーリーを歩んでいってほしいと思います。私は本当に、ボランティアや、被災した皆さんが希望をもって強く生きられることをただ祈ることしかできません。でも、一番大切なのは私たちがこの悲劇を忘れてはいけないということだと思います。なんだか、未来に向かって毎日忙しく生きたい、と思いました。

大平 桃子

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これらは泣かずには読めない言葉ですね。彼女たちの辛さ、悲しさ、無念さは
同じような目に合わない限り、「その気持ちわかるよ」とは言えませんね。

同じ人間として、同じ日本人として、亡くなった方々および被災者の方々のために、今ここでできることは生きているこの時間を大切にし、自分自身ができる最高のことをすることですね。私たち通翻課程には、「学ぶ」ということがそれに当てはまると思います。

小沼先輩、震災から1年以上たつ今、このような形で私たちにできることを再確認することができました。
ありがとうございました

(柴原注:こら!メールには「宛名」と「署名」!!)

あ、ごめんなさい。ぬで島でした。

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通翻課程の皆さん


難しいですね。
現在ではほとんど風化していってしまっている、ということが悩ましい限りです。
日本人同士助け合っていかないとならないのに、その歩調が乱れてきているのは事実あると思います。
このようなイベントが、再び災害について考える機会を与えてくれることを願います。


設樂竜一

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大切な人を失う悲しみというのは非常につらいものです。
僕も今年の春休みにそれを経験しました。

でも彼女たちは僕よりもずっとつらく、苦しい経験をし、それでも前に進んで行くという姿勢に心を打たれました。

小沼先輩、ありがとうございました。

(柴原注:だーかーらー!「宛名」と「署名」!)

忘れてました。今のは中村です。

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モントレーの感想 [留学]

柴原先生、通翻のみなさんこんばんわ。
3年の岩井です。

遅れて申し訳ないですが、モントレーでの生活や授業内容など帰国後に簡単にまとめたものを作ったのですが、作って満足してしまったのかみなさんに送るの忘れてました。すみません。

ほんとに簡単にまとめたものなので、なにか聞きたいことがあれば遠慮なく聞いてください。

モントレーでは、担当の先生にお願いをして逐次通訳の授業を見学できました。ただ授業中は一切に質問やコメントなど授業を妨害することは一切しないということが条件だったので、学生の方々とお話しはできませんでした。けど学食で日本語を話す外国人を見つけたので話しかけたところ、通翻課程の人でしたので、少しお話することができました。

やはりチャンスがあれば話しかけてみることは様々な情報を得る貴重な機会だと思うので、これからも積極的に話しかけとみようと思います。

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モントレー短期留学のまとめ(柴原注:若干改行を入れました)


モントレーでの授業内容は、コミュニケーション力向上を図れることを基本としアメリカ文化・アメリカにおける問題(環境・肥満・宗教)という内容でした。クラスメートは神田から参加した友達と受けていましたが、授業中はもちろん、普段の会話もすべて英語を使うという条件でした。授業中には大学内の生徒やモントレーの人たちを対象にアンケートに答えてもらったり、インタビューに答えてもらったりと知らない外国人と話す機会が多くありました。

これらの内容を通じて、見知らぬ人とのコミュニケーションをとることに抵抗がなくなり、また英語で話すことにも抵抗がなくなりました。また小学校・高校・大学へ行き、日本文化についてのプレゼンテーションも行いました。日本語を勉強している生徒達でしたので、学びにたいする姿勢が日本の学生よりもはるかに積極的でした。何か疑問があれば必ずその疑問を解決するまで質問していました。

授業が終わった後質問をすることについてどのように考えているのかを聞いたところ、「日本については日本人に聞くのが一番の勉強になる」と言っていました。この言葉を聞いたときに、アメリカの学生は、学びの機会を無駄にしないということと日本人は日本についてもっと知る必要があると感じました。

アメリカ生活を通じて感じたことは、英語の正しい発音が非常に重要であるということです。アメリカに到着してからすぐにホストファミリーと「地震」について話をしたのですが、自分のEarthquakeという単語がなかなか伝わりませんでした。ホストファミリーが言うEarthquakeは聞き取れて、自分はそれと同じように発音しているつもりでしたが全く理解してもらえませんでした。

ほかにもいろいろな単語が通じないという経験を非常に多くしました。通じない時に自分は、違う言い方で話してみたり、単語のスペルを伝えてみたり、実際に何に使うものでどのように使うものかなどを伝えてなんとかコミュニケーションをとりました。一つの単語を伝えるのにこれほど苦労した経験は今までなかったので、言葉を伝えることの難しさを実感しました。

また、コミュニケーションをとるうえで知識がないということは、コミュニケーションの妨げになるということを実感しました。Fortune catという単語を伝えようとしてもアメリカ人は招き猫のことを知らなかったので、うまく会話が進みませんでした。最初は自分の発音が悪いのだと思ったのですが、後日学校の先生に話をしたところ、招き猫を知らないからだとおっしゃっていました。これは通訳・翻訳をするうえでも非常に重要なことだと思います。話し手が話していることを知らないと訳しようもないし、いい訳が出せるようにはならないからです。「物事を知っている」ということの大切さを学べました。

アメリカに滞在中、常に意識していたことは、積極的にコミュニケーションをとるということでした。「日本は練習でアメリカは試合」というような意識を持っていました。やはり日本で学んだことを実際に現地で使うことで、自分の練習内容は本当に正しかったのかどうかがわかると思います。そしてどのように改善しなければいけないのかということも実感できました。この短期留学に参加する前は、英語は日本でも勉強できるからアメリカやイギリスに行く必要はないと考えていましたが、この考えは間違っていました。やはり実際に海外に行くことで、日本での学習では得られないことがかなり多くありました。



モントレー国際大学院の通訳翻訳過程に通う学生とお話しできる機会があったので、その内容をお伝えします。
翻訳過程では、週ごとにテーマがあり、そのテーマに関する記事が宿題として出されるそうです。この宿題は日本語訳されていたり英訳されているものは使わないそうです。翻訳する際に一番気を付けていることは、直訳しないことだそうです。伝えたいメッセージをしっかり理解してそれを第二言語で適切に表現することを常に意識して翻訳をするそうです。また課題に関連する記事や本、同じ分野の関連するものを自分で探し、テーマや課題に関する知識を増やし、深く理解するようにしているそうです。

モントレーにいる間に一度通訳過程の授業を見学させていただくことができました。関谷先生にお願いをして授業を妨害するようなこと(コメントや質問)は一切しないという約束で通訳過程2年生の逐次通訳・英日のクラスを見学させていただきました。人数は8人で会議のように4人ずつ向かい合って座っていました。授業は日本語で行われていました。

授業の最初に約25分のプレゼンテーションから始まります。プレゼンでは、知識(テーマの概要・具体例・定訳など)を通訳訓練前に取り入れることと定訳の確認を目的として行っているようでした。このプレゼンの間は、ほかの学生は常にメモをとったり、各自で事前に調べた資料と照らし合わせたり、パソコンで調べなおしたりしながら聞いていました。

プレゼンが終了すると通訳練習に入ります。通訳練習の時には、各自で用意した単語帳は見なくてもいいように単語を暗記して授業に臨んでいました。メモ取りが速く、細かい情報までメモしていたように見えました。逐次通訳は同時通訳よりも、より細かな情報をより多くとり、正確に伝えることを意識して練習するようにと先生がおっしゃっていました。

通訳練習は一人約1分から1分30秒くらいで区切り、通訳する人を先生が指名し、その右に座っている人が内容に関するコメントして、左に座っている人が文法・単語などを指摘していました。そして最後に先生がそのコメントに対してコメントをしていました。学生の人は全員本番を意識して通訳練習を行っていました。日本語を話す速度やはっきりと発音するなど、常に聞き手を意識して練習を行っていました。

通訳練習の時には自分の録音器具を持参していました。また、翻訳の学生に聞いた話なのですが、通訳翻訳過程の人は目の前にあるものや聞いたものすべてを通訳・翻訳しているそうです。二人組のペアを毎週違う人と作り、一緒に勉強し、課題の周辺知識を調べたり、通訳・翻訳に対するコメントをし合って勉強しているようです。それから毎日日本語と英語の新聞やネットの記事を読むことで、背景知識を取り入れるようにしていました。やはり背景知識を増やすとこが通訳・翻訳の勉強をするうえで欠かしてはいけないものであり、一番重要視していることであると話してくれました。

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岩井君

貴重なレポートを言ありがとうございます。特にモントレー大学の通翻コースについての記述が興味深かったです。

プレゼンから入るというのを聞いて、「ああ、神田の通翻の基本的方針と一緒だ」と親近感をもちましたね。

ただ、やっていることは同じでも、そのやりこみ度と言いますか、技の磨き具合は次元が全く違ってくるのだと思います。

同じレールの上には乗っているものの、先方の方が、はるか先に進んでいる、というわけです。

当然のことと言えば当然のことなのですが、我々もひるまず前進し続けましょう。

柴原 智幸


小沼君が推進していた震災支援の講演会、いよいよアメリカで始まります [留学]

みなさん、小沼です。

ついに明日が講演会です。僕は授業をさぼって各大学をまわる予定です。(さらば宿題)
実は各大学で教授と交流する場があるんです。それで、みんなから質問があればスカラーに質問してみたいんですが、何かありますかね? スカラー達の専門分野などを下記に記入するので、調べて質問を考えてください。柴原先生はダートマスの教授に興味があるのでは?と勝手に思ってます。


国際協力NGO JEN理事・事務局長 木山啓子(ご連絡先jen@jen-npo.org)
米国ニューヨーク州立大学バッファロー校社会学大学院修士課程修了。1994年よりJEN旧ユーゴスラビア地域代表として難民・避難民支援活動に従事。「心のケアと自立の支援」をモットーに、コミュニティサービスを中心とした、緊急支援、シェルター、収入創出、職業訓練、医療、民族共生・平和構築、教育など国連機関の委託事業を含む、多様な事業を実施。旧ユーゴでは延べ14ヶ所の事務所を立ち上げ、約500名に及ぶ現地のスタッフを統括した。2000年より現職。2007年より国際協力NGOセンター(JANIC)理事を兼任。2011年4月より、ジャパン・プラットフォーム共同代表理事。2005年、エイボン功績賞受賞、『日経ウーマン誌』ウーマン・オブ・ザ・イヤー2006大賞受賞。また、2011年にジェンは平成23年度外務大臣表彰を受賞している。
ブログhttp://jenblog-keiko.blogspot.com/
JEN http://www.jen-npo.org/concept/ideology.html



<ハーバード大学>
モデレーター
Miho Mazereeuw ミホ・マゼレオ 
ハーバード大学大学院デザインスクール専任講師。デザインと防災の融合を考える建築分野の第一人者。地震が起きやすい地方のケーススタディを書いた本、“Preemptive Design: Disaster and Urban Development along the Pacific Ring of Fire.”の著者。昨年から宮城大学、慶応大学の教授、学生らと共にdesign actsを立ち上げ、南三陸町にてコミュニティセンターなどを建てる。南三陸町の復興を建築の観点からサポートしている。
http://designactsjapanese.wordpress.com/

※予定していたスカラーは急用が入ったのでいま違う人を探してもらっています。



<ミドルベリー大学>
※モデレーターはいません。スカラーとの交流のみとなります。
Carole Cavanaugh
http://www.middlebury.edu/academics/japanese/faculty/carolcavanaugh/node/52551
1) キャロル・カヴァナー。日本研究学教授。日本研究学部。
2) 日本語の詩や古典文学、映画(黒沢明など)を専門的に研究している。


Kyoko Davis
http://www.middlebury.edu/academics/japanese/faculty/kyokodavis/node/52631
1) 早坂京子・デイビス。日本語講師。日本研究学部。
2) 一、二回生の初~中級日本語クラスを主に担当している。

Nobuo Ogawa
http://www.middlebury.edu/academics/japanese/faculty/nobuoogawa/node/52581
1) 小川信夫。日本研究学教授。日本研究学部。
2) 三、四回生の上級日本語クラスを主に担当している。

Stephen Snyder
http://www.middlebury.edu/academics/japanese/faculty/stephensnyder/node/52591
1) スティーブン・スナイダー。日本研究学教授。日本研究学部。
2) 文芸翻訳を専門とし、過去に村上龍や小川洋子などの翻訳を担っている。主な翻訳書に村上龍「コインロッカー・ベイビーズ」や小川洋子の「博士の愛した数式」など。

Masahiro Takahashi
http://www.middlebury.edu/academics/japanese/faculty/takahashi/node/52701
1) 高橋まさひろ。日本語講師。日本研究学部。
2) 一、二回生の初~中級日本語クラスを主に担当している。

Linda White
http://www.middlebury.edu/academics/japanese/faculty/lindawhite/node/52611
1) リンダ・ホワイト。日本研究学助教授。日本研究学部。
2) 日本の社会問題や女性問題を専門とし、現在日本の戸籍制度についての研究に力を入れている。

Max Ward
http://www.middlebury.edu/academics/hist/faculty/ward/node/285084
1) マックス・ワード。歴史学助教授。歴史学部。
2) 日本史全般を専門分野に、帝国主義と植民地主義、ファシズム、社会理論、戦間期の日本社会や文化などを幅広く研究している。

Jeffrey Cason
http://www.middlebury.edu/academics/is/faculty/heads/jcason/node/25101
1) ジェフリー・ケイソン。国際学部学長および国際学・政治学教授。国際学部、政治学部。
2) ラテン・アメリカ政治、国際学および比較政治経済学を主に研究している。

Roman Graf
http://www.middlebury.edu/academics/german/faculty/romangraf/node/45151
1) ロマン・グラフ。ドイツ研究学教授およびブレイナード・コモンズ学長。ドイツ研究学部。
2) ドイツの文学と文化を幅広く研究している。



<ダートマス大学>
モデレーター  
Dennis Washburn
アジア文学 教授
日本文学と文化、翻訳、日本映画の研究者
http://www.dartmouth.edu/~complit/faculty/washburn.html


スカラー 
James geiling

The New England Center for Emergency Preparedness (NECEP) is a collaborative organization involved in the regionalization and coordination of planning and response for Northern New England in the case of a disaster or mass casualty event. The mission of NECEP is to apply leading-edge research and expertise from the Dartmouth-Hitchcock Medical Center (DHMC), Dartmouth Medical School, the Center for the Evaluative Clinical Sciences, and other Dartmouth resources to preparedness for large-scale emergencies across the Northern New England (NNE) region. The organization is dedicated to improving emergency response for the NNE region through collaboration with federal, State, and local agencies across the disciplines of emergency preparedness, homeland security, and public health, as well as with other organizations and institutions. While NECEP will disseminate best practices for preparedness nationwide, the Center has a primary responsibility to the DHMC, New Hampshire, and Vermont to ensure appropriate response

http://dartmed.dartmouth.edu/spring10/html/vs_haiti.php

http://dartmed.dartmouth.edu/fall11/html/9-11_we/

<プリンストン大学>
モデレーター
1.高橋五月(satsuki takahashi), Postdoctoral Research Associate.
East Asian Studies Department.
2. Field of Research and description of the scholar
Social Anthropology of Japan, Modern.
http://www.princeton.edu/eas/people/display_person.xml?netid=satsukit&display=All

他の確定参加者
1. David Leheny, Henry Wendt '55 Professor of East Asian Studies
2. Field of Research and description of the scholar
Japanese Politics,
http://www.princeton.edu/eas/people/display_person.xml?netid=dleheny&display=All


<ブラウン大学>
モデレーター
Kerry Smith
1. ブラウン大学 東アジア学部 准教授
2. 関東大震災を中心とする戦間期(第一次大戦〜第二次大戦)の研究者。
http://research.brown.edu/research/profile.php?id=10102


スピーカー
Jeffrey Bayliss
1.  トリニティー大学 歴史学部 准教授
2. 近代日本の社会格差、差別を研究しており、在日や部落問題の専門家。
宮城大学で教育学修士号、一橋大学で研究員の経歴を持つ。震災後にジェン様の東北支援でのご活動経験あり。
http://internet2.trincoll.edu/facProfiles/Default.aspx?fid=1235284

どしどし応募します。よろしくです。

小沼

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連続でごめんなさい。


スカラー( scholar)の使い方って正しいんですかね? 辞書で調べたら人文科学系の学者という意味なんですが、先ほどのメールの文脈だとどうなんでしょうか? 


それと、自分がどしどし応募してどうする。。 いや、待てよ… まず応募の使い方が間違ってるな。 質問を応募するとも言わないしな…
あー日本語…


柴原先生へ


ブログには「質問があったら遠慮なくメールしてください」と書き換えといてください。



一年生   
こんにちは。4年の小沼です。
入学おめでとう。
さっそくですが宿題です。

質問してね!!
いやでもまだメールみないか…。う〜ん、もったいない。

p.s. 実はとってもとっても緊張しているのですよ。 僕の仕事は、引率することです。僕のミスでスピーカーがバスや飛行機に乗れなかったら、すべてが台無しになってしまいます。責任重くて悩んでます。 でも、楽しいです。 学べること盛りだくさんです。ここだけの話、木山さんの一回の講演料は(柴原検閲済み!)らしいです。 そんな方と5日間も一緒にいれるって……。とワクワクして眠れない小沼でした。

翻訳関係の話題でもいいので、質問があれば遠慮なくメールしてください。それとなく聞いてみます。

小沼

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小沼君

スカラーですが、特に問題はないのではないかと思います。

それこそネイティブに囲まれてるわけですから、確認してみると安心できると思いますよ。

質問は、他のみんなが反応してからにしようと思います!

柴原 

廣田君、留学先で元気にやっているようです [留学]

まだまだ届く激励メッセージ。ひろちゃん本人からも元気なメールが届きました!

柴原

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ひろちゃん先輩、
遅くなってしまってすみません。1年の椿です。

いよいよ留学ですね!
現地でいろいろ人と関わって、たくさん学んでたくさん吸収してきてくださいね!
お話聞くの楽しみにしています。
それではいってらっしゃい!

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柴原先生、通翻課程の皆さん

こんばんは。2年の廣田です。

2月16日深夜の飛行機で羽田を出て、シンガポール経由で同日夜にブリスベンに無事到着しました。連絡が遅くなってしまい、ごめんなさい。(なので決して今までカヤックで太平洋を南下してきたわけではないですよ笑)

行ってきますメールに返信と 応援メッセージありがとうございました。温かいメッセージを頂きとても嬉しかったですし、たくさんのパワーをもらいました。本当に感謝しています。ありがとうございました。

真夏の気候やホームステイといった異なる環境にも、おかげさまで少しづつ慣れてきたところです。これからいよいよオリエンテーションが始まるといった感じです。

1日、1日を大切に留学生活を目一杯頑張ってきます。

授業やホームステイ、ブリスベンの街についてなど、また近況報告させて頂きます。

健康に気をつけて、良い春休みをお過ごし下さい。

廣田亮介


留学中の岡さんより「明けましておめでとうございます」 [留学]

通翻課程の皆さん・柴原先生

現在、カナダに留学中の通翻課程3年の岡輝美です

凄く遅くなってしまったのですが、明けましておめでとうございます。

冬休みに入っても自分だけEssayやらTestに取り組んでいて、ここ2・3日、本当に落ち着ける時間を過ごせたという状況でした。
(旅行には短い期間ながらも一応行きましたが)
といっても、明日からまた冬学期が始まるので、休んでいる暇はありませんが、、

ここでは、本当に周りに助けられて日々過ごしている状況です。(特に授業の面で)

落ち込む時や悩む時も沢山ありますが、自分なりに日々進歩出来るように、残りの少ない期間も頑張っていきたいと思います。
また、こっちでの生活も楽しみたいと思います。

みなさんも楽しみながら充実した大学生活を送ってください。
体調にも気をつけて下さいね。
(こっちは本当に寒いです。。雪がない日はないので、日々ブーツで登校してます)

岡 輝美

小沼君より 「新年あけましておめでとうございます」 [留学]

ここで問題です。じゃじゃん。

一日は24時間しかありませんが、小沼武彦は元旦を30時間も楽しんでいました。
はたしてそれはなぜでしょうか?

1 かみさんにお願いしたから
2 かみさまにお願いしたから
3 ドラえもんにお願いしたから
4 化学技術を利用したから

話はそれて、みんな新年会にいってみては? 帰国組の話しが聞けるチャンスですよ? 
飲みましょう。ということでビールを買ってきます。








答えは4でしたー。飛行機にのって無事アメリカにつきました。いろいろあって50時間もかかりましたが。
あと半年。。もうひと頑張りです。

みんなもお元気で^^

小沼 

**********

……えーと、ひょっとして小沼君、かなり酔ってる?何にしても、楽しいメールをありがとうございます。

選択肢1を読んだときは、「小沼君がいつの間にか妻帯者に!?」と驚きましたが、2番との絡みなわけね。

んでもって、選択肢4は、漢字の変換ミスだぞー。「科学」でしょう。どんな薬品を使ったって、一日を30時間にはできませんぜ。

あと半年ですか。気負わず、焦らず、でもアクセル踏めるときは踏み込んで、貪欲に行ってください!体に気を付けて!

柴原

「ネット教育」レポート [留学]

みなさん、こんにちは。

野口です。

明海大学通訳コンテストのトピックである「ネット教育」のレポートがおわりましたので添付します。

いやぁ、学校が終わり、旅行に行くまで非常に暇で大変です。頭おかしくなりそうです笑

今自分の人生の中で1番音楽をず~~~っと聴いてると思います。

野口

*************

ネット教育

*ネット教育とは(教育の情報化)
・情報教育
・校内無線LAN環境の整備
・デジタル教材(e-learningシステムの導入)
・デジタル教科書の導入
・校務支援システムの充実(学籍、出欠、成績、教材、学校ウェブサイトなど)
 
・あらゆるものが情報化されている現在、教育も情報化しようとする動きがある。今や、コンピューターを設置していない学校がないほうが少ないくらいであり、特にパソコンを利用して授業を受けるeラーニングを活用している学校が多くなっている。


*eラーニング
・eラーニングとは
  ・情報技術を用いて行う学習のことであり、学習者はeラーニング用の教材を利用して学ぶことができる。大学では多く導入されており、決まった時間ではなく個人の好きな時間にその授業を受けることができ単位も取得できる。授業によっては、講義とeラーニングの両方で展開されるものもある。
 例)神田外語では、「情報基礎」・「英語資格特別演習」といったものがあり、またネイティブの授業では普段の教室でうける授業に加え、授業外でムードルを利用して生徒に課題を課す先生もいる。また★Call教室と呼ばれる教室ではパソコンが備え付けられており、それを利用して多くの授業が展開されている。

  
・利点と欠点
  利点・・教室などでうける授業とは違い、自由な時間、場所で学習することができる
       自分のペースや達成度に応じて学習することができる
       成績の管理が容易になり、自動化が図れる
       専用の教師がいる必要がない

  欠点・・学習者の学習意欲の持続が難しい
       わからない問題などがあった場合、質疑などがその場でできず問題解決がしにくい
       教師、他の学習者との交流がない
       データからしか学習者の状況を把握できない

  ・このように、eラーニングには利点、欠点があるが、学びという観点から考えると利点よりも欠点のほうが多いのではないかと指摘されている。教師との交流がなく、学んでいるという意識が薄く学習を長続きさせることが難しいだけでなく、適当にやろうとする人もでてきてしまう。実際に教室でうける講義で学んだことを復習、発展させるという目的でeラーニングを導入することが学習者、教師にとって効果的であろう。

★CALLシステム(CALL= Computer Assisted Language Learning)
    ・パソコン教室内の学生用パソコン(多数)と教員用パソコンをネットワークで接続し、語学教育に有用な設備を整えた語学教育環境・語学授業支援システム。CALLシステムを一般的なパソコン教室に組み込むことで、その教室をCALL教室にすることが可能。CALL教室に組み込む、語学教員が言語指導をする上で便利な機能やソフトのパッケージをCALLシステムと呼んでいる。





*ネット教育(インターネットを安全に利用するための教育)
  ・パソコンを介した学習だけでなく。インターネットを安全に利用するために小中高の生徒に対してネット教育を推進する声が多くなっている。情報社会により、今では小学校から携帯電話やパソコンを使ってインターネットを利用する人が増している。携帯は便利な反面、悪影響もある。携帯のインターネットを利用して、特定の人の悪口を掲示板に投稿していじめをしたり、出会い系サイトの被害にあう生徒もいる。加えて、知らぬメールアドレスから来たメールを開き架空請求の被害にあう生徒もいる。最近ではSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の登場により、常にサイトをチェックし、依存してしまう人も増えている。このような被害をへらすために、早い段階でのネット教育が必要とされている。
  ・また、情報メディアをしっかりと利用するために★メディアリテラシーについても学ぶことも大切である。
      
 

★メディアリテラシーとは
  ・情報メディアを主体的に読み取り、必要な情報を引き出し、その真偽を見抜き活用する能力。情報を評価し識別、あるいは情報の発信する能力、メディアを通してコミュニケーションする能力でもある。情報メディアには、公的機関、マスメディアをはじめとした、映画、音楽、書籍、雑誌、広告などを含む。現代では、各メディアが発達し、以前よりも情報の必要性・重要性が増している。同時に情報が私達にもたらす影響力も大きくなっている。インターネットの普及で大量の情報を簡単に手に入れられるようになった現在、未成年者の段階からのリテラシー教育の必要性が高まっている。


*eラーニングからmラーニングへ
  ・eラーニングを導入する学校が増えるなか、今パソコン以外の情報機器を使った学習スタイルが広がってきている。ニンテンドーDSといったゲーム機や音楽プレイヤーを利用した学習をeラーニングと区別し、「モバイル・ラーニング(mラーニング)」と呼ぶ場合がある。特徴として、いつでも、どこでも、自分のペースで学習できるという点がある。パソコンではインターネットが利用できるところでないと学習できないという制約があったが、mラーニングによってこの問題が解決された。

・mラーニングの例
  ・ゲーム機(ニンテンドーDS)
    ・ニンテンドーDSでは主に、語学、脳を鍛えるソフト(脳トレ)、漢字のソフトが販売されている。学習者の各レベルに合わせてソフトも販売されており、子供から大人までと幅広い世代で人気がある
  
  ・モバイルプレイヤー(iPod)
    ・Apple社のiPodは音楽プレイヤーとしてだけでなく、学習ツールとしても利用されている。Podcastを利用した学習が人気である。多種多様な音声・映像教材が無料で公開されており、語学に限らず、大学の講義を録画したものといった、幅広い教材を使って学習することが可能である。


*鳥取県によるケータイ・インターネット教育啓発推進事業
・事業
 ①ケータイ・インターネット教育啓発推進協議会
    ・青少年のケータイ・インターネットとのより良い関わり方について協議し、ケータイ・インターネットに関する教育啓発の推進を図る。
    ・委員—マスコミ、携帯電話事業者、プロバイダー、子育て支援団体、学校関係者、小児科医等

 ②高校生フォーラムモデル事業
    ・生徒会による自発的なモラルづくりや啓発活動を展開し、その成果を共有する場として全県を対象とした高校生フォーラムを開催する

 ③ケータイ・インターネット教育啓発講師派遣事業
    ・地域住民、保護者、児童生徒及び教職員を対象にしたケータイ・インターネットに関する講座にケータイ・インターネット教育推進員を派遣し、教育啓発を図る。

 ④ネットパトロール事業
    ・ネットパトロール員を1名配置し、携帯電話やパソコンからインターネットやゲームサイトに接続し、子供がネットの中に書き込んでいる情報の中から、誹謗中傷やいじめなどの実態を直接監視する。個人情報の流出や個人を攻撃する誹謗中傷などで所属する学校が明らかな場合、必要に応じて、学校に連絡するとともに対応策についてアドバイスする。





*サイバー大学
  ・ソフトバンクの子会社、株式会社日本サイバー教育研究所が2007年に設立した株式会社立大学である。講義はインターネットを通じて行うため、大学側は「一度も通学することなく学士号を取得できる」と謳っている。また志願者に対して学力試験を課してないため、高等学校卒業と同等の資格があれば誰でも入学できてしまう。生徒が講義の映像をみることで出席とみなされる。
  
  ★本人確認せず単位付与(2008年1月21日 Internet Watchより抜粋)

   ・サイバー大学は21日、同大学が学生の本人確認をせずに単位を認定していたと報じた読売新聞の記事に対して、単位認定の事実を否定した。同日に開かれた会見で学長の吉村作治氏は、本人確認が遅れている事実は認めたものの、「記事の内容は全くの事実誤認」と強調。記事による風評被害で入学者が減ることも想定されるとして、読売新聞社に法的手段を検討する考えを示した。

   ・21日付の読売新聞朝刊では、サイバー大学の在学生620人のうち約200人に本人確認をせず、この中には大卒資格の取得に必要な単位を与えていたと報じていた。また、他人に講義や試験を受けさせて、大卒資格を取ることも可能としており、文部科学省が改善指導に乗り出すことを決めたと記載されている この記事に対してサイバー大学は21日付のプレスリリースで、在学生の本人確認を進めており、在学生620人のうち440人の本人確認が終了したと報告。さらに、本人確認が済んでいない生徒には単位を認定しておらず、現時点では、文部科学省からの改善指導も受けていないと反論した また、本人確認が済んでいない180人に対しては、全国各地で開催している大学説明会のほか、Webカメラや携帯電話のカメラ機能で本人確認を行ない、2008年1月末までに本人確認を終了するとした。1月末までに確認できない学生に対しては大学職員が個別訪問し、2月末までに確認できない生徒には単位を与えず、その後も確認できない生徒には退学勧告を行なうという。

    ・サイバー大学の広報部によれば、本人確認の方法は、カメラで撮影した学生の動画と、その学生の入学願書の写真と照らし合わせ、目視で確認するとしている なお、文部科学省の大学設置・学校法人審議会では2006年11月、サイバー大学の設置を認可するにあたり、学生の本人確認を厳密にすることなどを留意事項として挙げていた。文部科学省では2007年11月、当時210人しか本人確認が済んでいなかったサイバー大学に苦言を呈し、これを受けたサイバー大学は学生に対し、2007年12月から本人確認を済ませるようメールで通達していたという。


単語リスト

ネット教育 internet education, online education, education via internet
情報教育 information education
無線LAN環境の整備 promotion of wireless LAN environment
デジタル教材 digital textbook
校務 school administration, school business
学籍 enrollment record
出欠 attendance
成績 grade
達成度 academic achievement
掲示板 bulletin board (BB)
出会い系サイト dating site
架空請求 fictitious claims     
ケータイ・インターネット教育啓発推進事業
ケータイ・インターネット教育啓発推進協議会
高校生フォーラムモデル事業 high school student forum model business
生徒会 student council
派遣する dispatch
誹謗中傷 slander
サイバー大学 Cyber University
株式会社日本サイバー教育研究所 Japan Cyber Educational Institute, Ltd
学士号を取得する earn(obtain, receive) a bachelor's degree
謳う advocate

小沼君のヨーロッパ旅行記 アウシュビッツ編 [留学]

みなさん、おはようございます。小沼です。

今日、アウシュビッツを訪れてきました。その感想を添付するので読んでください。

あえてレポート形式にはしないで、話し言葉で書いてみました。そのほうが、伝わりやすいかなって考えたので。

なんかいろいろ書いたので、目を通してください。

もっと思うとこがあったら追記します。それでは

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 12月14日にポーランドにあるアウシュビッツミュージアムに行ってきました。なぜ今ポーランドにいるのか考えると答えがでません。怖いもの見たさで訪れているのか、歴史を直視したいからなのか。 とりあえず興味があったんです。昨年みんなと「ハンナのカバン」(柴原注:収容所で命を落とした女の子のかばんにまつわる、実話をもとにした演劇です)の公演を見に行ったり、「夜と霧」(柴原注:ヴィクトール・フランクルの名著)を読んで興味を持ったんだと思います。それで、今ポーランドにいます。

 今日、初めての経験をしました。 興味が悲しさに変わり、悲しさが恐怖にかわるっていう。

 ポーランドに訪れる前は、スペインにいました。その時は、早く見てみたいな~どんなところだろう的な感じだったんです。実際昨日のふざけたメールからわかる通り、旅行しているので浮かれていました。今朝バスに乗り込んで、道中に「なにか学べたらいいな。それをどのようにみんなにシェアしようかな~」と考えていました。2時間近くバスに揺られ、アウシュビッツにつきました。降りて駐車場から建物全体を見た時の感想はこんな感じです。「意外ときれいじゃん。あ~でもやっぱり悲しい雰囲気はあるな~」

 建物中に入り、informationセンターを通って、敷地内に入りました。少し歩くと、有名な「働けば自由」という門がありました。ここでは「意外ときれいな状態で残ってるんだな~、どんな気持ちでここを通ったんだろう」と考えていました。それと、「もっと木造の古い建物ばっかではないんだ。もっと広いのでは?」と思いました。敷地内の大きさは、神田の天然芝グランドぐらいかな? 「そこに一時2万8千人ほど収容されていたのかー大変だったんだなー」とのんきにあるってました。最初のバラックに入ると、書類などの資料がのこっていました。「こんな感じが他のバラック続くんだろうか?あーでも、メガネの山もあるんだっけ」っとここでは考えました。

 次のバラックに進むと、模型などがありました。「ぁーこんな風に当時は働かせられていたか」と考えて、「あれはなんだろう?ずいぶんでっかい模型だな。。。」と考えて近づいてみると髪の毛の山。その時、なにか怖さを覚えました。どれだけの人を殺したらこの量になるんだろう?と。 それからはなにか恐怖を感じて、次のバラックに進みました。 次のバラック内では、カバンの山が置かれていました。このとき、「あ~ハンナのやつもこんな感じだったな。」と考えたのを覚えています。

 次のバラックは、なぜか途中で引き返しました。いや怖かったんですよ。なんか引き込まれそうな感じがして。ツアーには参加していなくて、一人で見学してたんです、そのバラックにはそのとき誰もいませんでした。つまり、自分だけでした。なぜか怖かった。それで途中で引き返しました。次は、死の壁がありそれを見ました。ここでもなんとも言えない気持ちになりましたよ。こう苦しいというかなんというか。 

 次は、当時の様子をそのまま残してあるバラックへ。ここでは地下室などにいきました。地下室なので、各部屋の上に排気口らしいきものが。「あ~これかー。」しみじみ感じました。というのも夜と霧という本でこんな場面が書かれています。(記憶があってるかは不明なので先生確認お願いします。)「ドサッという音がしたので部屋の中のわずから隙間から外を見ると、ある人と目があった。今殺された人だ」正直怖かったです。息が詰まるというかなんというか。沖縄で戦争の跡地に行きましたが、その時は悲しいという感想。今回は怖かったんです。(比べてはいけないですが)

  他のバラックは連れ込まれた人たちのこと、各国のようすでした。おなかが痛くなったのと疲れたため休憩室へ。そこでゆっくりしました。そのあと焼却炉などを見てビルケナウへ移動。そのころには怖さに慣れが生じてました。この延長線で考えたのが当時の人のこと。この施設の中で人間の尊厳を保つのはどれだけ難しいことなのかな。と。当時、アウシュビッツなどに運ばれた人は、最初のうちは死体などに驚いたそうです。それが慣れに変わり、だんだん人間として機能しなくなっていく。と「夜と霧」で書いてあった気がします。

 なるほど。自分の経験は比較にはならないがこのような痺れというか慣れが生じていくんだろうと考えました。

 ビルケナウでは木造のバラックばかりでした。何人の人がここで寝たんだろうと狭いベッドなどを見て考え、いろいろと思うことがありました。どのような気持ちでたどり着いたのかなど。(当時の人は殺されるとは思ってなかったらしいが)

 気が付いたら3時過ぎでした。おなかがすいていないことに気づきました。そういえば朝軽く食べただけでなにも食べていないな… 気持ちがやられているんだな。と考えました。
その後、バスに乗りホステルに帰ってきました。

 ここでみんなに言いたいのは、早いうちにこういうものは見たほうがいい。40代、50代になると、かなしいとかんじるだけでは?と勝手に考えています。 年を取ると、感覚がしびれるというか若いうちにしか受け取れないものがあると思うんです。においや雰囲気、体感気温などなど。(体感気温?)

