講演会同時通訳 感想 [活動紹介]

柴原先生
通訳・翻訳課程のみなさん

こんばんは。奥原です。

遅くなってしまいましたが、先週の水曜日に行われたブータンとネパール講演会の同時通訳をしての感想を書いたので、添付します。
先輩方やかおりの感想にもある通り、私も講演会の話についていくのに精一杯で難しかったという印象でした。


冬休みまで残り2週間を切りました。最近風邪がはやってきているので、風邪を引かないよう体調管理には十分気を付けて冬休みまで頑張っていきましょう!!!

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ブータン・ネパール講演会同時通訳の感想
奥原 来未

今回、“神々と幸福の南アジア:ブータンとネパール”講演会の同時通訳に挑戦しました。まず、同時通訳を終えての感想は、ボロボロでした。

講演が始まる前は、自分がトピックを深く調べていなかったこともあって、ものすごく不安でした。また、これから私の訳が聞き手の耳に入って講演会が進むと考えると、そして、ちゃんとスピーカーの話についていけるかを考えると、緊張と不安と怖さでいっぱいでした。

通訳が始まると、英語を聞き取ることができず、スピーカーが話している箇所を探して、内容を理解するのに必死で、聞き手や日本語の質を意識して訳出する余裕がありませんでした。そんな中でも、特に感じたことは、沈黙がいかに聞き手の負担になってしまうかということ、背景知識の大切さと口調です。

通訳をしている最中、分からない単語や聞き取れない単語があると、固まってしまい、長い沈黙が何度も続いてしまいました。聞き手は通訳が頼りなので、スピーカーが話をしているのに通訳が黙ってしまうと、“機械の故障かな”“通訳さんしっかり訳せているのかな”などと不安にさせてしまって、かなりの負担になってしまうと思います。今回、私は沈黙してしまうことが多かったので、聞き手の方の負担になったと思います。分からない箇所も分からないなりに何とか単語を拾って喰らいついて訳出していきたいと感じました。

また、背景知識の大切さです。背景知識がしっかりあると、訳出時の口調にも影響するのだなと痛感しました。自分がよく調べてきた箇所は、背景知識があり、スピーカーの話している内容もよく理解できるので、声も自然と大きく、口調や声色も何となく堂々と自信をもって通訳に臨めていたかなと感じます。しかし一方で、深く理解出来ていなかった箇所や不安が残る箇所を通訳した時、何となく声も弱々しくなってしまいました。訳出中に自分自身が声色の違いを感じたので、聞き手の方はなおさら感じたと思います。スピーカーが楽しそうに話しているところを弱々しい声で訳していたので、先生がよく仰っているように、聞き手に余分なメッセージを送ってしまったなと痛烈に感じました。

聞き手を心配させないよう、また、余分なメッセージを付け加えないよう、不安な箇所もそうでない箇所も毅然とした態度で自信を持って通訳に臨みたいと今回の同時通訳を通して感じました。
今回は課題が多く残る出来でしたが、今回学んだことを感想で終わらせるのではなく、次回に活かせるようにしていきたいです。

また、講演会が終わった後、講演者の方を交えてお話をする機会がありました。短い時間でしたが、講演者のソナムさんとお話しをすることが出来ました。ソナムさんは、物腰の柔らかい方で、ブータンの学校のお話や来日した感想などをお話して下さいました。ブータンの方とお話しする機会は滅多にないので、とても貴重なお話でした。

同時通訳をしても学ぶことが多くありましたが、講演会自体や、講演会の後に行われるイベントに参加することでも学ぶ点が多くあると改めて感じました。こういった経験が、自分の視野を広げるきっかけになったり、机の上では学ぶことが出来ない知識・教養となって身につくのかなと感じました。何事も、参加してそこから何も得なかったり、学ばなかったりすることはないと思ったので、今後もこのような機会があったら積極的に参加していきたいです。

貴重な機会をありがとうございました。

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小野尾君、岩井君、椿さん、奥原さん

通訳の感想などを送ってくれてありがとうございます。
こういうものは、体験してみないと分からない部分が
あるので、このような体験談は非常に貴重です。

通翻課程は、お互いを伸ばしあい、支え合うような
集団でいてくれたら、と思っています。

体験談に対する感想なども、非常に大事です。読んでみて
思ったことを、MLに流してみましょう。

柴原 智幸

通訳コンテストの感想 [活動紹介]

こんばんは。

小野尾です。

通訳コンテストの感想、というよりか自分の心の変化を書いてみたので、送ります。

軽くギャグも入っていますが、面白くなくても責めないでください。


小野尾

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通訳コンテストの感想

2012年12月1日、名古屋外国語大学で行われた通訳コンテストに参加して感じたことを、体験したことを述べたいと思います。

言い訳ではありませんが、準備に関しては最悪でした。実際真面目に準備をしたのは、コンテストの週の月~金曜日のみでした。最後のコンテストなのにもかかわらず、なかなか準備ができなく、コンテスト前日には柴原先生のオフィスで涙を流してしまうほどでした。「先生や応援してくれている皆に本当に申し訳ない」と、前日なのに謝罪したのをよく覚えています。

コンテスト当日、新幹線の中で単語を覚えようとしますが、なんせ朝が早かったもので、眠気に勝てず、寝てしまいます。新横浜までの記憶はあるのですが、それ以降は基本的に覚えていません。毎回新幹線の中から富士山を見るのが好きな私ですが、曇りだったせいか、眠かったせいか、結局見ることはできませんでした。

名古屋駅に着くと、緊張感が高まりました。「今日の17時にはもう結果もでているのか・・・」という不安感と絶望感、そして準備不足からくる苛立ちなどすべてがこみ上げてきました。「こんなんで最後を迎えるのか。なんて俺は馬鹿なんだ!」という気持ちが先行してしまい、コンテストのための集中力を高めることさえままならなかったのです。

名古屋駅から地下鉄に乗り、上社駅へ到着、そしてすかさずバスに乗ります。半分覚悟、半分諦めの感情を持ちつつ会場へ。会場へ着く前にコンテストをヘルプしている方から電話があり、「今どこでしょうか?」と聞かれました。「すいません、今バスに乗っています。あと5分で到着すると思います!」と焦る私。

バス停から坂を上り、タバコのせいか、運動不足のせいか理由はわかりませんが、息を切らしながら会場へ。もちろん他大学のコンテスト参加者は会場に到着していて、新幹線の中から引っ張ってきて絶望感や憤り、焦りが一気に消えてしましました。

「遅れて申し訳ありません」と謝りながらなんとか席に着き、会場で待つ私。「確か会場では勉強をしてはいけなかったよな」と思い返しながら席につき、水を飲みました。

準備をしていないといえ、やはり4年間も真剣に取り組んできた通訳なので、どこかで、「実力を出し切って、賞でも取りたいな」とは思っていました。しかし出場校は揃いもそろって有名校がずらり。その中でも学校の代表で出てくるような人たちなので、苦戦を強いられることは分かっていました。

ついにくじ引きが始まります。絶対にやりたくないトピックが二つありました。「それにだけは当たりませんように!」と願いを込めながら、くじを引きます。なんとかそれには当たりませんでした。

その後すぐにコンテストが始まります。しかし一人目が通訳を始めたとき、「あれ、この単語や内容は俺が通訳することになっている箇所じゃないか?」と疑問を感じました。

それもそのはず、コンテストではサブトピックと単語リストが事前に渡されるのですが、サブトピックと単語リストの組み合わせを間違えて勉強してしまっていて、勘違いをしていたのですから。

そこで改めて頭の中で自分のトピックを確認します。なんと・・・一番やりたくなかったトピックではありませんか・・・。「あ、もう俺は終わりだ・・・」そう心の中で思い、今まで経験したことないような、さらなる絶望感がこみ上げてきます。

順番は6番目。もうすぐ通訳をしなくてはいけなかったため、とりあえず落ち着く努力をし、「この4年間、俺はどれだけ勉強してきたんだ。勉強量と通訳に対する意識だけはこの会場にいる学生のどの人にも負けない自信はある!」ということを言い聞かせ、意識し、通訳に臨みました。

「次は、神田外語大学、小野尾さんです。」とコールされ、いよいよ通訳です。名古屋のコンテストは自分にとって3度目でしたが、会場があそこまで超満員なのは初めてだなと感じました。

「さあ、覚悟決めろ、小野尾光平!」などというようなことを心の中で唱え、自分を落ち着かせ、通訳者の席に座ります。選ばれたトピックは最悪なものの、「絶対にデリバリーは完璧に、聞き手を意識して、多少内容を落としてもロジックだけは通す。通訳はコミュニケーションなんだから」ということを意識し、通訳をしました。

私は、日本語から英語への通訳は好きで、苦手意識はないのですが、英語から日本語への通訳に関してはどうも苦手意識が取れません。やはり最初の「理解」の部分、基本的にはリスニングに問題があるのでしょうが、それのせいで内容を落すことがよくあります。しかし最初の二回は、なんとかメッセージをくみ取り、通訳をしました。

しかし、最後の最後、英語から日本語への通訳で、最初のセンテンスを聞き逃してしまい、というか全く何をスピーカーが話したのかすわからず、メモも取ることができませんでした。

「うわ!まじか!せっかくある程度まで訳すことができていたのに・・・終わりだ」という感情を一瞬で消し、スピーカーが何を言いたいのか、それをくみ取り、細かい箇所は捨て、概要だけ話すことを決めました。

そしてスピーカーが話し終わった瞬間、顔をあげ、会場にいるオーディエンスの顔を見ながら、できる限り堂々と通訳をしました。

自分の通訳が終わったあと、「あーだめだ。まあでも一番やりたくないトピックで、自分の中ではある程度までできたから、よしとしよう!」と気持ちを前向きにし、自分の席へ戻りました。

すると、コンテストに参加する学生の方々が拍手で出迎えてくれるではありませんか!!「メモも取らずに、しっかりアイコンタクトをして、大変堂々とした通訳でしたよ!すごいです!」という言葉が耳に入ってきます。それを聞いた瞬間、安堵感と、今までの努力が報われたような気がして、涙が出そうになりました。

「俺は柴原先生の指導の下、1年生のときから通訳翻訳課程で一生懸命自分なりに頑張ってきて良かった。賞なんてどうでもいい。会ったこともない参加者の方々が、自分の出番もまだなのにそんな言葉をくれたこと自体が素晴らしいことだ」と感激しました。

すべての出場者の通訳が終わった後も、先生や後輩たちから、「良かったよ!」という言葉をもらい、すごく救われたのを覚えています。

なんだかんだ時間が経ち、表彰式です。「準備をしてこなかったんだから、賞を貰う立場ではないが、何かしら貰えたら最高だな」くらいの楽観的な気分の自分がいます。ここで壇上に原先生が上がります。

「三位、神田外語だ・・・」

「ん?神田って東京の地名だよな?」

「いがく、小野・・・」

「俺ってよく、小野さんって間違われるんだよな」

「尾 光平さん」

「うん俺の名前だな、っておい!俺か!」

まあ今のは多少盛りましたが、そのくらいびっくりしました。

準備もろくにできなかったわけですし、一番やりたくないトピックに当たったのにもかかわらず、表彰式で名前を呼ばれることが信じられなく、あたふたしてしまい、恥ずかしい思いもしました。

結果的には、一位が東京外国語大学、二位が神戸市外国語大学、三位が神田外語大学、そしてジャパンタイムズ賞が大阪大学でした。

どの大学も優秀な中、なんとか神田外語大学の名前を3位に刻めたことに喜びを感じるとともに、今まで通訳翻訳課程で活動してきた、たくさんのことが、本当に意味があったことだと証明できたような気もしました。

休日返上で学生にいろいろなことを教えてくれた柴原先生、いつも応援をしてくれている通訳翻訳課程の友達や後輩たちには感謝してもしきれません。

1月26日に明海大学で通訳コンテストがありますが、そこではもっと上の順位を取り、神田外語大学、そして通訳翻訳課程を広めていきたいと思います。

後輩たちにも、私がとった順位よりも上の順位を是非取ってもらい、私たち通訳翻訳課程がやってきたことがいかに素晴らしいことであったかを広めていってほしいと思います。

最後に、私は来年の四月から早稲田大学大学院、国際コミュニケーション研究科で学ぶことに決まりましたが、そこでも神田外語大学通訳翻訳課程で学んだことを活かし、より日本社会に、そして国際社会に貢献できる人間になるために勉強をし続けていきたいと思います。そして、小さい頃から目指している「文武両道」を続けていきたいと思います。

応援してくださっているみなさん、柴原先生、そして後輩を含めた通翻の友達たち、本当にありがとうございます。

この先もさまざまな壁にぶち当たると思いますが、日々精進し、どんな壁でも乗り越えていける人間になりたいと思います。

がんばります!

2012年12月9日
神田外語大学
通訳・翻訳課程4年
小野尾 光平

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小野尾君
通翻課程の皆さん

「栴檀は双葉より芳し」などと言いますが、4年前の通訳・翻訳課程の説明会で、スーツ姿の小野尾君が「将来は外交官になりたいんです」と言っていたのを覚えています。

通訳学校で教えていても思うことなのですが、上手くなる人は、「勝手にうまくなって行く」という印象なんですね。その一方で、伸びない人は私がそれこそあらゆる手を尽してもなかなか伸びない。

能力とか才能というよりは、おそらく「学びに対する姿勢」の差なんだと思います。

教室でも、常に臨戦態勢でいるか、「何が出て来るんだろーなー。通訳、当たりたくないなあ。あーなんか疲れた。帰ったら何しよう」ぐらいの気持ちでいるのか。それは差が出て当然ですよね。

「通訳・翻訳の勉強を通して、いろいろなものを吸収し、吸収したものを元に考え、行動に移す。世の中に自分ひとり分でも良いから、プラスの変化を起こす」

そんなことを考え、コーディネーターとして教壇に立ってきた4年間でした。厳しすぎることを要求したこともあったと思います。しかしそれは、学部レベルで通訳・翻訳を扱う課程である以上、「通訳ゴッコ」「翻訳ゴッコ」をいくらやっても仕方ない、と考えていたからなのです。

そこまではやっていられない。柴原の要求はあまりに過大だ。

そう言って通翻を離れて行った人もいます。それに対していろいろとご意見も頂戴しました。来年度から通翻課程のあり方が大幅に変わってしまうことになった一因も、私にあるのだと反省してもいます。

しかし今回、通翻課程全体で小野尾君をバックアップし、小野尾君がコンテストで結果を出してくれました。そして小野尾君だけではなく、後輩たちも多くを学び、考え、MLなどにそれを流してくれています。

「通訳・翻訳教育を通した教養教育、全人教育」

という壮大な目標を掲げて4年間やって来た、その集大成となるイベントでした。

これからも、全員で学び、考え、行動に移していきましょう。

柴原 智幸

同時通訳の感想 [活動紹介]

柴原先生、通翻のみなさんこんばんは。
3年の岩井です。

今週の水曜日に行った同時通訳の感想について書きたいと思います。とにかく難しかったというのが強く印象に残ってます。

かなり寒くなってきましたが体調に気をつけて残りの学校生活を乗り切りましょう。

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同時通訳をした感想

今週の水曜日にブータンとネパールかの方の同時通訳に挑戦しました。かおりも書いていましたが、実際に通訳が始まると内容を理解することに精一杯で聞き手を意識して訳だしをすることができませんでした。聞き取れないところがかなり多くて黙ってしまったところもあり、沈黙が続くといけないと思い聞き取れた単語を繋ぎ合わせて訳を言ってしまうということも何度かありました。また、言いかけた文を最後まで言えないこともありました。話した内容を聞いて理解しようとすることと、日本語でわかりやすく再表現することを同時に行うことが本当に難しかったです。内容を聞き取れない時は資料とスライドを照らし合わせて、自分の調べた内容を話していることも多かったです。

今回感じたことは、まだまだリスニング力が足りないということと日本語の力も不足しているということでした。リスニングに関しては、アメリカやイギリスで話されている標準的な英語だけでなく、アジアやヨーロッパで話されている英語ももっと聞いていかなければいけないと思いました。日本語に関しては、もっと語彙力を増やす必要があると感じました。同じ言葉を何度も使ってしまい聞いている方には聞きづらい日本語を話してしまいました。しかし、現時点でのできる限りの力をだせたと思うので、これからも英語力・日本語力をもっと伸ばして、また機会をもらえた時には今より納得のいく通訳ができるように勉強していきたいと思います。

後期やってきたこと [活動紹介]

柴原先生
通翻課程の皆さん

こんにちは、椿 花緒里です。ものすごく遅くなってしまいましたが、後期に入ってから私が今まで参加、挑戦してきたこと(技能五輪全国大会、プレゼンテーションコンテスト、マーケティングコンテスト)について、そして先週の通訳コンテスト、水曜日の同時通訳について、感じたこと、学んだことをまとめたので、皆さんにシェアしたいと思います。分量が長くなってしまったため、ワードに書きました。添付しておくので、もし良ければ皆さんぜひ読んでください。

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「後期やってきたこと」

椿 花緒里

 まず1つ目、10月27日・28日に長野県松本市で行われた技能五輪全国大会についてです。

 初めて耳にする方も多いと思いますが、技能五輪全国大会とは、23歳以下の若者が様々な職種において技能の日本一を争うという大会で、私は今回レストランサービスという職種の競技課題の1つである英会話を審査する英語面接官として参加しました。また、それに加えて、この全国大会で優勝した選手は、来年7月にドイツのライプツィピで行われる技能五輪国際大会に出場することができ、私はその選手の通訳を担当することになっていたため、自分が来年担当する選手を選ぶという意味でも参加してきました。結論から言うと、今回私に通訳の依頼をしてくださったレストランサービスのエキスパートの方(責任者のような方)が、来年の国際大会に参加出来なくなってしまったため、私も必然的にレストランサービスの通訳者として来年の国際大会に出られなくなってしまいました。しかし、今回この全国大会に英語面接官として参加出来たことは、私にとって決して無駄なことではなかったと思います。なぜなら大会を通じて、積極的にコミュニケーションを取ろうとすることの大切さを学ぶことが出来たからです。
 私が英語面接官を務めた英会話は、選手と英語で基本的な日常会話をして、その後競技に関する質問をいくつかするというものでした。これは国際大会のレストランサービスの競技課題の1つに英会話があるため、また競技中に選手がお客様の要望に英語できちん応えたり、お客様と上手くコミュニケーションを取ったりすることが出来るかどうかを判断するために行ったものです。実際に選手の皆さんとお会いするまで、私は選手の皆さんはある程度英語を話せるのかなと思っていたのですが、実際はそうではありませんでした。私の質問(レストランサービスにおいて何が一番大切か、国際大会に出場できることになった場合、今後どのように英語を勉強していきたいかなど)に対し、選手たちは文ではなく単語だけで答えていたり、中学生レベルの英語で何とか答えていたりという感じだったからです。ここで私が言いたいのは、選手の皆さんの英語力が低くて全然だめだったというわけではなく、どの選手も同じような英語力でほとんど差はなかったいうことです。しかし、英語力に差はなくても、質問に対する答え方に大きな差があったということです。選手の中には、自信がなさそうにすごく小さな声で答えていた人もいれば、自信はなくても大きな声でハキハキと、自分の言いたいことを必死に伝えようとする人もいました。私はそれを見て、英語が話せて英語でやりとりできるというのは良いことだけれど、それ以前にまず自分の考えや意見を相手に伝えようとする積極的な姿勢が大切だと感じました。どれだけ英語が話せたとしても、そのような姿勢がなければ国際大会に出場してお客様や大会関係者の方々と良いコミュニケーションを取ることは出来ませんし、日常生活においても、そのように自分の気持ちを積極的に表現しようとしなければ、良いコミュニケーションを取ることは出来ないからです。
 私は現在、来年の夏から留学を考えているのですが、留学先でもきっと相手の言っていることが理解出来なかったり、自分の英語力が低すぎたりして、自分に自信が持てないというような経験を何度もすると思います。しかし、そんな時は今回選手の人たちがそうであったように、たとえ自信がなくても大きな声でハキハキと、自分の言いたいことを一生懸命伝えようとする積極的な姿勢を忘れずにいたいと思います。そして自分からどんどんコミュニケーションを取って行きたいと思います。
 来年の国際大会に参加出来ないのはとても残念ですが、今回の全国大会ではこのように自分の今後に役立つ学びをすることが出来たので、もしも他の職種に通訳として参加できるチャンスがあれば、その時はぜひまた応募してその職種で様々なことを吸収したいと思います。

次に2つ目は、11月17日に神田外語学院で行われた第1回全国学生英語プレゼンテーションコンテストについてです。
 このコンテストは神田外語グループ主催のプレゼンテーションコンテストで、昨年冬に神田外語大学英米語学科1・2年生に対して行われたプレゼンテーションコンテストの全国版および進化版です。昨年同様、私は今年も足立さん、松崎さんと3人で出場し、前回は「世界に日本をどうアピールするか、自分たちの経験を基にプレゼンする」というテーマだったのに対し、今回は3つあるトピックの中から「オバマ米大統領に日本の新幹線技術をプロモーションする」というトピックを選びました。どのような内容だったかと言うと、オバマ大統領に10分間だけ、直接日本の新幹線技術をアピールする機会が与えられプレゼンするという設定のプレゼンテーションで、これは実際にオバマ大統領が2009年に発表したアメリカに高速鉄道を作るという計画が基となっていました。
 このトピックをプレゼンするにあたり日本の新幹線について深く調べる必要があったのですが、日本の新幹線は他国の高速鉄道と比べてどこが優れているのか、なぜアメリカはたくさんある高速鉄道のうち日本の新幹線を選ばなければならないのかなど、オバマ大統領を十分説得させられる内容を考えるのがとても大変でした。また、私たちは日本の新幹線は世界一安全でエコで経済効果があるという3つのメリットに焦点を当ててプレゼンを構成したのですが、10分間というプレゼン時間は大変短く、限られた時間内でどの情報をどう盛り込み、どのすれば効果的に伝え説得させられるか考えるのもとても大変でした。
 大会に出場して自らプレゼンし、優勝者たちのプレゼンを見て強く感じたのは、自分はまだまだ相手に語りかけるプレゼンが出来ていないということ、そして声や表情、ジェスチャーなどを使った効果的なプレゼンが出来ていないということです。プレゼンの内容自体は必要な情報を論理的に提示し、十分説得出来るくらいの内容だったと思うのですが、発表の仕方では声や表情などを効果的に使えておらず、まだまだ相手の心に100パーセント訴えかけるというプレゼンが出来ていなかった気がします。その一方、決勝に進んだ人たちの発表は、必要な情報をわかりやすく提示し、論理的に構成出来ていたためもちろん素晴らしかったのですが、それに加えて抑揚を変えたり間を取ったり、たまにジョークを盛り込んだりなどして、それぞれ個性があるプレゼンで、聴き手を完全に自分のプレゼンに引きつけていました。
 また、デリバリーに加え、パワーポイントはあくまでプレゼンをより良いものにするための補助であり、文字や画像は最小限でも十分に観客を納得させられるプレゼンが出来るということも改めて実感しました。私たちのパワーポイントも重要な言葉と画像を使っただけのシンプルなものでしたが、決勝に進んだ人たちのパワーポイントはさらにシンプルでした。しかし、これだけは絶対という重要なキーワードだけは一つポンと、最高のタイミングで出していました。「ここでは〇〇について説明するから絶対〇〇って言葉を書いたり画像をのっけたりした方が良い」と思ってプレゼンをする人も多いかもしれませんが、そんなことは決してなく、本当に重要であるものだけをのせる方がむしろそれを100パーセント以上効果的に引き立てることが出来ると思いました。これは授業など今までのプレゼンを通じてすでに分かりきっていたことですが、今回コンテストに参加してより一層強く感じ確信しました。
 決勝に進出して優勝をするというのが私たちの目標だったので、残念ながら目標を達成することは出来ませんでしたが、今回の悔しさをバネに今後さらにプレゼン能力に磨きをかけ、4年生になったらまた3人で参加し、優勝目指して頑張りたいと思います。

 3つ目は11月24日に渋谷のmixi本社で行われたマーケティングコンテストについてです。

 このコンテストには、ゴールデンウィークに神戸から通翻の勉強会に参加してくれた神戸市外国語大学の小坂めぐみさんの紹介をきっかけに参加しました。私と松崎さん、IC学科3年の先輩2名の計4人でチームを組み、夏休みから集まってコツコツ準備をしてきました。このマーケティングコンテストもプレゼンテーションの大会で、今年のテーマはSNSを使って年々来場者数が減少している神戸ハーバーランドに関東から人を呼び込もうというテーマでした。ちなみに皆さんは神戸ハーバーランドを知っていますか?
 このコンテストに参加するにあたり、様々なことをやりました。例えば、関東に住んでいる人たちの誰をターゲットにし(年齢、職業など)、どのように神戸ハーバーランドの存在を知ってもらうか、どうやって彼らにハーバーランドの情報を提供し行きたいと思ってもらうか、実際に足を運んでもらうにはどうすればよいか、リピーターになってもらうにはどうすればいいかを考えたり、周りの人たちにハーバーランドについて、普段の情報収集の方法についてアンケートを取ったり、電車広告を使って宣伝するという戦略のため実際に広告をデザインしたり、ハーバーランド宣伝用のCMを作ってyou tubeにアップしたりなどです。
 技能五輪や強化勉強会、プレゼンコンテストとほとんど時期がかぶっていたため、先輩方に準備を任せきりになってしまったり、マーケティング初心者でスムーズに自分の担当がこなせなかったりした時もありましたが、それでもやはり新しいことを学ぶのはとても楽しかったです。また、それまでは消費者の目線で日々生活をしてきましたが、電車広告について調べてからは、「あの広告をあの位置に〇日張るだけで〇〇万もかかるのか~」や、「こうすればお客さんはまた来たいと思ってくれる」など、企業側の目線で少し違った角度から物事を考えられるようになりました。
 こういった面で、マーケティングコンテストへの参加は私にとって新たな分野に興味を持つ良いきっかけとなりました。来年も開催するようなので、ビジネスやマーケティングに興味がある方はぜひチャレンジしてみるといいと思います。マーケティングの方法を学ぶことが出来ますし、プレゼンスキルも身につくと思います。大会運営側の小坂さんも今後大会をもっと大きなものにしていきたいと言っていたので、参加したらきっと喜んでくれると思います。