 だから調べが足りないけど、今日見学に行きました。 かなしさ→恐怖という体験は初めてのことで、ここからなにか学べないからといろいろ考えています。


 ここに提案を。
「若いうちに色んなことを経験」
訪れるならツアーではなく一人で。ツアーのほうが情報量が多いですが今の時代、インターネットで調べられます。それより、その時の感覚を大事にしましょう。

 つたない文章ですがこのへんで。いやほんとにこの文章(印象)は適当ですけど、あえてこんな風に書いた文からなにか汲み取ってくれれば幸いです。(しっかりとした体験談はネットで調べればたくさんでるので)  

ではでは。

***************

良い報告でしたよ、小沼君。

普段授業で言っている通り、「二十歳そこそこの今でしか、見えないものがある。今でしか感じ取れないことがある」ということです。小沼君はまさに「今でしか見えないものを見て、感じ取れないことを感じ取った」わけですね。

ですから皆さん、大学生の春休みって、本当に貴重なチャンスなんです。バイトをどうしてもしなくてはいけない事情があるならば仕方ないですが、どうか有効に使って、海外を見てきてください。

英語圏でも良いです。小沼君が言うように、あえて英語圏以外に行くのも良いです。

私は学会の発表でイスラエルに行ったとき、非常に心細い思いをしました。街中の看板がほぼすべてヘブライ語で、何を書いてあるんだかまったくわからないんですよ。イスラエルの人たちも、あまり英語は通じなかったし。

あれは実に貴重な経験でした。

話を元に戻しますが、小沼君のレポートをきっかけに、ホロコーストのことも調べましょう。いや、もう2年前からホロコースト教育資料館の「ハンナのかばん」の講演を、神田外語大学でやっていただこうと考えつづけているのですが、私の事務処理能力の低さから実現できないでいます。

来年こそは、と思ってますので、まずは皆さん、下調べを。それからですね、「夜と霧」については、ウィキペディアの以下のサイトも参照してください。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%9C%E3%81%A8%E9%9C%A7_(%E6%B3%95%E5%BE%8B)

留学組では、そろそろ帰国するという人もいるでしょうし、ようやくの冬休みでホッとしている人もいるでしょう。留守番組も冬休みを控えてバタバタしていると思います。そんな中でも、ちょっとした学びを積み重ねて行こうじゃないですか。

柴原 智幸

**************

12月16日追記

***


とても興味深いレポートでした。

私はポーランドに行ったことこそありませんが、私の大好きな作曲家、ショパンがポーランド出身だということや、ポーランドの背景知識が必要なピアノ曲を弾く機会が多かったことから、ピアノの先生からアウシュビッツのことはいろいろと聞いていました。

私は当時Learn from everythingなんて精神は全く持ち合わせていなかったし、歴史にも興味示さなかった体たらくだったのでした。先生から聞いたことも、聞いた直後は衝撃を受け心が痛んだとしても、1曲弾き終わるころにはその感情もきれいに消え去っていたり、後で自分で調べてみよう、なんて一切思わなかったものですから、知識としてアウシュビッツのことが自分の中に蓄積されることはありませんでした。

しかしそんな私でも、ある一つのことだけは衝撃すぎていまだに覚えている話があります。ある曲の解説で、「第2次世界大戦以後、アウシュビッツの敷地にはまったく木が生えなくなった。死者の血を吸いすぎて、新しい生命を生み出そうという意志がその地には完全に消えてしまった。」

・・・というような内容だったと思います。何年も前のことなので、何の曲だったかも忘れてしまいましたが、当時の私は、この解説を読んだあとあまりの衝撃と恐怖で、ピアノの前で固まってしまったことを覚えています。ピアノの先生曰く、もちろん血を吸いすぎて・・・などの証拠はなく、処刑用のガスが原因だと言われているそうです。

小沼先輩、本当にアウシュビッツには木は生えていなかったでしょうか?

一度自分の目で見てみたいものです。

最後に、私も旅行での観光はツアーよりも一人で回るのに賛成です。私も一度ツアーに参加したことがありますが、確かに情報はガイドさんから与えられてすぐに納得できるものばかりでしたが、ペースが速すぎて、一つの作品に自分なりの思いを持ったり、感傷に浸ることができませんでした。

だから、一人でというかツアーはあまりお勧めできない、というのが私の意見です。友達と行って、感想をシェアしあうのもいいですね。

長文すみません。終わりです。
扤島愛美

小沼君のヨーロッパ旅日記 [留学]

留学先がクリスマス休暇に入ったのでしょう、ヨーロッパを旅している小沼君から楽しくもいろいろ示唆に富んだメールが来ましたので、公開します。

柴原

**************

<前半部分は関係ない内容なのでカットします>

いやいや何が言いたいかというと、みんなが恋しくなったんですよ。

想像してみてください。ホステルで、ビール片手にダーツをやっている青年を。しかも一人で。   

ちょっと悲しいじゃないですか、そんなの。いやなれてるんですよこういうのは。

でも、一人でダーツ、ビール、海外の組み合わせは、ちょっと初めての経験で。。。それでみんなにくだらないメールを。

スペインで財布を取られそうになりました。若いお姉さん二人組が近づいてきて、障害者用のための募金をしてくれとのこと。明らかに寄付者の署名の筆跡が同じ、しかも高額なのでこれはあやしいとおもいました。「what's this smells like....(sniff sniff...sniff sniff) like conspiracy?」的な表現が適格かと。。

仕方ないからポケットからアメリカ紙幣(1ドル)をだし、ばいばいしようとしたら署名をしろといわれサインを。 そしたらIDを見せろと…。 

これは危険だと立ち去ろうとしたその時ッ!!! 彼女らはポケットに手を強引に入れてきたのです。。あいにくそのポケットには、ガムの包み紙とレシートしか入ってなかったですが。  

それだけでは終わらないのです。後ろを見ると隠れていた二人組がリュックを開けようとしているではないか。。

なんてこったいスペイン。危険だよ!!!

って感じでした。 詐欺にはあうし。400ユーロの損失さ…。。。スペイン料理一つも食べないで、出国しちゃったし。。


っぁそうそう、設楽君のレールの例えうまいですね。がたんごとんがたんごとん。がたんごとん。おっと燃料がなくなってきた。  ちょっくらビールを。。

ぐおーん。シュシュぽっぽシュシュぽっぽ。 

ということで、みなさん春休みは自分で燃料を注いで新しいところに行ってください。どこにって? どこでも(どあー。)

発展途上国とか、自分のuncomfortable zone へ.

特に二年生。そろそろ柴原先生も石炭入れてくれなくなりますよ? 自分でレールを引いて、「さらば柴原(先生)、また遠くの地で逢おうではないか。でも、サポートはいっぱいほしいです。。。」的な感じで頑張りましょう。(柴原先生すみません)(柴原注:わははは!許す!)

大学生になると馬鹿になるらしいですよ。知識だけ蓄えて、その知識をまったく使わない。的なことが何かの本に書いてあった気が…

バカになんないように、たくさん知識を蓄えて、考えて行動しましょう。「考えてなくても、行動することで見えるものがあるので、行動をしましょう」

自分は、微妙ですがしてるつもりです。

いやいやこんなこと言うはずじゃなかったのに。。。  っぁ何が言いたいかというと、留学前の春休み有意義に過ごしてねってことです。(英語以外)

[sniff sniff] なに? 海外は高いって?    

仕方ない、そんな君に小沼竹彦からプレゼントだ 「はい、竹コプター!!」

それでは

小沼たけえもん

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たけえもんも、大分四次元ポケットにいろいろため込んでいるようです。良いことですね。

何というのでしょうか、「孤独をかみしめる」って、大事だと思いますよ。それから、今回の小沼君のように、「マイルドに痛い目に合う」のも大切です。

Learn from everything!ですよ、みなさん。死ななきゃなんでも勉強になります。死んじゃったらそれ以上学べないから、死んじゃうほどの痛い目に合っちゃ、絶対ダメですけれどね。

大変なことも含めて、振り返ってみればみんな自分の糧になります。400ユーロとすきっ腹ぐらいは、格安の授業料と思いましょう。

……なーんつっって、もちろん私もそんなことがあったら一時的には凹みますけどね。でも、それも勉強勉強。より良い自分を作るためです。頑張れ!

柴原

長らくご無沙汰しておりました(ボランティアについて) [留学]

通翻課程の皆さんへ

土屋です、こんにちは。実は学期の区切りが普通の大学と違うのでもうすでに冬休みに入って既に2週間ほどが経ちました。学期が短い分、教授はこれでもか!!というくらい授業の濃度を増すのでバタバタしていたのですが、今ようやく落ち着いた時間を取り戻しています。

いろいろ書きたいことはあるのですが、今日は冬休み頭の1週間参加してきてきたService Trip (日本語に訳したらサービス・トリップよりもボランティア・ツアーとなるのでしょうかね??)について、皆がメーリスで話題になっていたことと絡めて語ろうと思います。

この旅行は大学が参加者を募って行われたもので、学生が20人ほど、ヴァージニア州のジョーンズ・ビレッジというアパラチア山脈の中にある村に1週間滞在し地元の家庭を訪問して家の修繕作業をするというプログラムでした。

留学してから今まで、私は留学生たち(日本人ではないですよ。)と過ごすことが多かったのですが、このプログラムに参加していたのは私ともう一人を除いて全員“アメリカ人。”3か月間授業などを通して英語力を伸ばしてきたと思っていましたが、コミュニケーションってやはり言葉だけではないですね。

もちろん、ランゲージバリアも感じていましたが、知らない人達に囲まれている状況が緊張に拍車をかけていたように今になって思います。さらに文化(というよりは話題)を共有していないので、なかなか打ち解けるまでに時間がかかりました。

ですが、この1週間を通して人の温かさというものも強く感じました。アメリカ人は日本人のように周りに気配りしない、というステレオタイプが何となく頭の中にあったのですが、この旅行に参加していたメンバーは私に気を遣って動いてくれていたことが言葉遣いや態度からヒシヒシと伝わってきました。

英語を専攻している自分にとって英語がコミュニケーションの障害になってはいけないのは承知です。これから英語力をもっと磨いて(まず話の聞き方(聴き方?)を変えてみようかと思っています。これは英語だけに限りませんが。)今度は言葉に関係なく自分が周りに気遣いできる立場になりたいと思います。

この一週間、ボランティアとは何か?についても考えさせられました。これはメ―リスで話題になっていましたね。去年フィリピンでボランティアをした経験と重ね合わせて私が今考えるボランティアとは、「win-winの取引」です。

ボランティア活動はされる側にメリットがあるのはもちろん(やり方によってはマイナスになることもあるかもしれませんが、今は置いておきます)する側も成長や価値観の変化といったメリットを受けます。それから、ボランティアって物理的な何かをもたらすというよりは精神的・内面的な何かをもたらすということもよくあるような気がします。

こう考えてみると、小沼先輩のようにボランティアは自分のためにやる、と言えます。私もこのプログラムに参加した最初の動機は自分のためでしたし…でも、自分のためにしたことが結果的に他の人にも何かいい影響をあげられるなら、結果オーライかとも思います。

最後に、小沼先輩が企画してくれている震災ボランティアについてですが、やはり、やるからにはある程度目的を絞らないといけないと思います(でないと本当に自分のためにしかならなくなってしまいます)。

物を売る、ということには賛成ですが、もしかしたら日本とアメリカで売る品を変えた方がいいのでは?感じています。ペン、クリアファイル、タオルといったものが挙がっていた気がするのですが、日本人はよく使いますね。なのですが、こっちの学生、ペンとタオル使ってないような気がするんですよ。

授業中よく見たのは、学生が(筆箱もあまり見ない?)ポケットかどこかからおもむろに鉛筆を取出しノートをとる(私の大学だけでしょうか??)。日本のスーパーに行くと何十・何百もの種類のシャープペンシルがズラーーと並んでいますが、こっちではせいぜい2,3種類。

野球部の弟にお土産にタオル買って、と言われたのですが、どこに行けばスポーツタオル売ってるんですかね??見つからなくて困ってます…

つまり、ある程度買ってもらわないと目標がぼけてしまうかなと。アメリカ人、何買いますかね(すみません、まだ答えは出てないです)??漢字の入れ墨人気みたいですが(これについても面白い経験をしたのでそのうち。)、そんなもの売れませんしね…
 
最後締めが甘くなってしまいましたが、そろそろ出かけなくてはいけないのでこの辺で。学期末、皆さん頑張ってください!!

土屋夏実

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どうも皆さん小沼です。  いろいろメールが来ているのでまとめて送信したいと思います。

とりあえず寄付活動の現状報告を。
今の計画としては、みなさんのアイディアと意見を取り入れて、販売するものはペンとTシャツにしました(仮)  学校で使うものは(クリアファイルなど)売れないと思うので。

土屋さんの意見のとおりアメリカの学生は文房具をあまり使いません。僕もこっちで筆箱使ってません。というかもってきていないです。シャーペンも使ったことがありません。  

どこからかおもむろに4色ボールペンを取り出しノートを取り出すのです。  

Tシャツには漢字のロゴを入れて売り出そうと思います。($10くらいで)

あとは、参加校の報告を。
今のところ参加校は、ダートマス、コンコーディア、ノースセントラル、ミネソタ、ブラウン大学です。(どこか忘れている気がします。ごめんなさい) あと1,2校増えたらいいなと思います。ダートマス、ブラウンでは講演会を開いてそのあとに寄付金を集めたりします。

こっちでグッズを発注すると思うので、日本でグッズを販売する場合は、日本で発注してほしいです。 思ったんですが、時期が春休みなんで、学生いないんですよね。春休みに活動してるサークル、部活動の学生にはグッズを販売できますけど。。 うーん、どうしましょ。。。

今、和田ゼミ&マクチャリに所属してる女の子にアイディアをもらっているところです。

ブランド品の話なんですが、うーん難しいですね。  

自分としてはブランド品=質がいいと思うのでつい買っちゃいますけどね。  

それで長年使って(まぁ3,4年)愛着湧き、お気に入りになります。それで身に着けていると「へへーいいだろー」って気持ちは生まれますけどね。

まぁそこは人それぞれですけどね。

取り急ぎ。 またあとでメールします。

小沼

自由はどこまで許されるのか? [留学]

これはある青年の物語。 

テスト前日
青年は頭を抱えていた。どう考えてもテスト範囲が終わらない。山を張るしかない。そう思い青年は徹夜をするのであった。

テスト当日 
青年はまたしても頭を抱えていた。山を張ったところがテストに出題されていない。彼は試験中にもかかわらず、単位をとれるか過去の成績を計算していた。

これはまずい、成績がぎりぎりだと一心不乱に問題を解いていたところ、彼は幻覚を見たのだ。裸の天使が目の前に立っているではないか。  これは夢か? そうか、徹夜したから夢を見ているんだ。と彼は考えた。  その考えが吹き飛ぶくらいの勢いで、その裸の天使は叫んだのだ。

「Happy Finaaaaaaaaaaaal.」 靴下だけ履いていた彼女たちはそう言い残し教室を後にした。

これはとある大学での物語。




皆さん小沼です。メール返信しないですみません。ちゃんとチェックはしてました。 無事?テストも終わったので、仮眠をとってから返信と現状報告します。

このメールは何かって? いや上の報告をしたかっただけです。  内容は想像に任せます。いやー世界は広いな~

小沼

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アメリカすごいね。

俺の学校でもやってくれればいいけど。

まあないだろうな。


某CEO

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でも、CEOんとこでやると、凍死者が出るんでないかい?
それはちょっと痛ましいかと。

某コーディネーター

ブログのコメントの返信 [留学]

小野尾です。

先生がブログでコメントをくださっているので、それについて返事をします。

みなさんもチェックはしてみてくださいね。

まず、単語リストですが、調べが甘くてすいません。とりあえず、違いや、その訳に当てはまりそうなものがわからないものは、いくつか挙げておきました。

あと変換ミスもありましたね。言い訳になりますが、時間的にもかなりつめてやっていたので・・・

まあリバイストバージョンではきちっと直します。

ミネアポリスで怖い思いをした話ですが、ホテルの前の通りで立ち止まっていると(かなりにぎやかな通りでしたが)黒人の大きな方から何人も声をかけられ、"whats up bro(broとはbrotherのことです。もちろん違いますよ。スラングです。)? you have money? you have cigs(タバコです)?"などなど言われ、結構大変でした。

"no sorry"と何回言ったことか(笑)

日本では多少腕に自信がありますが、こっちでは体の大きさが違いすぎるのでね・・・。勝てませんよね。いや柔道ルールだったら大丈夫かも。

ロスチャイルドの話ですが、まああの話はかなり有名で、1年ほど前に見た「ウォールストリート」という映画にもその話は出てきました。

持っている力を存分に利用して、経済の市場を操作する有名な方法です。

ヘイトサイトは見ませんが、これはそういうものではないと思ったので紹介しました。

一部のユダヤ系金融資本家が膨大な力を持ってた、そして今も持っていることは事実なので、こういうのも参考になるかなと思いました。

とにかくまずはいろいろな情報を手にし、どちらかのサイドに極端につかず(アンチなどにはならず)自分でしっかりと考え、客観的に冷静に分析して行くことが重要なのではないのではないかと思います。

そのためには普段からさまざまな本を読み、考え、機会があれば議論をしていく。もちろん筆者が何を伝えたいのかも考えることが重要です。ある程度知識や考えがないと、筆者の考えに、頭が勝手に、全面的に賛同してしまいます。

ただ書くのが上手い人はその持っていきかたが上手です。最初はそうなりますが、そのことを意識しておけば、より深く読め、考えることができると思います。

まあとにかく、このプロセスが大事だと思います。その過程で自分の考えが出てくるのは良いことだと思います。それがどっちのサイド側になろうとも、極端でなければ、いいのではないかなと思います。双方の意見を理解し、何が良くて何が悪いのかがわかれば、自然とネットにあふれているようなアンチにはならないのではないかと思います。とにかくこのプロセス大事です。

だから読書会、やりましょう!(笑)そういう機会を活用し、自分の考えを出していくことがファーストステップだと思います。

世の中全員が賛成する人物や考えは存在しません。

ですから、皆さんも、なにか反対意見があれば、僕のレポートでも反対してみてください(もしあればですが。無理矢理はしないでください)。

小野尾

*************

小野尾君

いやいや、忙しい中で量産していれば、変換ミスぐらいはありますって。

ミネアポリスの話ですが、おそらくは(あくまでおそらくは、ですが)半分ぐらいは親切心だったのかなあと思います。小野尾君がポツンと立っていたので、「お、どうしたんだ?」みたいな感じだったのかも。もちろん残りは好奇心といたずら心。ホントに金が欲しかったら、問答無用で脇道に連れ込むでしょうからね。

しかしまあ、抵抗するにしても、確かに体格が違うからねえ。威圧感は感じますよね。小野尾君は柔道だったら絶対大丈夫なのになあ。

ロスチャイルドの話は、小野尾君の言うとおり、事実は事実なんです。ただ、あのサイトが非常に良くできていたので、バランスを取るためにああ書いたわけでね。何しろ、まだまだ通翻生は英語の方の意味で「ナイーブ」なのが多いからなあ。メディア・イングリッシュの英文エッセイを添削していて、ハラハラすることも多いです。

……ああっ!そうだ、添削もまだ終わってないや!ゴメン、2年のみんな。明日も先週みたいな感じで、質問を受けたら即プレゼン&オフェンス・ディフェンス合戦ということにします!いや、ブログで明日の授業の連絡っていうのも何だけど。

そんなわけで(どんなわけだ?とセルフツッコミを入れておきますが)皆さん、読書会、ビブリオバトル形式で、ぜひぜひやりましょう!公式サイトを見ていたら、何だか12月28日に紀伊国屋でイベントがあるみたいですよ。

http://www.kinokuniya.co.jp/store/Shinjuku-South-Store/20111030120505.html

出場はもう締め切られてますから、見学だけでも行こうか?その後に「忘年会」をやろうとか性懲りもなく考えてますが……。あ、でも、テキーラは抜きね。あと、ビールのピッチャーをいくつも空けた後に熱燗を頼むのも禁じ手といたします。アメリカ方面の方は、くれぐれもご了承ください。(笑)

それはともかく、仕事仕事。今、息子が学校から帰ってきて、ちょいと落ち込んでるようなので話を聞いたところです。小学生もいろいろあるねえ。ま、頑張れ、息子!頑張れ、みんな!頑張れ、自分!(笑)

柴原 智幸

明海コンテスト トピックのまとめその4 [留学]

小野尾です。

今回は「フランスのブルカ論争」です。

とりあえず休暇中3日間まったくやっていなかったので課題をやらなくては・・・

では

小野尾

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フランスのブルカ論争

ブルカ・・・伝統的にイスラーム世界の年で用いられた女性のベール(ヘジャブ)の一種。歴史的にはアラビア半島、エジプトやシリアで用いられた顔の覆いを示すが、現在の日本語の用法は主にアフガニスタンの女性が用いるものをさす。テント状の布で全身を覆いイスラーム教徒の女性が肌を他人に見せないようにし、顔の部分のみ網状になっており視覚を確保する。ターリバーンによるブルカ着用の強制という言説から、イスラームによる女性抑圧の象徴として扱われる。しかしながら、パシュトゥーン人の文化的・宗教的伝統や、乾燥した空気や強い日光から肌を守るという気候に対応した機能も持っており、そういう面では女性を守る意味もあるため、ブルカ=女性抑圧と単純に断じるのは危険であるという主張もある。


ブルカ、ニカブ、ヘジャブの違い・・・ブルカは目の部分に網状の布をつけて全身を覆い隠すイスラーム教徒の女性の服装で、アフガニスタンやパキスタン北部でよく見られる。
 一方、「ニカブ」は目の周囲だけを外に出すベールで、サウジアラビアやアラブ首長国連邦などペルシャ湾岸諸国の女性がよく身に着ける。
 「ヘジャブ」は頭髪を覆い隠すが、顔は外に見せるベールで、イランやエジプトの女性に多い。


欧州移民とブルカ

欧州では脱宗教性、政教分離(ライシテ)の概念、イスラーム系移民との軋轢、などの問題を象徴する物となっている。サルコジ仏大統領は2009年以降、「フランスではブルカを受けいれない」と主張。2010年に政府法案を提出。禁止法案は、学校、一般道路など公共の場でのブルカ着用を全面的に禁止している。 信教・表現の自由の侵害だ、などの批判も強く、論議を呼んでいるが2010年7月13日下院では圧倒的多数で可決、同年9月14日上院でも圧倒的多数で可決され、同法は成立した。2011年4月11日、同法が施行された。

ベルギーではブルカとニカブを禁止し、着用する女性は罰金を課される。2011年9月にはオランダで同様の禁止法案が閣議決定されており、またスペインなども同様に検討している。

内藤正典教授(一橋大学)は、欧州におけるブルカ・ニカブ禁止に異を唱えている。内藤は、西欧社会において、足を露出させるか否かが個人の自由とされていることを挙げ、スカーフの着用(髪の毛を覆うか否か)だけを問題にするのは根拠に乏しいと主張している。

自分の意思で着用しているムスリムの女性たちは「では、ミニスカートにタンクトップにしたら、女性が開放されるとでもいうのか」と反論する。


以下から記事を引用


フランスで「ブルカ禁止法」が施行
2011.4.11 23:36

 ブルカやニカブなどイスラーム教徒の女性の全身を覆う衣装を公共の場所で着用することを禁じるフランスの「ブルカ禁止法」が11日、正式に施行された。パリのノートルダム寺院前ではニカブ姿の女性らが抗議行動を行い、警察当局の取り調べを受けた。

 ブルカ禁止法は昨年9月、公共の場所での着用が「非宗教の共和国」の精神に反するなどとして議会で成立。公布後「教育期間」として猶予期間が設けられたため、この日の施行となった。

 同寺院前で取り調べを受けたのは、南部アビニョン在住のケンザ・ドリデさん(32)らで、メディアに対し「(禁止法が定めた)罰金支払いを命じられれば欧州人権裁判所に提訴する」と述べ、同法撤廃まで戦う意向を表明した。

パリ・山口昌子 ブルカ禁止法は宗教弾圧なのか
2010.9.25 08:10 (1/3ページ)[緯度経度]

 フランス上院でブルカやニカブなど全身を覆うイスラーム教徒女性の衣服の公共の場での着用を禁止する法案が賛成246、反対1で可決した。国民議会(下院)でも7月に賛成多数で可決しているので憲法評議会がゴーサインを出せば近く発効することになる。

 法案ではブルカやニカブと名指しせず、「全身を覆う衣服」となっているが、ブルカ着用の違反者には罰金150ユーロ(約1万7千円)が、女性に着用を強制した場合は強制者に最高で禁固1年か罰金3万ユーロ(約340万円)が科される。

 仏内でブルカ着用者が約2千人と少ないこともあり、日本など一部で、「宗教弾圧」「少数民族迫害」といった論調がみられるが、この論調に最も反発しているのはイスラーム系移民の女性といえる。

 2002年にイスラーム系移民が多いパリ郊外で17歳の少女ソアヌさんが焼き殺される事件があった。ヨリをもどそうとした元交際相手を拒否したため、怒った元交際相手がゴミ置き場で「見せしめ」のために焼殺したのだ。

 この残虐な事件がさらに衝撃的だったのは現場検証のために警官と現場にやってきた元交際相手に地域のイスラーム系男性がいっせいに拍手喝采(かっさい)したことだ。21世紀の文明国でもイスラーム教徒の女性は男性に絶対服従で焼殺されて当然、理は元交際相手にあることが明らかになったからだ。

 この運動の過程で仏国籍にもかかわらず一夫多妻を実施している者がいることも判明した。

 その後、ソアヌさんの妹を先頭に、「売春婦でも服従者でもない」とのスローガンを掲げたデモが全国で展開され、イスラーム教徒の女性の権利と男女平等を主張する運動が急速に広がった。

 現実問題として医療現場でもブルカ着用による障害、危険を指摘する声も上がった。公立病院で実施した調査で、夫や父親の命令でブルカから手術着への着替えや男性医師による診察・手術を拒否した結果、治療に支障をきたしたばかりか死亡につながる事例も少なくないことが判明した。

 禁止法案採決に先立ち、「売春婦でも服従者でもない」の会の初代会長でアルジェリア系移民のアマド都市担当相らはブルカを、「偏狭な思想の軍旗。人間的尊厳の蹂躙(じゅうりん)」と指摘。「自由、平等、博愛のフランス共和国の価値を棄損する」とも主張。野党社会党や共産党議員らに法案に賛成票を投じるよう要請した。

 ブルカ禁止は公共の場で宗教的規律から解放されるゆえに「自由」であり、公共の場で宗教的あるいは共同体的外見から無縁であるゆえに「平等」であり、信仰とは無関係な市民的空間を構築できるがゆえに「博愛」というわけだ。

 野党議員も法案に先立つ決議の採決では、この「共和国の価値擁護」の観点から賛成票を投じており、法案の採決でも大半が反対票は投じずに棄権した。しかも下院では20人が賛成票で、上院でもミッテラン政権時代に死刑を廃止した法相で憲法評議会議長も務めた社会党の重鎮、バダンテール氏が賛成票を投じた。

 憲法評議会は1回目の法案提出の際、「表現や信教の自由を定めた憲法に抵触する」として憲法違反の可能性を指摘したが、ドブレ議長をはじめ評議員のメンバーに与党内の反サルコジ派が多いことは周知の事実だ。「今後も本気で憲法違反の指摘を続けるとは思えない」(関係者)との見方もあるほどだ。

 また、「表現や信教の自由に抵触」との指摘は論理的に弱いとの指摘もある。仏憲法には「非宗教」も明記されており、大統領は米国のように就任式で聖書に手をおいて宣誓しないなど、個々の宗教に優先性を与えていない。

 このように、ブルカ禁止法の背景には、「宗教弾圧」「少数民族迫害」とは、およそかけ離れたフランス共和国のアイデンティティーの問題が厳然とある。


【4月11日 AFP】欧州で国内のイスラーム教徒人口が最も多いフランスで11日、イスラームの女性が顔をすべて覆うベールを禁止する法律が施行された。

 欧州では同様の動きが広がっているが、実際に禁止法を施行したのはフランスが初めて。ベルギーでは同様の法律が議会を通過しているがまだ施行されていない。オランダでは極右組織などの指導者らがやはりブルカの禁止法を提案している。イタリアでは右派の北部同盟(Northern League)が今回のフランスの法律をモデルにロビー活動を行っている。

 同法の施行によってフランスでは、社会的緊張が増すおそれがある。施行に先立ちパリ(Paris)では9日、ベールをかぶった女性19人を含む59人が、禁止されていた抗議行動を決行して逮捕された。またこの集会に参加しようと、英国とベルギーから入国しようとした2人が身柄を拘束された。

 顔全体を覆うベールの着用は中東および南アジアでみられるイスラームの慣習だが、フランス当局は同国に居住するイスラーム教徒400~600万人のうち、このベールを実際に着用している女性は2000人程度と推計している。

 一方、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の指導者、ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者などイスラーム原理主義者たちはこの禁止法はフランスがイスラームに戦いを挑んでいるあらわれだとして、フランスへの攻撃を呼び掛けている。(c)AFP/Dave Clark


単語リスト
イスラーム教徒 Muslim
網状の mesh texture, reticular
ターリバーン Taliban
抑圧 oppression, repression
ブルカ burka
ニカブ niqab
ヘジャブ ?
アラブ首長国連邦 United Arab Emirates(UAE)
政教分離 secular politic, separation of religion and politics
上院 the upper house
下院 the lower house
法案 bill, proposed measure
圧倒的多数 massive majority, super majority
可決 passage
可決される go through
可決する get through
宗教弾圧 religious oppression, oppression of religion
評議会 chamber, council
迫害 persecution, victimization
見せしめ public flogging
一夫多妻制 polygamy
禁止法 prohibitive mood
原理主義 fundamentalism

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小野尾君

非常に面白いまとめをありがとう。忙しい中、ここまでまとめるのは大変だったでしょう。

特に「ブルカ」と「ニカブ」と「ヘジャブ」の区別は、おかげさまでようやくすっきりと理解できました。一般的にはイスラムの女性というと「ニカブ」の印象かなあ。「ヘジャブ」はインドネシアあたりのイスラム教徒の女性と言う印象ですね。

BBCで放送通訳者をしていたころ、ジョン・シンプソン特派員がブルカを着込んでアフガニスタンに潜入して、そのリポートを送ってきたことがありました。通訳をしながら、「命がけで送ってきたリポートなんだから、こっちもそのつもりで訳さなきゃ!」と気合が入ったのを覚えていますよ。

「ミニスカートにタンクトップにしたら、女性が開放(柴原注:「解放」じゃないかと思います)されるとでもいうのか」というイスラム女性の言葉も、重みがありますね。一方的に「解放解放!」と騒ぐのは、大きなお世話という側面もあることにも注意しないといけません。

フランスでのブルカ論争の際に忘れてはいけないことは、フランスの公立学校では、ブルカだけではなく、宗教的な装飾品なども禁止だということです。意外なことに、キリスト教徒がロザリオをしていくのもアウトだと聞きましたよ。

イスラム排斥という側面からのみ語られることが多いですが、そのあたりも知っておきたいと思います。

なお、ボキャブラリー・リストですが、

「ヒジャブ」はそのままで、hijabです。

また、oppressionとrepressionの違いについて、ちょっとグーグル先生に聞いてみたところ、そういうサイトが見つかりました。

http://forum.wordreference.com/showthread.php?t=1555719

<引用ここから>
Repression can be a very strong social, or personal act to lower some kind of activity.