 4つ目は先週の名古屋外大の通訳コンテストについてです。

 この間のメディア・イングリッシュの時間に2年生数人には少し話をしたのですが、私がコンテストを見学して一番印象に残ったのは、新崎先生が最後におっしゃった「言葉に振り回されないで、頭でよく考える」という言葉でした。
 コンテストの間、私も出場者の皆さんと同じようにメモを取りながら一緒に通訳していたのですが、途中までわかっていても最後の方で言葉の意味がわかんなかったり単語が聞き取れなかったりすると、最後まできちんと訳せないということが多々ありました。しかし、神崎先生がおっしゃったように、もしも途中で単語が聞き取れなくても、それまでの文章の流れを振り返りメッセージは何だったかよく思い出し、そしてその後続きそうな話をよく考え、そこからどういう展開になるか予測し論理的に組み立てていけば、スピーカーのメッセージをくみ取った通訳が出来ると思いました。神崎先生のお話を聞いて、私はまだまだ通訳する時に流れをよく考えられていないということがわかったので、今後通訳練習をする時はその点に気を付けたいと思います。
また、小野尾先輩のパフォーマンスを見て、デリバリーの大切さも改めて感じました。
 私はいつも通訳をする時(特に通訳法の授業などでは)、内容がわかんなかったり言葉がスラスラ出てこなかったりすると、「どうしよう。わからない。」というメッセージが顔にすぐ出てしまっている気がします。また、訳すのに必死で聴き手への意識が薄れてしまうこともよくあります。しかし、小野尾先輩はずっと顔をあげて聴き手の目を見ながら通訳をしていたため、聴いていてとても良い印象を受けましたし、さらに安心、信頼して聴くことが出来ました。内容をくみ取るのももちろん大切ではありますが、それプラス伝え方も通訳の良し悪しを左右する大切な構成要素の一つだと思いました。そのため、今後はデリバリー面も意識した通訳練習をしていきたいと思います。

 そして最後は、水曜日に行ったブータンとネパールの同時通訳についてです。

 同時通訳をしてみての率直の感想は、「全然訳せなかった」です。正確で自然な日本語に訳す以前に、英語を聞き取り、内容を理解するのに精一杯で、日本語の訳出にこだわるほどの余裕は全くありませんでした。特にネパールの方の英語がなかなか聞き取れず、沈黙してしまう回数や間がとても多かった気がします。また、一文を最後まで言い切れずに終わってしまうという最悪のパターンを何度も繰り返してしまいました。これはやはり自分にまだまだ様々な英語に対応できるほどの英語力がないのが原因だと思います。また、このほかにも背景知識のなさや日本語の表現力の乏しさも関係していると思います。
 同時通訳とは決して言えないレベルでした。しかし、それが自分の今の実力だとはっきりわかりました。また、改善すべき点や今後気を付けて意識すべき点も見つけることが出来たので、すごく良い経験になりました。このような機会がまたあれば挑戦して、今度はもっと正確で心のこもった通訳が出来るよう、日々努力していきたいと思います。

 これまで後期やってきたことについて長々と書いてきましたが、いろいろなことに参加、挑戦したことで、たくさんの人と出会い、たくさんの経験をし、そこから本当に多くのことが学べました。すべてうまく行ったわけではなく、悔しい想いもたくさんしました。しかし、これらの経験を通じて自分の今の実力を知ったり、全国の大学生のレベルも知ったりすることが出来ました。また、自分よりもっともっと上の人たちのパフォーマンスを見て、もっと努力しなきゃなと感じたり、刺激をもらったりすることも出来ました。本当に良い経験が出来たと思います。自分の意識と努力次第で力はいくらでも伸ばせると思うので、そう信じてこれからももっともっといろいろなことに参加、挑戦していきたいと思います。読んでくださりありがとうございました。

アジア経済研究所のセミナーで、同時通訳を行いました [活動紹介]

12月5日

アジア経済研究所の留学生2人をお招きしたセミナーが、17時から18時半まで、大学のクリスタルホールで開かれました。ネパールとブータンからいらっしゃったお2人が、祖国について英語で語ってくださいます。副所長の矢頭先生からのご依頼で、通訳・翻訳課程の有志で同時通訳を行なうことになりました。

資料が届いたのが前日だったので、小野尾君は朝の4時までかかって準備した、と言っていましたね。いずれにせよ、学部生が同時通訳に挑むというのは、私が大学生だった時などは考えられないことでした。よく頑張ってくれるなあ、という思いです。大したものだと思います。

スタジオの吉谷さんのご協力もあり、クリスタルホールの後方にあるブースに、2人ずつ2組の同通チームが陣取ります。しかしこのブース、誰が設計されたのか分かりませんが、同時通訳ブースとして実際に使うことは考えていないようで、防音などはされておらず、音がかなりもれます。これはCALL教室の通訳ブースも同じです。

せっかく通訳翻訳課程があるわけですから、できれば本格的な同通ブースと同通システムを導入していただければ非常に嬉しいですね。

さて、それはともかく、2年生の奥原さん、4年生の小野尾君、2年生の椿さん、3年生の岩井君の4人がブースに入り、準備を始めます。

<岩井君、椿さんコンビ>
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<小野尾君、奥原さんコンビ>
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外から見ると、こんな感じです。足元までガラスなのは、見栄えはするかもしれませんが、同通ブースを使う側としては、何だか落ち着かないものです。テーブルがガラスなのも、通訳者としてはあまり嬉しくないですね。資料を広げても目の焦点が合いにくく、同通をしていても、自分の足の動きなどで気が散ってしまうこともあります。
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さて、いよいよセミナーが始まって、4人の同時通訳もスタートします。何しろ同時通訳です。かなり沈黙してしまうだろうなと思っていました。片方が沈黙しても、もう片方が訳出を続けるという局面もあろうかと、2チームを用意したわけです。受信機ではチャンネルの切り替えが行なえ、「奥原・小野尾ペア」「椿・岩井ペア」のどちらかを選択できるようになっています。

学生たちの隣の空きブースに入って、学生たちのパフォーマンスをモニターしていたのですが、2年生コンビは非常に健闘していました。準備をきちんと行っている、という印象でしたね。予習が出来ている部分の対応は、とても良かったです。

小野尾君はちょっと疲れていたのか、普段なら食らいつけるはずのところで意外にも沈黙してしまうこともありましたが、訳語の選び方にはさすがに実力があることを感じさせてくれました。言いかけたセンテンスは必ず言い切っていたところも評価ポイントです。

一番のパフォーマンスを見せてくれたのは、岩井君でした。安定した訳出で、非常に聞きやすかったです。他の人が黙ってしまう局面でも、岩井君は訳出を続けていたことが何度もありました。

4人の素晴らしい頑張りに、心から拍手を送りたいと思います。

<セミナー終了後に記念写真。左からグローバル・コミュニケーション研究所の桝本先生、矢頭先生、岩井君、柴原、椿さん、小野尾君、奥原さん>
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その後、懇親会にも招待していただきました。矢頭先生と桝本先生からは、学生たちに直接お褒めとねぎらいの言葉をいただきました。本当にありがとうございます。

<お疲れ様!>
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その後、「先生、何か喉が渇いて……」としきりに訴える小野尾君の要請を受け、有志で打ち上げを行なうことに。椿さんは先に帰宅しましたが、セミナーを聴きに来ていた通翻課程生である平井さん、大平さん、石坂さん、鈴木さん、Sさんも合流し、合計9人でワイワイと楽しい時間を過ごしました。

<右から小野尾君、岩井君、奥原さん、鈴木さん>
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<左から平井さん、大平さん、石坂さん>
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楽しかったのは楽しかったのですが、私が酔い覚ましにお冷を頼むたびに、学生たちが驚異的な連係プレーでそれを片っ端から飲み干して、私には一切飲ませなかったという……。「ウーロン茶です」と言って渡されたのは、どう考えても「ウーロンハイ」だったのですが、みんなで一口ずつ味見しては「いや、これはウーロン茶でしょう、先生!」と言い張る言い張る。

……君らなあ。

まあ、楽しかったから良いです。またこのような機会があったら、みんなで頑張りましょう!

温故知新 「明治村」に行ってきました [活動紹介]

通訳コンテスト翌日、1年の小松君と2年の中村君と3人で、約束通り明治村に行ってきました。前々から通翻のメンバーと行ってみたいと思っていたので、今回行きたい人がいたら、入村料は柴原が持つよ!と約束していたのです。

http://www.meijimura.com/

朝9時に名古屋駅で待ち合わせ。高木君もあいさつのために残ってくれていました。これから京都だとか。ちょっと二日酔いだと言ってましたが、大丈夫だったのかな?

さて、名鉄に乗って、3人は犬山駅へ。

<小説か何かの趣味が合ったようで、仲良く話す2人なのです>
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入村して、まずバスで村の最奥まで進みます。宮津裁判所法廷を見学。たまたまガイドの方がいらっしゃって、その説明が面白かったです。そっとメモを取る通翻3人衆。

・お白洲での裁判は、「お上」から一方的に言い渡されるもの
・これが現代の裁判になるまでには時間がかかった
・裁判官と検察官が壇上に、被告と弁護士が一段低い位置にいるのは、「お白洲」の名残り。過渡期的な姿
・明治になって様々な文物が西洋から押し寄せたが、科学技術などは比較的すんなり受け入れられた
・しかし、裁判や暦など、生活や文化に根差すものは、なかなか変わらなかった

その後、3人で帝国ホテルへ。

<フランク・ロイド・ライトの設計。個人的には、人工的な感じがちょっと苦手なのですが、圧倒される存在感があることは確かです>
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2階には、あのポーツマス条約が結ばれたテーブルがありました。その旨を英語で刻んだ金属プレートを読み取ろうとする中村・小松コンビでした。
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続いて、金沢監獄中央看守所・監房を見学。

<窓外の景色に自由を思う、中村服役囚の図>
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前橋監獄雑居房。ここも中に入れます。

<今日の下手人。「俺は無実だぁ~!」ノリノリです>
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内閣文庫や隅田川新大橋を見て、聖ザビエル天主堂へ。

<きれいですねえ。イギリスの教会を思い出します>
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宇治山田郵便局、半田東湯(後で足湯に入りに来よう、などと言っていたのですが、時間がなくていけませんでした)を見て回り、その後は重要文化財である呉服座へ。

運のいいことにちょうどウォーキングツアーが始まるところで、客席から舞台、さらには地下の奈落まで、普段は入れないところを案内していただけました。「すっぽん」と呼ばれる花道にあるセリと、まわり舞台の仕組みなどが面白かったです。また、花道の地下が通路になっているので、足音が良く響く、というのも面白かった。実際にみんなで足を踏み鳴らして歩いてみましたよ。

<舞台にて>
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小泉八雲避暑の家に行って、座敷にもあがってみました。表は駄菓子屋さんになっていて、懐かしいものがたくさん売っていました。子供たちが見たら、喜ぶだろうなあ。

<小泉八雲ゆかりの座敷ということで、せっかくだから心霊写真でも取れれば面白かったのにね>
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そろそろお腹がすいてきたので、念願の牛鍋を食べることにして、村の入り口に向かうバスを待ちます。時間が少しあったので、鉄道寮新橋工場を見学。
<リバプールにあるこの会社、ググってみたのですが、今はもうないようです。ちょっと残念>
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バスに乗って、「大井牛肉店」に向かい、2階で待つことしばし。床に座って炭火で食べる牛鍋で、3人して文明開化気分(?)に浸ります。すっかりリラックスして、あれこれ話し込んでしまいました。

鉄道局新橋工場と明治天皇・昭憲皇太后御料車を見学。ああいう車両で旅が出来たら、どんな気分でしょうね。

時間もなくなってきたので、夏目漱石と森鴎外が住んでいた家を尋ねます。これが何というか、非常に居心地が良い。今の家にはない良さがありました。何というのでしょう、今の家は人間の方が家に合わせているような感じなのですが、たとえて言えば人に合わせて建てた、という感じなのです。縁側に猫の置物があるのは、なかなかお茶目でした。

さて、床の間のある部屋をのぞいてみると、琵琶が置いてあり、年配の男性が座っています。

「ああ、琵琶ですねえ」

などと言っていると、

「お聴きになりますか?」

というお話で、是非にとお願いすることにしました。襖を閉めて座敷の中、薩摩琵琶奏者の井村右水さんと我々3人が向き合います。

「どうぞ、もっとお近くに」

といわれて、それこそ膝を突き合わせるぐらいまで近寄りました。足は楽にしてくださいということで、胡坐をかかせていただきます。中村君は座禅をするので、座禅の座り方をしていたようですね。さすがに様になっていました。

琵琶というのは、聞き手の呼吸を読んで演奏するので、聞き手には近くに座ってもらうものなのだそうです。また、譜面はなく、即興で弾くとのこと。歌詞というのでしょうか、歌の言葉も全て自作だそうです。勝手に題材にするのではなく、きちんとモチーフになった方に捧げるとのこと。

井村さんには「建礼門院(大原入り)」を演奏して(歌って?)頂きました。平家物語の冒頭、「祇園精舎の鐘の声」から始まり、和室に琵琶の音と井村さんの声が響きます。

十数分ぐらいの演奏だったでしょうか。まったく予備知識もなく聴いたのですが、後半になると建礼門院の悲しみがジワジワと心にしみこんでくるようでした。

演奏が終わった後も、何となく立ち去り難く、井村さんといろいろお話をしました。以下、印象に残った言葉を列挙します。

・琵琶は職業にしてはいけない。井村さんが明治村で琵琶を弾くのは、日曜日だけ
・「芸」にしてはいけない。不特定多数がいるような場所では弾かず、今回のように特定の聞き手に対して弾く
・琵琶は1500年ほど前に渡来。正倉院に保存されているような形のものだった
・薩摩琵琶は500年ほど前に改良されたもの
・「漱石」「鴎外」などと呼び捨てにするが、本を読めば自然と敬意が湧き、「さん」をつけるはず
・平家物語は「保元の乱」から読むべき。平清盛の姿が見えてくる

中村君の親戚のうちに古い琵琶があったそうで、それについてもいろいろお話されていました。

井村さんは70代後半ぐらいでしょうか。お年を召してはいるようですが、かくしゃくとした感じで、背筋を伸ばして座っている姿は、凛としていました。鹿児島の出身とのことですが、ひょっとして示現流の使い手だったりして、などと想像してしまいます。

部屋から出た後、3人でしみじみ話したのですが、2人の文豪が住んだ家で、日曜日にしか演奏していらっしゃらない琵琶を聴けて、いろいろお話が出来た。これは本当に貴重な出会いでしたし、実に贅沢なひと時でした。

最後に重要文化財である、東松家住宅を見学します。大きな油屋さんだったそうです。ここでもちょうどウォーキングツアーが始まったばかりで、飛び入りさせていただくことにしました。呉服座と同じく、普段は入れないところも入らせてもらえます。

1階は江戸時代につくられたとのことで、財力はあってもそれをひけらかすことはできず、床の間などは簡素です。しかし明治以降に増築された2階と3階は実に……何というのでしょう、「豪華」ではないのですが、いろいろな意味で「豊か」なつくりでした。

ご主人はお茶をたしなんだということで、家の中に茶室があります。扉を閉めると、裏側の障子に月の形に影が出来る工夫や、廊下を庭の小道に見立てる工夫など、実に趣がありましたね。廊下に大きな1枚板を使ってあるところも多くて、重量級の私が乗っても、きしみひとつ立てません。

3階のご隠居が暮らす部屋には、1階の台所から様々なものを上げ下げする滑車が取り付けられていました。窓ガラスも床に座って眺めるとちょうど良い位置に付けてあり、実に居心地が良さそうです。

階段が隠し引出しになっているなど、細かな工夫が随所にあり、3人とも「へえ~」と声を上げっぱなしでした。小松君は「ここに住みたい」と、しきりに言っていましたね。私も同感です。何というのでしょう、効率一辺倒の近代建築と比べると、ぬくもりと心地よさを感じさせる家でした。

お土産屋さんをのぞいてから、犬山駅行きのバスに乗りましたが、3人の結論としては「明治村を楽しむには、1日だけじゃ、とても足りない。ぜひまた来よう。できれば2日連続ぐらいで」というものでした。

来年の通訳コンテスト参加の後は、また希望者で明治村めぐりが出来たら楽しいですね。

第6回名古屋外国語大学コンテスト 2012年12月1日 [活動紹介]

立教大学非常勤講師時代から含めて、5回目の名古屋外大通訳コンテストに参加しました。

本学の代表は、通翻課程CEOでもある小野尾君です。満を持しての参戦……のはずでしたが、通翻課程がらみでいろいろなことがあり、合宿も勉強会もできず、一部のメンバーが参加した強化練習で準備を整えての参加でした。メンタル面でいろいろきついことがあったとも聞き及んでいます。ベストのコンディションとは言い難い様子でしたが、以前にもブログに書いた通り、コンテストの目的は「勝つこと」ではなく「学ぶこと」です。本調子でないなら本調子でないなりに、いろいろ吸収してくれるだろうと期待していました。

当日は私も同時通訳風のパフォーマンスをすることになっており、その準備もしたかったのですが、新幹線に乗り込んで「さて、始めるか」と思って次に意識を取り戻した時には、「間もなく、名古屋に到着します」というアナウンスが流れていて焦りました。

名古屋外大のスクールバスで原不二子先生と一緒になり、嬉しいやら緊張するやら。控室に入ると、すでに関沢先生も新崎先生もお見えになっていて、お弁当を食べながらあれこれお話をしました。その間「ちょっとすみません……」と抜けて、必死に通訳の準備をする私。

11時半から開会式があり、12時過ぎからは、いよいよコンテストが始まります。
<このような舞台で、通訳を行うのです>
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今回は参加校が13校にもなり、途中で2回休憩を入れてのコンテストとなりました。皆さん非常に上手で、年を重ねるごとに全体のレベルがあがっているのを感じます。小野尾君も昨年は留学していたので2年ぶりの参加。その分レベルアップはしているはずですが、相対的に見て、果たしてどうか。気になるところです。

会場には通翻課程のメンバーが、たくさん応援に来ていました。観戦することで、いろいろと学んで行って欲しいと思います。
<笑顔の男子グループ>
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いよいよ休憩をはさんで小野尾君の登場です。声をかけに行こうと思ったのですが、姿が見当たりません。会場の外にお父さんといるのを見つけました。

<思ったより緊張していないようです。いいぞ!……と写真を撮った時には思ったのですが、改めて見ると、やっぱり張りつめた感じですね>
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<駆けつけたお父さんとの1枚。柔道二段の小野尾君に柔道を手ほどきした柔道家でいらっしゃいます>
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さて、いよいよ小野尾君の通訳です。コンテスト参加も3回目ということもあって、余分な力みはないようにみえます。着席して訳出開始です。小野尾君自身は、以前「英日が苦手です」と言っていて、実際英日でつまづくことが多かったのですが、最大の弱点は「勧進帳を読んでしまう」こと。

これはまあ、私のせいでもあります。やはり子供は親に似てしまうんですねえ。私自身、訳出の流れの自然さばかり考えて、細かい部分が落ちてしまったり、とんでもない誤訳をしてしまうこともあるのですが、そういう特徴が、そのまま教え子である小野尾君に受け継がれてしまいました。

しかし、訳出の聞きやすさとコミュニケーション力、つまりメッセージを伝えようという姿勢が評価してもらえば、勝機はあるはず。

<小野尾君、オンステージ>
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途中で「んんっ!?」と思った部分もあったのですが、今回はおおむね勧進帳を読まずに進んでいます。しかも、デリバリーが非常によく、聴きやすく分かりやすい訳出です。これは、行けるんじゃないか?ついに悲願の入賞がかなうかも……。

と思っていた矢先、最後の最後の部分で、難しい話が出てきてしまいました。クッ、ここにきて「大弓」の話とは。軍事関連に強い秋田君(九嶋君)か私ならば、嬉々として対応するところですが、いかんせん一般人である小野尾君には、余りにマニアックな話でしょう。荷が重すぎます。

小野尾君のメモを取る手が止まりました。

「ここまで来たのに、惜しかったな」と思ってしまった私の目の前で、メモを取らずに集中して話を聞ききった小野尾君が、何と訳出を始めます。そして、何と「大弓」の話に対応しているではないですか。多少情報が落ちた部分もありますが、きちんと聴衆とアイコンタクトを取りながら、落ち着いた堂々たる訳出でした。

<「出藍の誉れ」です。本当によくやりました>
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後で聞いたのですが、他の出場者が待っている待機席に戻った際、自然と「すごかったですねえ!」と声があがったそうです。確かに、情報の訳出率からすれば低めだったかもしれませんが、「メッセージの発信」としては出色の出来だったと思います。もちろん、身びいきも入っているのでしょうけれども。

<「小野尾先輩、良かったですよね!」と顔をほころばせる2年生お姫様軍団>
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<小野尾君と記念に一枚。よくやりました>
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さて、すべての通訳が終わり、私のへっぽこ通訳も終わり、上田先生の興味深い講演も終わって、あっという間に表彰式です。

しかし、今年の参加者はレベルが高く、私個人の採点では小野尾君は5位か、良くて4位。入賞はできなくても、何とかジャパンタイムズ賞(敢闘賞のようなもの)を受賞できないかなあと淡い望みを抱いていました。まあ、でも現実にはかなり厳しいでしょう。夜の飲み会では、目いっぱい褒めて、たくさんお酒を飲ませてねぎらってあげよう、などと考えていました。

原不二子先生が壇上に上がり、入賞者の発表です。

「では、第3位。かんだがいごだいがく、おのおこうへいくん」

……え?今、「神田外語大学」って言いました?「小野尾光平」って言いました?

おおー!!やった!やってのけた!すごい!

喜び以上に驚きが大きく、しばし呆然としてしまってシャッターチャンスを逃しました。ピンボケでズームも効いてませんが、これが受賞の瞬間の写真です。
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2位が神戸市外大、1位が東京外大でした。2位の次が、ウチの小野尾君とは……本当に快挙です。

その後、審査員の先生方から講評がありました。新崎先生は、ありがたくも小野尾君のパフォーマンスを特別に取り上げて、お褒めの言葉を下さいました。講評では、コミュニケーションの視点からの訳出の大切さをお話し下さいました。
<新崎先生>
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関沢先生は、逆に一言一句をおろそかにしないことの大切さをお話いただきました。法律家でもいらっしゃる先生ならではの話で、私に一番欠けている部分でもあり、一生懸命耳を傾けました。
<関沢先生>
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審査員長の原不二子先生からは、適切な言葉遣いの大切さなどとお話いただきました。柔らかい語り口ながら、その意味するところは実に鋭く、深くうなずきながら聞いておりました。
<原先生>
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最後に記念写真です。今まで参加した2回、小野尾君は後列に立って、悔しさをかみしめていました。それが今年は、堂々の前列中央です。私も実に嬉しい気分でした。

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会場には小野尾君のお母様もいらっしゃっていました。
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コンテスト終了後、小野尾君から後輩たちにメッセージがあり、それを聞いてから懇親会に参加します。新崎先生はお帰りになっていたのですが、原先生、関沢先生、そして名古屋外大の浅野先生からお話をいただきました。
<原先生を囲む通翻課程生>
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<関沢先生のお話を聴く通翻課程生>
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<浅野先生も通翻課程生にお話し下さいました>
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このような素晴らしい学びの機会を作って下さった浅野先生、いつもながら素晴らしい運営をしてくださった学生の皆さん、そして審査員の原先生、関沢先生、新崎先生、本当にありがとうございました。

小野尾君が3位に入賞できたのは非常に嬉しいことでしたが、今回の参加者のレベルから言って、誰が入賞しても不思議ではなく、絶対的な差はなかったと思います。その中で、ここ4年間通翻課程全体で積み上げてきたものが評価されたのだとしたら、望外の喜びです。

この結果に奢ることなく、課程全体として今後もしっかりとした学びを積み重ねて行きたいと思います。

柴原 智幸

********

Facebookにも、留学組や元通翻生から、たくさんお祝いメッセージがありました。一部を紹介します。

<小野尾君のコメント>
今日は名古屋外大の通訳コンテストに学校代表としてでました。三位入賞しました!
いろいろ精神的にきつくて、勉強は今週しかできませんでしたが、とりあえずデリバリーだけは一番を目指して通訳したかいがあって、三位に入れてもらいました。神田の代表として頑張れたこと、嬉しく思います。

<お祝いコメント>

(元通翻生 Mさん) おめでとうございます!!!!

(アメリカ留学中の山本さん) Congratulations!!

(元通翻生 Kさん)すごいなー!お疲れ様です!

(イギリス留学中の「秋田君」こと九嶋君) おめでとうございます、先輩!!! 俺もあの場にいれたら良かったのに(ノД`)シクシク

(元通翻生 Sさん)おめでとうございます、CEO!!!