Oppression would be an active, outside entity that uses force to stop an activity.

Their meanings are very similar and they are used interchangeably in colloquial language.

EX: He repressed memories of a troubled childhood.
ex2: The government oppresses the freedom of speech.
<引用ここまで>

なるほどね。抑圧一般がoppression、何かの自由を制限するのがrepression。さらにoppressionは他者が抑圧してくるのに対して、repressionは自らそういう状態になることもある、と。

迫害でvictimizationとありますが、これは実際に迫害の犠牲者が出ている場合に使うと思います。

また、禁止法はban on~とかanti-○○ lawということが多いのではないかな。

あと、public floggingですが、floggingは鞭打ちという意味ですから、「見せしめ全般」を指すのではなく、「見せしめの鞭打ち」というような意味だと思いますよ。

いやしかし、現在NHKのラジオ講座の台本の手直しをしているのですが、これが難航しててね。気持ちが折れそうになるとタイミングよく通翻課程の皆さんからメールが入るので、「負けてられないなー」という気持ちになりますよ。ありがとうございます。

柴原 智幸

ロスチャイルド家について [留学]

どうも小野尾です。

thanksgivingの休暇でミネアポリスという街に1人で行ってきました。いろいろ怖い思いもしましたが、まあ良かったです。

みなさんは金融に興味はありますか?

もしウォールストリートなどの映画が好きだったら、是非下のサイトの「ロスチャイルドについて」という項目を見てください。

すごく有名な話で、高校1年生のときに知ったのですが(昔はよく金融系のことを勉強していました。受験勉強をせずに笑)その中でも、ワーテルローの戦いでロスチャイルドが莫大な資産を築いたことはかなり有名です。

http://www.anti-rothschild.net/main/05.html

まあ「ロスチャイルド 戦争 投資」で検索すればいくらでも出てくると思います。

ロスチャイルド家を知るなら、ロックフェラー家の知識も同時に入れると面白いです。経済が何によって支配されているのかがよくわかりますよ。有名企業はだいたいこの二つの家系に属していると言われています。

ただこういうのを見て楽しむのも、ある程度基礎的な経済の知識がないとダメです。経済がどのように動いてるか、それが国とどのように関わっているかなどです。まあ個人的にこの手の話は好きなので。

あとはアメリカが第二次世界大戦で経済を潤わせた話とか、戦争がどのようにアメリカ経済を潤わせるとか・・・

おっと、長くなりそうです、すいません。

小野尾

P.S.
今日中に明海コンテストのレポートを1つ送る予定です。
ただ休暇に出かけていたので課題が・・・やばい・・・うう・・・なんとか留学中にレポートを全部完成させたいですね~

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小野尾君

なるほどなるほど。興味深い話です。ヴィッカースもそうなんですか。巡洋戦艦「金剛」を製造した会社ですね。へえ。

サイトも見ました。ユダヤ人がらみのサイトですね、これは。ヘイトサイトというほど露骨ではありませんが、真実はどこにあるにせよ、反ユダヤ側からの典型的な意見だと思います。

ユダヤ人は様々な影響力を持っていますから、よくある「ユダヤ陰謀説」などの標的にされることが多いです。

様々な情報を入れて、バランスよく判断して行きたいと思っています。

それよりなにより、ミネアポリスでの話が聞きたいですねえ。怖い思いをしたということですが、大丈夫でしたか?

柴原 智幸

NZから帰国 [留学]

みなさん こんばんは、3年の菊川です。

約10ヶ月間の留学を終え、NZから帰国しました!!(日本はすっかり冬ですね寒いです…)

日本に着いて一番最初に食べたものは 札幌みそラーメンです。(札幌出身なので)

この10ヶ月間は、本当に毎日が新たな発見の連続で、とっても充実していました。授業などの勉強の中ではもちろん、普段の生活の中でも貴重な体験をたくさんし、多くのことを学びました。留学中は、全てが学びでした。

千葉に戻るのは1月の中旬になりますが、その時には留学中のお話がたくさんできると思います。楽しかったこと、大変だったこと、留学前や留学中に大切なこと、留学中に気づいたことや ふと思ったことなどなど、この10ヶ月間 自分のメモ帳に書き溜めてきたつもりなので、詳しくお話できるのではないかと思います。

学校がまた始まるまでのこの休み中は、自分の勉強をきちんとし、留学中に得たものを活かしてさらに発展した学びができたらと思っています。

年明けにみなさんにお会いできることを楽しみにしています。

まずはとりあえず帰国報告まで。

3年 菊川 美沙絵

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お帰りなさい!何はともあれ、お疲れ様でした。元気そうで何よりです。

いろいろと吸収してきたようですね。留学のお話、楽しみにしていますよ!

柴原 智幸

明海大学通訳コンテスト トピックまとめ その3 [留学]

分類をどうしようかなあと思ったのですが、留学組の仕事ですので、「留学」としておきます。カテゴリわけについても、そのうちじっくり考えておかないとなあ。

柴原

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こんにちは。
野口です。

明海コンテストのトピック「タイワイン」のレポート書きました。正直、情報がかなり少なかったため、あまり質は高くないですが参考にしてください。

とりあえず、全部のレポートが終わったら、内容を再確認して改訂版も作ります。

次は「ネット教育」について書く予定です。

それでは。

野口

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タイワイン

*注目され始めているタイワイン
・タイの本格的なワイン作りは、90年代に入ってからで歴史はそれほど長くない。1997年の通貨・経済危機によって消費量が減り、長い低迷期間があったが、 2003年のAPECバンコク首脳会合の晩餐会でタイ産ワインが提供され、スパイシーな料理にマッチするおいしさが話題になった。これを機にEU、日本など先進諸国向けの輸出が04年2,238万バーツ(1バーツ=約2,7円)、前年比88.2%増と急成長した結果、国外輸出と海外の評価が急速に高まってきている。

・ワイン作りをするのは北緯30~50度という定説があるなかで、
タイのワイナリーは緯度15度前後に位置している。
タイワインはこの限界ラインを超えるワイン=New Latitude Wine(新しい緯度からのワイン・新緯度帯ワイン)として注目をされ始めている。

・北緯30~50度という緯度以外でもワインが作られるようになってきたのは、
地球の温暖化のためだけでなく、灌漑設備や冷却などの技術の進歩や、ワインメーカーの努力によってこれらの限界が覆されてきたためと言われています。

・New Latitude Wineについては、このタイだけではなく、オランダ、デンマーク、ポーランドなど
北緯50度を超す地域でのワイン作りが行われている。南緯20~40度が栽培エリアと言われる南半球でも、チリのサンディエゴから南に1000キロ近い場所でワイン用のブドウを栽培しているという報告もある。このようなNew Latitude Wineのなかでも、タイはとりわけ質の高いワインを作っている。


*タイワイン協会(Thai Wine Association(TWA))
・2004年に設立された協会でタイワインの促進を目的としている。

~タイワイン協会が挙げている目標~
・タイワインの知名度を国内だけでなく海外にも広めていく
・タイの人々にワインの健康的側面を伝えていく
・観光者にタイワインを宣伝する

~TWAによる2011年3月時でのブドウ生産量~
・収穫時期---1月~3月
・総作付け面積---372エーカー
・総収穫量---459トン
・総収穫量から作れるワインの数---約47万本



*アメリカ農務省によるタイのワイン市場に関するレポート(2009)
・タイに輸入されるワインは主に、フランス・オーストラリア・イタリア・中国・アメリカである
・タイでは赤ワインが市場の70%を占めている
・依然としてワインの消費者は観光客、中流~高所得者層である
・特別な行事やギフトとしてワインの人気が高まってきている
・1本23~29ドルがタイの消費者の理想の購入価格である

~市場にとっての利点~
・健康的な理由でワインを飲み始める消費者が増えてきている
・ワイン自体の消費が増している
・国内での競争がほとんどない
・輸入されるワインの種類が増えてきている
・カリフォルニア産ワインが最も飲まれている

~これからの課題~
・高い関税率と消費税の見直し
・カリフォルニア以外のアメリカ産ワインの認知度が低い
・タイとFTAを結んでいるオーストラリア・ニュージーランドの関税の見直し


*ワイン通販ショップ「葡萄屋」が取り扱っている”カオヤイ・ワイナリー”
・カオヤイ・ワイナリーはタイの首都バンコクから、北に約160キロの世界自然遺産に指定されているカオヤイ国立公園の麓に位置する。海抜300メートルの高地にあり、葡萄栽培に非常に適したワイナリーである。

・1992年に創立された同社は同年フランス、イタリア、オーストラリア、スペインから約50品種のブドウ苗を輸入し、私見栽培を行い、95年にシラーズが栽培可能と分かると順次シラーズを栽培拡大し、98年に本格的にワイン生産を開始した。

・カオヤイの乾季は、ヨーロッパの夏季に似てブドウ栽培に適し、糖度の高いブドウが収穫可能。海抜約350メートルにあるブドウ園は比較的冷涼で、夏季は最高気温が25度、最低気温が12度。常に風が吹いているため園内に湿気がこもらず、病害も出にくいのも利点である。自社農園では収穫は手作業で行っているため、機械でおこなったときのように雑物が混入せず、収穫適期の終わりのブドウだけを使用できる。また、タイでは多くのワイナリーが年2回収穫していますが、同社は収穫の時期を乾季の終わりの1回に限定して品質を高く保っている。

*ロイターニュース「ワイン生産量世界1位、フランスが4年ぶり返り咲き」 (2011/11/10)
・国際機関の葡萄・ワイン機構(OIV)によると、今年のワイン生産量はフランスがイタリアをおさえ、4年ぶりに世界1位の座に返り咲く見通し。フランスは今年、春季が例年になく暖かくなるなど、ワイン生産に適した気候に恵まれ、昨年と比べて生産量が9%増の50億リットルに達するとみられている。一方、イタリアでは気候が厳しく、生産量は前年比13%減の42億リットルと過去数年で最低水準にまで落ち込む見込み。フランスのワイン生産者はここ数年悪天候に悩まされてきたが、今年は通常の生産量に戻り、品質も落ちていないという。

単語リスト

晩餐会 banquet, formal banquet(dinner)
北緯 north latitude 北緯~度 northern latitude of ~ degrees
定説 accepted notion, accepted myth
緯度 latitude
新緯度帯ワイン New Latitude Wine
灌漑 irrigation
タイワイン協会 Thai Wine Association
知名度 popularity, name recognition
健康的側面 health aspects
作付け面積 planting area
収穫量 harvest
収穫時期 harvest period
アメリカ農務省 United States Department of Agriculture, USDA
関税 tariff, custom duty
消費税 excise
世界自然遺産 world natural heritage site
カオヤイ・ワイナリー Khao Yai Winery
海抜 above sea level
葡萄栽培 grape cultivation
ブドウ苗 grape seeding
私見栽培 private cultivation
シラーズ(ワイン用ブドウ) Shiraz
乾季 dry season
糖度 sugar content (concentration, degree)
冷涼気候 microthermal climate
病害 disease (damage)
手作業 manual work, manual procedure, hand working
雑物 sundries,
混入 interfusion
収穫適期 proper time for harvesting
葡萄・ワイン機構(OIV) International Organization of Vine and Wine

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野口君

先週もらっていたのに、アップが遅れて申し訳ないです。

柴原 

明海大学通訳コンテスト トピックまとめ その2 [留学]

小野尾です。

今日は、授業が終わってからまた今までなんとか奮闘していました。もうさすがに眠いですね(夜中の3時半です)。

今回は「波力発電」です。

正直理解するのが大変難しく、未だ理解があいまいな箇所があるのですが、これ以上奮闘するとイライラが限界まで来てしまうので、やめました。

神戸大学の研究してる人、通翻のために講演してくれないかな~・・・電話して交渉してみるのも面白そうですね。そのときは僕がやります。

もちろん自分のできる限りしっかりとまとめたつもりです。全部で4000字はいったかもしれません。まあ写真もありますが。

これをやって思ったのは、「理系の知識も重要だな」です。いや普段から柴原先生が言っていることですけどね。改めて理解しました。

まだまだですね。

ふぅ~疲れた・・・

とりあえず添付しておきます。

小野尾

P.S.
自分と同じく留学している優も、この明海のトピックをいくつかまとめてくれるみ たいです!
ありがとう~(さすがに12個のトピックを1人でやるのはかなり大変・・・)

それもお楽しみに!(と、優にプレッシャーをかけておくw)

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波力発電

波力発電・・・波力発電は、主に海水などの波のエネルギーを利用して発電する発電方法で、海流を利用したもの、波の上下振動を利用したもの、ジャイロ式発電タイプ、人口筋肉により発電するものまで様々なタイプのものがある。

別の説明
海岸で波が絶え間なく寄せては返すが、この波の力で電気をつくろうというのが波力発電である。波力発電は波が上下する力で空気の流れを作り、この空気の流れでタービンを回すというもの。空気室では波の上下運動によって、空気の流れが生じる。空気流は向きが変わる往復流だが、ウェルズタービンは空気の動きが変わっても同じ方向に回る。波の荒れることの多い日本海では有望な発電方法だが、海上から陸上の発電所まで電気を送ることが大きなネックになっている。

注:ウェルズタービン・・・往復の空気の流れに対して同じ方向に回転することができる特殊なタービン(羽根車)で、空気の流れを効率よく回転エネルギーに変えることができる。


波力エネルギーの特徴
・面積あたりのエネルギーとして、太陽光の20~30倍、風力の5~10倍である
・設置場所、発電機器タイプは自然環境、気象により変動がある。
・風力などと比べ波の状況は予測しやすく発電量の見通しがつけやすいといわれている。
・費用が高い。
・海洋生物への影響が考えられる。
・自然エネルギーを利用するために、なくなる心配がない。
・発電時に二酸化炭素などを出さないため、環境にやさしい。

振動水柱型空気タービン方式
没水部の一部が開放された空気室を水中に設置し、ここから入射した波で空気室内の水面が上下し、上部の空気口に設置した空気タービンが往復空気流で回転する。空気タービンには、往復空気流中で同一方向に回転するウェルズタービンが使用される。
波力発電のしくみ


人工筋肉を用いた波力発電
波のエネルギーで発電する波力発電に、人工筋肉を取り入れる試みが進められている。費用の低コスト化が期待されている。

人工筋肉を搭載した波力発電機。2007年8月、アメリカ・フロリダ沖で行われた実験のようす。|提供:株式会社HYPER DRIVE

人工筋肉を伸縮させて発電
海に囲まれた日本では、波の動きを利用して発電する波力発電は、環境に負荷の少ないエネルギーとして注目されている。しかし、日本周辺の海の平均的な波は動きが小さく、発電機の規模を大きく複雑にしないと発電に使えないため、ほとんど普及していなかった。

株式会社HYPER DRIVEは、伸縮することで電気を発生させる人工筋肉に着目し、これを波力発電応用した。海面の上下運動によって人工筋肉を伸縮させて発電するしくみで、発電効率は、これまでの波力発電機がおよそ10%であったのに対し、30%強と飛躍的に高まり(コストも約10分の1)、さらに、小さな波でも効率よく発電できるといえる。

黒い部分が、発電機に搭載されている人工筋肉。|提供:株式会社HYPER DRIVE
実用化に向けて進む改良

人工筋肉は、シリコンやアクリルの膜を電極ではさんだ構造になっていて電気を流すことで伸び縮みさせる仕組みで、モーターに変わる新たな動力源として、工業機械やロボットの駆動部分などにも利用することができる。
モーターは、磁界のなかにあるコイルに電流を流すことで回転さるが、反対に、コイルを回転させると電圧が生じて誘導電流が流れます。このように、運動エネルギーを電気エネルギーに変えて電気を得るのが発電機だ。従来の波力発電では、波の上下運動を空気圧に変換して発電機を回転させるなどの方法を用いてきた。モーターと発電機と同じ原理で、人工筋肉に外部から力を加えて伸縮させると電気が生まれるため、この人工筋肉を波力発電機として応用することが検討されていた。

新型の波力発電機は、高さ2.5m、直径約2mのブイ(気象観測)型波力発電機に、じゃばら状の人工筋肉を2基搭載しています。この人工筋肉にはおもりがつけられ、海面の上下運動に連動して上下し、人工筋肉を伸縮させて発電するしくみである。

2005年には、波発生装置でおこした波高6cmの波で約1.8Wを発電し、60個のLEDを点灯させることができ、世界で初めて人工筋肉による波力発電に成功した。そして、2007年8月には、自然の波のよって最大5Wを発電し、実用化へ向けて大きく前進した。

今後の実用化のためには、発電にかかる費用を下げる必要がある。開発に関わった技術開発本部長の和氣美紀夫さんは、「1kWhあたり10円くらいで発電できるようになれば、実用化できる見込みです。発電量や耐久性を向上させることで、さらに発電費用を下げることができます。人工筋肉を用いた波力発電は、単純な動きで発電できるうえ、CO2も発生しないクリーンなエネルギーです。この技術が、エネルギー問題を解決する糸口になれば幸いです」と、今後の抱負を語る。

地球環境問題やエネルギー問題解決のためにも、石油 代替エネルギーとしての自然エネルギー実用化の重要性は高まっている。波力は、自然エネルギーのなかでもエネルギー密度が高く、日本にとっても貴重なエネルギー資源である。人工筋肉を活用した波力発電技術のさらなる改良が期待されている。

ジャイロ方式
波の上下動をジャイロにより回転運動に変換する。従来のタービン方式と比較して2倍以上の効率が期待できる。

新型高効率波力発電(ジャイロ方式による波力発電)の優位性
地球温暖化予防のため京都議定書が発効し、CO2排出削減が急務となっており、最近原油の高騰も社会問題となっている。このような背景に基づき省エネルギーだけでなく、自然エネルギーの実用化が重要課題でもある。

ヨーロッパ各国では、太陽光発電、風力発電、波力発電と幅広く実用化に向け、積極的に推進されているが、日本は海洋国でありながら、波力発電の実用化が大幅に遅れている。自然エネルギーの総合力の観点からも急速に波力発電の実用化が必須である。この発電システムは、発電効率、信頼性が高く、実用化に向けての一番近い発電システムといえる。

新型高効率波力発電の優位性
1.風力に比べエネルギー密度が高く、変動も少なく発電に向いている。
2.流体によるエネルギー変換を用いないのでエネルギー効率が良い。
3.単純な回転体のみで低コスト化が可能
4.密閉構造であり、外気、海水にさらされず耐久性が高い。
5.単純構造のためメンテナンスが容易である。
6.安定した発電に加え小規模発電に適しており、市場占有率の確保が容易である。
7.波力に恵まれたヨーロッパや海上の通信、観測用ブイ用電源にも利用が可能であり、今後大きな市場になることが確信される。

マッチングが予想される用途
・離島のディーゼル発電機の補助または代替電力
・漁村等の港湾施設用補助電力、漁村家庭用電力
・各種ブイの電源
・養殖施設用電源
・深層水吸出用電源
等の展開が期待される

想定されるユーザー
・離島、漁村等自治体、組合
・電力会社
・ブイメーカー

企業への期待
・今後の開発については、造船、機械、制御の技術活用により推進可能と考えられる。
・造船会社等の副業として有望であり、ライセンス供与を希望
・自然エネルギー開発のベンチャー企業の風力、太陽光、バイオマス発電等のバリエーションの一つとして展開可能
・漁村等地方自治体やNPOの自然エネルギープロジェクトへの適応。

実用化に向けた課題
・浮体の開発・・・嵐のときにも破損しない 波エネルギーから浮体の揺れへの変換効率が高い 低コスト構造
・発電機システムの開発・・・バランス型システム(複数ジャイロ) ジャイロ回転の浮体運動追随制御の達成 低損失、高信頼性の達成
・全体システムの開発・・・安全確保 電力系統との連携 モニタリングシステム

波力発電の事例

• 航路標識ブイの電源として実用化され、全世界で数千台以上使用されている。

• 山形県の酒田港北防波堤や千葉県山武郡九十九里町片貝で定置式波力発電の試験が行われた。山形県鶴岡市由良の沖合で海明による沖合浮体式波力発電の試験が行われた。

• マイティホエールが1998年7月から2002年3月まで三重県南勢町(現・南伊勢町)の五ヶ所湾沖合に係留設置され、(独)海洋研究開発機構(旧名:海洋科学技術センター)によって実海域実験が行われた。

• 2008年9月よりポルトガルにおいて英国製の発電機3機を用いて世界で初めて2.25MW(約1500世帯分の電力に相当)の規模で営業運転を開始し、将来的にはさらに25機の発電機を追加し21MWまで拡大する計画であったが11月に発電機全機が補修のため引き上げられ2009年5月には金融危機による経済環境の変化もあり計画全体が無期限停止された。

• 三井造船は、出光興産、日本風力開発と共同で太平洋沿岸に国内初の波力発電所を建設し、2012年をめどに稼働させる計画を明らかにした[2]。東京都も協力する予定。すでに、試験海域の調査などを始めており、候補地の選定後、2011年には実証実験に着手、2012年にも出力20,000kW程度の発電所を洋上で稼働させる方針。事業化に向け、2011年から出力1,000~2,000kWレベルの実証実験を開始する。発電所の建設地は、陸上から約10km沖、水深が50~200mの洋上を予定。実証設備の建設には、10億円程度かかるとしている。

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小野尾君

いろいろとありがとう!

ウェルズ・タービンについては、Youtubeで検索すると、実験の動画がたくさん出てきて楽しいよ。

個人的には、ジャイロ方式が非常に有望なのではないかなと思うんですよ。波の穏やかな瀬戸内海でも、設置場所によってはかなり使えるのではないでしょうか?

柴原 智幸

通訳練習 その2 [留学]

みなさん、こんにちは。
野口です。

前回に引き続き、通訳練習をしたのでスクリプト・単語リストを送ります。

それでは。

野口

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Script 小野尾

1.今回のトピックは核兵器です。みなさんは核兵器と聞いたら何を思い浮かべますか?広島と長崎に落とされた原爆でしょうか?ちなみに、それぞれの原爆の名前を、広島に落とされたものはリトルボーイ、長崎に落とされたものはファットマンと呼びます。一見、名前だけ見るとかわいい感じですね。もちろんこの二つの原爆が20万人もの命を一瞬で消し去ったわけです。他には何を思い浮かべるでしょうか?

2.核兵器と聞いて、核実験を思い浮かべる人もいるかもしれません。今までに世界で何回の核爆弾の実験が行われてきたかを知っていますか。1945年以来、冷戦期にはアメリカとソ連を中心に約2000回もの核実験が行われてきました。数を聞いただけで恐ろしいですね。しかし、核実験を行った国は、もちろん、アメリカとソ連だけではありません。

3.イギリス、中国、フランス、というNPTに参加している国、さらにはインド、パキスタン、北朝鮮も実験をしました。北朝鮮は日本とかなり近い国でもありますし、これから先、一体どのような行動を他のアジアの国々に対して行っていくのかも、たいへん気になるところではあります。こういう事実を見ると、平和への道のりとても長いように思えますね。ワールドスケールで、皆がさまざまな良い案を、自国の利益だけを考えないで、出していくしかありません。それもまた、長い道のりかもしれませんが。


1.Today, I would like to talk about nuclear weapons. What can you imagine when you hear “nuclear weapons”? You might visualize the horrifying incidents occurred in Hiroshima and Nagasaki. Or you might think of nuclear experiments. It is not too much to say that our world is closely related with nuclear weapons. We have been afraid of nuclear weapons many times and still going on.

2.During the Cold War era, it is often said that nuclear weapons maintain the peace not to become hot war between the United States and the Soviet Union. I think it is true because the two counties have possessed the destructive weapons, each country was afraid of one another. Only regarding the Cold War stage, nuclear weapons could be deterrent against hot war.

3.However, the fear of nuclear weapons is increasing around the world. Today’s world, more and more countries have been acquiring the skill of how to create nuclear weapons even in Japan. Due to this tendency, many countries think that terrorist group may possess nuclear weapons. In response to this, Obama held a good speech in Prague about nuclear weapons. He declared that the United States would decrease the number of nuclear weapons and try to fight against any terrorist group such as al-Qaeda. I want to believe that this speech could be the first step for the better future and the peaceful world.



野口

1.今回は、文化人類学についてお話したいと思います。このクラスでは主に、文化人類学とは何かというのを、家族体系、宗教、政治、経済、ジェンダーといった側面から学んでいく。日本でも同様の授業を受けていたが、こちらのほうがより、内容が深く本格的であり文化人類学入門者にとっては非常に良い授業である。

2. 人類学には4つの分野がある。まず、一つ目が、文化人類学であり、この分野では主に、人間が住む社会や文化の研究をする。次は考古人類学で、この分野では、遺物をもとに、その時代の人々がどう生活していたかを研究する。3つ目が、自然人類学である。ここでは人類がどのように進化してきたかを学ぶ。最後が、言語人類学であり、言葉の形式やプロセスを通して、文化を研究する分野である。

3.人類学には二つの側面があります。1つが教養としての人類学であり、人類学を教育や単なる研究の一部として利用することである。一方が応用人類学といわれるもので、ここでは、人類学の知識やデータ、理論を利用し、社会問題を明らかにし、それを解決しようとする行為のことをいう。

1.I'd like to talk about religion. It is difficult to define what religion is but in anthropology field, religion is defined as belief and ritual related to supernatural beings, powers and forces. In addition, religion is associated with social divisions and cultural universal.

2.According to a scholar, religion developed through three stages. First stage is animism. Second stage is polytheism and finally monotheism. Animism is a belief that people explain dreams and trances through spiritual beings. Polytheism is the belief in multiple gods. Monotheism is the belief in a single deity.

3.Ritual is significant element in religion. Rituals are formal and performed in sacred places at a certain time. Rituals include repetition of words and actions. Rituals convey information about traditions and translate traditional messages and values.

文化人類学 cultural anthropology
人間社会 human society
考古人類学 archaeological anthropology
遺物 remain
自然人類学 physical anthropology
進化する evolve, develop
言語人類学 linguistic anthropology
応用人類学 applied anthropology

belief 信仰
ritual 儀式、儀礼
supernatural being 超自然的存在
social division 社会的区分
animism アニミズム
polytheism 多神教、多神崇拝
monotheism 一神教
trance 恍惚、没我、忘我
spiritual being 霊的存在
deity 神、造物主、神のように崇拝される人・物
sacred 神聖な
repetition 繰り返し、反復

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優先輩&小野尾先輩へ
通訳練習のスクリプトを送ってくださりありがとうございます。

いくつか質問(指摘?)があります

野口先輩へ
deity と言うのは一神教の神ではなく多神教の神だと思います。もし一神教の神であるならthe Deityではありませんか?a single deityと表記されているので混乱してしまいました。

小野尾先輩へ
Today’s world, more and more countries have been acquiring the skill of how to create nuclear weapons even in Japan.
の文での
even in Japan
の部分なのですが、これはどういうことでしょう?日本の技術が向上したことによって日本も「作ろうとすれば作れる」能力がある、と言うことですよね?「日本でも核兵器を作っている」と言うことではないのですよね。

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小野尾です。
設楽君へ。

優もそうだと思いますが、忙しくて、テキトウにってわけではないんですが、ザッとチェックせずに英文を作っているので、あいまいな点はいくつかあると思います。

核兵器を作る能力は日本にもあるということが言いたかったのです。

ただ日本は核兵器を作ろうとしているわけではないのですが、この文だと、そう捉えてしまうかもしれませんね。

こうやって突っ込んでくれてありがとうございます。
さらに自分で添削してみるのも面白いですよ。

小野尾

留学先での通訳練習 [留学]

別々の大学に留学中の小野尾君、野口君ですが、たまたま大学同士がごく近くにあるということで、たまに集まって通訳練習をしているそうです。今日はその一端をご紹介します。英語の方は「部外秘」という話なので、日本語のスクリプトと単語リストのみ公開しますね。参考にしてください。

柴原 智幸

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こんにちは。
野口です。

先日、光平とかなり久しぶりですが通訳の練習をしました。

内容は、「自分たちが取っている授業で何を学んでいるか」です。
スクリプトと単語リストを添付するので、各自の勉強で使ってみてください。

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通訳練習 

小野尾

1.今日は、自分が取っている国際政治の授業について、そしてその内容について話していきたいと思う。この授業では、近代から現代までの歴史を考えながら、それぞれの国の政治的行動や、戦争、各国の交渉などがどのように展開されていったのかを見ていく。もちろん、ほとんどの人が高校で勉強したであろう世界史の知識もかなり重要ではあるが、この授業ではそれをさらに深く掘りさげ、世界事情についてより深くしることができる。

2.例えば第一次世界大戦なんかでいえば、高校の歴史教科書では、オーストリアの皇太子が暗殺され、それにより第一次世界大戦が勃発したと書かれているが、この国際政治の授業では、「ではもしオーストリアの皇太子が暗殺されていなかったら、第一次世界大戦は起こらなかったのか?」などを議論し、それ以外のさまざまな要因も授業中に取り上げ、戦争の原因や各国事情をより深く見ていく。

3.また、第一次世界大戦では、産業革命に伴い、様々な兵器が使用された。前よりもより威力の高い銃器や、爆弾などである。また、有名なこととしては、第一次世界大戦で初めて毒ガスがドイツ軍により使用されたことである。これは大変な効果をあらわした。この戦争は、場所によっては、地面に穴を掘り、それを利用し少しずつ敵陣へ進む長期戦になっていった。この穴に毒ガスをブチ込めば、兵士は一気に死んでしまうのだ。他にも、非人道的な兵器がたくさん使用され始めたのが、第一次世界大戦の特徴とも言える。

野口

1.国家主義にはいくつかの利点、欠点が存在します。まず利点としては、他国からの侵略がなく帝国主義が生まれる可能性が比較的低いことです。それだけでなく、国家主義によって、その国独自の政治・経済制度を決定することができます。加えて、経済発展への道が広がります。そして、欠点についてですが、欠点としてあげられるのは、民族紛争や、民族的偏見をもたらすことです。また国家主義は、その国の方針を貫きとおすために、プロパガンダ利用し、多様性を排除してしまうことがあります。

2.次に国際関係を学ぶうえで重要なのが、国家間の統合とはどういうものかを知ることです。統合というのは、その国同士のルールを通し、国家間の協力を深めることです。この分野に詳しい、ジョセフ・ナイ氏によれば、この統合を通して、国家は連邦制度だけではなく、他国との同盟を結びます。 統合にはいくつかの役割があります。 それは、統合というのはその国の安全保障制度の形成をもたらします。また、協力関係にある国家間の経済関係を強化します。それだけでなく、平和維持、人、モノの流れの自由化、公的機関の発展の役割をはたします。

3.この国家統合をする上で必要なことが、その国家同士が地理的に近いこと、強い相互関係、互いの文化や方針の融和性、様々な社会を享受できる体制が整っていることです。まとめると、すべてがある特定の場所に集まっていて、人々の価値観が平等に扱われていることが重要です。その上で、統合する上で、どの国も、将来生じるであろう利点、欠点をしっかり考えることが必要となるのです。

単語リスト

近代 modern era
現代 modern era, present age
皇太子 crown prince
産業革命 industrial revolution
穴を掘る dig a pit
敵陣 enemy line, enemy zone

Allied Force 連合国軍



actor 主体、存在
autonomy 自治国家、自治体、自治
foreign nation 外国
nation state 国民国家
international governmental organization 国際政府機関
non-governmental organization 非政府組織
International Red Cross 国際赤十字
multinational 多国籍企業
racial 人種上の、人種の、民族の、民族間の
tribal 部族の、同族的な
aspire 切望する、熱望する、目指す
nationalism 国家主義
ideology イデオロギー、価値(信念)体系、観念形態
foreign domination 外国支配、他国による支配
national self determination (民族、国家の)自決(権)
prominent 目立った、顕著な
disintegration 分裂、崩壊
reunification 再統一

帝国主義 imperialism
民族紛争 ethnic dispute
民族的偏見 ethnic bigotry
統合 integration
連邦制度 federal system
安全保障制度 security system
公的機関 public institution
地理的な geographical
相互関係 mutual relationship
融和性 compatibility

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いや、これは難しい。すごいことをやってますね。

「穴を掘る」ですが、これはいわゆる要塞などのことでしょうか。文脈からすると「塹壕」のような気がします。だとするとtrenchでしょうね。pitだと「タコツボ」(知らなければ調べましょう)です。敵が来ても逃げられませんし、他の兵士と連携して動くこともできません。そうそう、授業中にtrench coatの話をしたこと、覚えてますか?

また、毒ガスについてここまで押さえてあるならば、「マスタードガス」などの用語も知識として知っておくといいでしょう。また、オウム真理教がらみでVX、サリンなども押さえておくと、皆さんが幼稚園ぐらいの時に何が起きたのか良くわかると思います。

知って愉快な知識ではありませんが、だからと言って知らないままで戦争やテロを語れるとも思いません。

ちなみに、要塞などには毒ガスの使用を想定して密閉が出来るようになっていたものもあったとか。そして、敵の防毒マスクを入手しては、それでは防げない毒ガスを作るということもやっていたようです。毒ガスは使用が難しく、風向きが突然変わって味方に被害が出ることもあったそうですよ。

私のロンドン日記で、疎開する子供の持ち物一覧が書かれた黒板の写真がありました。その中に"GAS MASK TO BE CARRIED AT ALL TIME"(ガスマスクは常に携帯すること)という一文があったのを、覚えていますか?いつイギリス本土に対して毒ガスが使用されるかわからない、そういう戦々恐々とした日々だったのです。

海浜幕張駅から大学に来る人は、途中のテクノガーデンの中に幼稚園だか保育園だかがあるのを知っていると思います。たまにお散歩する園児の姿が見られて、かわいいですよね。あの子たち一人一人が、防毒マスクをもってトコトコ歩いている姿を想像してください。かわいそうに、何て時代に生まれてしまったんだろうと不憫になりませんか。

http://tsuhon.blog.so-net.ne.jp/2011-10-06

いやな話題ですが、結局、亡くなった方の命と引き換えに、学ぶべき教訓を得たのだと思うべきなのでしょう。我々が学んで、同じ過ちを繰り返さないようにして、そのバトンを次の世代につないでいく。それが亡くなった方への最大の鎮魂なのではという気がしますし、(とりあえずは)平和な時代に生まれ、物質的にはほぼ何不自由なく育っている我々の果たすべき義務なのではと思います。

柴原

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おはようございます、一年の設樂です。

ちらとしか見ていないのですが、ありがとうございます。活用します。
特にこの単語リスト良いですね。

皆さん今週も頑張りましょう!
ファイト―!!!

朝ごはん食べてきます。

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もりもり食べて、頑張りたまえ!

柴原

CEO小野尾のレポート(英語スピーキング能力向上法について) [留学]

こんにちは。
小野尾です。
今回は英語スピーキング能力向上法についてです。

いろいろと意見を聞くと、英語のスピーキングについて不安を持っている方がたくさんいるようですね。

まあもちろん僕もそうなんですけどね。少しずつですが上がってると思いますが。

そこで、今まで実践してきたスピーキング能力向上法や、「これは良いよな」と思ったことについて書きました。

是非読んで実践をしていただければありがたいです。

スピーキング能力が上がること間違いなしです!!!

添付しておきましたので、是非読んで、また今まで通り意見を下さい。個人的にでも良いですし、メーリスに流すのもよいと思います。

小野尾

P.S.
今回は今までの中で書くのに1番時間がかかりました。課題もやりつつ、自分の勉強もやりつつ書くの大変だったので(と言っても趣味なので本当に大変だとは感じませんでしたが)是非読んでもらい、さらには意見をもらえると嬉しいです。

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小野尾です。
今回は英語スピーキング能力向上法について自分の意見を述べたいと思います。

自分もよく「だめだな~」と思う時が多いので偉そうには言えませんが、どのようにやっていけばスピーキング能力が上がるのかはわかっているつもりです。あとはしっかり継続して実行をしていくだけだと思っています。

スピーキングが苦手な方、もしくは「話す機会があまりないからどうすればよいのかわからない」と言う方は是非読んで、一カ月間でも試してみてください。もし変わらなかったらやめるのも良いですし、私に文句を言うなり(優しめに)してください。

やり方や方法に関してはさまざまな方法があります。しかしむやみに、さまざまなことに手を出すよりも、自分なりにポリシーを決めて、継続して同じことをやる方が良いのです。

以下から順番に番号をつけますが、すべて同じように大事だと思っているので、決して一番が一番良いというわけではありません。ただ、一番を基礎にし、他のもやっていただくと、さらに効果があります。

一 シャドウイング
「またか」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし自分にはやり方があると思っています。ある時期に二カ月ほど毎日続けた時期がありました。自分でも実感ができるほど、効果があったと思います。ただその後はボキャブラリーの勉強であったり、課題もやらなければいけなかったりと、言い訳ですがやらなくなってしまいましたが、確かな手ごたえはありました。留学から帰ったら必ずやるつもりです。

やり方としては、まずもちろんですが、英語のスクリプトがあるものを使います。教材はなんでもいいです。スピーキングが苦手な方は、「あんまりこの英語速くないな」くらいのものでも構いません。例えば英検準一級のリスニング問題のようなものです。最初のシャドウイングとしては準一級くらいの簡単なものから始めるのが良いように思えます。

体力は使いますが、ある程度長いものが良い場合は、スクリプトがあるニュース番組などを使っても良いと思います。IELTSやTOEFLのリスニング問題を使用するのもよいでしょう。“結果的に”IELTSやTOEFL対策なんかにもなったりします。TOEFLなどは、キャンパス内での会話や、授業の講義などを扱っているので、英語のリズムも身につけることができるでしょう。

まあとにかく、準一級のリスニング問題を使うのであれば、まず問題を解いてみてください。そして自分の分からなかった単語や熟語、フレーズなどをまず覚えてください。英文の中にわからない単語がなくなれば、次にシャドウイングをします。最初はスクリプトなしでやってみてください。一回目はもしかしたらできないかもしれません。二回目も同じようにスクリプトなしでやってみるのも良いです。まだできないかもしれません。

次に音の流れや、単語の発音をしっかり頭に入れるため、スクリプトを見ながら音声を聴いてください。この時はただ聴くだけにしてください。そうすると、自分がシャドウイングをできなかった部分がより明確になります。

次にそのことを頭に入れながら、そしてスクリプトを見ながらシャドウイングをします。さすがにできると思います。そして、スクリプトを見ないでシャドウイングをしてみたいという気持ちを抑えて、オーバーラップを二~三回、当たり前ですがスクリプトありで(なしじゃできません)してみてください。三回目には完璧にできるでしょう。まあまずは「余裕だな」と思うまでオーバーラップをしてみてください。

その後ようやく仕上げのシャドウイングを、スクリプトを見ずに完璧にできるまでやります。ほどんどの人は一回、もしくは二回でできるでしょう。とりあえず「完璧だな」と思うまでやってみてください。ここまでやると、文が短い準一級などのものであれば英文をほぼ完璧に覚えてしまいます。実はこれが大事なのです。

確かに意味がわからない英単語がいくつかでてくる、さらにスピードの速い英文のシャドウイングをするのは反応の速さを鍛えるためにはとても効果的だと言えます。しかし、それを「スクリプトなしでもう一度やれ」と言われればよっぽどすごい人でない限りできないと思います。しかし、単語の意味や構文も頭に入っている状態で、ここまでシャドウイングなりオーバーラップなりをすると、それを“自分の英語”にすることができるのです。ようするに、本番でも“使える英語”として用いることができます。

しかも、同じような構文や単語を使う際には、その使用した音声にかなり近い速さで英語を話すことができるようになります。さらにわからなかった単語やフレーズなどがある場合には、それらも一緒に覚えることができるので一石二鳥と言えるでしょう。

このように、しっかりと戦略を立てて行ったシャドウイングは、かなりスピーキング能力の向上に役立ちますし、さらには単語や熟語の使い方もマスターできるので、是非やってみてください。

これは余談ですが、英語学習者の難題の一つとして、正確に英語使用ができないという点があります。
どういうことかと言うと、「この文の中で、もしくはこの文の流れでこの英単語は使わない、もしくは単語と単語の繋がり(コロケーション)に違和感がある」などというような感じで単語を使ってしまうからです。

例を挙げますと、「熟考する」という単語は、ponder, contemplate, consider, muse, meditate, mull, poreなどさまざまですが、ニュアンスや使うポイントとしては全て同じではありません。それぞれの単語がどのような状況やどのようなニュアンスを持っているかはここでは説明を省きますが、このように、どのシチュエーションで、どの文脈で使えるのかは日英対照の単語帳だけを使って勉強していると正確に使いこなせるまでにはなりません。(単語を知るステップとしては良いと思いますよ)。

英英辞典で意味を調べたり、例文を検索したり、さまざまな難しい文献やニュースなどに触れて少しずつ理解をするしかないのです。そして、それらの単語をライティングなどで少しでも使ってみて、レベルの高いネイティブに訂正をしてもらうなどすると、理解が深まります。

英検一級などにでてくるような単語は、難しい内容の話題や本、ニュースなどにしかでてきません。したがってアメリカ人の大学生でも知らない単語がたくさんありますし、意味は知っているが、どのように使うかは理解をしていない、というような場合があります。

このような難しい単語、ビッグワードと呼ばれるものは、自分から難しい文献に触れたり、普段から英語のニュースを聴いたりしていくしかないと思います。

 ただ実は私もそうですが、意外と簡単な単語でも、アメリカなど海外に行くと通じなかったりする場合があります。これも同じ理由で、やはり単語を使う文脈が違っていたり、その単語と他の単語の繋がり(コロケーション)が正確でなかったりするからです。だからこそ、たくさんの英文に触れ、シャドウイングなどで、単語がどのように使われるかをマスターしていくしかないのです。そういった意味でも、シャドウイングは効果的だと思いませんか?


二 独り言
「独り言?本当に?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし私は過去において、英語ができる人達に「英語スピーキングはどう伸ばしたのか?」と尋ねたところ、「英語を話す機会があまりないときは、常に独り言を英語で言っていた(もしくは英語で考えていた)」と言うのです。しかし、ただ単に独り言を言ったり、頭で英語を考えたりするのではなく、ニュースを聴いた時や新聞を読んだ時などに、自分の意見を英語で話してみるのです。家に親や兄弟がいてやりにくい場合は小さな声で言えばいいと思います(もしくは頭の中で言ってみたりするのも良いです。もちろん声に出して言えることができればベストですが)。これを普段から実践していると、今流行りの言葉になってしまいますが“英語脳”が少しずつできてくると思います。

三 友達と英語を話す
これは実に効果的なスピーキング能力向上法だと言えましょう。誰しも友達との会話は気軽にするものです。くだらない話から、真剣な話まで、友達と話すのは楽しいひと時だと思います。これを英会話向上に利用すればいいのです。  

また、たいていの友達は、自分が言いたいことを言うまで待ってくれます。授業中のディスカッションなどの場合、時間の関係で、スピーキングができない人を最後まで言い終わらせてくれる先生はなかなかいないかもしれません。しかし、友達との気軽に会話をする場合は別です。自分の言いたいこと、話したいことを最後までしっかりと英語で話せば良いのです。もちろんそのような友達をつくることが第一ですが、ここでは(神田外語大学)問題ないでしょう。 

勉強だろうがスポーツだろうが語学であろうが、全てに当てはまることですが、普段から練習を積まないとスキルは上達しません。この“普段の練習”を気軽にできるのが、友達との会話ではないでしょうか。そしてこれを上手く活用すれば、英会話能力向上だけではなく、さまざまな表現も身につけることができるのです。

具体的にどうするのか。答えは簡単です。友達との会話で自分が話したかったのに話せなかった文や表現、単語を見つけたら、すぐにメモを取るのです。確かに友達との楽しい会話を中断させてしまうのは、少し気がかりでしょう。

しかし、この「自分が言えなかったこと」を言えるようにするのが、英語スピーキング上達の上で非常に大事なことなのです。

「自分が言いたいこと」というのは、言い変えてみれば「自分の意見」でもあります。自分の意見は、常に自分の頭の中にもっているもので、それはまた別の機会でも同じことを言う場面が往々にしてあるのです。同じ間違えを別の場面で繰り返さないため、さらには別の場面で言いたいことを少しでもスラっと言えるようにするためには、この“メモ”を取り、スピーキングでの自分の問題を解決することが非常に重要なのです。

友達との会話で少しでも英語で言えなかったものをメモする。是非実践してみてください。

ただ、日本人同士でこれを実践する場合、問題点もあります。皆さんもご存じの通り、日本語はhigh-context(文脈依存度が高い)で、英語はlow-context(文脈依存度が低い)言語です。したがって、我々日本人の性質から、英語を話していても、内容があいまいな英語になってしまいがちです。しかし、英語圏の人とコミュニケーションを取る場合、より明確に自分が言いたいことを言わないとわかってもらうことができません。日本人同士で英語を話していて、例えあいまいに話したところで日本人同士だと相手が何を言いたいのかがはっきりわかってしまうのです。ですから日本人同士と英語を話す場合、しっかりと自分が言いたいことを明確に話すことを心がけることが重要なのです。

もちろん、それにこだわってばかりいるのは神経を使うとは思いますが、日本語的でない英語を使うことを心がけながら英会話をすると、きっと上達が早いでしょう。単純で明確な英語を話そうとすることが最初のステップです。

また、ロジックにも気を使わなくてはいけないのも日本語になくて、英語にある特徴の一つです。アメリカ人と一緒に授業を受けてわかったのですが、彼ら、彼女らは、何か一つのセンテンスを言う度に、次のセンテンスはbecause(なぜなら)で始めます。そして自分の意見を明確にするのです。一見当たり前のようですが、日本語だと必ずしも明確に主張しなくても相手が何を言いたいのかがわかります。しかし英語では、それは通用しないようです。

このようなことも頭に入れ、友達と英会話を楽しみながら勉強していくことも、英語力を伸ばしたい方や将来海外に留学する方にとっては重要だといえます。

四 少しでも長いセンテンスを
 英語のスピーキングが苦手という方は、長いセンテンスで英語を話すことができないと思います。どういうことかと言うと、話したいことは頭の中でイメージできているのにもかかわらず、話すとなると二~三センテンスで自分が発した会話が止まってしまうということです。一回止まってしまうと、その後誰かにあいづちをうたれたり、また別の質問が飛んできたりなど、自分が言いたいことを言えないまま自分の話が終わってしまうなど、もどかしい気持ちになるかと思います。これは誰にでも最初はあることです。

ここでの対策としては、まず自分が何センテンスまでスラスラと会話ができるのかをまず把握することです。要するに、自分のスピーキング能力のキャパシティを見極めること。それを把握したうえで、普段から意識をして会話をしていけばいいのです。

 例えば、「自分はいつも二センテンスを言い終わると話が止まってしまい、一呼吸おかないと次が話せないな」と把握ができたのであれば、「よし、じゃあ次から話すときは、絶対に三センテンスまで言い続けよう」と決め、実行すればいいのです。それを常に意識しながらやっていくと、三センテンス、四センテンスなど、少しずつですが、長いセンテンスで話せるようになっていきます。このトレーニングを継続していけば、そのうち自分の言いたいことを完璧に言い終わるまで話し続けることができるようになります。

 このスピーキングの“持久力”とも言えるものに関して、一年前私はすごく悩んでいました。しかし、「自分は三センテンスでいつも終わってしまい、それ以降間を置かないと話せなくなるのだな」と気付き、「じゃあまずは四センテンスまでなんとか頑張って話し続けよう」と心がけ、いつも会話をしていました。

最初はできませんでした。いつも通り三センテンスで止まってしまうのです。しかし、会話の時はそのことを常に心がけ実践していった結果、今ではだいぶ、自分が話せるセンテンスの量が増え、会話の持続力が長くなりました。もちろん、私にとってスピーキングは他の英語能力と同様に、まだまだたくさんの課題がありますが、この「少しでも長いセンテンスで話す」を心がけてから、スピーキング能力が伸びたように思えます。

 是非みなさんも普段から実践してみてください。

五 知らなくていい単語は存在しない
 最後です。これはスピーキング能力に関してだけでなく、その他の英語スキルにも関わってくることですが、単語はとても重要なのです。単語と言っても無限にあるように思うかもしれません。そうなんです。無限に近いほどあるのです。海外で生活をする場合は、日用品の名前や自然現象の名前も知らなくてはいけないですし、授業を受けるなら、それぞれの専門用語なども知らなくてはいけません。数学だろうが国際関係だろうが化学だろうが音楽であろうが。

英会話でも、いつどんな話題が飛んでくるかはわかりません。より正確に、よりはっきりと物事を伝えたい場合、さらには相手の言っていることを正確に汲み取るためには、単語力は欠かすことができません。もちろん、これは秀才以外の語学学習者にとって永遠の課題かもしれませんが、やはり普段から少しでもさまざまなことに興味を持ち、それに関する英単語を知っておくと、とても便利なのです。
 さらに贅沢を言うならば、普段から英英辞典を引き、さまざまな単語を、だいたいで良いので説明できるようにしておくと便利です。

英語ノンネイティブの場合、やはり単語力の不足がどの国の人でもネックになっているようです。例えこちら側が良い表現を知っていたとしても、それが相手に伝わらず、会話が成り立たないようでは話になりません。そういうシチュエーションに出会い、それらの単語を説明する努力を普段からしていけば、自分にとっても表現の幅が広がり、より質の高い、楽しい英会話ができるでしょう。クラス内でのディスカッションの質もより高くなるにちがいありません。

今言ってきたことのすべてを未だ私は完璧にできていません。しかし、どのように普段から努力していけば能力が向上するのかは少しずつ見えてきたようにも思えます。これからもしっかりと努力し、口だけの人間にならないよう精進していきたいと思います。

2011年10月30日
神田外語大学
通訳・翻訳課程3年
小野尾 光平


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小野尾君
通翻課程の皆さん

実にすばらしいレポートです。書いてあることは本当にその通りですね。ここまで勉強法を練り上げ、もちろんそれを実践しているのが非常に大したものだと思います。何よりもそれをこうやってシェアする姿勢が良い。

そして残りの通翻課程の皆さん、また水を開けられてしまいましたね。

何というかなあ、英語の勉強だけの問題ではないんですよ。こうやって、自分の知り得たこと、別の言い方であれば「現在の到達地点」をきちんと他人に説明できるというのは、皆さんの多くに決定的に欠けている、そして絶対必要な能力です。

「私のことを、分かってよ」

と「受け身」の姿勢ではなく、

「現時点での私は、こういう状態です」

と相手に対して積極的に働きかけられること。それが非常に大切なんですよね。

通翻課程で、そのようなやり取りがさらに活発になることを切に望みます。以前のくしゃみの話とか、留学談義などでかなり良いやり取りがありましたから、全然出来ないわけじゃないはずなんです。

でも、それに関わってくる人が、いつも固定してしまっている。そこが惜しいんだなあ。

まずは、積極的に情報を発信する気にならないというハードルがあるんでしょうね。「いいや、MLに流れる情報を読むだけで」という感じ。

これはね、自力で何とかしてもらうしかないです。ありふれたたとえですが、馬を川に連れて行くことは出来るけれども、水を飲ませることは出来ません。

次のハードルとしては、「情報発信したいと思っても、そこまでいろいろな蓄積がないから、みんなに発表するほどのことが書けない」というものがありますね。

こちらは、臆せずにあれこれ発信してみて下さい。「なんだ、この程度のこと」とせせら笑う輩には笑わせておけばいいのです。

情報は発信してなんぼ、コミュニケーションはやり取りが出来てなんぼですよ。評論家はいりません。実践こそ命です。

ま、あまり気負わずに、さあ、あなたも送信ボタンをぽちっとな。

柴原 智幸

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こんばんは。一年の設樂です。

小野尾先輩のお話は私も考えていたことです。

しかし、何となく「こんなかんじぃ~?」のように曖昧で感覚的な考えで、言語化できていたわけではありません。また、深く分析ができていたわけではありません。本当に小野尾先輩はよく経験(input)を内面化(intake)して発信(output)しているな。と感心しています。

長いセンテンスを言ってみる、ということがよくわからなかったのですが、「止まる」というのはどういう時のことを言うのですか?「え~、あ~。」となったときということでしょうか?

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(11月1日)

小野尾です。

設楽君へ。

そうだね~そこの質問が来るとは思わなかったから、文章で説明するの難しいけど・・・じゃあもっと簡単に言ってみようか。エッセイの中では、「毎回2センテンスで一呼吸置かないと次が話せない場合」と例を挙げたけど、それをワンセンテンスと考えてみよう。

もしかしたら、スラスラとワンセンテンスを話すこともまだできない人も一年生の中にはいると思うんだよね(俺もそうでした・・・というか皆最初はそうだと思う)。

何かでディスカッションをしているときに、たまたま300選で覚えた表現を使う機会がでてきたとしようか。

例えば、「日本ではレストランに行くと、食事前におしぼりが出されるらしいけど、それって何?」と聞かれたとする。

みんなも覚えたと思うけど、
Oshibori are hand towels offered in a restaurant or tearoom.

これを暗記していれば、スラっと英語を出すことができるでしょ?

でもその後に、「おしぼりって、飯食う前に手をふくために使われるんだよな」って一瞬で頭の中で思って、それを英語で説明しようとするんだけど、話すのが苦手だと、少し考えてからじゃないと言えなかったりする。それか、ゆっくり考えながらじゃないと言えないとか。

それが止まることかな。

答えはthey are used to clean one's hands before eating.って感じになるよね。

訓練をつめば、頭の中で、一瞬でイメージしたことや、自分の意見をどんどん言えるようになるんだよね。

日本語を話すときを考えてみようか。こういうのは客観的に自分ができるものと比較してみるのもいいからね。

自分が一瞬にして頭の中でイメージ(説明したい状況とか自分の意見とか)したことを日本語だったら間を置かずにスラスラ言えるよね。

しかし英語だと言えない。

もちろんそれは訓練不足なだけで、小さな子供がまだ言葉や文法構造をしっかり把握できなくてスラスラ話せないと同じ事なんだけどね。でも何回も話して話して話していくうちに、頭と口が一つになったような感じで話せるようになったわけだよね。日本語は。それと同じ感覚かな。たぶん。

もちろん設楽君が言った「え~、あ~」も止まることに入るよ。

まあ最初のステップとしては、もちろんだけど、ストレスを感じずにワンセンテンスをパッと言えるようにすることだと思う。

だからまずは一つの文を、パッと言えるようにして、それができたら、「次は2センテンスをスラっと言えるようにしよう」ってな感じでやってみてください。

まずはワンセンテンスから言えるようにね。自分の位置をしっかり把握して、少しずつ階段を上がっていけばいいと思う。

返事ありがとう。こういうの嬉しいです。
ぜひ頑張ってください。

小野尾

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設楽です。

なるほど。よくわかりました!
時々私は日本語でも詰まってしまうので、日英一緒に高めていきたいですね。

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(11月3日)

小野尾です。

頑張って6500字書いたのですが、案外微妙だったらしく、設楽君と、さえ(川人さん)が個人的に感想をくれただけでした。

お2人へ。ありがとう。

合宿準備やら課題やらで忙しいと思いますが、頑張ってください。通訳法なんかも大変だと思います。

本を読んだり、日本でもアメリカでもいろいろな人と話してわかったのですが、少しでも「発信しよう」とする試みは、そのぶん自分をしっかり見つめなおせ、いろいろと視野を広げる助けになりますよ。

インプットだけが自分の視野を広げるのではなく、積極的にcommitし、発信していくと楽しいですし、いろいろと良い影響が自分にも他人にもでると思います。

まあそれぞれの性格とかもあると思いますが、案外やってみると楽しいですし、度胸もついてきます。

みんな信じないんですけど、昔は人前で話せるような人間ではなく、とてもシャイだったんですが、少しずつ「度胸をつけよう!」と無理矢理やっていくうちに、それが楽しくなり、慣れてくるようになりました。

たぶんそんなもんだと思います。

というか絶対そういうものです。自分で実証しました。

さあ、俺も国際政治のペーパー6枚と、他のクラスのペーパーに取り掛からなくては・・・

小野尾

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そう。下手くその日本語でも、中身のない内容でもまず一歩から。

その言葉を自分に言い聞かせ、自分の日本語力不足から目を背けてる小沼からでした。

小沼

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うーむ。あのねえ、みんな。

小野尾君のやってくれたことに対しての一番のお礼は、「反応すること」ですよ。

「読みました。実践してみます」だけでも良いんです。そのあたり、何度も言ってきたはずです。それでも反応がないというのは、「反応できない」のではなくて、「反応する気がない」のだと思います。

そうだとすれば、厳しい言い方ですが、通翻には「礼儀知らず」の人が多いということになります。

忙しいのは、みんなも小野尾君も私も同じです。忙しいからと言って、無礼を働いて良いということにはならないと思うんですよ。どうですか?

何かもう、通翻にも進級試験とか中間・期末試験とか作って、反応してこない人はバンバン退場宣告しないといけないのかなあと思いますよ……。そんなことしたくないですけどね。

みなさん、いい加減気づいてくださいよ。課題よりなにより、こういう問いかけに対して自分なりに考えて意見を発信していく。それが「大学での学び」でしょう?それが通翻の心意気でしょう?

いかんですよ、この調子では。一般学生と何も変わりないではないですか。通翻の気概は?矜持は?何のために今まであれこれやって来てるんですか。

まだ、言われたことしかできませんか?まだ、自分では考えられませんか?

結果を出してくださいよ、そろそろ。

柴原 智幸

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朝の4時ですが、寝られないのでレポートを進めている小野尾です。

毎回曽根先生にもレポートを送っていて、毎回素晴らしいコメントをくださいます。

いつもありがたいメッセージ付きで(たまにプレッシャーもあります笑)コメントをくださり嬉しいです。

みなさんも、どんどん自分が思ったことを言ってみてください。


小野尾

P.S.
どのようにしたら寝られるのか、アドバイス付きでメールをもらえるとありがたいです。不眠症に悩まされています。

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小野尾君
通翻課程の皆さん

小野尾君、曽根先生からのメッセージ、すっごく読みたいです。

そして、皆さん、私はとても悲しいですよ。

私以上に、もちろんみなさん以上に忙しい曽根先生が、反応を返して下さっているそうです。

ねえ、皆さんはいったい何をやってるんですか?

このままじゃいけないのだということが、分かっていますか?