****

小野尾君からMLに流れたメールを、一部抜粋して転載します。

<引用ここから>
「通訳コンテス​トを終えて」

みなさんこんばんは。
小野尾です。

応援してくださった皆様、応援に来てくださった皆様、本当にありがとうございました。また、先生、本当にありがとうございました。

皆様のおかげで、なんとか神田外語大学を、というよりか通翻課程を3位にすることができました。準備不足で、コンテスト前日に先生のオフィスでボロ泣きしたのが、かなり前のような気もします。

自分の通訳を聞き返してみると、本当にできていなく、改めて「もっともっと勉強をし続けないとトップにはいけないのだな」ということを実感しました。「3位に入れたのは、新崎先生が押してくれたからだろう」というのは目に見えていますが、それでも結果を出せたこと自体はうれしい限りです。

ただし、「○○大なんかには負けないから」という約束、「みんなを、柴原先生を一番にする」という約束は未だ果たせていません。

やはり生まれてきたからには1番を目指したいので、あと一回ある明海大のコンテストで最後にトップを野口氏と共に取りたいと思います。

ぜひ見に来てください。

応援してくださった皆や、強化練習などに時間を費やしてくれた皆には本当に感謝しています。

自分としては、うれしくもあり、不甲斐なくもあるコンテストでしたが、なんとかこれからもがんばっていきたいと思います。

安堵感や疲労感もありますが、また気を取り直して、文武両道に励みつつ、通訳力を向上させていきたいと思います。

本当にありがとうございました。

小野尾

*****

さて、闘い終わって地下鉄に乗り、楽しい打ち上げです。

<地下鉄でのひとコマ。Sさんが撮影してくれました>
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いやあ、楽しく飲んで語って騒ぎましたね。10時ごろに終了して、みんなはカラオケに行くと言うので、「じゃあ、僕はホテルに……」と言ったところ、「絶対来て下さい」とのお言葉。まあ、今日はめでたい日ですし、もう少しお付き合いしましょう。

いったんホテルにチェックインして、みんなのいるカラオケルームに向かいます。結局、小野尾君、高木君、Sさん、中村君、小松君がカラオケに参加していたようで、ホテルからカラオケに向かう途中に小野尾君から「早く、早く」とメールやら電話やら矢の催促でした。はっはっは。

で、到着して数時間歌って2時ごろにやはりホテルを確保していた小松君と抜けた(残りはカラオケルームで夜を明かしたそうです)のですが、その直前の様子がコレ。

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左から、未成年なので飲んでおらず、元気いっぱいの1年小松君、飲めるけどウーロン茶に切り替えて久しい2年中村君。激闘の疲れか沈没した小野尾君、休憩してるS姐さん、およびすっかり熟睡した高木君の足(ごめん、上半身は入らなかった)です。

ずっとこんな感じでワイワイ出来ると思っていましたが、今年度いっぱいで小野尾君も高木君も卒業。後は後輩たちが育ってくれたら、と願っています。

【速報】名古屋外国語大学 通訳コンテスト 小野尾君3位入賞!! [活動紹介]

本日12月1日、名古屋外国語大学で行われた第6回学生通訳コンテストで、

本学、通訳・翻訳課程の小野尾光平君が、3位に入賞しました。

1位は東京外国語大学、2位は神戸市外国語大学で、その他の並み居る強豪校を押さえての偉業です。

おめでとうございます!

小野尾君の頑張りももちろんですが、これは強化練習などで資料を作ったり、スクリプトを作ったりして頑張ってくれた、通翻課程全員で達成した快挙だと思っています。

そして、通翻課程を応援して下さった皆様、ありがとうございます。私たちがやって来たことが、間違っていなかったことが、ようやく確認可能な形で証明されました。

現在の通翻課程のコーディネーターを務められたことを、誇りに思います!

柴原 智幸

(社)日本翻訳協会 セミナー感想 [活動紹介]

柴原先生
通翻のみなさん

こんばんは、小松です。

今日の五限に、日本翻訳協会の石田先生、西宮先生のセミナーがありました。
行きたくても行かれなかった、という人が多かったようなので、簡単にですがシェアしたいと思います。

まず、石田先生の話から始めたいと思います。石田先生は社団法人日本翻訳協会の理事副会長です。先生は翻訳業界の紹介をして下さいました。

翻訳業界には「産業翻訳」があります。産業翻訳の中にも多くの種類があります。例えば、バイオ医薬品業界、IT業界、金融業界等です。

これらの業界では、専門学校・学科出身の人が翻訳家になる、ということはあまりないそうでほとんどが外語大の人が勉強しながら翻訳するのだそうです。

また、翻訳会社の仕事についても話をして下さいました。
ふつう、翻訳者はそれぞれ翻訳会社に登録し、メールを受け取って在宅で仕事をするそうです。会社に行って働く…というのとは違ってくるため、自己管理が大切になってきます。


西宮先生は翻訳の仕方について話をして下さいました。
柴原先生もよく口にしますが、英日の翻訳でも、日英でも、大事なのは「英語力」、「日本語力」だと言っていました。

加えて、「翻訳英文法」の基本ルールについても教えて下さいました。

引用ここから↓

1.原文の語順に沿って訳す(巡行訳)
2.名詞句の中に文を読みとる(無生物主語の処理)
3.関係代名詞は、いったん切って訳す
4.受動態は能動態で訳す
5.不要な代名詞は切る/必要な場合、具体的な名詞を反復する
6.形容詞を、副詞(述語)として訳す

引用ここまで
引用の仕方があっているか少し不安ですが、上記六つのことについて説明してくださいました。

また、PWE(Plain Written English)についての説明もいただきました。
PWEは言葉の通り、簡単で読みやすい、自然な英文のことです。

このPWEは、ビジネスの場で、「自分が言いたいこと」をダイレクトに書く上で重要となります。
PWEにも、基本原則というものがあります。
引用ここから↓

1.結束性(Cohesiveness)
 ・コンテクストに合わせる  ・論理的な順序で記述する
 ・一貫性を保つ        ・読み手の気を散らさない

2.直接性(Directness)
 ・推測ではなく事実を記述する ・主語を明確にする
 ・否定形は避ける         ・結論を簡潔に記述する

3.効率性(Economy)
 ・簡潔を心がける      ・できるだけ使用頻度の高い単語を使う
 ・従属節の使用を避ける  ・ひとつの記述にはひとつの要点だけを論じる

4・適切性(Appropriateness)
 ・誠実で礼儀正しく、他者に敬意を払う  ・イディオムや俗語は避ける
 ・短縮形、くだけた会話体は避ける     ・文法的に正しい文を書く

引用ここまで
この四つが、PWEの基本ルールなのだそうです。

ここまでがセミナーで取り上げていたことです。

かなり要約した形なので、付け足しなども多いかとおもいます。その時はメールでまたシェアしてください。

以上、簡単にでしたが、翻訳のセミナーについてでした。
それではみなさん、よい週末をお過ごしください。

小松

*****

小松君
通翻課程の皆さん

情報のシェア、ありがとうございます。非常に興味深い内容のセミナーでしたね。個人的には西宮先生のおっしゃることに共感することしきりでした。

このところ更新が滞っておりましたが、ボチボチやって行こうと思いますので、またお付き合いください。

柴原 智幸

夏休みの勉強会報告 [活動紹介]

通訳翻訳課程の皆さん
柴原先生


こんばんは、柴野です。

夏休みにプレゼンテーション練習会を行いましたので、報告致します。

当日は学校の教室を借りて行いました。

トピックはこのようなものを選びました。↓

うなぎの価格の高騰、TPP、オーストラリアの移民史・教育制度、成田国際空港、富士山、四国遍路

どのプレゼンも準備が練られていましたし、質問も積極的にあがって、とても良い雰囲気でした。

レジュメを下記のアップローダにアップロードしましたので、下記のURLから興味があれば、ダウンロードお願いします。

(柴原注:課程内の情報なので、URLは割愛いたします)

まだ詳細は決まっていないのですが、後日このレジュメを基に通訳練習をしたいと思っています。

また、これから定期的に有志を募って、通訳練習及びプレゼンの練習会をしたいと思っていますので、興味があれば参加下さい!

追ってまた連絡します。

柴野

東北ボランティア活動報告 [活動紹介]

柴原先生、通翻の皆さん おはようございます。
1年の水挽です。

9月に入ってもまだまだ暑い日が続いておりますが、夏休みをいかがお過ごしでしょうか。

僕は9月2日から5日にかけて東北の方でボランティア活動をしてきました。

合宿に参加できなかった(ちょっとしたアクシデントがありまして)ということもあり、その分まで頑張ろうという思いでボランティア活動に臨みました。

僕がこのボランティア活動に参加した理由は行動せずにはいられなかったということです。

去年、東北でボランティア活動をしたミキティ先輩の話を聞いたり、世界報道写真展やテレビなどで被災地の写真や津波の映像を数多く見てきました。そんな中で、ただ「かわいそう」などと同情することしかできない自分がとても嫌で、ほんの少しでもいいから被災地の人たちの役に立ちたいと思ってこのボランティア活動に参加する事を決めました。

僕がボランティア活動にいった場所は福島県三春町の三春小学校と御木沢小学校です。三春町は比較的土地が高い場所にあるので、津波でものすごい被害を受けたわけではないそうです。去年も同じところでボランティア活動を行ったそうなのですが、その時はまだ「お家に帰りたい」と言っている児童やまったく給食を食べられないといった児童がいたそうです。

今回はそういった児童はいませんでしたが、家族を失った多くの児童が親戚の家に引っ越したりして全校生徒の数が大幅に減少しているそうです。しかし、児童一人一人は元気いっぱい、というか元気が有り余っていて本当に驚きました。休み時間には一緒に鬼ごっこやサッカーをしたりして楽しかったです。

僕たちの行ったボランティア活動は児童に英語で授業をするというものでした。

授業を行う児童は三春小が5、6年生で御木沢小が4、5、6年生が対象でした。授業内容はやはり小学生が対象ということなので数字や動物の名前を覚えさしたり、あとは簡単なゲームを英語で行うといったものでした。ただ、教える相手が小学生なのでどれくらいまで理解ができるのか、というのを判断するのがとても難しかったです。内容が小学生のレベルなので、当然頭では理解ができます。けれども、それを児童に分かりやすく伝えなければならないので大変でした。

普段僕たちが通翻で行っているoutputは相手が同じ大学生なので多少はメッセージを受け取る側が受け取った情報が不足していても自分の頭で考えて、情報を補って理解することができます。ただ小学生となるとその能力はまだあまりないので、分かりやすく再表現しなければなりません。この経験は本当にためになったと思います。なのでこれからoutputをするときは小学生に説明して理解できるくらいの説明をすることを心がけたいなぁと思いました。

あともう一つ感じたのは児童の反応の良さです。僕たちが何か質問するたびに大きな声で答えてくれました。ちゃんと反応してくれるって教える側としては本当にうれしいことですね。小学生のように元気いっぱいとまではいかなくとも、僕たちもしっかりと反応していくことが大事ですね。確かに中学生や高校生となると恥ずかしさっていうのも出てくると思います。でもだからといって反応しないってことは本当によくないことです。僕たち1年生にも同じ事が言えます。

通訳法の授業の最後に必ず柴原先生の方から「何か質問はありますか?」と聞かれますよね。そのときいつも僕も含めてみんな反応せず、しばらくして周りの様子を見てから誰かが答える。これってものすごく失礼なことなんだって気付きました。だからこれからはちゃんとみんなで反応しましょう。

この3泊4日のボランティア活動を通して様々なことを感じました。何か学んでこようとか、何か感じ取ってこようとか思わなくても自然といろいろなことを感じることってできるんだなぁと思いました。このようにいろいろな活動に参加することってものすごく大事だと思います。

一見するとつまらなそうに思えたり、興味がないことでも参加すれば何かしら学べることってあるんじゃないかなぁと思います。だからこそ、この通翻ってそういう活動の機会がたくさんある本当に魅力的な場所だなぁと思います。これからもいろんな活動に参加していきたいなぁと思いました。

夏休みもあとわずかですね。
しっかり体調整えて後期もがんばりましょう!

では、後期にお会いしましょう。
さようなら。

******************

水挽君

素晴らしい「学び」があったようで、本当に嬉しく思っています。

実は、三春は父方の祖父母の出身地で、今でも親戚がたくさん仮設住宅で暮らしているのです。水挽君がそこに行ってボランティア活動をしてくれたことを、個人的にも本当にありがたく感じました。

今回学んだことは、通翻課程での勉強にも非常にプラスになると思いますよ。なによりも、自力で気づけたというのが大きいです。人間は、教え込まれたことは忘れますが、自力で見出したものは忘れないものです。そして、本来学びと言うのは、そういうものなんですね。

自力で学び取ったものをみんなにシェアして、共に考えて深め合い、更なる学びにつなげて行く。通翻課程がそのような場になってくれれば良いなと思っています。

色々な気付きを生かして、後期も充実したものにしていきましょう!