柴原 智幸

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こんばんは、3年の高木です。
たけ、光ちゃん、いつも情報を発信してくれてありがとう。

たけの"the cove"はmedia englishで学んだ時を思い出しました。日本側の視点が入ってない+向こうの主張に有利なストーリー展開なのでそうゆう反応が多いんだと思います。

でも、たけがメールで書いていた通り少数でも理解してくれる学生がいたのも事実なので日本側の主張を発信していくことに意味はあると思います。

光ちゃんのレポートに対しては読んでいたのにまたリスポンスしてなくて申し訳ないです。コメントを出さなかったので言える立場じゃないですが決して微妙なんかではなかったです。

睡眠については…医者じゃないんで分からないけどストレスが主な原因と書いてありました。規則正しい生活とリラックスすることを心がけて光ちゃんが寝れることを日本から祈ってます。


最後に本の紹介をしておきます。
「英語で話す『日本』Q&A」という本です。
この本は日本の国土、歴史、政治、経済まで様々な情報が載っています。

みんなに紹介したいと思ったのは、左のページには日本語で右のページには英語で同じ情報が載っているのでどうやって表現するのか、または表現されているのか確認もできて知識を増やすだけでなく、英語と日本語の表現力も改善できると思ったからです。

留学を控えている皆さんは特に読んでみてください。

合宿もついに2日後なので気を引き締めて頑張りましょう。
それでは、おやすみなさい!

高木

通翻生留学奮戦記 2011年 その3 [留学]

小野尾君から、実に力強い宣言が届きました。留守番組だけではなく、留学中の精鋭たちも、ぜひ一読してください。このような精神が根付いてくれると嬉しく思います。

柴原 

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                  留学についての考察

☆留学はしっかりとした英語力、知識量を蓄えてから行くべし

神田外語大学の通訳・翻訳課程では、半年以上の学部留学が義務付けられている。留学は異文化体験、自己の英語力向上に役立ち、そこで経験するさまざまなことは自分の人生において良い意味で変化をもたらし、自分の生きる道の糧となるに違いない。

大学の学部留学では、現地のネイティブスピーカーと共に生活をし、学問を学ぶ。これは非常に貴重な体験であることは間違いない。しかし、そのような体験をするにあたって、しっかりとした準備を日本で行うことがとても重要なのだ。

そこで私は次のような提案をしたい。「学部留学は3年生になってから行くべし」。

なぜこのような提案をするのか。それは2年生のときの英語力、知識量、考え方と3年生のときのそれらとは格段にレベルが違うからである(と思っている)。決して2年生から行く留学が良くないと言っているわけではない。就職活動を心配して早めに留学に行きたいと考えている学生も多いであろう。今の日本の現状では、3年生から就職活動をしないと厳しいのが現状だ。

しかし、本当の“学び”を意識しているのであれば、私は3年生からの留学を支持する。なぜならば、この2年生と3年生の1年間の違いは、留学中での“学び”の吸収力において、とても差がでるものだと思っているからだ。

ここでひとつ例を挙げたい。目の前にある2人の学生がいる。1人は中学3年生、もう1人は大学3年生とでもしておこう。2人の学生は共に中学生から英語を学び始めたとする。英語の成績は偏差値でいうと60くらいとでもしておこう。この2人にイギリスの国営放送BBCの英語ニュースを見せる。はたしてニュースを観た後の2人の学びはどのように違うか。

中学生の方は、きっとニュースキャスターが何を言っているのかまったくわからないであろう。わかったとしても簡単な単語か、簡単はフレーズだけに違いない。しかし英語をしっかり学んでいる大学生であれば、情報も入手でき、さらには、「この単語やフレーズはこういうときに使うのか」ということも学べる。これは“学び”において決定的な差ではないだろうか。1人は何も吸収できない。もう1人は情報を入手し、さらには単語やフレーズの使い方も学んだ。

この例は少し大袈裟かもしれないが、この状況は私たちがする(した、もしくはしている)大学の学部留学にも当てはまるのではないかと私は考えている。

少し自分の例を出すと、今現在私が持っている知識量や英語のボキャブラリーの量は1年前のときよりもはるかにある。私は1年生の時に挑戦した名古屋外国語大学で行われた通訳コンテストで自分の英語力のなさを痛感し、コンテスト翌日から1週間に200の英単語を完璧に覚えるという作業を1年間(翌年の通訳コンテストまで)毎日欠かさず続けた。これにより格段に過去の自分よりも英語力が向上した。たった1年間でも、天と地の差があるまでに。

もちろん2年生と時に出場したコンテストの後にも、しっかりと英語力や日本語力、知識量の向上に重点を置き学んできている。未だに英語力や知識量、日本語力の欠如には頭を悩ませているところだが、過去と現在の自分を比べると格段に違うのは明白だ。

ここで再び私の提案の話に戻したい。学部留学では、英語“を”学ぶのではなく、英語“で”何かを学ぶのは周知の事実であろう。しかもそこでは英語ネイティブの学生達と、例えば経済であったり政治であったり数学であったりを学ぶわけだ。当然教授陣も、英語ネイティブに教えるわけであるから、例えクラスに留学生がいようと容赦はしない。同じようにテストを受けさせられるし、同じ評価方法で成績もつけられる。したがって、ある程度高いレベルの英語力があることは絶対に必要なのだ。そうでなければ授業もついていけず、さらには悲惨な成績を取ることになる。

しかも、先ほどの例に出した通り、英語力がなければ、“吸収力”においてもかなり落ちてしまう。しかし、ある程度の英語力をつけて授業に参加をすれば、ディスカッションにも参加でき、自分の思考回路を働かせながら授業に“積極的に”参加できるのは間違いない。

日本では、学生は就職活動を3年生から始めなければならない。したがって3年生から半年間、もしくは1年間留学に行ってしまうと、就職活動に間に合わなかったり、自分の行きたい企業の採用期間に間に合わなかったりすることがあるだろう。これは人によっては大問題である。しかし、本当に“就職活動”だけのために、自分の貴重な学びの機会を奪っていいのだろうか。このように言うと、いくらか批判されることは知っている。しかし、それでも自分の感覚から、「3年生の今で良かった」と思っている。

もちろん、2年生でもしっかりとした英語力や知識量、さらには高い意識があればまったく問題はないであろう。もしくは帰国子女で、最初から周りよりも格段に英語力があれば、1年で行こうが2年で行こうが良いのかもしれない。しかし、自分の中で、大学の1年間というのは非常に大きく、先ほども述べた通り、2年生と3年生の自分を比べると良い意味ではるかに違うと感じる。

自分の意見が決して正しいと言っているわけではないことをわかっていただきたい。私の友人で、学年が1つ下のKさんも2年生ながら、しっかりと学び、さまざまなことを積極的に吸収していて、私は脱帽する。ただ、「こういう考えもあるんだな」ということを頭の片隅に置いといていただければ、私はそれでいい。それでも、「2年生で絶対に留学したい」と言うのであれば、それはそれで正しい道なのは間違いないであろう。常に前を見続け、それぞれの目標に向かって進んでいこうではないか!

2011/09/28
通訳・翻訳課程3年
CEO 小野尾 光平

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こんにちは。小野尾です。

留学体験記と題名付けるのには無理がある文章なので、小野尾の提案書とでもしておきましょう。

先に先生に送ったので、もうブログに載っていますが、みんなの感想などで下に埋もれてしまっているので、メーリスに送りたいと思います。

是非感想をいただけると幸いです。

というか感想ください。

I disagree!

だけでもいいです。

だれかがこういうのを書いたらしっかり返事するので!

小野尾

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I totally agree with you because……日本語でいきます笑 

2年のときと3年のときだと、学ぶときの視点が異なるから。
英語の面でもそうだけど、この要素が一番強いかなと思うよ^^ 

就職? うん…笑 そこは気にしない。(ここは人によって意見が違うので何とも言えないけど)

でも絶対3年のがいいと思う。二年次に、TOEFL90点以上とって留学してた先輩もそういってたよ。 3年でいけてうらやましいって。私もそうしたかったって!!

うん。ものの見方が変わるから三年でいったほうがいい笑 

p.s. 学長が韓国人です。アメリカ人じゃないんだと勝手に思いました。人種の壁がないみたいです。
小沼

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小野尾です。

そうなんだよね。しっかり勉強している人は1年間で視点や考え方が良い方にガラっと変わってくる。それにより、さまざまなことを自分の中により取り入れやすくなると思うんだよね。だから留学の時期は3年が良いんじゃないかと提案した。

もちろんクリティカルな考えも、本などを毎回しっかり考えながら読んでいるとできてくると思うし。あとはそれについて議論をする機会もあれば最高。だからこそ俺が日本に帰ってきたら読書会を始めたいなと思ったわけ。だってこんなこと大学生のうちしかできないと思うし。

正直学生は春休みや夏休みには1日1冊読むくらいの勢いでやるのがちょうど良いと思う。

まあそれは言い過ぎにしても、最低3日に1冊。俺は去年の冬休みは1日1冊で計14冊。春休みは少しペース落として3~4日で1冊。留学行く前の夏休みは英語の勉強をまったくやらずに(たぶん留学前の英語に対しての恐怖があったんだと思う)2日で1冊ペース。家には大量の文庫本が山のようになり・・・笑

もちろん英単語やら英文法やら音読やら他の勉強もしながらやらないといけないけどね。

鳥飼先生講演のみんなの感想読んだけど、きっとみんなわかってるんだと思う。後は行動に移せるかだよね。それにしても鳥飼先生の・・・出たかった。

100人があることに対して理解して、どのように行動していけばいいのかわかっていても、実際本当にできる人は1割。その中で結果を出して行けるのは行動できるやつの中の1割以下。

でも通翻課程はみな行動起こすまではできるんだと信じてる。結果については運もあるし、俺も出せるか全くわからないから仕方ないけど。まあまだ大学生だから結果についてはそんなシリアスに考えるのも良くないのかもしれないけど(といっても考えてしまうが・・・)。いつも柴原先生に「今はそんなこと考えるな!!」と怒られるけど(笑)

でもそういうの関係なく、先生がいつも言っているように、人がビックリするような勉強量でも、それを楽しめる人が最終的に残るんだと思う。

でもそのためにはしっかりと”考える”ことができる人にならないといけないんじゃないかな。考えることができてる人は、勝手に体が動くと思う。

そうだな~。すごい勉強して、すごいたくさん本を読むと、頭が熱くなって何かこぼれおちそうな感覚に襲われる。その感覚を「あ~今いろんなことが頭の中でぐるぐるしてる!これが最高!」と思えるようになると、良いんじゃないかな(笑)まああくまで自分の感覚だから、他の人に当てはまるかはわからないけど。

なんかあまりにも話の内容が逸れてるからこの辺にしておきます。

小野尾

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みなさん長らくご無沙汰していました。通翻課程の小関です。

長い間メールをしていなかった言い訳としては課題やらテストやらで忙しかったからです。すみません。というのも私は授業を4つ(16単位)とっていて神田の留学生の中でも一番多いです。授業のことなどについては後ほど触れたいと思います。

まず、小野尾先輩の提案について。

私は2年生でいけるチャンスがあるのであれば、2年生で行くべきだと思っています。3年生で行きたいと考えてる人は3年生で留学して、2年生で留学に挑戦したいと考えてる人はした方が良いと思います。

もちろん日本で一年長く勉強して知識や語学力をより付けて留学に望むのもいいと思いますが、3年生で留学しても、こっちに来て結局分からないこと、自分の知識不足に悩むことは必ずあると思います。

私が一番言いたいのは、2年生で留学を考えているのに、自分の今の力じゃクラスについていけないだとか、まだ早いとかみんなに諦めてほしくないのです。もうちょっと力付けてから行こうって考えてたって、それはずっと先延ばしすることになりかねないと思います。

また、2年生で留学に行く人は、1年生の頃からしっかり準備して、学びの意識が高く、留学のことを早くから視野に入れていたから留学という大きなチャンスを得られるのであり、そのような学生は留学の経験を通して多くのことを学べると思います、学年に関わらず。留学中においても大事なのは学びのモチベーションの常に高くキープすることだと思います。それは2年生でも3年生でも学年に関係なく出来ることだと思います。

私も留学を決めるとき、自分の力でついていけるか不安で、柴原先生のオフィスに相談しに行きました。先生は、「出来るようになってから言ったって意味がないんだよ。挑戦してごらん。」と言ってくださいました。

私は今、本当にこのチャンスをつかんでよかったと思っています。また、2年生で知識がないなら無いなりに、こっちで苦しんで、もがいて、その中で学んでいけばいいんだと思います。まとめると、知識をより多くつけてから留学するのもいいと思いますが、要は本人のやる気です。2年生の間日本で知識や語学力を付けることもいいと思いますが、こっちに来て日本で勉強する以上に知識を付けることもできるし、一概に2年生で留学するより3年生の方が吸収力が違うとは言えないと思います。実際、私はアメリカに来て、授業を通してどの留学生よりも多くのことを学んでいるという自信があります。


次に授業についてです。
私は4つ取っていて
(1)International Politics(世界史の知識不足により苦しんでいます)
(2)Principle of Global Economics(数学に苦しんでいます)
(3)Interpersonal Communication(スピーキング力の乏しさに苦しんでいます)
(4)ELL(唯一苦しんでない授業です)

どの授業も課題が多いですが、本当にどの授業も学んでいて楽しいのでなんとかやっています。また先生方も協力的で、丁寧に教えてくれるのでとても助かっています。

なにか授業について聞きたいことなどがあったらメールをください。すぐに返せるとは保証できませんが、なるべく早く返したいと思います。

それでは長々と失礼しました。

通翻課程2年 小関麻里

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小沼君も小関さんも(もちろん小野尾君も)良いこと言ってますね。しっかり考えて、一生懸命それを伝えているのが分かります。一番大事なのは、そこなんですよ。今、English Journal2012年1月号の原稿を書いているのですが、テーマは「今求められるスピーチ力とは」です。「スピーチ力」を「発信力」に変えると、私が皆さんに強調したいことと完全に重なるテーマです。

留学に2年で行くか、3年で行くかは本質的な問題ではないと思います。個人的には小野尾君や小沼君の考えと同じなのですが、「行きたくなったときが行き時」という側面もあって、悩んでしまって思い切れず、後になって「あの時行っていれば」と思うぐらいならば、少々準備不足でも飛び込むのが良いと思うんです。

小関さんに対しては、あの時「背中を押したほうがいい」と判断しました。私の主張と一見矛盾した行動に見えるかもしれませんが、私の中では首尾一貫しているのです。

大事なことは、留学先で単に受身な姿勢に終始し、課題に追いまくられるだけに終わるのではなく、日々いろいろなことを吸収し、それを土台に自分の考えを作り上げ、それを周りの人にぶつけて研ぎ澄ましていけるかどうかです。

小野尾君の「読書会」、私は何としても全面的にバックアップし、私自身も可能な限り参加したいと思っているのですが、小野尾君がやりたいのも、まさに「いろいろなことを吸収し、それを土台に自分の考えを作り上げ、それを周りの人にぶつけて研ぎ澄ます」ということなのではないでしょうか。

だから、自分の意見を開陳できない人には読書会に来ちゃいけないんです、厳しいことを言えば。「他の人が一生懸命練り上げた意見だけをいただいちゃおう」という考えの人に来て欲しくない。小野尾君が自分の提案に対して求めたように、「私はこう考えるんだ。みんなはどうだ?意見を出し合って、より高い次元の意見を作って(アウフヘーベンして)行こうよ」という姿勢が大事なんですよね。

そういうことを、通翻のメンバーには出来るようになって欲しいんです。そして私も一緒にやりたいんですよ。

そんなわけで、どうした留守番部隊!弾幕薄いぞ!……じゃなくて、リアクション薄いぞ!

「通翻課程は、反応してナンボ」

ということで、どちら様も宜しくお願いします。(笑)

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小野尾です。

実はまり(小関さん)がこういう風なリスポンスを書くことはわかっていました(聞いたわけではありません)。だって現に2年生でこうやって留学をしているわけですからね。

ですから、先ほども言った通り

I disagree with you.

という返事でも良いんです。

ですからみなさんも積極的にどんどん返事をください。

もちろんI disagree with youの後に自分の意見をしっかりと書いてくれるとありがたいです。

全ては自分の意思。

あまりにも使われ過ぎているので自分としてはそろそろ別のことわざを知りたいのですが

Where there is a will, there is a way.

です。

気がついたらもうすぐ1時なので、そろそろ寝ます。。。

小野尾

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みなさん、再びすいません。
小関です。

一つだけ大事なことを言うのを忘れていました。

留学する際、授業選びは慎重に、また早めに行ってください。

知っている方もいると思いますが、アメリカの大学は日本の大学と異なり、授業はネイティブの学生も含め、4つが平均的です。多く取らないため、1つ1つの授業が本当に重要になります。つまらない授業を取ると、半期本当にきつくなると思います。

落とすこともできますが、やはり通翻生であれば、単位のこともあり、授業数を減らしたくないということがあると思います。なので、選ぶときには、その大学に留学していた人、またその大学で学んでいる人、土壇場で決めることにならないように、あらかじめ取りたい授業を絞っておくことをお勧めします。

それでは失礼しました。

小関麻里

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こんばんは。一年の設樂です。

そうですね…
私はどちらの意見でもないです。というより、2年生で行くか3年生で行くか迷っているところです。できれば1年間留学したいですし、かといって自分の能力が低いまま行って、得るものが少なかったら嫌ですし。

そんなこと言うのは贅沢なことで、勉強しろと言われるのが落ちなのですが…

「3年生で1年行く」
という選択肢は立てられないのでしょうか?

私はできればこの選択をしたいです。それほど就職(&就職活動)に興味はないですし。

無理な話ですかねぇ…?

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こんばんは 通翻1年の笠原です。
日本語表現法の宿題に頭を悩ませています・・・。

小野尾先輩の提案の件ですが、正直こっちも悩んでます。これまで留学は基準を超えられたら2年生のうちに行きたいと思っていました。

やっぱり2年になっても3年になっても「今のままの知識で大丈夫か」と不安は消えないでしょう。それでも自分がなぜ2年生の間に留学に行きたいのか、改めて考え出すと理由を見失ってしまいました(汗)

なのでじっくり考え直していきます。
ご意見ご提案ありがとうございました!

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知識、英語力とかは頑張り次第だと思います。そこはまりのいうとおり。

学年が違うと、考え方が違うってこと。

1年生は、高校3年生のときにいく留学と大学1年でいく留学を比べてみるといいかも! 

去年と今いくならどっちがいいかってこと? 

でも思ったんですよ… 二年の時行って、残りの大学生活(神田)を謳歌するのもありかと!! そこは、好みだね笑 

頑張ってください 

小沼

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光ちゃんの意見に賛成派ですが早めに留学に行くことで早めに色々なことに気づくことも手だと思います。

早い時期から留学を経験した先輩から聞いた話ですが英語力、知識量が圧倒的に足りず苦労したと話してくれました。

でも苦労して悔しい思いをした分だけ留学中、そして日本に帰ってから勉強する糧になったそうです。

ただ、留学中、勉強するにつれて学びに対する考え方が変わり気づけることも多くなったそうです。だからしっかり勉強してから留学していたらもっと学べていたことは多かったのかもしれないと言っていました。

だから最終的には自分も光ちゃんの考え方に賛成です。

まだ留学に行ってない自分が言えたことではないですが留学前にこの一連のメーリスを読めた皆さんは考えて行動していけると思うのでどちらの道を選んでもしっかり学んでいけると思います。

それではお休みなさい。

高木 茂樹

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朝起きたらメールが25件きていてビックリした小野尾です。

たけひこ(小沼先輩)は3年から1年間行くじゃない!

あと、勉強会のときに留学体験について話してくれた先輩(ともみ)も3年から1年間行きました。

まあとにかく2年から行くにしても3年から行くにしてもまずTOEFLやIELTSを受けてみてください。

頑張ってね!

小野尾

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みなさん、こんにちは。

2年の白井です。
小野尾先輩からのメールに対するレスポンスですが…、
I agree with 小野尾先輩's opinion.

現に、今留学に行ってないので三年からの留学に賛成なのは明らかですが、私は一年の頃から「留学に行くのは三年から」と決めていました。

理由は、神田の授業を多くとりたいから。それから、2年の時点での英語力で行くのが怖かったから…、です。二点目に関しては、小関さんからのレスポンスを読むとかなり耳が痛いですが、正直なところです。

でも、やっぱり私は三年から行きたいです。

留学組の留学体験記を読むと「知識の大切さ」が強調されています。そうするとやっぱり、授業で知識をできるだけ得たいと思うんです。まだまだ自分のやる気は足りないし、甘いこと考えてますが、一年の頃よりはいろんな知識を得たい願望は強くなってきている気がします…。なので後期からは特に、自分の興味のある分野の授業+今まであまり知らなかった分野の授業をとるようにしました。

例えば、今までイギリスに偏っていて、アメリカ関連の授業をとったことがなかったので、金曜日なんて、「米国文化論」、「米国政治論」、「米国外交論」で、米国のオンパレードです。

まとまりませんが、とにかく私からの意見は、日本で色々な知識を得た上での「三年からの留学に賛成」です。

P.S.
留学組からのメールはほんとにありがたいし、参考になります。ありがとうございます!
日本にいるうちに何をやっておけばいいのかなど、かなり刺激になります!


小野尾先輩へ
ちょっと前の話ですが、読書会やりたいです!

ちなみに、「知的書評合戦 ビブリオバトル」というものを知っていますか?最近、インターネットで見つけたものです。

(以下HPより引用)
HPのURL:http://www.bibliobattle.jp/home

ビブリオバトルとは !!??


【基本ルール】

1.面白い本を見つけて読んで来て集まる!
2.順番に一人5分で紹介する!(+2~3分のディスカッション)
3.「どの本を一番読みたくなったか?」で投票を行い チャンプ本 を決める!

たったこれだけのルールで,遊べば読書がスポーツに変わる!本を読むのが楽しくなる!いろんな本に巡り会えて,どんどん世界が広がる!

また,紹介の際にはシンプルに本とカウントダウンタイマーだけ.あとは,ライブでアドリブで本について語ります.レジュメは準備せず,パワーポイントなども利用せず,生の語りで紹介しましょう~!

(引用以上)

というものです。
YouTubeで「ビブリオバトル」と検索すると、実際のプレゼンを見ることができます。私もいくつか見てみましたが、5分で本の紹介は意外と長いし、いかに分かりやすく、なおかつ面白くプレゼンするのかが腕の見せ所、といった感じでした。おもしろかったです。
興味のある方はぜひ!

長くなりましたが、この辺で。

白井

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うん、面白い!やりましょう!

通訳合宿とは別に、これで合宿やってみますか?ひたすら書評合戦。午前中から午後にやって、夜はみんなで読書とか。

結構みんな燃えるんじゃないかな。

柴原

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通翻課程の皆さんへ

こんにちは、土屋です。
遅くなりましたが、私もリスポンスします!!

基本的に私は2年生で留学しても3年生で留学してもどちらでも構わないと思います。というのも、語学力・知識量は年齢に関係なく自分の努力次第で伸ばすことができると思うからです。

North Central College には交換留学生だけでも6人の日本人がいるのですが、そのうち大学2年生なのは2人だけです。ですが、学びの姿勢を見てみると、3年生で来た方がよかったな、とは思っていません。

というのも、3年生のAさん、Bさんともに外国語の授業をここで受けているのですが、どちらの方もその言語で不自由なく会話できるレベルなんです。また、留学生向けの英語の授業もとっているので(留学生向けとはいえ、とっているのは日本人だけです。ちなみに私はとりませんでした)、通常の授業は1つだけです。

せっかくアメリカの大学に来たのだから、ここでしか学べないことをやらないともったいないのではないかと思っています。むしろ、授業を聞く英語力というのは日本でつけてくるべきではないでしょうか?私の英語力が他の日本人留学生よりとびぬけているとは言いませんが、少なくとも、学年と英語力は比例するとは思えません。

もっと言うと、私の聞いた限りでは、他の国からの留学生(イギリス、ケニア、南米、アジアから2~30人くらいの留学生が来ているんです)は20歳に達していない人がほとんどです。それでも日本人とは比べ物にならないほどスラスラと英語を話します。1対1ならまだしも(それでも訛りが強くて聞き取れないことも多いですが)、集団でいるときは会話に自分も加わり続けられるように毎回必死です。ここにアメリカの学生が1人でも加わると難易度は跳ね上がります…ですが、なるべく皆がご飯を食べに行く時間を見計らって毎回食堂に行くようにして、会話でも自分から話を振ったり、分からない内容に入ってきたらそれ何?となるべく聞き返すようにしています。

思い返してみると、英語が聞き取れなかったというよりは、内容自体を知らなかったということがよくあります。もっと聞き返さなくては…小さなことですが、こういうことは2年生でも3年生でも、1年生でもできるはずです。

つまり、3年生から行けば大丈夫!という安心は禁物です。宿題をきちんとこなせなければ(アメリカ人・インターナショナルの)友達と遊ぶ時間も減っていきます。友達と遊ぶ時間が減ると英語で話す機会が激減します。そうすると日本人同士でつるむようになると思います…これでは留学している意味がありません。

それでは、英語力を伸ばすためになにをするか?ですか、基本の基本なのですが、今のうちから、Media English や Extensive Readingの課題をしっかりやっておくことをお勧めします。この二つから得た力は今本当に役立っています。International Relationというクラスをとっているのですが、宿題として、教科書とアーティクルの2つを読んで自分の意見をまとめてKALLS MOODLEのようなものにポストすることが課せられています。

読む量もばかにならないので、いつも授業が始まる10分前まで図書館にいて何とかこなしています。また、国際関係の記事を読んで要約したものも週1回ポストしています。やっていることはMedia EnglishとExtensive Reading を掛け合わせた感じです。

留学はいつするのがいいか?わたしは自分のやる気次第だと思います。とにかく、日本にいるときでもこっちに来てからでも、自分なりにこの機会を最大限に生す努力が大切なのではないでしょうか?

P.S. 来年からの留学を考えている人はそろそろ大学の検討を始めるころですよね?授業についての報告もそのうちするのでもう少しお待ち願います!

通翻2年 土屋夏実

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小野尾です。
土屋さんへ。

もちろん、2年生から留学に行っている人(もしくは行った人)は、1年生の早い段階から準備を始めたから行けるわけです。したがって留学に対してのモチベーションも1年の段階では高かった。だから今こうして行けてる人は行けているのだと思います。

特に1年の時はGPAも気になるところで、なかなか課題とTOEFL、IELTSとの両立をすることは難しく、それができるのはすごいです。

自分が言いたいのポイントとしては、“他人”と比べてではなく(他人より大人な考えである、高い目標がある、英語が話せる、知識がある、などなど)、“自分”と比べてどうか、です。

自分の頭の中の量や、たけひこが言った”考え方”の変化。

自分の場合、いろいろ試行錯誤や頑張りによって、1年のときより2年のとき、2年のときより3年のときの方が段違いにレベルが高くなった気がするので(もちろん“他人”と比べてではなく、過去の“自分”と比べて)結果このような形で文章を書いてみたわけです。

夏実が留学生の中でもモチベーションが高いのは当然のように想像がつくから、この調子でお互い頑張りましょう。

そして返事ありがとう。

夏実が言った、メディアイングリッシュの重要性やリーディングの重要性は、まさにその通りなので、みなさんしっかり頭に入れておいてみてください。

小野尾

P.S.
それにしても、夏実が言っていた通り、他の国の留学生は、自分からガンガン話しに入っていきます。訛りが強い人もいますが、自分の考えを臆せず言う姿勢は本当にすごいです。

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土屋です。

小野尾先輩の文章を思いっきり批判するようなコメントになってしまっていたような気がしますが、意図したのはそういうことではなくて、今日本にいるメンバーを焚き付けようと思ったわけです。

小野尾先輩が言った、人間的な成長や吸収力というのは確かに1年間で大きく変わると思います。でも、留学先ででさらにそういう成長をするにはある程度の英語、知識、といった基礎力がないと難しいというのも事実です。日本にいるときにこそ、そういう力は集中的に伸ばせると思うので、今から皆にも頑張ってほしいな、と。

p.s. 留学の大変さが強調され気味ですが(実際、授業は大変ですし、自分の力不足を思い知らされることも日々ありますが)、ここでの生活は楽しいです(なかなか楽しい内容送れなくてすみません。気になる方は、たまにFacebookが更新されているので見てみて下さい)。なので矛盾するようですが、あまり留学だ…英語どうしよう…などなど、と気負いすぎないでください!!

通翻2年 土屋 夏実

通翻生留学奮戦記 2011年 その2 [留学]

(9月17日)

「くしゃみをしたら"bless you"!?」

通翻課程の皆さんへ

こんにちは、土屋です。

授業が始まって1週間が経ちました。めまぐるしい1週間でしたが、まだ楽しい気持ちが勝っているせいかそれほど疲れは感じていません。

授業のことはまたの機会にして、今日は題名に書いたことを書きたいと思います。カルチャーショックに分類される話だと思います。

こっちに来たからには誰かがくしゃみをしたらbless youと言ってあげなくては!!と思っていたのですが、この大学でbless you という人がなぜか少ないんです。

先日アメリカ人2人、イギリス人、私の4人で行動する機会があったのですが、アメリカ人A君がくしゃみをしても誰からも反応がありませんでした。1度きりかと思いきや、その日彼は3回ほどくしゃみをしたのですが…どの回にもなにも起きませんでした。思い切って、「イギリス人とかアメリカ人って誰かがくじゃみしたらbless youって言うって聞いてたけど、なぜ言わないの?」と尋ねたのですが、答えは、当然と言えばそうなのですが、「クリスチャンではないから」でした。

ちなみに、一緒にいたイギリス人の女の子はイギリスでは言うそうで、周りの人もやはり皆言っているとのことでした。

言ったらいったでpoliteとはとらえられるとの話でしたが、アメリカ人が言わないのに日本人の私が言ってもしょうがないなと思い、図書館で隣の人がくしゃみをしても何も反応を返さない日々が続いています(私の学校は校内に教会があるのでキリスト教と関係が深いはずなのですが、私以外の人がbless youと言うのもあまり聞きません)。

他の大学ではどうなのかな??と気になっている土屋でした。

通翻2年
土屋 夏実

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(9月17日)
小野尾です。
面白いですね。
こっちの大学ではみんな基本的にbless youと言います。僕は言いませんが。

concordia collegeはクリスチャンの学校で、クリスチャンが多いからでしょうか(表向きクリスチャンもいそうですが)

クリスチャンでなくてもbless youとみんな言うのかと思ってましたが、案外そうでもないんですね。

小野尾

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土屋さん、小野尾君
通翻生の皆さん

興味深い話ですが、これはおそらく、アメリカの方がより多様性に配慮しているということでしょう。

つまり宗教ひとつとっても、イギリスは英国国教会が主流で、それ以外もクリスチャンがほとんどです。

イスラム教徒も存在感を増してはいますが、アメリカほどではありませんし、仏教徒、いわんや神道となるとマイノリティーも良いところです。

イギリスの方が、アメリカと比べるとかなり均質な社会なんですよ。より日本に近いと言えば分かりやすいでしょうか(「均質」=「無条件に良い」という意味ではありませんが)。

アメリカの場合は、例えばユダヤ教徒やイスラム教徒も多いですし、そういう人々に「メリー・クリスマス!」と他の宗教のお祝いを強制するのは良くないという意識が形成されてきました。

Season's greetings(季節のご挨拶)

という表現を聞いたり見たりしたことがありませんか?

元々は文字通りの「季節の節目ごとのご挨拶」という意味で、クリスマス以外にも使えるのですが、今では「メリー・クリスマス」に代わるPolitically Correctな表現として定着しているようですよ。

アメリカではこのように多様性に配慮することが現実に必要となり、その関係もあって、男女差別をはじめとする差別表現にも敏感です。

例えば、chairman(議長)という言葉に代わり、chairpersonという中性的な言い方をしたりしますね。

これは私の実体験なのですが、少なくとも1996年に留学した当時は、chairpersonなどという言葉を使うと「フン。何それ。別に良いじゃん、どうでも」のようなリアクションでした。今はどうなのかは分かりません。

しかし、土屋さんのメールにあったように、イギリスの方がより均質な社会である分、いろいろと気を使う必要性もなく、心置きなくクリスチャン同士という前提の表現であるBless you!を使えるということだと思います。

私が大学生(学部生)だった頃、アメリカ人の先生に習っていましたが、今から20年ちょっと前のあのころは、Bless youは使っていましたね。

クラスメートが3連発でくしゃみをしたことがあって、

「ハクション!」
「Bless you!」

「ハクション!」
「Bless you, again!」

「ハーックション!」
「...Are you all right?」

なーんてやり取りがあったのを鮮明に覚えています。当時18歳の私は、そもそもBless you!が何か知らず、大慌てで辞書(紙の辞書ですよ!)をひいたもんです。

やーれやれ。歳は取りたくねえもんだ。今日で42歳ですよ。

柴原 智幸

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(9月17日)
NZでも、基本的にみんなbless youと言います!!移民が多い国なので宗教とどう関係しているのかはよくわかりませんが…。

こないだ旅に行ったオーストラリアとフィジー(フィジー系57%、インド系38%)でも みんなbless youと言っていました。私は普段、1度のくしゃみで6回出るのが基本なので、みんなには最後にまとめてbless youと言われます。。。

2週間休みも明日で終わりで、また月曜日から授業開始です。留学自体があと2カ月ほどで終わるので、これからいよいよ本当のラストスパートです!(ここまで本当に本当にあっと言う間でした…)そして早いもので、来週末にはサマータイムに変わり、日本との時差がまた4時間に広がります。

皆さんの留学体験記、とても面白いし、為になります!私も、色々と思ったことをメモしているので、帰国したら皆さんにたくさんお話できたらと思っています。

日本にいる皆さんはもうすぐ授業が始まると思いますし、留学中の皆さんは軌道に乗ってきた頃ではないかと思います。体に気をつけてお互い頑張りましょう!!

P.S.(1) 現在NZでラグビーワールドカップが開催されているため、世界中から観光客が来ていて、とても混雑しています。夜はお祭り騒ぎです。

P.S.(2) こないだフィジーに旅行に行って、ありえないほどの日焼けをしたため、友達に勧められ病院へ行ってきました。医者にもびっくりされました…。さゆみも言っていたように、医療単語を少し勉強して行きました。

菊川 美沙絵

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ふーむ。基本的にイギリス系の国ではBless you!健在って感じでしょうか。

ラグビーって、ニュージーランドの国技でしたっけ?何にしても、それはそれは盛り上がりそうですね。こういう時期のスポーツパブには絶対近寄りたくないものです。

日焼け、気を付けて下さいね。あれは「ヤケド」です。私も留学の前年、勤務先の塾の社員旅行で行ったハワイでやられました。しかも、日焼け止めを塗り忘れたまま、時差ボケのためビーチで居眠りをしたという間抜けな理由です……。

特に右のふくらはぎがひどく、真っ赤になってしまいました。アロエ入りのジェルを塗るのですが、10分もしないうちに乾いてしまうほど熱を持っています。氷を当てたり水に漬けたりすること2日。ふくらはぎの皮が、10センチ×15センチぐらいの範囲で、「面」でズルリとむけました……グロい話ですみません。しかし、あれは痛かったなー。

話を元に戻しますが、Bless you!の元々の形はMay God bless you!(神が祝福してくださいますように!)ですが、なぜくしゃみをした人にそう言うのか、調べてみると興味深いですよ。諸説あるようです。

柴原

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「CEO小野尾の雑談(1)」

こんばんは。日本はこんにちはですね。

小野尾です。今international politicsの宿題が終わってすごく浮かれています。(まだまだ明日中に終わらせなきゃいけないものたくさんあるんですが・・・笑)

実はかなり前から提案したいことがあったんですが、いつも言う機会がなく留学先からメールする形となってしまいました・・・

僕が1年生の時柴原先生が読書会について話してくれました。皆で同じ本を読み、それについてただ語りあうというものです。そして3カ月前くらいに、齊藤孝さんの本を読んでいる時にも、読書会の話がでてきました。

やったら絶対楽しいと思います。

みなで1週間に1回集まって、集まる前までに1冊の本を読む。興味深い箇所や、著者に賛成できない箇所、感銘を受けた箇所などをそれぞれがチェックをしてきて、皆で話し合い、議論する。

絶対楽しいですよねこれ!!

日本に帰るのが12月の終わりなので、やるとしてもまだ先ですが、もし面白そうだなと思ったら個人的にメールください(留学の励ましメール付きで!笑)

ちなみに、本のジャンルはいろいろなのがいいですね。最初は新書から選んだりしながら、哲学やら歴史やらの本にも手を出していき・・・

すいません課題が1つ終わった解放感で妄想がもっと膨らみそうなのでこの辺で。

とにかく、これは絶対に面白いし、若いうちのしっかりとした人格形成にも役立つと思うんですよ。

1人でも賛同者がいたらやりたいと思います。

さあ、気を抜かず別の課題に取り掛からなくては。。。

小野尾

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(9月24日)

思うこと(ごちゃまぜ)  読みたい人は読んでください^^

どうも!小沼です。 
今週から授業が始まりました。どれも面白いですね!! まぁ、いろいろきついですが… 教科書一冊200ドルするのもありました… 一番精神的につらいです。なんというか人と比べてしまうか劣等感を感じるというか… 

光平が言っていた通り、international studentは英語がかなりできます。(かなり)。光平は、ビリではないといってましたが、僕は確実!!確実に一番下です。うん…。 本当に!! 

それと、ダートマスでは子供がいます。つまり、中学生かな…? 自分的には小学生に見える子が大学生です。おそらく12歳くらい!! いわゆる飛び級ってやつですね!! Neuron scienceを学びたいみたいです。 天才ってやつですね!

 よく、学術的な話になりますし、この間は、どんなessayを書いてきた?的な話になりました。ええ…書いたことありません。彼らが言うessayとは、いろいろなことを知らべて、そこから自分の考えを発表するというもの…。まあ簡単な論文なのかな? それをたくさんの教授の前で発表したから緊張したとかいろいろ…。   あれ?彼らって去年まで高校生だよね? 世界は広いなといかいろいろ感じました。

それとダートマスでは、日本人の学部生が6人います。少なくていい環境ですが、やはりここでも比べてしまう… 一人は慶応からの交換留学生の帰国子女、他は海外育ちの世紀学部生     ん?なんで日本語と英語を混ぜて会話をするんだ?
 どっちかに集中さしてくれ…   
やばい、引きこもりになる。なぜルームメイトがいないんだ… くっそー  話し相手がほしい  いろいろなとこに顔を出して友達作ろう!!とおもってます。

授業について
1つめ!! 
やったーー!! 週5コマの授業が実は4コマだった。と思ったのですが、その授業は、週4に加え、週3回ミーティング的なのがあります。ミーティングっていうか、授業ですね…  ん?聞き間違いか?  はい。先生、朝7時45分から集まるんですね。頑張ります…。うぅ…。
 
2つめ!!
ダートマスの先生から最初は簡単な授業とりなさいとアドバイスされ、評判のいい授業をとることに!!(course guideがあります)  あ~、2か月で4冊も本読むんですね^^1500字のレポート2回提出ですね^^  っぁ!!中間、期末もあるんですね^^  なんて簡単な…  簡単な…授業なんだーーーーッ!! 

まあやるしかないから大丈夫なんですが、うれしい報告が!!  Dartmouthにはfriendship family programがあり、家族ができました^^なんともうれしい^^ 
 
こんな家族です^紹介文を!! 
Friendship Family: Chris & Bill
Bill is a professor of Government and Chris works at the Dickey Center for International Understanding at Dartmouth. We have both lived abroad in our youth - Chris in Belgium and France and Bill in Russia. We have traveled a good deal -mostly in Europe - but both have been to Japan and Chris has been to New Zealand several times. We have two sons - Owen (14) and Charles (12). Owen is starting High School in Hanover this fall and Charles is in the 7th grade at the local Lyme School.
We live on 12 acres of land in Lyme, New Hampshire and enjoy country living. We make our own maple syrup and Bill hunts. We also own a sailboat and spend a few weeks every summer sailing in Maine. Our boys enjoy playing mincraft, a compter game where you build your own world. They also play various sports- soccer, basketball and skiing. We enjoy hiking and skiing and eating good food. We look forward to meeting you!

12 acreって… まあいいや^^ 頑張ります!!  友達作り頑張ります!

小沼

p.s. っぁ、なんで日本人は握手する習慣がないの?っていわれました!!調べてみると面白いかも^^  高温多湿だからなのかな?

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小野尾です。

さすがアイビーリーグ(笑)
子どもで大学生か~すごいな・・・まあ僕もまだ子どもですけどね(ですよね?違うか)。

正直ダートマスのようなレベルの高い学校に行くとなると、小さなプライドは日本に置いていけないと、本当にくじけると思います。とりあえず僕は置いていきましたよ。まずinternationla studentsはみんな環境が違います。

もちろんダートマスなんかは特にそうかもしれませんが、concordia も、ヨーロッパの国の中でも特にできる人達が来ています。ただでさえ日本よりも環境的にも言語的にも良いのに、さらにその中でも出来る人が来ているわけですから、正直彼ら彼女らと比べるなんてことは絶対にしてはいけませんね。

とにかくダートマスは相当大変だと思うから、単位を落とさないように、しっかりなんとか頑張ってね!!

何か感じたことや、わかったことがあったらどんどんメーリスに流してね~~~

アイビーリーグのこともいろいろ知りたいし。

僕はKety Perry が好きなんですが、正直金曜日にLast Friday Nightなんか聴いてもちっともウキウキした気持ちになれないです(笑)


小野尾

P.S.
ここの大学の生徒達はみんな夜中までかかってもしっかり課題をやっていますが、それとは別に自分の勉強もしている人は見ません。日本の大学と比べると課題の量もはるかに多いし、大変なのですが。

どうなんでしょうね。まあどの国でも課題以外に自分の勉強もしっかりする人は本当に本当に本当に一部なんでしょう。課題すらやらずにバイトと遊びに時間をかける日本人もたくさんいますし。

結局いろいろと突き詰めて勉強する通翻生のような存在は貴重なのかもしれません。

と信じています。

まああまり課題を真剣にやってこなかった僕が言うのもなんですが。でもELIについて思うのですが、ELIなんだから、ライティングのエッセイなどを授業で書かせるんだったら、もっとしっかり見てほしいですね。「三単元のSが抜けてる」くらいしかチェックしてくれないじゃないですか。もちろん自分でライティングセンターとか使ってライティング力を向上させなきゃいけないんでしょうけど、それとこれとは少し話が違う気もします。だからあまりELIの授業を真剣に取り組まなかったんですよね・・・まあそれはもちろん推奨しませんよ。

ただ、柴原先生みたく、しっかり文法やロジック、コロケーション、フレーズの使い方まで見てくれる人が全くいないです。本当に先生には感謝です。このメールもきっと通翻ブログに載ると思うのであんまり激しく責めたくはありませんが、もう少しELIにはしっかり見てほしいなと思います。

すごい一生懸命書いたエッセイを先生が一生懸命見てくれないんだったら、自分で本を買い、どのように書けば質の良いエッセイが書けるかなどを研究した方が時間的にも効率が良い気がします。

ただ、「ELI真剣に見てくれないからまじめにやらない!」ではなく、自分から先生に聞きに行って、「もっと細かく見て、どこが論理的におかしいか、語彙の使い方は本当に合っているのかを教えてくれ!」などと、こちら側がガンガンききに行かなくてはいけません。それは柴原先生もいつもおっしゃっています。

英語学習って、自分の性格が8割を左右するんではないでしょうか。ようするに“積極性”。

多少怖くても無理矢理話に入っていき、自分の意見を述べる。どこが間違っているのかを積極的に調べ、聞き、考える。こういうのが日本でさえできなかったら、留学先では死んでもできませんよ。

みんなまだおとなしい気がします。僕は「俺って積極的にやってるよな」と日本では思ってましたが、こっちでは全然です。もちろんできる限りはやっていますし、やっている方だと信じたいですが、それでも他のinternational studentsはもっとすごいし、アメリカ人ももちろん積極的。悔しい思いだっていっぱいします。

それでも前に進み続け、少しずつでも進歩していこうという気持ちをもって毎日を過ごす。これが英語学習だけではなく、すべての学習、学びにおいては重要なのではないでしょうか。

みんなは信じてくれないでしょうが、僕は以前すごくシャイで、人前で話すなんて絶対できないような人間でした。それでも強い気持ちをもって毎日を過ごしていると、自然と少しずつできるようになってくるんです。

みなさんの中にはシャイな人も、なかなか前に出られない人もいるかもしれません。でも自分のように、変わろうと思えば変われるんですよね。

ぜひ頑張ってみてください。

なんか異常に長くなってしまいました、すいません。

守破離を目指して頑張りましょう!

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なるほど!!はげまされたよこうへい。
Thanks a lot. プライドは捨てて、頑張ります。視点を変えるってやつですね^^
そして、we will have a real sense of achievementですね^^

小沼 

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良いやり取りです。2人とも、その調子で深く考えながら学び続けて下さい。

小野尾君も書いていますが、学生の側からガンガン行かないとね。

教員は(西郷隆盛じゃないですが)「太鼓のようなもの」です。大きくたたけば大きく、小さくたたけば小さく鳴ります。鳴り方が足りないと思ったら、「この太鼓は鳴らないなあ」と文句を言う前に、全力で大きく叩くこと。教員は学ぶ側より多くのものを持っているのは確実なのですから、それを力ずくで引き出すのも、学ぶ側の才覚ってやつです。

教師寄りの発言と思われても仕方ありません。私も教師ですからね。

でも、「○○先生は、ちっとも教えてくれない」と愚痴を言っているより、自分から「どうですか?どこがおかしいですか?ニュアンスはこれで伝わり切れていますか?他にはどんな表現がありますか?」と切り込んで行けば、よほど忙しくない限り、必ず教員は答えてくれます。

そのあたりの気迫がね、もう少しあると良いと思うんですよ。通翻課程全体、特に留守番組にね。

さあさあ、かかって来たまえ!(笑)

柴原 智幸

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(9月25日)
今日はすごくメールを送っている気がします。小野尾です。

僕が留学先で取っている授業では、たまたまですがライティングの課題がほとんどありません。

これはまずいなと思い、昨日から、先生のメディアイングリッシュでやった新聞記事の要約と自分のオピニオン・suggestionを書いて、ライティングセンターにもっていきました。

(私のMedia Englishをとっている通翻2年生の諸君、ぜひ参考にしてください!)

最初に自分の力だけで書いたエッセイと、ライティングセンターに持って行ったあとのリライトバージョンを添付しておきます。1回目のやつには記事も載せておきました。

みなさん時間はあまりないと思うので、「こんな小野尾なんかが書いたやつマジ興味ないんだけど」と思うかもしれません。

もちろん僕が書いたやつに興味を持ってもらわなくても良いんですが、他人の(特に日本人の)ライティングのどこが間違っているかなどを確認するのは、自分のライティング力の向上にもつながると思います。

例えば、「学校側はもっと生徒のことを気にかけるべき」という文を英文にしたいとき、日本人のおかしやすい間違いとしては

Schools have to(should) pay more attention to students.としてしまいますね。

これは僕が添付したライティングでも同じような間違えをしました。

しかし、「学校側」というのはschoolではなくschool officersのこと。

schoolしか書いていないと、ただの「建物」になってしまいます。

こういうミスをなくすためにも、日本人が間違えたものをみてみるのは非常にためになると思います。

まあほとんどは見ないだろうなと思っているので送ります。だって自分の英文の間違いを見せびらかすなんて本当はすごく恥ずかしいですからね。

(柴原注:小野尾君の英文は、ブログでは非公開とします。見たい1年生は、ぜひ2年次の通翻課程募集にかけて下さい!)

これはアメリカの学生が直したものです。

明日は先生に、この直したものをさらにみてもらいます。

たくさんの訂正があれば、また送ります。

少しでも皆さんのためになりますように。

小野尾

P.S.
ちなみに、ロジックについても聞いたのですが、
yeah good
と言われただけで、コメントがなかったので、先生、もし時間があればどこがおかしいかコメント下さい。

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柴原です。

Yeah, good.

……というのはウソで(笑)、でも、ロジックに関しては特に問題は感じませんでした。あえて言えば、Opinionのサポートの部分で一工夫できるかな、と。

「かつての日本はこうだった」「しかし日本の現状はこうだ」という順序で持ってくるよりは、「日本の現状はこうだ」「かつての日本はこうだったのに」と持ってきた方が、最後の結論にうまくつながるかなと思います。

さて、小野尾君のメールを受けていろいろ検索していたのですが、何とウィキペディアの英語版に、「シンプル英語版」というのがあるんですね。いろいろ見てみると面白いですよ。自分が書く英文に使えるような表現も拾えると思います。

http://simple.wikipedia.org/wiki/Main_Page

その中の、「シンプル英語の書き方」というページも興味深いと思いました。参考にしてみてください。

http://simple.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:How_to_write_Simple_English_pages

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通翻生留学奮戦記 2011年 その1 [留学]

続々と報告があるので、カテゴリを新設します。随時アップデートしますので、ちょいちょいチェックしてください。

あたらしいものを上にしようと思ったのですが、時系列順に読めた方が良いかと思いまして、エントリの一番最後に新しい情報を付け足しています。

特に断りがない限り、通訳翻訳課程メーリングリスト(通翻ML)からの転載です。

柴原 

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みなさん、こんにちは。野口です。

今日から授業が始まったので近況報告を。

今日は3つ授業がありました

1:International Relations
2:American Economy
3:Intro to Cultural Anthropology

でした。

どの授業も早速リーディングの課題がでました。
全部あわせて、100ページを超えています。
いきなりで、あせっていますが、がんばってこなしたいと思います。


野口からの近況報告でした!!

******

柴原先生&通翻のみなさん

こんにちは。
通翻三年の岡です。

カナダへ無事に到着することが出来ました。
時差の関係か体調があまりすぐれてませんが・・

これから、こっちで頑張りたいと思います!

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(別のエントリにもアップしたのですが、留学の様子が良く伝わる文章なので、再掲します。菊川さんは2月からニュージーランドに留学しています)

こんばんは、NZ留学中の菊川です。

返信というか反応が遅くなりましたが、夏から出発の留学組の皆さんも着々と無事に留学先に到着しているようで、安心しました。国は違いますが、海外で一緒に頑張る仲間が増えてとても嬉しいです!

今は、9月の中間休みに向けてラストスパートで、レポートやテストに追われています。寝不足が続き、正直辛いです。でも、そんな中でも自分なりに楽しみを見つけたり、友達と一緒に息抜きをしたりしながら、頑張っています。

留学中は、新しい発見の毎日だと思います。そして、当たり前ですが、そのような発見は日本にいてはなかなかできないものです。何かちょっとでも気付いたことや気になることがあったり、新しいことに挑戦した時には、すぐにメモをして残しておくと もちろん自分の為にもなりますが、これから留学に行く人や留学中の話を楽しみに待っている日本の友達や先生や家族の為にもなると思います。

留学中の前半では、自分の大きな目標を見つけることができました。今、留学後半戦はそれに少しでも近づけるように頑張っています。残りの期間も最後まで精一杯、自分にできることをやって帰国したいと思います。

年明けには千葉に戻るので、「留学反省会的お疲れ様会」をやって、皆で語り合いましょう!

元気に 楽しみながら 全てを学びに 頑張って行きましょう!!

P.S. まとまりのない文章ですみません。

通翻3年 菊川

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みなさんおはようございます!

通翻2年の小関です。

昨日みなさんにメールを送ったつもりでいたのですが、間違えて小沼先輩のみに返信してしまいました。申し訳ありません、再送させていただきます。

私はいよいよこれから出発です。いってきまーす!

ここからが昨日のメールです。


みなさんこんばんは。

通翻課程2年の小関です。

お久しぶりです。そして、小野尾先輩、反応が遅くなってしまい申し訳ありません。また、小沼先輩、美沙絵先輩もお忙しい中メールありがとうございます。

まったく小沼先輩の言うとおりです。先輩方は忙しい中あれだけのものを書いてくださったのに何日も返信しませんでした。今後はもっと早くに反応するようにしていきたいと思います。

私は小野尾先輩と同様に、留学を明日(もはや今日ですね)に控えています。心境は、パッキングも終わり今とてもわくわくしています。

何にわくわくしているのかというと、きっとこれから待ち受けている生活にです。いろんな人との出会いがあるだろうし、楽しいこともたくさんあると思います。でもそれ以上に辛いこと、苦しいこと、泣きたくなるようなことが待ち受けていることも覚悟しています。でも帰国するころにはこれら全てのことがいい思い出、経験になるのだと思います。

小野尾先輩のメールに関してですが、まず体調が本当に心配です。留学先に小野尾先輩がいることを心から願っています。笑

留学における目標は、まだ実は具体的に決めていません。漠然と勉強を一生懸命するっていうことは決めているのですが。。。私は卒業後何をしたいか決まっていないし、でも先を決めて逆算的に勉強していくことは嫌だし、目標を決めるということは私にとって本当に難しい作業です。今、本当にどうしたいのか悩んでいて、いろんなことをつまんでやっている状態です。

美沙絵先輩にならい、留学先でやりたいことが見つけられたらいいなと思っています。まだどうしたらいいか分かりません。しかし、自分で継続している勉強、読書などは続けていきたいと思います。

先輩は様々な賢人たちの言葉を紹介してくださいましたが、一番印象に残ったのはエマーソンの言葉です。本当に通翻課程は賢人の集まりだと思います。一人一人個性が強く、みんなそれぞれ特技や趣味を持っていたり、真面目で本当に毎日刺激を受けていました。

私は通翻のみんながいたからこそ、今まで腐らずに勉強を続けることが出来たと思っています。そんなみんなに恩返しが出来るように、留学でたくさん学び、みんなが私から何かを吸収できるような存在になって帰ってきたいと思います。

留学の準備を通して今回改めて感じたことは、自分は自分が思っている以上に周りの人に助けられているということです。

留学の準備に入る前、留学を決めるまでにも本当にたくさんの方に助けられてきました。参考書を貸してくださった先輩方や、先生にも相談に乗っていただいたり、留学の手続きを手伝ってもらったり。たくさんの人が自分を支えてくれたからこそ自分は留学に行けるのだと思います。

ついつい家族や友達への感謝を忘れてしまい、点を取ったのは自分だし、準備も全部自分でしたんだから。と思いがちですが、、。勉強だけして頭でっかちにはならず、自分を支えてくれている人に対し常に感謝の気持ちを忘れないようにしたいと思います。また自分を支えてくれた人たちのため、自分のためにも実りのある留学生活にしたいと思います。

通翻はCEOなど一斉に留学に出てしまい、運営など慣れない大変なことが多いと思いますが、「留守は任せてください。」という設楽くんの心強い言葉があるので安心して通翻を任せられそうですね。中枢がいなくなる時だからこそ、みんなが好きなようにできるチャンスでもあると思います。運営側になるというのは本当にみんなのためになると思うので、協力し合い、頑張ってください。

私はこの一年誰にも負けないくらい勉強して来ようと思います。

長くなりましたが、みなさん体に気をつけて、毎日を大切に過ごしてください。

それではまた来年!

通翻2年 小関

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こんばんは 通翻1年の笠原です。

みなさんのメールはきちんと読みましたが、自分の目標や意見がまとまらず考えているうちに、返事が遅くなってしまいました。大変申し訳ありません。たとえ言葉がまとまらなくとも、反応だけでも即座に返そうと反省しています。

自分が考え出した大きな目標は「英語、日本語、知識を向上させて、将来通訳や翻訳を通して異文化交流に貢献する」という感じです。しかし理由などを投げかけるといまだにあやふやになってしまいます。まだまだ自分の中で整理していく必要があります。

振り返ってみると、わたしは興味や好奇心の赴くまま感情的に行動していました。必ずしも悪いこととは限りませんが、それでも自分の将来を考えるときなどは、「何となく」とか「そういう風に言われたから」なんて理由にはしたくないと思いました。

多くの先輩方が留学に行かれましたが、自分なりの意志をもってかんばってください!日本と気候も違うので体調管理にもお気をつけて。

それでは、充実した夏休みにしましょう!

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<CEO小野尾の留学体験記(1)>

みなさんこんにちは。小野尾です。

たま~に留学体験記を書いていきたいと思います。何から書き始めれば良いのやら・・・。

とりあえず、白人が9割以上の学校でルームメイトが全員黒人です。しかもルームメイトの数は自分含めて4人のはずなのに、常に黒人が6人ほどいるんです。しかもそのうちの一人はフットボールチームに入っていて、身長も2メートル近くあり、体重も110キロ以上はあるような、筋肉ムキムキの人です。他のルームメイトも190センチはあり、自分がまるで子供のように感じます。

また、学内でもみんな身長も体つきも大きく、自分ただの子どもです・・・。

今はまだ授業が始まってないのですが、さまざまなオリエンテーションがあり、そこでinternational students達と一緒に話したりご飯を食べたりします。

しかしinternational studentsと言っても、みんなネイティブスピーカー並みに英語を使いこなすことができるのです(もちろん、彼ら、彼女らはそれぞれの国でも英語はかなりできる方みたいですが)。留学行く前は、あまり不安はなかったのですが、自分が一番下の方で、すごくショックです。

もちろん私が行っているconcordia collegeはレベルがある程度高いみたいですが、それでもまさか自分がinternationalの中でも下の方だとは考えもしなかったです(一番できなくはありませんが)。こういう環境にいると、日本で「自分はあいつよりスピーキングはできるけど、リーディングがちょっとできない」とかいうような、くだらない比較をしていたのがバカらしく思えてきます。

あと思ったことは、スピーキング力がすごく大事ということ。まず、みんな喋るのが速すぎるし、リスニング力も相当あります。というか自分みたいに英語力がなさすぎる人間から見ると、ネイティブと差はないように思えます。やはりそれに入っていくには、第一に度胸、そして自分の意見をスラスラ言えるスピーキング力が大事です。多少ブロークンになることは仕方ありませんし。ですから合宿で手を挙げるのを躊躇しているぐらいだと、厳しいですよー頑張ってください。

あとはボキャブラリー。結構勉強しているはずなのですが、それでも全く全く全く足りません。驚愕です。みなさん、夏休みにからしっかりボキャブラリーを勉強していくことをお勧めします。まあそのことはいつも言っていますが。

1日から授業が始まりますが、アメリカ人の中に入ったら、もっと度胸を持ち、輪に入っていかないとダメだと思います。そうしないと絶対に伸びないなと感じます。

また授業で使う本を買ったのですが、なんとすごく厚い難しい本を16冊も買わされました。ちなみに5万くらいでした・・・

日本語でも絶対に難しそうなものです。哲学とinternational politics辺りが難しそうです。business lawは日本でも勉強していたので、なんとかできるかな~っていう感じですね。

そろそろ他のオリエンテーションに行かなくてはいけないのでこのへんで。

腕が自分の頭くらいあるムキムキの黒人が何人もいるなかで、なんとか体験記を打った小野尾でした。

では

小野尾

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小野尾君
通翻課程の皆さん

小野尾君、さっそく揉まれているようですね。うらやましいです。振り返ってみれば、私の留学はそういう意味ではぬるま湯でした。

大学院の通訳翻訳コースとはいえ、プロ向けの通訳養成所、いわゆる通訳学校の経験者は同期で私だけだったので、ずいぶんと「先輩面」ができました。

劣等感にさいなまれるのとどちらが良かったかと考えると微妙なものがありますが、みんなに「上手」と褒めてもらいつつも、通訳学校では通用しなかった(3期連続上のクラスへの昇級に失敗し、そのまま脱落)ことが分かっていたので常に「この程度じゃだめだ」というプレッシャーとの戦いでした。

小野尾君、そして留学中の通翻生の皆さん。辛いと思ったらその分だけ自分が成長していると思ってください。

また、単に異文化に触れて気疲れしているだけということもあります。特に留学し始めの頃はそうです。

ぼちぼちやりましょう。課題だけではなく、息抜きも忘れずに。

余裕があれば、近況を聞かせて下さい。

柴原 智幸

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通翻課程の皆さん

小関さんからメールが来ました。全員に宛てたようですが、アドレスが私だけになっていたのでもう一度全員向けに転送します。この1点だけをとっても、小関さんが日々を懸命に生きていることがひしひしと伝わってきます。

<転送ここから>
みなさんお久しぶりです。

小関です。

ミネソタ、ムーアヘッドに到着してから6日が経ちました。慣れてきたかといったら全然なれません。

あたりまえですが、言語が異なり、住んでいる人も異なり、生活も習慣も宗教も異なるので本当に現在進行形でカルチャーショックにあっています。(水がものすごくまずいです。)幸い、私はルームメートがすごく優しくていろいろ理解してくれるのでとても助かっていますが。

本当、毎日を過ごすほどに自分の力不足が明らかになり、毎日みんなの前で涙を流さないように頑張っています。今はオリエンテーション期間なのですが、本当に心身ともに疲弊しています。大したことはしてないので環境の変化だと思います。

小野尾先輩の言うように、留学生はみんな英語を流暢に話すことが出来、リスニング力もものすごいです。先生は本当に私が全くついていけない速さで話しているにもかかわらず、みんな理解して、質問をバンバンしています。本当に驚きました。オリエンテーションでは編入生に混ざり、ディスカッションなどをしたのですが、ほかの人が言ったことを理解してコメントや意見をするというのが本当に大変です。

実際、これを書きながら本当に泣きそうです。辛いか辛くないかで言うと本当辛いし、ホームシックです。

でも自分から声をかけたり、動かないとホームシックになるだけなので存分にこのアウトサイダー的な感じを楽しみたいと思います。

みんな自分がなんか言えば反応してくれるし、聞きとれなかったら繰り返してくれるし、頑張って自分のことを理解してくれようとします。周りは本当にみんな優しいので、本当あとは自分次第です。今は前を向くしかないので、本当辛いですが頑張ります。

なんか内容がばらばらになってしまいましたが、これで終わりにしたいと思います。

小関 

<転送ここまで>

小関さん

日本での語学学習は、言ってみればプールでの水泳のようなものです。留学は、海での遠泳といったところでしょうか。

今までと勝手が違うので戸惑うかもしれませんが、「そうか、こういうことに備えるために、今までいろいろやってきたのだな」と考えて下さい。

そして、「自分の出来ることを、自分の出来る範囲で」やってください。考えてみれば当然のことなのですが、必死になっているときには意外とその当然のことに思い至らないものです。

闇雲に睡眠時間を削ったり、他人との交わりを避けたりしないように。むしろ「無理してでも」睡眠をとって(眠れなければ体を横たえるだけでもOK)、知り合った人たち(特にinternational studentsは良いですよ)と一緒にご飯を食べるなどすると、心のバランスが取れます。

睡眠時間も削って部屋に閉じこもってひたすら翻訳とか、私も留学中そんな神風的な猛特訓をした時期もありますけれども、性格の根っこがいい加減なので、1週間と続きませんでした。振り返ってみると、変に意志が強くてあの生活を1か月ぐらい続けられていたら、体か心か、どちらかが壊れていたでしょう。心身ともに健康じゃないと、しっかり学べませんから、それでは逆効果です。

これは留守組の人にも言えることですが、まずは自分の現状を受け入れるところから始めましょう。スタートラインの確認です。

実力不足?上等です。実力なんか、これからつけりゃ良いだけですよ。

大事なのは、「今いる地点」ではなく、「これから自分が到達する地点」です。

「今の自分」を否定して、「こんなものは『本当の自分』じゃない。『本当の自分』なら、もっと出来るはずなんだ」と思ってみたところで何も変わりません。

旧日本海軍(だったと思うのですが)で良く言われた言葉に「ゆっくり急げ」というものがあります。焦るときほど、現状確認をして、足場を固めましょう。それから一気に、ロケットスタートです!