柴原 智幸

****************

水挽君
通翻課程の皆さん

こんにちは。(こっちは夜ですが。笑)
3年の山本 みきです。

ボランティアお疲れ様でした。

教える側の立場にいるのに、逆に子どもたちから教わることもたくさんありますよね。
私も、去年行ったときに、同じことを感じました。

私は、自分が子どものとき、周りの大人の悪い(ズルい)部分だけが気になって、「大人ってなんて汚いんだろう」とか、「大人になんてなりたくない」とずっと思っていました。

そんなこんなで私はもうとっくに成人をしているわけですが、実際に子どもと触れ合って初めて気づかされることや、自分の中で忘れかけていたことが蘇ることもできます。子どもと触れ合うことで、初心に戻ることができるとまでは言わなくとも、大きな刺激を受けることは確かです。(自分だけかもしれないですが。)

「自分は子どものときに見てきた周りの大人とは違う」と思っていても、実は知らず知らずのうちに「自分もあの時と同じ大人の仲間入り」になっていることに気づかされて落ち込むこともあったり、このままじゃだめだって改めて思い直すこともたくさんあります。

子どもに教えることに関しては、本当に英語も日本語もよく理解していないとできないことだと私も思います。教職課程で英語教育法などをやっていても、改めて文法の基礎を学んでいても、今までわかっていたようで実は全くわかっていない基礎的事項がたくさんあることに気づかされます。私は今、留学先でも文法などもやっていますが、苦手な部分がまだあります。

難しいことを覚えるのももちろん大切なことですが、土台がしっかりしていないと崩れやすく、なかなかうまくいきません。ここにきて基礎の大切さに本当に気づかされました。

また、実際に行って経験してみないとわからないこともたくさんあると思います。本を読んだり、誰かから情報を直接得ることも大切ではありますが、身を持って実感することと、そしてそれを記録することにより定着する記憶が、私を常に成長させます。一種のアウトプットというべきなのでしょうか、どこかで得た情報が実際に自分の経験と重なると、発見したものや得られるものはさらに大きくなると思います。

****************

柴原先生
通翻課程の皆さん

こんばんは、椿です。

水挽くん、みきてぃ先輩、メールありがとうございます。
読んでいていろいろと感じたことがあったので、順番にレスポンスしていきたいと思います。

まずは水挽くん
ボランティアお疲れ様でした!
暑さが続く中でのボランティア、本当に大変でしたね。
私はまだ東北にボランティアとして行ったことがないので、
こうやってメーリスで活動内容を報告してくれるととても勉強になります。

確かに、相手にメッセージをわかりやすく伝えるのって難しいですよね。
今回は相手が小学生でしたし、普段大学で話しているのと同じように話していても伝わらない時が多々あったと思います。
しかし、たとえ相手が誰であっても、相手にとってわかりやすく、理解しやすいメッセージ、そして相手が誤解しようのないメッセージを伝えるのはとても大事なことだと思います。これは通訳・翻訳においてもそうですよね。
通訳・翻訳でも、相手にただメッセージを届ければよいのではなく、相手にとっていかにわかりやすく、理解しやすいメッセージを届けられるかが重要になって来ると思います。

水挽くんのメールを読んで、改めてわかりやすいメッセージを伝えることの重要性に気付かされました。
ありがとうございます。

(柴原注:山本さんと椿さんの、留学に関するメールは別エントリでアップします)

失敗から学べば良いのですよ [活動紹介]

柴原先生
通翻のみなさん

こんにちは、Espoir松崎です。

以前、留学に行かれる先輩方へのビデオレターのストレージサイトのURLをみなさんに送りました。しかし、2名ほどから見ることができないと私の方に連絡がありました。

わたしの責任感の欠如により、わたしは帰省中にこのKUIS mailを1日1回チェックすることを怠っていました。なので、その2名の方からのメールを数日前にわたしは読みました。せっかく先生や先輩を始めとするみなさんが忙しい中時間を割いて撮影に協力してくだったにも関わらず、ビデオレターを全員に届けるという自分の役割を最後まで果たすことが出来ずに本当に申し訳ありませんでした。楽しみにしていた先輩、本当に申し訳ありませんでした。自分がいかに責任感を持っていなかったかということに気づきました。申し訳ありません。

見ることができなかった方もいらっしゃるので、もう1度別の方法でビデオレターをupします。色々と調べたのですが、容量が大きいのでdropboxという共有ファイルを使うことにします。今わたしの方で動画をupしているのですが、upするのに時間がかかっていて、まだアップロードが完了しません。アップロードが完了したら、新たに共有フォルダを作り、みなさんに招待のメールを送ります。dropboxをすでに使用している方も多いかと思いますが、dropboxは無料のアプリケーションです。詳しくは後ほどupが完了してからまたメールを送りますが、dropboxはパソコンにインストールしてもらい、そこから簡単に共有フォルダを開くことができます。これは、私が招待メールを送った人にしか見ることができないようになっています。また、他の人がフォルダを共有することも出来ないように設定してあります。

また、留学に行かれた先輩方には遅くなってしまいましたが、国際郵便でビデオレターのDVDを送ろうと思っているので、もしDVDを受け取ってくださる先輩はわたしに住所を教えてください。

最後になりましたが、今回はみなさんに迷惑をおかけして、また不快にさせてしまい、本当に申し訳ありませんでした。

またdropboxの共有フォルダのメールを後ほど送信するので、前回見ることができなかった方はそちらのチェックをよろしくお願い致します。

松崎

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松崎さん、みなさんこんにちは。
小野尾です。

私もそうでしたが、ビデオレターを見ることができませんでした。
他の人に聞いても、多分かなり見ることができていなかったみたいですね。

とりあえず、あいちゃん(秋田君とかも)が結構前に送った、留学行く前のメールで、「見ることができなかった」と書いてあったのに対し、たとえアップロードするのに何日かかったとしても、「すいません、後で送ります。今~という事情でアップロードすることができません。申し訳ありませんが、それまで待っていてください」などのようなメールの返信はすぐにした方が良いですね。

みんなミスは犯すので、合宿でDVDを忘れてしまった、などのことは仕方ないと思います。

去年私がDVDをもらったとき、すごくうれしかったです。留学直前の不安はものすごいものです。特に1か月前は精神的にもきついと思います。その不安と緊張の中、通翻のみなが作ってくれたものを合宿で、自宅で見て、勇気をもらいました。

現にもうすでに留学に行って留学生活を送っている人もいますが、ここは絶対に国際郵便でDVDを送りましょう。完璧とは言いませんが、それが義務を果たすことだと思います(ビデオレターに参加した1年~4年に対してもです)。

忙しい時間を過ごしている中でDVDを作ったと思います。したがって内容は非常に良いものになっているのではないでしょうか。ぜひ送ってあげてください。それが留学生活の人にとってかなりの勇気になると思いますよ!

小野尾

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小野尾先輩
みなさん

はい、先輩の仰る通り、メールをちゃんとチェックしてしっかりみなさんに後でupすると伝えるべきでした。本当に申し訳ありませんでした。みなさんの想いのつまった大切なビデオレターにもっと責任を持つべきでした。

先ほどのメールにも書いた通り、留学に行かれた先輩方には国際郵便で送りたいので、忙しい中本当に申し訳ないのですが、住所を松崎まで教えてくださいますでしょうか。

dropboxはまだアップロード中なので、もう少しお待ちください。
容量が大きく、アップロード残り時間が6時間ほどと表示されているので、できるだけ今日中にできればと思っていますが、もしかしたら明日になってしまうかもしれませんので、よろしくお願いします。

松崎

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うん、よしよし。

柴原

単語勉強会の報告と今後の活動についてのお知らせ [活動紹介]

柴原先生
通翻課程の皆さん

こんばんは、椿です。
今日の単語勉強会の報告と明日からの活動についてお知らせします。

まず、今日の勉強会は私がメールしたのが遅かったこともあり、参加したのは志村さんと私の二人でした。夏休み前から参加しようと考えてくれていた方、メールが遅くなってしまい本当にすみませんでした。

今日の活動内容としては、まず最初に二人で今日の範囲と暗記時間を決め、それから各自ひたすら単語を書いたり声に出したりして覚えました。

そして、最後に今日の範囲の単語をお互い出し合って確認という感じでした。終わったのは多分4時過ぎくらいだったと思います。

今回使用している教材は、旺文社の『英検 文で覚える単熟語1級』という教材で、覚えた範囲はP8~25だったのですが、内容は1級のため難しく、また量が多いのに暗記時間が短かったので、覚えるがとても大変でした。しかし、一人ではなく誰かと一緒に勉強することで難しい単語の暗記もあきらめずに取り組むことが出来ました。

あと、暗記をしている際に思ったことですが、英検1級の単語は意外とよく使われていると思います。というのも、今日やった範囲の中にも、曽根先生の通訳法Ⅲの授業で出てきたものや、他の授業で出てきたようなものもあったからです。

ですので、英検1級の単語は専門用語とか普段の授業ではあまり使わないというイメージを持っている人もいるかもしれませんが、(私が以前そうでした。)

使われる機会は意外と多いですし、通訳・翻訳の勉強をこれから続けていく上で必ず必要になってくると思うので、「難しいから・・・」とは言わずに、みんなで一緒に覚えて積極的に使って、通翻全体の単語力向上に繋がればいいなと思います。

明日も今日と同じ時間、場所でやろうと思うので、参加したい方、ぜひお待ちしております!と言いたいのですが、勝手ながら私は明日から24日までIELTSの対策講座を受けるため参加できません。

ですので、明日参加したいという方、申し訳ありませんが以下に今後の予定を書いておくのでそれにしたがって進めていただけませんか?

その日の活動内容もメーリスに流してくれたらとても助かります!

22日 P26~41
23日 P42~57
24日 P58~73
25日 P74~89
26日 学校が空いていないため休み(P90~105は各自で)
27日 P106~121
28日 P122~135
29日 P136~149
30日 P150~165
31日 P166~181

その日のうちに終わらなかった場合は宿題にして、翌日最初にチェックするのも良いと思います。

いろいろとご迷惑おかけしてすみません。よろしくお願いいたします。

それでは、毎日暑いので皆さん体調を崩さないように気をつけて、残りの夏休みを過ごしましょう!

椿 花緒里

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椿さん

報告ありがとうございます。ここ4日間ほど、PBL(Project-Based Learning)という指導法のセミナーとシンポジウムで通訳を務めていました。学ぶ側の自主性に重点を置いたもので、考えてみると、椿さんたちがやってくれていることも、立派なPBL的学びなのだなあ、と思います。

非常に勉強になったので、また日を改めてMLかブログにアップしたいと思います。

私にとっては放送通訳以外の通訳は久しぶりだったので、その点でもいろいろな気付きがありました。通訳という観点からも考えをまとめて行きたいと思います。

いずれにせよ、昨日はお疲れ様でした。こういうものは本当にやる気がある人だけが集まった方が良いので、まずは2人からスタートして、モチベーションの高い人が加わって行くという形になると良いですね。

何か私がお役にたてることがあれば、何でも言ってください。大学に行く予定があれば差し入れぐらいはしたいのですが、今日はこれから予定が入っておりまして、明日と明後日はNHKで放送通訳のシフトが入っていて……という状況で、申し訳ないです。

まだまだ暑いですから、水分補給などに気を付けながら、充実した学びをしてください。

柴原 智幸

7月14日 自主勉強会活動報告 [活動紹介]

柴原先生
通翻のみなさん

こんにちは。
松崎陽香です。

今日の午後もいつも通り通訳練習をしました!
そして、先日のミーティングでもお話したように、今後の土曜日の勉強会を交代で担当していくので、その担当者を決めました。

7/21 みきてぃ先輩
9/22 笠原さん
9/29 志村さん
10/6 鈴木さん&石坂さん
10/13 大平さん
10/27 小松君
11/3 松崎

という予定になっています。
それぞれ担当の方がやる内容を決めて、自分の担当の一週間前くらいになったら、やる内容をメーリスに流す形にしたいと思います。
11月3日以降の予定は決まっていないので、担当したいという方がいたら是非お願いします!(松崎までメールをください)


今日は、まず最初に日本語のリプロダクションをしました。
今日は少し難しめの題材を使いました。それは、読売新聞の記事です。
以下にリンクを貼っておきます。

大津市のいじめについて
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20120714-OYT8T00579.htm?from=popin

胆管がんの労災申請について
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120714-OYT1T00391.htm

どれも難しくて長い記事でしたが、細かい固有名詞などにとらわれるのではなく、話の大筋(メインポイントは何か)ということに注意してみんなでリプロダクションをして、アドバイスなどをしあいました。


そして、次に日英通訳練習をしました。
今回のトピックは「夏休みについて」にしました。

みんなで訳などを考えているなかで、面白い、これは使える、という表現をいくつか紹介したいと思います。


pave the way for [to] ~  ~を容易にする、~への道を開く
take a step forward  一歩前進する
for better or for worse 良くも悪くも


来週の午後の勉強セッションはみきてぃ先輩が担当してくださります。
先輩が留学にいく前の最後の土曜日勉強会になると思うので、みなさん是非参加してください!
やっぱり、学年の垣根を越えてみんなで学びあえる勉強会は楽しいですよ(^^)
今日は予定がつかなかった方も、来週はぜひ一緒に学びましょう!