偉そうなことを言っていますが、私自身もそんなつもりで勉強をしているところです。通訳業界では私の力なんて本当に大したことないですからね。

でも、あわてても仕方ないです。「自分の出来る範囲で」(ここ、ポイントですよ)努力を積み重ねるしかないですから。

そんなわけで、日本と留学先、物理的な距離は数千キロから1万キロ離れていますが、通翻課程が一丸となって(もちろん私も加わって)「すべてを学びに」の旗印のもと、着実に前進していこうじゃないですか。

疲れたら休憩をとって、元気になったらまた歩き出しましょう。自分の歩幅でね。

皆さんが実り多き一日を迎えられますように

柴原 智幸

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こんばんは。小野尾です。

小関さんとも基本的に英語でしか話してません。お互い必死で頑張ってます。あまり簡単に「頑張る」を使いたくないのですが、本当に頑張ってます。

先生は心配してくれて「気軽にね!」と言ってくれてますが、留学に行ったら、本当に自分から積極的に動いて、べらべら英語が飛び交うなかを半泣きで無理やり突っ込んでいって、i dont understand what you meanと言われても頑張って話続ける度胸と精神力がないと厳しいです。また、それをしていかないと絶対変わらないと思います。特に僕の場合は半年留学(実質4カ月)で、小関さんよりも短いですから、半年で1年分学ぶつもりで自分を追い込んでいます。

自分は毎日英検一級の英単語帳を勉強して、それを次の日に一個は使おうと決めています。まあ結局前日と同じ単語を使ってしまいますが・・・ただ、良い表現や難しい表現をしっていると、「おお!」っていう感じになるので、それは楽しいです。

今日はクラスの半分アメリカ人、半分英語がありえないほどできる留学生達とディスカッションをしましたが、内容理解半分でも自分から突っ込んで言って話していきました。

小関さんが言っていたように、何回も聞き返してくれたり、どういう意味かを汲み取ろうとしてくれたり、すごく積極的にコミュニケーションを取ってくれます。日本とは全然違います。

まあ正直「流してくれ今のところは!」と思うところでも聞き返してくれるので、たまに戸惑いますが。

とにかく、concordia collegeは朝から晩までオリエンテーションで、かなりハードです(もちろん授業始まったらさらにハードだと思いますが)。でもクリスチャンの学校なので、アメリカのボランティア精神がどういうものなのかとかいうのも触れられ、すごく良い経験をしています。

また、少しずつ友達も増えて、名前も覚えられて、嬉しいです。

こういう環境にいると、メールををみんなに書いてるのがすごく楽しいです。更新ばかりしてすいません。

小野尾

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(9月2日)

みなさん、こんにちは。
野口です。合宿から早1ヶ月経ちましたね。ほんとに1ヶ月は早い。。


とりあえず、2週間授業を受けてどんな感じで授業が進んでいくかがわかっていきました。今日は、僕がこっちで取っている授業ではどんなことを学んでいくか書いていきます。(前回はほんとにザッとだったので。。)

1:International Relations
・この授業は名前とおり、国際関係について学んでいきます。この授業では資料集を含め3冊テキストを使います。とはいっても、今まで教科書を使ったことはありません。これはどの授業にもいえることなのですが、先生によってテキストを使う人と使わない人がいます。

この授業では、先生の独自のノートをもとに進んでいきます。まだ2週間なのでそこまで進んではいないですが、今日までで、国際関係とは何か? International Relationsを研究し始めた学者はどう定義してきたか? アメリカ、他国でIRがどう研究されてきているのかを学びました。これからはさらに深く、IRにおける政府の役割などを学んでいきます。先生がアフリカ系の方なので発音が独特で聞き取るのが難しいことがよくありますが、ゆっくり話してくれるのでまだついていけます。

2:American Economy
・この授業では経済の基礎を学んでいます。まず経済とはなにかを学び、そこからマクロ、ミクロ経済に発展していき、そこで使われているモデルなどを今は学んでいます。たとえば、Production Possibilities Modelなどです。1番基礎のクラスの割には結構レベルが高く、計算をするので数学が苦手な僕には大変ですが、面白いので毎回授業でるのが楽しいです。また予習・復習が一番大変なクラスです。

3:Introduction to Mass Communication
・このマスコミュの授業ではIntroductionと書いてあるように、マスコミュニケーション全体を学んでいきます。Mass Media Literacy, Media Technologyを学びました。僕が一番興味ある分野なので、30ページある予習も苦じゃないです。この授業ではテストに加えて、ある記事を選んでエッセイを書く課題もいくつかあるので、柴原先生のMedia Englishで学んだことを活かせると思います。ちなみにこっちでは300字ではなく750字です。

4:Desktop Publishing
・これもメディア関連の授業です。これは2時間半の授業ですが週1です。この授業では、MacのIn Designというソフトを使って、広告やポスターの作成をしていくクラスです。Macユーザーでない学生を考慮して、非常にわかりやすく教えてくれます。ワッキーの授業の延長みたいな感じなので楽しいです。

5:Introduction to Cultural Anthropology・
日本でも文化人類学の授業をとったのですが内容が異なったのでとってみました。この授業は今受けているなかで1番人数が多く、神田の4-301みたいな教室です。内容は、これも入門なので、文化人類学とは何か、文化人類学にはどんな研究分野があるかなどをテキスト、映像を中心に学んでいきます。大きい教室なので先生はパワーポイントを使います。テキストがテキストらしくなく雑誌タイプなので楽しく予習できます。

だいたいどの授業にも共通して言えることなのですが、基本、2回で1つのチャプターが終わるので、予習はほんとに大変です。どのテキストもだいたい30ページ近くあるので慣れるまでかなり時間かかりそうです。。 ただ予習をしっかりしていれば、授業にもついていけるとは思います(他の大学ではどうなのかちょっとわからないのですが)。また先生もみな、やさしく、質問にわかりやすく答えてくれます。とにかく疑問点を残さないことが大切です。それを引きずるとどんどんわからなくなりついていけなくなります。

まとまりがない感じですが、2週間授業受けての感想でした。

みなさん残りの夏休みエンジョイしてください!!

Yu Noguchi

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(9月8日)
「無事、イリノイに着きました!!」

通翻課程の皆さんへ

皆さんお久しぶりです、土屋です。今、私はイリノイにいます!!

実は日本にいる最終日に「出発します」というメールをGraceで通翻全体に流したつもりだったのですが、なぜか私にしか送られていなかったようで…アメリカからの連絡になってしまいました。

夏休み中、アメリカに先に着いたメンバーからのメールを読んで、不安でしようがなかったのですが、一日目のオリエンテーションも無事に終わり、一安心です。授業が始まるまでもう大丈夫!!とは断言できないですが…

それよりも、今のところ寒さの方が心配だったりします。なぜか私の出発日に気温がガクンと下がったようで、毎日の最高気温が20度に達するかしないか。一見過ごしやすそうですが、風が冷たいので寒くて仕方がありません。早く暖かくなるものを買い込まなければ…

今日の夜は、新入生と一緒にシカゴに行ってきます!!大学周辺の静かな町とは違うシカゴの雰囲気を味わってきたいと思います。

では、また忙しい1日が始まるのでこの辺で。またいつか時間ができたら報告メール流します!

通翻2年 土屋

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(9月11日)
<CEO小野尾の留学体験記第2弾>

みなさんこんばんは。小野尾です。日本はこんにちは?

今回はワードファイルにして添付します!

内容はアメリカに着いて感じたことについてです。基本的に英語のことについてです。

まだ18日目ですが、さまざまなことを経験したので、新鮮なうちに書いておこうと思い書きました。だいたい3000字ちょいですので、すぐ読めると思います。

是非このメールに返信をして、なにかしらのレスポンスをもらえると、書いたかいがあります。アメリカではみんな(ではないですが)しっかりとレスポンスをします。まだ夏休みだと思うので是非よろしくお願いします。先生も是非是非!

少しでも皆の役に立ちますように。

CEO小野尾

PS
急いで書いたので日本語がおかしいかもしれませんが、ご理解ください

『アメリカ学部留学18日目までの経過』

小野尾 光平
(一部、柴原が改行しました)

 アメリカのミネソタ州にあるコンコーディアカレッジに着いてすでに2週間以上が経過し、授業も本格的に始動した。まだ始まったばかりとはいえ、たくさんのことを経験し感じたので、それを記録にしたいと思う。基本的には英語面について話していきたいと思う。実際、まだアメリカに着いてあまり時間は経っていないが、今の新鮮な気持ちが消える前に書いておきたいと思う。

 まず、生の英語に触れて感じたこと。スピーキング能力は日本にいようが海外にいようが同じように伸ばせると思う。

 もちろん自分の母国語が通じない場所だと、自分が言いたいことを言うため必死になるので、そのぶんスピーキング能力は自然と伸びていくだろう。コミュニケーションにおいては、まず自分が何を伝えたいのかをはっきりさせないと成り立たないし、特にアメリカだと日本のように何も言わなくても相手が自分の気持ちを読み取ってくれる人は少ない。

 また、日本人同士が英語で話すと、英語のネイティブスピーカーや他の国の留学生達が理解できないような英語でも、自然と相手が何を言いたいのかがわかってしまうのだ。これもスピーキングが伸びない原因の1つかもしれない。これは日本の文化を理解している外国人と話すときにも当てはまるであろう。学校にいる外国人講師はかなりの割合で日本語ができるし、日本文化も知っているため、日本人の特徴的な話し方やコミュニケーションの取り方もわかっているからだ。
 
 しかし、そのことを知った上で、たとえ日本人同士でも英語で話すときは自分の伝えたいことを最後まで伝える癖をつけ、英語で友達同士で話すときはあえて相手が何を言いたいのかを読み取ろうとせず、お互いしっかりとピリオドまで言い切る練習をしていれば日本にいようが英語圏の国にいようがスピーキング能力は同じように伸びる。あとはそれをやっていけるだけの積極性があるかどうかだ。センスとはまた少し違うが、度胸があり好奇心旺盛で積極的に人とコミュニケーションを取るのが好きな人は伸びが早いであろう。

 今自分の中で一番ネックなのがリスニング、というよりかは相手側のスピーキングに対する理解能力の欠如だ。ニュースに出てくる英語や大学の教授が話すような英語は基本的にボキャブラリーを増やせば8割は解決できる。なぜならだいたいは発音もクリアでしっかりとした文法を使うからだ。文法をしっかりと勉強していて、さらにはたくさんのアカデミックな単語が頭に入っていれば基本的に大丈夫であろう。実際に「リスニングができない」という人ほぼ全員は、ただ単に単語力がないだけであるからだ。もちろんそのためには並大抵の努力では無理だし、常に継続して勉強を続けていることが条件である。

 しかし、アメリカ人同士(イギリス人やオーストラリア人などでも同じだが)が話しているブロークンでスラングも交え、流行りの省略語や流行語などを使っている会話を理解するのは正直至難の業である。これはどんなにボキャブラリーを増やしても解決できる問題ではないのかもしれない。

 私は今現在ルームメイトが3人いる中で暮らしているのだが、そのうちの1人がそのような普通に勉強していたら出会わないような言葉が会話の中にでてくるたびになぜか丁寧に教えてくれるので毎回ノートに書き込んでいる。流行りのホームドラマやテレビ番組などを観ながら覚えていくのも一つ方法かもしれない。

 ある中国語と日本語の通訳をやっている友人は(といってもまだ卵であるが。ちなみに英語力もかなりある)ホームドラマの“フレンズ”をすべてディクテーションしたと言っていた。これによりアメリカ人同士が自然に使っている英語をしっかり学ぶことができたと言っている。

 また、ノイズの中での英語を理解するのも大変である。この前、アメリカ人や他国の留学生達とバーに行ったのだが、音楽がガンガンにかかっており、大きな声で話さないと聞こえないし伝わらない状況であった。例え相手が大きな声で話しても、周りがうるさいため何回も聞き返してしまい、しまいにはあきれられてしまった。これに関してはどのように解決すればいいのか未だわからないため、その解決法が見つかりしだいすぐに書くつもりだ。まあこれに関しては“慣れ”しかないのかもしれない。

 私が行っている大学では(どこでも同じだと思うが)リーディングの課題が異常に多い。もちろん全てアカデミックで難しい内容のものを読まされる。取っている授業は国際政治、古代哲学、留学生用の英語の授業、そしてウエイトトレーニングの授業の四つだが(アメリカ人よりも多く単位を取っていたためビジネスローの授業は辞退した)、そのうちの国際政治、古代哲学、留学生用の英語の授業だけでも15冊の本を買わされた。全部買うのに5万円はしただろうか。

 ちなみに私が取っている授業はすべて一回70分。すべて70分授業なのは偶然であり、授業によって時間は異なる。時間割としては月曜日・水曜日・金曜日の週三回しかないが、1日で計70ページはリーディングの課題が出る。ようするに月曜日の授業が終わったら水曜日までに70ページ、水曜日の授業が終わったら金曜日までに70ページ、金曜日の授業が終わったら次の月曜日までに70ページ・・・。アメリカの大学生が読む、内容が難解なものを単純計算しても1週間に200ページ以上は読まなくてはいけないのだ。
 
 もちろんそれに加えて小テストやら中間テストやら学期末テストやらもある。国際政治は好きな分野だが本にでてくる単語はかなり難しい。古代哲学はソクラテスやらプラトンやらを相当深くまで勉強するし、単語も難しいし、単語がわかっても深すぎて理解ができない。もちろんアメリカ人でもわからない単語は結構あるみたいだが、やはり大量のリーディング課題を少ないストレスでこなすには単語力、そして知識が大変重要だと感じた。普段から先生が言っている知識量の重要さがアメリカに来ても身にしみて痛感した。

 また、こっちの授業を受けてみて発見したこととしては、数学、歴史、哲学、時事の知識が非常に大事だということ。どの授業でも歴史について語るし、数学もでてくるし、哲学の授業でなくてもそれについて触れるし、時事は知っていないと議論ができない。この4つ、特に歴史と時事は死んでも押さえておくべきポイントである。

 もちろん講義形式の授業もあるのだが、私が取っている授業は基本生徒同士がディスカッションをしたり、先生に意見を言いながらそれに対し先生がコメントをしたり、リーディングの課題で出たポイントを先生が解説していったりする。やはり、ただ本を読むだけではなく、クリティカルに考えつつ、自分の知識を駆使しながらやっていかなくてはいけない。そうでなくてはディスカッションに交ることができない。

 これは母国語でそれをやる習慣がついていても、別の言語だとそれをする余裕がなくなるため、普段からの意識がとても大事であり、日本にいても日本語だけでなく英語で仲間と議論したり、読書会などを開いて英語で語り合うなどのアクティビティをすると良いかもしれない。

 大量の課題があるのであまり長くは書けないのでこの辺でまとめたいが、とにかく私は“日々進歩”を目標に毎日をすごしている。英検1級の単語帳を毎日チェックし、何かひとつでもその中の単語を使ってみる(アメリカ人のルームメイトに英検1級の単語帳を見せたら驚愕していた。見たことがない単語が結構あるらしい)などというようなこともしている。とにかく必死で毎日を過ごしている。

 人により勉強法は異なるが、やはり実のある勉強法には何かしらの共通点があるように思える。その共通点について今は言及しないが、それぞれに適した、そして一番重要な“楽しめる”勉強を是非続けていってもらいたい。

2011年9月11日
通訳翻訳課程3年
CEO 小野尾光平

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(9月11日)

通翻課程の皆さんへ

こんにちは土屋です。

本日こちらは2011年9月11日(日曜日)です。

つまり、同時多発テロ事件から丸10年経ったということです。そのことについて、いくつか私が経験したことを書きたいと思います(とはいっても、明日が初授業なのでそんなに長く書かないつもりですが)。

まず昨日のことから。昨日、私の大学で他校とのフットボール・マッチがあったのですが、試合の前に黙祷の時間がありました。直前まで歓声やら笛の音やらでものすごく騒がしかったスタジアムがとても静かになりました。

今日は、大学のすぐそばにあるダウンタウンのスーパーへ文房具を買いに行ったのですが、近くの公園で集会が開かれていました。市長だと思われる方が記念スピーチをされていて、たくさんの方が家族連れで、小さなアメリカ国旗を持って集まっていました(シートやイスを用意してきていたので長いスピーチだったのだと思います)。テレビ局も来ていたようです。

私のルームメイトは今朝、教会に行ったそうなのですが、そこでもその事件のために亡くなった人のための祈りの時間があったそうです。お祈りの後歌を歌ったそうなのですが、その間涙が止まらなかったと言っていました。

今まで私はこの事件をそれほど強く意識したことがなかったのですが、ここに来て、重大な事件だったのだなと肌で感じました。残念ながら、勉強不足でこれ以上は何とも言えないのですが、これを読んで皆さんにも何か考えてもらえたら幸いです。

通翻2年
土屋

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(9月12日)

柴原先生、通翻課程の皆さん
こんばんは。イギリスに留学中の柿沼です。

多くの留学組が授業に突入している中、私は未だにオリエンテーションの最中で(なぜか2週間もあるんです)で、毎日買い出しやら観光やらパーティーやらと娯楽とイギリス生活への順応を楽しみながら過ごしています。

先生の言っていた通りプレストンについてからはほぼ毎日雨が降っています。でも毎日雨とはいっても、1日1回(1時間くらいかな)は降るというだけで「さっきまで土砂降りだったのに今は快晴!」なんてこともよくあるので、イギリスに留学しようと思っている皆さん、お天気についてはそんなに心配しなくても大丈夫だと思います。日本の梅雨より全然マシですし、お散歩日和の時間帯も結構ありますよ。(折り畳み傘なしでは恐くて外出できませんが!笑)

イギリスの英語の発音に関しては、話し相手が教授の場合は思っていたよりも聞き取るのに支障はありませんでしたが、現地の学生の場合はすごくくだけた話し方をするので全然聞き取れません。聞き直してばかりで全く会話になりませんが、こればかりは回数を重ねるしかないと思うのでフラットメイトには申し訳ないですが、私のつたない英語にしばらく付き合ってもらおうと思います(笑)

あと、小野尾君の体験記でもありましたが、日本人相手に英語で話すのとネイティブ相手に話すのでは本当に全然違うなと私も痛感しました。

イギリスに来てからもう一人のKUISからの留学生とはそんなに問題なく英語で会話しているのですが(思考回路が似ていたり、相手の言いたいことが分かると助け船を出しているからでしょうか)、欧米圏からの学生と話すときは日本人相手の時みたいに相手に甘えることができないのでとても苦労します。相手の気持ちをくみ取るという日本の文化はとても素敵ですが、海外に出るならば自分の意見を最後まで言い切る癖をつけるべきだと思います。

セントラルランカシャー大学には日本からの留学生が計15人と意外に多く、他校からの留学生はやたらと日本人同士でつるんで日本語を使いたがり、英語で話しているとすごく不思議そうな顔をされて少しやりづらいのですが、そういった雰囲気に流されないように頑張っていきたいと思います。

あとこれはすごくどうでもいい話なのですが、イギリスに来てから腕や首に妙な発疹が出来てしまってしばらく放置していたのですが治りそうにないので今日の午後にでもメディカルセンターに行ってきます。面倒ですが医学系の単語を覚える良い機会だと思うので、今から少し頑張って勉強しようかと思います。

滞在している場所によってかなり気温が違うかと思いますが、皆さんも体には気をつけて過ごしてください。

毎度のことながらまとまりのない文章ですが、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。

通翻3年 柿沼

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みなさん、こんにちは?おはようございます?  アメリカにいる小沼です。

少し落ち着いてきたので連絡します。 

こっちについて一番感じたのは、自分のリスニング能力の低さです。正直、アメリカ人同士が話しているとほとんどわからないですし、international studentも英語が抜群にでき、ついていけません。自分に話しかけてくれているときは理解ができるのですが、どのタイミングで会話の中に入り、話していいのかが文化が違うためかわからないので苦しんでます。でも自分の意見を言うとみんな理解してくれるのでなんとかやっています^^。

授業は3つ取ることに決めたのですが、50分の授業が週5、70分のが週4、110分のが週3です。そこに留学生用のwriting classもとるので正直ついていけるかが心配です。

まぁ、やるしかないから大丈夫でしょう(自信はあるが、自信なし笑)。

ニュースなどの英語教材を使い勉強するのもいいですが、映画やドラマを使って勉強しとくといいとおもいます。

P.S 留学組頑張ってますか~?  たまには連絡してください。もちろん1,2年生もね^^

3年 小沼 武彦

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小沼君

凄い授業の数ですね。やる気満々というのが感じられて実に頼もしいです。

私がイギリスに行った時にも思ったのですが、リスニングは「慣れ」の部分がかなりあります。最初の1か月ぐらいは大変ですが、自然とチューニングがあってきますよ。

ただ、やはり会話に切り込んで行くのはいまだに難しいなと思います。精進せねば。

留学組が、心のアンテナをいっぱいに広げていろいろなものを吸収しているのが手に取るように分かりますよ。今はまだ焦りとか戸惑いなんかもあると思いますが、大丈夫。そのうちちゃんと適応できて、本来の「学び」関連の情報もどんどんアンテナに引っかかってきますからね。

それはそうと、例の「シャワーが浴びられない」事件、一体なんだったのでしょう?ちょいと気になっておりますが。ボイラーの故障とか?そういうの多いですよね、海外では。

ちょっとまとめて返信してしまいますが、小野尾君、スピーキングに関する考察は、小野尾君が言うとおりだと思います。

初級レベルならば、何も考えないでネイティブの先生と「ペラペラ」話しているだけでも良いのですが、通翻生としては、ネイティブの先生方が我々の拙い英語を上手に意味をくみ取りつつ聞いて下さることに慣れ過ぎてはいけないと思います。

逆に、日本人同士の会話でも、こちらの心構えによっては、上質なアウトプットの練習になりえるのです。

また、ネイティブの学生同士のおしゃべりに関しては、私も十分聞き取れませんし、それで良いのかなあと思ってしまっている部分もありますね。

と言うのも、あまりそういうくだけた話し方でコミュニケートする機会もないですから。もちろんある程度「聞いて分かる」ことも必要ですが、流行語などはあっという間に廃れてしまいますからねえ。例えば私が「さ~て、『ナウい』『ヤング』の皆さんは、どんな本が好きですか?」なんて言ったら、爆笑ものでしょう?

留学中は、とにかく「読めてなんぼ」です。そしてそれならば時間をかけることで、能力の不足は補えます。背景知識の必要性も、小野尾君が指摘している通り。読んでいて「なんだ、あのことか」と思えれば読むスピードと理解度は急上昇します。

「一日経ったら、一日分の進歩を」というつもりで、お互いに日々前進して行きましょう。

土屋さん、9・11のお話、ありがとうございました。雰囲気は手に取るように分かります。

いろいろ言いたいことはありますが詳しく語る時間も十分ありませんし、微妙な内容になるのでさらりと触れるにとどめますが、アメリカは自分が作り出した「大義名分」のためには、自国民や他国民の血が流れることも厭いません。

と言うより、アメリカに限らず、国家や集団は本質的にそのような傾向をはらんでいます。だからアナーキストになりなさい、と言っているんじゃないですよ、念のため。

ただ、そういう集会も、大きな視点から見ると、集団の維持に必要なプロセスなのだということです。そして、アメリカ軍、というかブッシュ元大統領の失策のために亡くなったイラク人を悼む集会は開かれていないという点にも注目してください。

もちろん、亡くなった方を悼む気持ちは、私も同じです。それは大前提の話なので、どうかご理解ください。

柿沼さん、とりあえずうまく「軟着陸」したようで何よりです。日本人留学生の態度、いろいろ考えちゃうでしょう?ロンドンのピカデリーサーカスのそばに、ジャパンセンターという日本食や日本の本などを売っている店があるんですが、そこに行くともっと「何しに来てるんだろう、この人たち」という人たちに会えますよ。

ロンドンで、日本を引きずって生活する。それほどあほらしいことはありません。じゃあ日本にいなさいってことですからね。

そうそう、私も原因不明の湿疹になりました。GPに行って、「薬局で抗ヒスタミン剤を買って飲みなさい」と言われ、「なーんか頼りない診断だなあ。大丈夫かいな?」と思いつつその通りにしたら、きれいに治りました。

ちなみに、血液検査もしましょうという話になって専門医に手紙を書いてくれたのですが、返事が来るまでに丸1か月、さらに手紙を開くと「あなたの検査は20週間後です」と書いてありました。

イギリスは医療が無料なのは良いですが、現実はこんなもんです。ガンの手術を待っている間に亡くなってしまう人がいるのもうなずけるなあと思いましたね。結局、金持ちは保険に入って、別口で治療を受けるんです。命も健康も金次第っていうのが何ともなあ、と思いましたよ。

岡さんや小関さんも元気にしてますか?みんな、元気で頑張ってください!

柴原 智幸

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通翻のみなさん、お久しぶりです!通翻一年の松崎です。みなさん、夏休みはいかがお過ごしですか?

わたしは、実家に帰省したり、自動車の運転免許を取得したり、トライ韓国語を取ったり、ゆっくりと本を読んだり、時間がある夏休みしかできないことを色々して過ごしています。

なかなか通翻のみなさんに会えないので、16日の「これから後期の話をしよう」でみなさんに久しぶりに会えることを楽しみにしています!ひろちゃん先輩、企画ありがとうございます。

そして、留学中の先輩方、忙しい中、メールや貴重な体験記ありがとうございます!留学中の様子が知れてとてもありがたいです。そして、先輩方みなさんが世界中で頑張っているから、自分も頑張ろう!とモチベーションがあがりました。

そして、みなさんが言っているように、リーディングの課題がとても多いのですね。今のうちから、大量の英文を読んでいくようにしたいです。そして、単語もしっかり勉強していこうと改めて思いました。

国内組も頑張ります!

そこで、夏休み中に医療単語をまとめたので添付します。ぜひ使ってください。まだ続きがあるので、それもまた出来次第みなさんに送ります。単語は「トレンド 日米表現辞典」からです。この辞典、ジャンル別になっていてとても便利なので、おすすめです。

(柴原注:別のエントリにアップします)

それでは、残りの夏休みも充実したものにしていきましょう!留学中の先輩方も、健康に気をつけて頑張ってください^^

通翻一年 松崎

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(9月13日)
みなさん、こんにちは。野口です。お久しぶりです。

アメリカにきてから早1ヶ月経ちました。光平がすでに書いているように、僕も体験記を定期的に書いてみなさんに送りたいと思います。

なにかしらの感想などいただけるとうれしいです。

それでは。

野口


留学体験記1
野口 優

(柴原注:適宜改行を加えています)

 8月8日にアメリカはミネソタにきてから早1ヶ月が経過した。今日の体験記では、これまで生活してきて感じたことを生活面・勉強面から書いていく。

 まず生活面である。幸いにも以前に短期でアメリカに行ったことがあったため、アメリカでの日常生活がどうなるかは予想はしていたが、もちろん予想していない初めての経験もあった。1番大きな変化というのは、寮に住み、ルームメイトと共に生活をすることだった。このルームメイトのことは日本にいるときからかなり心配していた。なぜなら、ルームメイトによっては留学生活を大きく左右することがありえるからだ。

 幸い、私はアメリカに来る前から、数回やりとりをしていたので、そこまで大きな不安を残すことなくルームメイトとの対面を待っていた。実際、会ってみると、最初に抱いていたイメージ(なぜなら、日本でfacebookの写真を見たときはマッチョで筋トレ大好きで体育会系だったからだ)とは違い、勉強するときは勉強し、遊ぶときは遊ぶというオン・オフの切り替えをしっかりできる人だった。夜に出かけにいったときにも、私が寝ているのを気遣って、起こさないように静かに帰ってくる。気配りができる人でよかったと思う。また、一緒にテレビをみているときや、会話をしているときに、日本では学べないスラングや独特な言い回しの意味も教えてくれ、非常に良い経験ができている。

 ルームメイトと関連することであるが、アメリカ人の友達をつくることはアメリカで生活するうえで大切であると日々感じている。直接アメリカの文化やスラングといった日本では学べないことをたくさん知ることができるからだ。それだけでなく、自分自身の英語のスキル、特にスピーキング・リスニング力の向上に大きくつながる。そういうこともあり、私はあえて、日本語が使える環境にはあまりいないようにし、英語をできるだけ使える環境に身をおくことにしている。(私が来ているMSUMは比較的日本人が多いからだ)

 また生活面で気をつけていることは食事である。多くの人が知っているように、アメリカの食べ物は量が多く、味が濃い。アメリカ人と同じ食生活を続けていたら確実に体によくないので、食事の際には野菜・果物をしっかりとるようにしている。また、健康維持のための運動の一環として、2日に1回学校のジムに通っている。アメリカの食べ物は個人的に好きであるが、やはり日本で食べられる魚料理は恋しい。恋しいものといえば、お風呂もそうだ。こっちではシャワーだけであり、これから極寒を迎えるミネソタにおいては特に日本のお風呂が恋しくなるであろう。お湯をたっぷりはった湯船につかりたい。

 次に勉強面について書く。私は、MSUMでは5つクラスをとっている。国際関係・文化人類学・アメリカ経済・マスコミュニケーション・広告(Macを使う授業)、である。私がとっている授業はたまたますべてが講義系で何かについてディスカッションするという授業はない。授業であまり話さない分、先生や他の生徒とは授業外に積極的に話すように心がけている。パソコンを使う広告の授業をのぞき、他のすべての授業でリーディングの課題が課される。

 だいたいどの授業も2回で1チャプター進むペースであり、1チャプター30~40ページはある。月・水・金と週に3回ある授業はとくに予習が大変である。しかし、予習をしっかりしていると、その分、授業で先生が話していることも理解できるので、難しいながらも楽しみながら予習をしている。リーディングをしながら思ったことは、日本でもっとリーディングの力をあげておくべきだったということだ。特に読むスピードが遅い私にとっては、40ページのリーディングはかなりきつい。知らない単語も多く、文法的にも難しい文もおおくあるため、なかなか先にすすまないこともある。

 なので、今日本にいる通翻生にはできるだけ多く英語の文章を読むことをすすめたい。中間テストがある授業もあるため、予習だけでなく復習も大変であり、かなりの時間を要するが、どの授業も日本では受けられないよな授業であり、内容がとても興味深く、受けていて楽しい。その中でも、やはり背景知識というのは大切だと日々感じている。

 国際関係の授業ではこれまでの歴史をふりかえることもあり、日本でもっと世界史・日本史を学んでおくべきだったと感じている。世界史・日本史だけでなく、他の分野も授業で触れられることもあるため、知識というのは本当に重要だと感じている。1ヶ月がたち、授業の進み方もだいたいわかってきたため、時間があるときには予習・復習に加えて、復習をしているときに、自分が学んだことを今度は誰かに伝えるということを意識しながら復習をしたい。こうすることで更に知識としての質が高まるであろう。

 最後に勉強面で実践していることは、通翻生として他の留学生がしないことをすることである。それは通訳である。日本にいる間は、授業・合宿で通訳練習をする機会があったが、こっちではそこまで時間を確保できない。しかし、そういった中でも、限られた時間の中で練習をすることは今の英語・日本語(特に日本語)の能力を維持することにつながる。そのため、CEO 小野尾と週1回のペースで通訳練習することを決めた。内容としては、それぞれがとっている授業で学んだことを自分の英語・日本語にしてそれを通訳することだ。合宿で行っている通訳の簡略版といった感じだろうか。。 

 通訳の能力維持だけでなく、違う学校で受けている授業で何を学んでいるかを、通訳を通して知り、自分の新たな知識とすることができる。先日、初回として、アメリカに来ての感想を通訳した。8月の合宿以来であったため、いい具合の緊張感をもって練習ができてよかった。今後も継続的に続けていきたい。(極寒の冬はどのようにするかは考え中である。。)

 ここまで生活面と勉強面について書いてきたが、体験記第1回目をまとめたい。1ヶ月がたち、日本で経験できないことをすでに多く経験している。これからの日々も毎日が新しいことの発見が続くだろう。楽しいこともあれば、厳しくてつらいこともあるであろう。むしろ厳しくてつらいことのほうが多いかもしれない。そのような場面にでくわしたときは、それも経験だと、むしろ厳しさ、辛さを楽しむ気持ちで乗り越えたい。

 留学という貴重な体験は今しかできないし、今が一番さまざまなものを吸収することができる時期だからだ。日本にいるときと同じように、毎日その日の目標をしっかりと決めて生活していきたい。どんなときにも通翻のモットー「Learn from Everything」を忘れずに何事にも貪欲に吸収していきたい。


<留学奮戦記 その2に続く>

TAKE OFF!! [留学]

いよいよ通翻生のコアメンバーが留学先へと離陸し始めました。燃料の積み込みを行なっている人、離陸滑走に入った人もたくさんいます。

どうぞ良いフライトを

柴原

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柴原先生&通翻のみなさん

こんばんは。
通翻三年の岡です。

暑い日が続いていますが、いかがお過ごしですか?私は暑さにばてながら、留学の準備に追われていました。

遅くなってしまいましたが、写真のメッセージやビデオレター本当にありがとうございました。先生もメッセージを書いて頂き本当にありがとうございました。

凄く嬉しかったです。感動しました。留学先へ持って行って、励みにしたいと思います。

いよいよ明日カナダへ旅立ちます!