2年 松崎陽香

鹿鳴家英楽さん(須藤達也先生)による、「英語落語」講演会 [活動紹介]

6月22日、鹿鳴家英楽さんこと須藤達也先生による、「英語落語」講演会が開かれました。ちょうど通翻課程2年生のメディア・イングリッシュの授業時間内に開かれたので、授業の前半は英文添削に関する質疑応答を行ない、その後学生たちを連れて会場のミレニアムホールに向かいました。

<会場は、こんな感じです。ちゃんと高座がありますね>
DSC02567blog.jpg

<まずは英語落語における重要人物3人のお話>
DSC02569blog.jpg

私にとって「英語落語」というとやはり桂枝雀さんですね。「緊張と緩和」という、笑いについての考察は「なるほどなあ」と思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%82%E6%9E%9D%E9%9B%80_(2%E4%BB%A3%E7%9B%AE)

<講演の様子。とても聞きやすい英語で行なわれました>
DSC02573blog.jpg

<英語落語の教育的効果についても述べられていて、これも素晴らしかったです>
DSC02574blog.jpgDSC02575blog.jpg

また、快楽亭ブラックの話も興味深く聞きました。日本語で噺を書いてしまうのですから、脱帽ですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%AB%E6%A5%BD%E4%BA%AD%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF_(%E5%88%9D%E4%BB%A3)

その他にも、いろいろ興味深いお話がありましたが、個人的に「へえ」と思ったことを列挙します。

・上下(かみしも)。客席から見て噺家の左が下手、右が上手。下手は目下の人、または家の外を表す。上手は目上の人か家の中を表す。

・明治時代の落語の2大勢力は、「柳屋」と「三遊亭」。

・講談は偉人を扱い、落語は庶民を扱うのが基本。
→Q&Aの時に、例外はあるのかと質問したところ→もちろん例外はある。その際は、ユーモアが入る、とのこと。
→須藤先生から、講演会後に頂いたメールより引用。
<引用ここから>
武家噺、という言葉があるくらいですから、武士が出てくる噺は落語にもたくさんあります。

目黒のさんま
粗忽の使者
高田の馬場
杯の殿様
井戸の茶碗
巌流島
西行
宿屋の仇討
禁酒番屋
首提灯
たがや

など。講談と違って、武士、つまり上の位のものをお笑いに種にしてしまうところが落語なんですね。
<引用ここまで>

須藤先生のメールへの私の返信は、以下の通りです。
<引用ここから>

須藤先生

22日は大変お世話になりました。本来私の方からお礼申し上げるべきところ、大変失礼いたしました。

また、私の質問に対して丁寧なご回答をいただきまして、本当にありがとうございました。

2年ほど前でしたか、立川談春さんの「赤めだか」を読み、さらに昨年は「ザ・前座修行」という本を読み、噺家に興味を持っておりました。

また、講談に関してはあまりなじみがなかったのですが、先日NHK-FMで「双葉山」を聞いて、「こんなに面白いものだったのか」と思った次第です。

またいろいろと伺わせていただければと思っております。

会場に連れて行った通訳・翻訳課程の学生も、非常に面白かったと申しておりました。夏休みあたりに、みんなで寄席に行きたいね、と話しております。

私も寄席は未体験なので、楽しみです。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします

柴原 智幸

<引用ここまで>

これに対し、須藤先生からまた丁寧なメールをいただきました。一部を引用します。

<引用ここから>

以下、昨年ネットマガジンに書いたものです。よければご覧ください。

http://www.yokosojapan.net/article.php/eigorakugo0730_event_ja
(英語落語の魅力1)

http://www.yokosojapannet/article.php/englishrakugo1110_event_ja
(英語落語の魅力2)

http://www.yokosojapan.net/article.php/rakugo03_life_ja
(英語落語の魅力3)

<引用ここまで>

さっそく拝見しましたが、落語と英語を、深く愛されているのだなあとしみじみ思いました。

世の中いろいろな贅沢はありますが、「ある人が愛してやまないものについての話を聞く」というのは、その中でもかなり上位に位置する贅沢なのではないかと思います。その点から言って、22日の講演は実に贅沢なひと時でした。

このようなことが大学内で行われている幸せを、学生諸君、わけても通翻課程の皆さんには、ぜひ理解してもらいたいなあと思っています。

柴原 智幸

名古屋外語大学 通訳コンテスト 12月1日土曜日 [活動紹介]

通翻課程の皆さん

一年間の活動の山場とも言える、名古屋外国語大学の「第6回学生通訳コンテスト」出場者募集のご案内が届きました。

このコンテストに関しては、数々の思い出があります。小野尾君が悲願の入賞をかけて挑むと表明していますが、出場者に関してはまだ白紙です。

「小野尾先輩より私のほうが!」という、イキのいい後輩はいませんかっ!?従順なだけが美徳じゃないですよっ!

これをきっかけに、通翻課程が、というか、通翻課程で学んできた皆さんが、様々な学びを体験できるといいなあと思っております。

また、これも毎年恒例のことですが、出場者以外の皆さんも、基本的に全員で観戦に行きますよ。これがまた、非常に勉強になるのです。

詳細は、追って発表します。楽しみにしていてください!

柴原 智幸

明海大学 2013年1月26日(土)通訳コンテスト [活動紹介]

通翻課程の皆さん

今年度も明海大学の通訳コンテストで、柴原が審査員を
務めることになりました。

昨年の審査では、小松先生が小野尾君を評価してくださるなど、
個人的に非常に嬉しい事がありました。

当たり前ですが、身内だからと言って手心を加えたりなどしません。
これも素晴らしい学びの機会です。我こそはと思わん方は、ぜひ
名乗りを挙げてください。

夏休み明けあたりに、正式に募集しますね。

柴原 智幸

合宿で使用した通訳用スクリプト [活動紹介]

通翻課程の皆さん


環境チームの通訳スクリプトを添付します。

PS
技術チームのプレゼンはいつごろになるんでしょうか?
詳細をそろそろあげてください。


設樂竜一

***

環境チーム通訳スクリプト

① 絶滅危惧種とは絶滅の危機に瀕している野生生物のことをいいます。IUCNが作成しているレッドリストには、絶滅危惧種のカテゴリーと動植物の学名が記載されています。

② 動植物が絶滅に陥ってしまう原因には3つあります。1つめが感染症、2つめが人の手による開発、3つめが乱獲となっています。

③ 最後に対策についてお話します。国内外の対策として、ワシントン条約による国際取引の規制、保護区の設置、IUCNによるレッドリストの作成が行われています。


①There are three major factors which cause extinction. There are overhunting, land development and infections. Overhunting and land development are caused by human beings.

②International society has taken many measures to protect species. These actions are based on a policy, Wildlife Management.

③Washington Convention regulates international animal trade. It has three appendixes. Appendix I completely regulates commercial international animal trade.


アルク主催 「英語漬けブートキャンプ」 6月2日、3日 [活動紹介]

6月最初の土日、アルク主催の「英語漬けブートキャンプ」に、講師として参加してきました。

このキャンプには、アルクさんのご厚意で、通翻課程から小野尾君、九嶋君、椿さん、平井さん、Sさんの5名が柴原の「援護射撃要員」として参加しました。参加費はもちろん、宿泊費、食費、懇親会費まで、すべてアルクさんが負担して下さり、その代わりに様々なお手伝いや、音声トレーニングの際に大きな声を出して他の参加者を鼓舞する役割を担います。

実際には、鼓舞するどころか、逆に一般参加者の皆さんの気合に非常にインスパイアされたようですが、なんにしても、本当に貴重な経験が出来たと思います。小野尾君は全員の前で同時通訳もしましたし、九嶋君は号令係として大活躍、女性陣も一生懸命サポートしてくれました。

いろいろ書きたいことはあったのですが、バタバタしている間にあっという間に時間が立ってしまいましたので、取り急ぎ写真を中心にアップしたいと思います。

内容的には、本家アルクのこちらのページが、写真と参加者の日記などへのリンクもあって、とても良く分かります。
http://hearingmarathon.com/event/bootcamp_tokyo/

柴原 智幸

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<上から2番目です>
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<ホテルのロビーにて。これから打ち合わせです>
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<打ち合わせも終わり、昼食>
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<本番直前の一枚。私が迷彩服なのは、「鬼軍曹」というキャラだから。はっはっは>
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<「行軍中」の援護射撃要員。左から、平井上等兵、椿兵長、九嶋伍長(笑)>
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<日曜日に使用する教材を視聴する通翻課程の面々>
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<トレーニングの様子>
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<すべてが終わり、何とお寿司と(未成年者以外は)ビールまでごちそうになりました。ありがとうございます!>
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(6月27日追記。ワードの文字部分だけのコピペです。ご了承ください)

6月2日に参加したアルクさん主催のブートキャンプのレポートです。
提出が遅くなってしまい、申し訳ありません。
行けなかった人にも分かるように、少し詳しく書いたつもりです。
なので、ちょっと長めになってしまいました。

1年 平井

***

英語漬けブートキャンプ
6月2日のお昼から3日のお昼にかけて、五反田のゆうぽうとで行われた、アルクさん主催の英語漬けブートキャンプにお手伝いとして参加しました。

1日目
10:00 集合、打ち合わせ
11:00 昼食
12:00 ブートキャンプスタート

ブートキャンプ開始の号令は秋田先輩の「Attention! At ease.」です。
attentionは「気を付け」で、at easeは「休め」です。秋田先輩の声量と軍服の帽子がよく似合っていました。通翻の勉強会でもやってみたらおもしろそうです。

先生のお話が始まり、戦場では助けを呼ぶ時に「衛生兵」を呼ぶ、と教えてくれました。そして「では、衛生兵を呼んでみましょう」と言い、英語で衛生兵の意味の「medic」を叫びます。会場のあったホテルの1階から14階まで聞こえていたのではないかと思うくらい迫力のある声で、私達も更にやる気が出ました!そして私達も衛生兵を呼びました。

恒例のone, two, three… から始まり、a, b, c…の音を確認していきます。ここで「発音スタンプシート」の登場です。準備のできた人が先生のところへ行き、先生がひとりひとりの発音をチェックして、クリアできたものにはアルクさんのスタンプを押す、というルールです。英会話教室でこどもにアルファベットを教えているという参加者の方もいらっしゃり、「いつも教えているのに、一発でクリアできなくて悔しかった」とおっしゃっていました。休み時間の間も先生は参加者の方のスタンプを押すのに時間を費やしてくれました。1番休みがなかったのではないかと思います。そして私達も2日目に並ばせていただきました。なんとかクリアできたのでよかったです。

最初はディクテーションから始まりました。自分が路面電車の運転者だとして、線路の先に5人の作業員、もう一方の線路には1人の作業員がいる、ブレーキは利かないがハンドルは使えるのでどちらにハンドルを切るかはあなた次第、さてあなたならどうしますか、という文章でした。これは内容的にも考えさせられるものでした。

ディクテーションをし、リスニングをしながら自分なりの音のマークを付けていくことで、だんだんと音が頭に入ってくるのがわかりました。そして四方読みという音読(前を向いて1回、右を向いて1回、後ろを向いて1回、左を向いて1回音読をするというもの)をすることで更に音に慣れることができました。「やりこむ」ことが大事なのだと、改めて感じることができました。数回シャドーウィングをやったあと、ペアを組んでシャドーウィングを行いました。他人に自分の英語を聞いてもらい、評価やアドバイスをもらうことで自分のどこが長所であり短所であるのかを知ることができると知りました。また、先生は英文を読む時に「skin in」する話し方をしろとおっしゃいました。つまり、ゆっくり、抑揚をつけて、という意味です。つい格好をつけて「速さ」を意識してしまいがちですが、「伝える」、「理解する」ということが重要なのだと改めて思いました。

 シャドーウィングのあとにはオーバーラップをしました。自分で練習をするときにはシャドーウィングで終わらせていたので、これからはオーバーラップもしていこうと思いました。最初はシャドーウィングでついていくのに精一杯だった英文を、オーバーラップできるようになると達成感を味わうことができました。

 ペアの人と背を向けて音読というのもおもしろかったです。丸読みで交互に音読をしていくのですが、背を向けているので大きな声ではっきり言わないと相手には伝わりません。通翻の私達には最適な練習法だと思います。

 音読にはプロソディシャドーウィング(音を追うシャドーウィング)とコンテンツシャドーウィング(内容を追うシャドーウィング)があることを先生は教えてくださいました。これも今までは意識していなかったので、これからやってみようと思います。語学学習は螺旋階段だ、と先生はおっしゃいましたが、まさにその通りだと思いました。

 21時にブートキャンプは終わり、その後は懇親会でした。

懇親会が始まる前、私達は参加者の方々の部屋に「宿題」を届けに行きました。これはアルクさんの用意されたサプライズで参加者の方々は知りませんでした。アルクさんのブートキャンプを少しでもよいものにしようという気持ちが伝わって、感動しました。

懇親会に参加された方に今回のブートキャンプに参加された理由を聞いたところ、「仕事で英語を使っていて、専門書は読めても、日常会話ができないので勉強法を知りたかった」とおっしゃっていました。難しいと思われる専門書を読めて、更に仕事ができるのだから私だったら満足してしまいそうだと思いました。ブートキャンプの中でも、みなさん大きな声を出して英文を読まれたり、グループワークでも積極的に動かれていました。そんな参加者の方々の学びに対する姿勢を見て、私達の方が励まされました。