私が行く大学へは、神田からは他に誰も行かなくて全て一人なのでかなりの不安がありますが、これもいい経験だと思って頑張ります!


「全てを学びに」の言葉を忘れず、学問やその他のことにも積極的に取り組んできたいと思います。みなさんもいろいろなことに挑戦して頑張ってください。


留学から帰ってきたら、また通翻のメンバーとしてみなさんと一緒に勉強していきたいと思うのでよろしくお願いします。

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柴原先生。
通翻のみなさん。

こんにちは。
野口です。

明日ついに日本を出発します。
夕方のフライトでむこうには夜の10時に到着予定です。

かなり駆け足状態での準備だったため、なにか抜けてないか心配ですがどうにかなるでしょう。。

先日もお話しましたが、みんなと会うのは来年です。
次に会うときはお互い成長していることでしょう。
主要メンバーが抜けても、みんななら今の通翻を大いに盛り上げることができるでしょう。

長文になりそうなのでこの辺にしておきますが、到着したらみなさんにまたメールします!!
これも話しましたが、むこうにいる間にも面白そうな講演などがあればお知らせします。

それでは、行ってきます!!!!!!

PS
こないだ話忘れましたが、English Cafe継続してやりたいという人は是非後期も続けてください!!

Yesterday is history. Tomorrow is a mystery. Today is a gift. That's why it's called the present.
---Eleanor Roosevelt--

Yu Noguchi(Sho Shinnosuke)

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柴原先生、通翻課程の皆さん、こんばんは!
他の留学組が次々と渡航する中、実はまだ日本にいた3年の柿沼です。

1か月あった夏休みもあっという間に過ぎていよいよ明日イギリスに出発です。初めての留学で初めての海外なのですが不思議と不安は感じていません。たぶん「楽しみ楽しみ!」と連呼しすぎたせいで楽しいこと以外考えられなくなっているのだろうと思います(笑)でも心配しても何も始まらないですしね!困難に出くわしたらその時考えることにします。

私の留学中の目標は「何事も失敗を恐れず積極的に」です。

留学はそう何回も経験できるものではありませんし、交換留学生としてUCLanで今在籍している学生と一緒に学べるのは、最初で最後です。後になって「あの時やっておけばよかった」と後悔することがないように、やれることはすべてやってこれたらと思います。挑戦してみての後悔だったら、柴原先生の言っていたようにあとあと笑い話にできると思いますし。

あと、お礼が遅れましたが留学組への写真集とDVDありがとうございました。なんだかとっても元気とやる気をもらえました。留学中に気が滅入ったらこれを見て元気をもらおうと思います。

なんだか長くなってしまって(しかもひどい日本語で)すみません。またイギリスに着いて余裕が出来たらメールします。


3年 柿沼

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柿沼さん
通翻課程の皆さん

おお、いよいよ柿沼さんも出発ですね。あれこれたっぷり吸収してください。ランカスターかあ。良いなあ。

あの、これは思い切り私の趣味の話なんですが、9月ぐらいならば、まだあちこちでAirshowがやってると思います。ぜひ一度お試しあれ。

青空のもと、飲み物片手にアクロバット飛行を見るのは実に気分爽快ですよー。

実は私も、技能五輪関連で10月頭にイギリスに出張することになりそうですが、目的はあくまで松崎さんのサポートですので、飛行機を見ている暇はないですね。

それはともかく、柿沼さんの充実した留学生活をお祈りしています。

イギリスはこれからどんどん天気が悪くなって行くのですが、新学期のスタートダッシュの時期と重なるので、疲れも手伝って天気と共に気分もどんよりしがちです。積極的に息抜きの時間を入れて下さい。

私の場合、通訳がうまく行かなかったり翻訳の課題に行き詰ったりしたときには、パブに行って暖炉のそばの席に陣取り、パイントグラスを片手に炎を見つめながら、

「…………。」

と物思いにふけるのがなかなか効果的でした。

柿沼さんの場合は、街のティールームでお茶を飲むなんていうのも良いかもしれません。

とにかく留学は楽しんだもの勝ち、あれこれ学び取ったもの勝ちです。エンジョイしつつガツガツと吸収してきてください。

柴原 智幸

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みなさま、わたくし小沼武彦は出陣してまいります。



小沼

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小沼君

いってらっしゃい!武運長久を祈ります。なーんてね。体に気を付けて、思い切りやって来てください。

柴原 智幸

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(9月5日 3年高木君)

たけも気いつけてね~
そして優師範!近況報告ありがとう^^

もちろん、師範だけじゃなくてgrace mail、facebookやtwitterで通翻留学組のみんなが頑張ってる内容や気づいたことを読ませてもらってるとすごい刺激になります。

特に「日本でどれだけ勉強してなかったか気づかされた」というような内容や授業+課題内容を見たときは相当勉強しな駄目なんだなとボクも改めて気づかされました。

実際に体験しないと気づけないことは沢山あると思うんでこれからも報告してもらえると助かります。

では留学大変やと思いますが頑張って、そして楽しんできてください^^/

高木茂樹

留学出発を目前に控えた、CEO小野尾君から [留学]

通翻課程MLより

<引用ここから>

みなさんこんにちは。小野尾です。あと数日したら留学です。(ツベルクリンの反応が出てしまい、肺のレントゲンを撮りました。結核でなければアメリカに行けるはずです。まあ特に問題はないとは思いますが)
行けなかったら行けなかったで一緒にまた勉強しましょう。

実は全く実感がありません。したがって不安はあまり感じていません。したがってまだスーツケースに何も入っていません。24日に行くのですが、さすがにまずいので、今日は絶対にスーツケースに何か入れようと思います(笑)

留学前みなさんに送るメールはこれが最後だと思うので、もし良かったら最後まで読んでください。ちょっと熱いメッセージです。柴原先生も、忙しいとは思いますが読んでください。そしてみなさんが、「全員に返信」で何かしらの意見を書くだとか、個人的にメールでもしてくれて意見を書いてくれたらなと思います。

僕が、今の1年生が通訳翻訳課程に入るときに言ったこと覚えていますか?

「大きな目標を持ってください。例えその目標とは別の道に将来行くことになっても、それは必ず何らかの形で活きてきますから」

そう言いました。

今でもこの考えは変わらないし、これから何十年経っても言い続けると思います。なぜなら、この考えで自分が変わることができましたし、進化し続けているからです。

ただ、ここでもう一言付け加えさせてください。それは、「その目標への明確な目的意識を持つ」ことです。

なぜこの目標に向かって走っていきたいのか。この目標を達成してどうしたいのか。これを持つか持たないかで、それを達成することができるかどうかが決まるのです。さらにプラスになるか、マイナスで終わるのかも決まってくると思います。とにかく、目的意識を持つことができれば、多少大変なことでも自然と努力できるはずです。

「なぜ?」という問いかけを社会問題に対して投げかけることは、私たち通訳翻訳課程の学生は当たり前のことです。でも、自分に対して「なぜ?」と問いかけることは普段はあまりやらないかもしれません。みんな忙しく頑張っているし、時間に追われているかもしれません。でも、だからこそ、そういう問いかけの時間を作り、自分を見つめなおしてみてください。さまざまな教養本を読んだり、哲学書を読んだり、瞑想をしてみたり・・・なんでも良いんです。そういう時間は大学生が一番持っています。世の中のほとんどの人はやらないかもしれません。でもやっている人は、普通の人と何か違います。真剣に自分を見つめ、問いかけ、何をしたいのか、自分は何のために今を生きているのかを考える。これって人生で一番大事な気がします。でも一番大事なことを意外とみんなやっていないのです。

世の中の就職活動生は、どうやら自己分析シートというのをやるみたいです。そのシートの言うとおりにすると、自分が何をしたいのかがわかるらしいです。

僕には意味がわかりません。

20年以上生きていて、1000円の自己分析シートで自分を勝手に、簡単に見つけだすものなのでしょうか?今まで自分を考えてこなかったのでしょうか?そのシートで判断して、「あ、私って人のために何かをするのが好きだったんだ!じゃあサービス業が向いてるんだ!その道に進もう!」。これで生き方を決めるのがはたして人間のすべきことでしょうか?

僕は自己分析シートを見たこともないので、それ自体のことを批判はしません。ただ、大学生にもなって、自分のことを考えないまま就職活動をし、働いて、子供を作り、教育をする。こんな大人、そしてその子供たちがはたして良い未来をつくることができますか?

そうは思いません。

僕は自分の持っている信念と熱意、大きな目標によって自分を見つめ、努力をしているつもりです。それでもまだスタートラインにも立っていないと思っています。今のままじゃ全然ダメなんです。それでも前に進んでいることを実感しています。それは多少なりとも“自分を持っている”からです。

みなさんには通訳翻訳課程の素晴らしい仲間がいます。19世紀アメリカの思想家で、牧師のエマーソンは、「たった一人の賢人が仲間の中にいればよい。そうすれば全員が賢くなる。伝染力というものはかくも急速である」という言葉を残しています。

通翻には賢人は1人じゃないはずです。みんなが賢人で、さまざまな特技を持っています。日本舞踊ができる人、柔道ができる人、乗馬ができる人、書道ができる人、美術ができる人、音楽ができる人、もっともっとたくさんいるし、それぞれが真面目に頑張っています。それは知っています。また高い向上心も持っています。みんながみんなに伝染するように良いことをそれぞれが伝えていけるバイタリティーを持っていますよ。

僕も持っています。

みなさんが“賢人”なはずです。

ただ、それになるには努力が必要です。しっかり体力をつけ、胆力(度胸と根性)を持ち、継続をし、しっかり考え、周りを思いやれる心を身につける。大変ですが、私たちは通翻生です。できると思っています。

ベトナムのホー・チ・ミンは、「戦争は物量ではなく、そこにいる人たちの精神が、どれだけ同じ方向を向いているかで決定される」と言っています。戦争ではありませんが、柴原先生は、この堕落した社会に対して、戦っているようなものだと思っています。少しでも良い方へ行くために。そして、たとえ進む道は違っても、志は同じ方向に向かって、一緒に突き進んでいきたいです。

ただみなさんには、いろいろな悩みや障害があるかとも思います。

孫子曰く「迂を以て直と為し、患を以て利と為せばなり」
「遠いまわり道を取りながらも、結局はまっすぐな道と同じようにし、自分達にとっての害も、結果的に利益としなければならない」

悩んで、病んで、時間を無駄にしたなと思っても、それをバネに前に進むことだってできます。以前の僕がそうでした。でもそれを繰り返さないために今しっかり進んでいく。大きな壁にブチ当たって、立ち止まっても、それは決して、ただの障害なだけではないと思います。

まだ21歳なので、これから想像を絶するような壁にブチ当たるかもしれませんが、絶対に乗り越えるし、乗り越えられなくても、それを糧にして前に進んでいくつもりです。

みなさんも何かあれば悩むと思います。ただそれはあたり前なことでもありますが、またチャンスでもあると思います。相談に乗れることだったら僕はいくらでも乗ります。柴原先生もいます。

これからもみんなで頑張っていきましょう!!

少し長くなりましたのでこの辺で!!

4か月で戻るので、早いですが(ツベルクリン大丈夫かな~)すごく大きくなって戻ってくるので(物理的な大きさにならないように気をつけます)みんなもしっかり、楽しくやっていてください!!!

See you next year.

通訳・翻訳課程3年
CEO 小野尾光平

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小野尾君
CC 通翻課程の皆さん

力強い決意表明をありがとうございます。

私なりに要約すると、

・大きな目標を持ち、それに向かって全力で進むことが大切
・しかし、目標に向かって全力で進むこと自体に酔ってはならない
・「なぜその目標なのか、さらに目標を達成した後はどうしたいのか」と自分に問いかけ続けること
・壁に当たっても、突破出来ればOKだし、できなければそこからも学べる。究極的にはどちらでも良い。すべてから学べるのだから

ということになるでしょうか。まったく同感ですね。

夏合宿の反省会でも言いましたが、通翻課程のかなりの人は、良い意味でも悪い意味でも「真面目」です。

何かに真面目に取り組むことそのものは悪くないのですが、その一方で「カッコつけ過ぎ」になるきらいがあるのですね。

失敗しそうなこと、出来そうもないことは最初から選択せず、他人が「こうするのが一般的だよ」と提示したものの中から、上手くやれそうなものを選んで、ちんまりと積み上げて行く。

一応積み上げた分の「結果」はあるのかもしれませんが、そこに「自分」がないんですよ。それが非常に大きな問題です。

自分はいったい、どの方向に向かいたいのか。その方向に進むにはどんな壁があって、それをどうクリアするのか。そういうことを考えているかどうかが重要なんです。

壁は突き破るだけが能じゃないんですよ。はしごで乗り越えても、地面を掘ってくぐっても、迂回しても良いんです。じーっと待ってると、経年劣化して勝手に崩れる壁すらあります。まあ、たいていの場合、「待ち」の姿勢を取る時間が長いほど、壁は高く、厚くなることが多いのですけれども……。

他人が用意した「正解」を、唯々諾々と受け入れて、他人が敷いたレールの上をいかに大過なく進むかばかりを考える。

通翻課程のメンバーには、そういう人になって欲しくありません。

最終的に通翻課程を飛び出すことになっても良いのです。もちろん闇雲に「出て行け!」と言っているのではありませんが、日本の芸事でよく「守・破・離」と言われるように、まずは師の教えをしっかりと吸収し(守)、さらにそれ以外のものも積極的に学び(破)、自分独自のスタンスを確立する(離)ことが大切です。

私は、自分のコピーを作ることを教育の目的としていません。自分を超える人材を生み出すことこそ、教育の目的だと考えていますし、ぜひ皆さんにそういう人間に育って欲しいと思います。もちろん、そう簡単に超えられたら
癪ですから、こっちだって頑張りますよ。

大量のインプット(学び)を元に、「自分はこういう理念を持っている。だからこう動く」という、独りよがりではない考えを構築し、「自分の人生を生きて」行ってください。

私が願うのは、皆さんの「より良き学び」です。留学に行く人も、留守を守る人も、とにかく伸び伸びといろいろなものを吸収して行ってください。

20歳前後の「今」しか感じ取れないものが、いろいろあるはずです。そのチャンスを、どうか逃さないでください。

まあ、留学組に関して言えば「通翻スピリッツ」はガッチリ注入することが出来たのではと思います。心配してませんよ。

なお、私の考えだって、数ある考えの中のone of themなのですから、常にクリティカルに受け取るようにね。私の言うことが先ほど述べた「他人が用意した『正解』」になってしまうことほど残念なことはありません。

いろいろ書きましたが、自分が知らないことを知ること、学んでいくことは、本来すごく楽しいことなんですよ。

小野尾君のメールにならって、私も最後は引用で締めようかと思います。京都大学名誉教授(惜しくも昨年お亡くなりになりました)の森毅さんが、こう語っていらっしゃいます。

「『正しいこと』は広まらないけど、『楽しいこと』は広まっていく」

まずは私たちが「学ぶ」こと「知る」ことを楽しみましょう。きっとその楽しげな様子は、何らかの変化を周囲にひき起こせるはずです。

夏休みも後半戦。皆さんの「夏の陣」が、勝ち戦であることをお祈りしてます。なお、苦戦している場合、援護射撃の要請は、気軽にメールでね。

柴原 智幸

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柴原先生、返信ありがとうございます。

あともう一つ言いたいことがありました。

この間、先生のお家に遊びに行ったのですが、その前に先生の御両親の家に行きました。そのとき、先生とお父さんから言われた言葉に感動したので、紹介したいと思います。

「死ななければいい。死ななければ全てが経験。つらいことも楽しいことも経験する。いろいろな経験をすれば度胸がついてくる。それが自分の糧となる。その経験があるかないかが年寄りと若者の違い。だからしっかり頑張ってこい。死ななければいいんだよ全てがプラスになるから」

だいたいこんな感じだったのですが、すごく感激して、実はこっそりメモをしました。

すごい勇気をもらえました

小野尾

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みなさん、こんばんは。ようやくビザや航空券をとった小沼です。何事も準備が必要ですね。はい。。。

光平がメールで書いているように、高い目標を持つのは大切だなと、最近しみじみ思います。最近は、今の目標は何なのか?と自問自答するとはっきり言えない自分がいて、今、自分の中にあるのは、「とりあえずもがく」というくらいですね。

高い目標を立てるのは難しいですよね…。そういう時は、小さい目標を立てるのがいいですよ。一か月の目標。学期の目標。一年間の目標など。留学中は、しっかり目標を細分化して実行していきたいと思います。

最近というか前期中に、在籍しているだけで満足している人がいるな~と感じていました。イベントに参加するだけとかで、何も自分の意見を言わないのはこっちとしてもつまらないというかお互いに成長できないです。なので留学から帰ってきて、みんなが、もっと自分の意見を言えるようになっててほしいです。

正直、口下手な人は、意見がまとまらなかったりすると思います。恥ずかしい思いもするでしょう。でも何も意見を発表していかなきゃ、そこから何も成長できないと思います。

最後の勉強会で、みんなに言ったと思いますが、自分が通翻に入ったときはうまく意見が言えませんでした。しかも授業中なので英語でしたし、パ二くるし、もうなにがなんだか…。(英語話すのうまくなかったですし)それで最後はi dont knowといってごまかしていました。武彦といえばi dont knowだよねという印象を持たれたましたよ。

けどそれは意見を少なからず伝えようとしていたからだなと今になって思います。そのおかげで意見を少しはうまく言えるようになりました。

さゆみを例に出すと、人前で話すのが苦手というのを克服しようとしていました。映像翻訳法とかで、吹き替えの発表もよくやっていましたし。

まあ何が言いたいのかというと、みんな目標を持ちましょうということ。それに向かって努力している自分に酔わないこと。ってことですかね。

今までメールに反応していなかった人は、メールに反応するという目標でもいいんじゃないんですかね^^?

光平のメールに皆さん反応がなさすぎだと思います。光平は、留学前で忙しい中、みんなに長文でメッセージ送ってます。

まだ自分は、出国まで10日以上あるから時間的には余裕ですけど、忙しいです。光平は残り五日ぐらいです。その中、長文書いたんですよ?反応があってもいいと思います。

光平のメールは主に後輩に送っていると思うんで、今まで反応しなかったひと(特に一年生)はこの機会に自分の意見をいいましょう。反応してみましょう。返信をしよう。全員に返信でなくてもいいと思うので。


小沼

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こんばんは。一年の設樂です。

CEOの小野尾先輩、そして小沼先輩。メールありがとうございます。心に響きました。

私の目標は明確なものがあります。しかし、その目標自体とても曖昧というか。いうなれば、様々なものがその目標とイコールなのです。以前柴原先生と小野尾先輩と小沼先輩と共に食事をした時にその話をしたのですが、覚えていますでしょうか?その時、私は本気で、心から、自分の考えていること、自分はこうなりたいんだということを話しました。しかし、全ては語りきれませんでした。

それと同じく、お二方のメールは「本当はこれこれこうなんだけどな。あー、書きたい。書き足りない。」と思いながら書いたのではないでしょうか?氷山の一角だったと思います。(私個人の印象です)

しかし、日頃考えていることの「核」をお二方は綴ってくれたのだと思います。

自分を見つめなおします。いつでも自分に問いかけます。

先人というか、先輩ですが、自分の至っていないその域に立っている人の言葉は力を持っています。重みを感じました。

短いですが、これで終わりにします。留守は任せてください。成功を祈っています。

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みなさんこんにちは。

小野尾先輩、留学の出発準備でお忙しい中すばらしいメッセージをありがとうございました。

大きな目標を持つこと大切ですよね。
 
私はやりたいことがいっぱいありすぎてまだぐらぐらと目標が定まらず不安定な状態です。でもあせらずに探していきたいと思います。
 
私は何かに悩み始めると、他の事が手につかなくなってしまうので時間に追われる学校生活の中では、あまり立ち止まってじっくり悩んだり考えたりということはできませんでした。時間がたっぷりある夏休みの時期にじっくり考えていこうと思います。

自己分析シートに関しては、私も先輩と同感です。学校で何度か受けたことがありますが、あれだけの質問で、その人に向いてる職業だったり性格が分かるとは思えません。自分のことは自分にしか分からないし、そういうもので簡単に解決はしたくはないですよね。自分のためにも今の時期は大切にしたいです。

 
それと私は口下手で、人前での発表はかなり苦しいです。みんなや先輩方は本当にすごいなぁと思っていたのですが、小沼先輩にもそういうことがあったのは、初めて知って驚きました。自分はなかばあきらめていたのですが、去年のレシテーション大会の時から人前での発表が怖くなくなって、いいたいことを発表できない方が悔しくなってきているので、先輩を見習ってどんどん積極的に自分の意見を出していこうと思います。

留学組が出発する24日私は丁度成田空港でインターンとして働いているので皆さんの顔がみれたらいいと思います。

午後の出発だったらお見送りに行きたいと思います。羽田出発だったらすみません。

すでに到着している岡先輩や野口先輩も体に気をつけて頑張って来てください!私も負けないように頑張ります。

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こんばんは、NZ留学中の菊川です。

返信というか反応が遅くなりましたが、夏から出発の留学組の皆さんも着々と無事に留学先に到着しているようで、安心しました。国は違いますが、海外で一緒に頑張る仲間が増えてとても嬉しいです!

今は、9月の中間休みに向けてラストスパートで、レポートやテストに追われています。寝不足が続き、正直辛いです。でも、そんな中でも自分なりに楽しみを見つけたり、友達と一緒に息抜きをしたりしながら、頑張っています。

留学中は、新しい発見の毎日だと思います。そして、当たり前ですが、そのような発見は日本にいてはなかなかできないものです。何かちょっとでも気付いたことや気になることがあったり、新しいことに挑戦した時には、すぐにメモをして残しておくと もちろん自分の為にもなりますが、これから留学に行く人や留学中の話を楽しみに待っている日本の友達や先生や家族の為にもなると思います。

留学中の前半では、自分の大きな目標を見つけることができました。今、留学後半戦はそれに少しでも近づけるように頑張っています。残りの期間も最後まで精一杯、自分にできることをやって帰国したいと思います。

年明けには千葉に戻るので、「留学反省会的お疲れ様会」をやって、皆で語り合いましょう!

元気に 楽しみながら 全てを学びに 頑張って行きましょう!!

P.S. まとまりのない文章ですみません。

通翻3年 菊川美沙絵

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柴原先生
通翻課程の皆さん

レスポンス遅くなってすみません。貴重なお話等々ありがとうございます。
皆さんご無沙汰しています。2年 山本です。

早いもので8月も終わってしまいますね。最近NHKの番組をたくさん録画して見ています。語学だけでなく、様々な分野で学べる番組がたくさんありますね。NHKの活用については以前先生もおっしゃっていましたが、本当にお勧めです。

留学へ旅立った皆さんにも言いたいことは山ほどありますが・・・今日は2点お話があります。

1つめは、先日光平が熱く語ってくれたことについての、私の意見というか、補足を少し。

2つめは、一昨日までの1週間、被災地での児童教育ボランティアに行ってきたので、被災地の様子などシェアしたいと思います。特にこの被災地については、留学に行っている皆さんも、これから向かう皆さんも、知っておいていただきたいです。このことは、私は、後世および海外に伝えていく義務があるのではないかと思います。日本人として。その時生きていた者として。日本語でも英語でも。

まず1つめです。確かに、自己分析シートなど、就職のための勉強なんておかしいと思います。私も、世間の就職難と叫ぶ声にはあおられないようにしたいです。しかし、かといって、私は、ビジネス・経営・経済等の勉強は疎かにしていいわけでもないと思います。

7月下旬から8月上旬にかけて、私はインターンシップで、幕張賑わい研究会というところに属しました。通翻課程の設立にも携わってくださった、スペイン語学科の柳沼教授が会長で、地元企業や県庁の職員も協力してくれており、幕張という地域を活性化させよう、という非営利団体です。

そこで、毎年幕張で行われる音楽イベント、サマーソニックの前夜祭および当日の物販販売の企画・運営のお手伝いを致しました。私がとっていたインターンシップは、他の、毎日企業で働くようなインターンシップとは違うのですが、それでも、協賛していただくために企業へ営業に出向いたりしました。特にビジネスなどでは、机上の理論が通用したりしなかったりで、本当に考えさせられたりしました。実際に経験してみて初めて学べることもたくさんあり、本当に良い経験でした。

だから、世の中を動かす経済の仕組みや、その中で生きる企業のことは、何らかの形であれ、学ぶべきだと私は思います。学習を100%避けるべきではないと思います。ちなみに、とある企業の方の意見ですが、高校の時の教科書を引っ張り出して学ぶときは、その教科書の内容を自分の専攻の言葉に翻訳してみてはどうか、とおっしゃっていました。それでこそ力がつくのでは、と。

次に、2つめです。冒頭でも話しました通り、1週間、宮城県の被災地でボランティアをしてきました。学校で募集をしていたもので、かなりの人数が応募したそうなので、通翻課程の中でも、行きたかったのに行けなかったという人がいたと思います。児童に英語を教育する上で、大変だったことや学んだこともたくさんありますが、ここではその話は省略させていただきます。

バスの中からではありますが、被災が酷かった、野蒜市・石巻市・女川町も視察もしたので、まずはその様子からお話したいと思います。

最初に行った野蒜市は、海の方を見ると、遠くに電柱や家の跡が見えました。そこまで町だったはずなのに、海岸沿いは海と化してしまったのです。ところどころ家は残っているのですが、中は空っぽでした。人が住める状態ではないということです。途中で止まっている電車も目にしました。地震の起きたあの日から、そのままだということです。

石巻市も内陸は同じような感じでした。地面のアスファルトが茶色くなっていたので、海水が押し寄せて、そのまま泥が残って乾いたことがわかりました。壊れかけた家もだんだん見かけるようになってきます。海岸沿いは、瓦礫だらけでした。そして一番酷かったのは報道でもあった通り、女川町でした。少し前まで、満潮の際に、女川町へ通ずる道路に水が押し寄せていたので、町が孤立状態であったということでした。

比べる対象は悪いかもしれませんが、私の印象は、まさに原爆を落とされた後の広島、といった感じでした。最近終戦記念で戦争関連の番組を見ていたので、なおさらそう感じました。5か月経った今でも瓦礫のまま。4階建てのビルも、上から崩れかけており、電線が飛び出していました。横に倒れている建物もありました。残っていた家底の跡からは、草が生えていて、皮肉にも時間の経過を感じました。今でも水没したままの横断歩道も見ました。魚が泳いでいました。これ以上は言葉に出来ません。

たくさん写真を撮ったので、もし興味があれば、私に声を掛けてください。被災時や被災後の様子は、写真集も出ています。子供たちの気持ちが書かれた本もあるので、興味がある方は探してみてください。ちなみに私は購入しました。

浜市小学校の教頭先生が、被災時の様子をお話ししてくださいました。やはり、「地震のあとは津波がくる」という意識があるかないかが生死の分かれ道になってしまったということを繰り返しおっしゃっていました。

大抵の学校は、体育館が避難場所となる。JRのマニュアルにも、地震があった後は近くの学校の体育館に避難へ、となっているそうです。しかし、体育館は1階。教頭先生は、ラジオで現状の情報を得つつ、絶対に子供達や避難民を上へ避難させなくてはと思い、学校の一番上に避難をさせたそうです。その後、1階が津波にのまれ、人がのまれていく姿もたくさん見たそう。

被災時はちょうど野蒜駅を上りと下りの2つの電車が出発したばかりだったそうですが、一方に乗車していた方々はJRのマニュアルに従い体育館へ、もう一方では、乗客の1人が「高台へ避難するべき」と言ったそうで、高台へ避難。その後、浜市小学校に避難した方々をはじめ、高台に避難した人は助かり、ほかの学校の体育館に避難していた方々は残念ながら亡くなってしまったとのことでした。

地震の時にいたビルは3階建てだったけれど、もっと高いところへ逃げるべきだと判断した方々が、さっきまで居たビルが3階まで被災したのを見たこともお聞きしました。大抵の家は筋交いが入っており、地震で滅多にやられることはない、その後の津波が問題だった、とおっしゃっていました。

被災後は米軍がたった3日で周りの瓦礫を片付けてくれたことや、スウェーデン大使館の方々が来てくださったこともお話ししてくださいました。教科書や道具などはすぐ届いたとのことでした。

お話の中でも一番私が印象的だったのは、子供達の姿でした。元々、東松島市の仮設住宅で子供達に英語教育をすることがボランティアの内容で、被災地の子供達に元気を与えることが目的なので、私も子供に焦点を当ててお話ししたいと思います。

被災時も被災後も、泣く子は全くいなかったとのこと。でも、やはり今になってPTSDの症状が出始めている子供がいるとのことでした。最初に小学校や仮設住宅に行ったとき、子供達は本当に元気が良くて、自分の家の近くに住む子供達と何ら変わりもないというイメージでした。

けれども、教頭先生からこのお話を聞き、改めて気づかされました。子供達も頑張っているのだということを。自分が子供だった頃を考えても、子供は大人のことをよく観察しているし、様々な感情を胸に抱いているものだと思います。本当は自分の思う通りに行動したいのに、我慢していると思います。被災後に変わってしまった家庭環境のストレスは子供には大変大きいものだと思います。

仮設住宅でも、一番やんちゃで手を焼かせるような子が、胸に「野蒜小学校」と書かれた名札を付けており、心の中はどうなのだろうと考えさせられました。活動を行った集会所で元気だった子が、最終日にメッセージを渡そうと仮設住宅の家へ訪問したところ、なんだか元気がないような感じだったりしました。被災地では、物理的のみならず精神的ケアも物凄く必要なのだと本当に改めて思いました。

長くなりましたが、ここまで、皆さんにシェアしたいことを綴りました。何か質問があったら、聞いてください。私の経験したことや感じたことはほんの一面でしかないと思いますが、何かに役立つものとなったら幸いです。

残り少ない夏休みですが、勉強も含め、自分のやりたいことを思う存分味わいましょう!!留学組も、大変だと思いますが、目標を持って、頑張ってください!!

山本

<引用ここまで>

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