 次の日は9時からブートキャンプだったのですが、その前に希望者で集まって朝練をしました。宿題だったRandy Pauschの演説を見ました。亡くなる直前だとは思えないくらいの力強い演説でした。

 演説の中身も興味深いものでした。Randyさんが宣告された余命よりも長く生きていることを知った人が「それじゃあ死神に勝っているってことだね」と言いました。それに対しRandyさんは「長く生きれば死神に勝ったってことにはならない。死神に勝つということは、よりよく生きること、より充実した人生を送るってことなんだ。だって私達は全員、いずれ死ぬのだから」とおっしゃいました。この話を聞いたことが、自分の人生が充実していたと胸を張って言えるかどうか見直すきっかけになりました。

 ブートキャンプでは、シャドーウィングやディクテーション、音読をしたあと、長文の暗記にも挑戦しました。文章全体をいくつかのパートに分け、グループを作って練習をしました。ここでも参加者のみなさんは積極的にチームの方とコミュニケーションを取られていたので、私達も負けていられないと思いました。練習をしたあとは、1グループずつ披露しました。緊張しましたが、大勢の知らない人の前で発表するというのは勉強になりました。また、みなさん堂々としていらっしゃったので見習おうと思いました。

 2日間をかけたブートキャンプでしたが、時間が過ぎるのがあっという間だったと感じました。モチベーションの高い参加者の方々と一緒に学ぶことで、たくさんのことを学ぶことができました。懇親会では「柴原先生に毎日教えてもらえて幸運だね。私は仕事があるから勉強する時間が取れないんだよね。」とおっしゃっていた方がいました。私は、自分は学生なのだから社会人の人達がしたくてもできない「学び」のできる恵まれた環境にいて、それなのにこの環境を「当たり前」だと思ってきている自分に気がついて反省しました。

 また、今回とてもありがたいなと思ったことがあります。それは、アルクさんのお手伝いをすることで社会勉強ができたことです。どのようにすればもっとよいイベントができるのか知恵を絞ることの難しさやおもしろさを学びました。また、お客様だけでなく提供する側である自分自身も楽しむことが大切なのだと感じました。

私はまだ余裕ができないのでアルバイトができませんが、早いうちにしたいと思っています。なぜかというと、大学ではたくさんのことを学ぶことができますが、唯一、社会勉強だけはできないと思うからです。社会に触れることで、成長できることもたくさんあると思います。したがって、私はアルバイトがしたいのですが、今は始められません。こんな私に、アルクさんのお手伝いという形で社会勉強をさせてくださった柴原先生にとても感謝しています。

9月にもブートキャンプがあるということで、ぜひ参加したいと思います。ありがとうございました。

2012年6月合宿 [活動紹介]

このところちょっといろいろありまして、ブログの更新どころではなくなっておりました。ご無沙汰をお詫びします。

さて、リハビリも兼ねて6月16日、17日の土日に行なわれた通翻課程の6月合宿について、写真を中心にアップします。もう少しあれこれ書きたいのですが、正直言って、ちょっといまだに本調子ではなくて、我ながら情けないと思う限りです。写真もあちこち撮り忘れがあり、さらに恒例の集合写真を撮り忘れるという痛恨のミスがありました。

春合宿の記録がこちらにありますが、
http://tsuhon.blog.so-net.ne.jp/2012-03-16
今回もおおむねこんな雰囲気だったと思っていただければ間違いありません。もっとも、春合宿は2泊3日、今回は1泊2日という違いはあります。

ただ、春合宿と比べると、ちょいとばかり(笑)柴原のお小言が多かったかもしれません。プレゼンに関してはね。

参加した通翻課程の諸君、お疲れ様でした。そして、ありがとう。諸君に必要とされている限り、頑張って行こうと思います。

柴原 智幸

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<11時半に八王子の「大学セミナーハウス」集合。みんなプレゼンの準備に大わらわです>
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<いつも通り、事務処理を一手に引き受けてくれるCEOの野口君。食券をソートアウト中です>
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<野口、小野尾のCEOコンビ>
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<頼もしい3,4年生の面々>
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<昼食の様子>
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<セミナー室に移動。ここが2日間の主戦場となります!>
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<プレゼン開始。途中でコメントもした通り、パワポに頼り過ぎ。パワポなんかなくても、良いプレゼンはいくらでもできます。「プロジェクターに投影する=何かを効果的に伝える」ではないので、注意しましょう>
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<普通なら、懇親会が「終了」する時間帯から始まる懇親会。何しろ食事をはさんで9時間勉強した後です。みんなも一気に弾けます>
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<懇親会で、「通翻の歴史」を「英語で」語るCEO2人。最後に私も担ぎ出されてちょこっと英語で話しました。それにしても、本当によくやってくれてます>
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<こんなひとコマも。秋田君こと九嶋君>
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<一夜明けて、通訳演習。その後昼食をはさんで、さらに通訳演習、反省会、感想の同時通訳演習。昼食に行く途中に通った、本部棟に通じる渡り廊下からの風景です>

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<家に帰ると、子供たちがベランダでシャボン玉を飛ばしていました。6月は2日3日がブートキャンプ、先週の日、月が鶴岡出張、今週が通翻合宿で、来週日曜日が大学で高校生対象の公開授業と、あまり家族と一緒に居られません。夜中にふと目が覚めると、息子と娘がいつの間にか子供部屋を抜け出し、私の両脇に寄り添って寝ていました。>
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**********

柴原先生、通翻課程のみなさん、こんばんは。

一年の水挽です。

まず最初に、みなさん合宿おつかれさまでした。一年の僕は初めての合宿でしたが、ものすごくいろいろなことを学ぶことができ、非常にいい体験をさせていたただきました。この合宿を通して感じたこと、学んだことを書きたいと思います。

まず、プレゼンについてです。結果は悪かったものの、得たものが非常に大きかった気がします。「理解する」ということは聞いたこと、調べてわかったことをただ単に頭で理解するのではなく、それを自分の言葉でわかりやすく再表現してはじめて本当に理解したといえるということを学びました。「INPUT」、「OUTPUT」の話は柴原先生、小野尾先輩から何度も聞いてきましてが、今回のプレゼンでそのことを身をもって感じることができたと思います。ですので次からのプレゼンでは十分に理解したうえでそのトピックについてはどの角度からの質問にも答えられるような準備をしてプレゼンに臨みたいと思います。

次に通訳練習についてですが、改めて先輩たちの凄みを感じました。スクリプトを読み終えてからすぐに手を挙げて発表していて前半はすこしあっけにとられていました。瞬時に適切な英語が出てきていてすごいなと思い、やはりいま一年生がやっている瞬間英作文そしてユメタン、ユメブンが非常に大事なんだと思いました。またわかったところだけ答えるという姿勢をもたなければならないと痛感しました。僕はいつもしっかり全部わかってから答えようという気持ちが強く中途半端な形で答えを言うのがとてもいやでした。そのような考えをずっともっていたので今回の合宿では一回も発表できませんでした。これは普段の通訳法の授業でも言われていることなので今後はわかったところだけでもどんどんと発表していきたいと思います。


みなさん、今日はお疲れだと思うのでしっかり休んでまた明日からがんばりましょう。
御清聴ありがとうございました。
おやすみなさい。

***************

水挽君

おつかれさまでした。
その点がわかったなら、これからどんどん伸びていくはずです。
期待していますよ。

設樂竜一

***************

水挽君
通翻課程の皆さん

合宿お疲れ様でした。「感想をMLにアップしてください」と言うのを忘れていたのですが、こうして自発的にアップしてくれて嬉しいです。他の人もどうぞよろしくお願いします。

我々がどちらを目指して、そしてどのぐらいの高みを目指して「学び」に取り組んでいるのかということは、ずっと言い続けて来たつもりなのですが、なかなか意図を伝えるのは難しいものですね。

でも、水挽君が書いてくれた感想を読んでいて、いろいろな気付きがあったことが分かり、とても嬉しく思いました。百聞は一見にしかずといいますか、やはり体験してみて初めて「ああ、そうか」となる部分があるのだろうと思います。

「個人」というレベルを超えて、多くの人に知的感動と興奮を伝えたい。それを元に、社会に対して少しでもプラスの影響を与えたい。そのための通訳であり、学びであると思っています。

その根っこの部分には、自分自身が「知ることを楽しみ、伝えることを楽しむ」ということが大事になってくると思うんですよ。

懇親会の時に、設楽君が「シュルレアリスム」のプレゼンの続きをしてくれてましたが、あれが実に面白かった。でね、酔っぱらいながら、それでもパワポを操り、私からの無理難題とも言える質問という名のツッコミを見事にさばき続けるということをするのに、どれだけの準備が必要か。どれほどの学びが必要か。みんな気付いていたかな。

別に懇親会だから、好きに飲み食いしていて良いのですが、ほんのちょっとは設楽君のプレゼンにも耳を傾けられたとしたら、嬉しいなと思います。私が勝手に面白がっているのかもしれませんが、個人的には「聞かないのはもったいない!」と思う面白さでした。

そして、CEO二人の「通翻の歴史」もね。あの2人の悪戦苦闘(と本人たちは思っていないかもしれませんが)の結果として、今の通翻があるのです。みんなが当たり前と思っていることは、全部2人がお膳立てしていることを、改めて認識して欲しいし、あと1年足らずで2人が卒業してしまう以上、みんなで分担して2人の役割を継いでいかなければいけないということも、よくよく考えてほしいです。

だいぶ脱線してしまいましたが、水挽君、感想文をありがとうございました。

他の皆さんもお願いします。

そして、合宿での様々な気付きを胸に、これからも全員で頑張って行来ましょう。

柴原 智幸

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(6月27日追記)

柴原先生、通翻のみなさん

こんばんは、1年の平井です。
遅くなりましたが、合宿の感想を述べます。

今回が1年生にとってはじめての合宿でした。そこで私が感じたことは、大きく分けると4つでした。

まず、受身になっていたことです。自分でも気付かないうちに学びに対して受身になっていました。そのために、プレゼンへの準備が十分なものにならなかったと思います。先輩方という強い味方がいるにも関わらず、充分に頼り切れていなかったとも思います。もっと頼って、積極的に質問していれば、もっといいプレゼンができたと思います。

また、先にも述べたように、疑問に思ったことをすぐに相談できる「先輩」という存在のありがたみを感じました。今回の合宿では通訳の予習にもならないようなものになってしまいましたが、それでも先輩方と放課後や空き時間に集まって、話し合い、練習をするというのはすごく楽しかったです。これは通翻でしかできないことだろうなと感じました。8月の合宿でも、先輩方とチームを組んで取り組みたいです。そして、リベンジしたいです。

そして、「みんなでつくる」ということの意味もすごく感じました。前に出てプレゼンをする人が「リーダー」となって、プレゼンをすすめますが席に戻って他の人がプレゼンを始めれば、今度はその人達がリーダーになります。このことから、全員が通翻のリーダーに成り得るのだと感じました。

私は「みんなでつくる」とは言っても、その中にリーダーがいるのだろうと思っていました。集団の中には必ずまとめ役の存在が必要であると考えていたからです。だからこそCEOのおふたりがCEOと呼ばれているのかなと思っていたのですが、「みんなでつくる」というのはこういうことなのだと感じました。

最後に、個人的に反省したのは、声の小ささと話のまとまりの無さです。話のまとまりは日本語力の不足だと思うので、これからもっと学んでいきたいです。声の大きさについては、気合いだと思うので頑張りたいと思います。私はプレゼンのような人前だけでなく、人と話している時も声が小さいので、直せるように意識していきたいと思います。

合宿とは関係がないのですが、最近自分の興味のある分野を見つけました。これも、通翻において、先輩方から刺激を受けたおかげだと思います。すごく感謝しています。

KUISにはこの分野に関する授業がないので、学年があがり大学に慣れて余裕ができたら、山本先輩のように他大学での授業を受けたいと思います。

このまま学びを続けていけば、また他のものに関心を持って、気持ちが変わってしまうかもしれませんが、今は、今の私が興味のあることを大切にしたいと思います。

さらに、その興味と「今自分のやらなければならないこと」を両立できるよう、頑張っていこうと思います。

1年 平井 祐未

第5回MULC講演会 レポート [活動紹介]

柴原先生
通翻課程の皆さん

おはようございます。

5月25日に第5回MULC講演会を見に行きました。

宮崎 駿「紅の豚」~その主題と歴史的背景~
講演者:井上輝夫先生(詩人/慶応大学名誉教授)

第一次世界大戦後、危機迫るヨーロッパ。
空の騎士たちは悩む、国家を選ぶべきか、自由を選ぶべきか。
空軍か、曲芸飛行か、賞金稼ぎか。君ならどうする?

2週間程前にこの講演のポスターを発見してから行きたいと思っていたのですが英語通訳法Ⅰの授業と重なっていたことから諦めていました。

柴原先生の方から講演のお話があったときは、「行きたい、行きたい」と子供のようにはしゃいでしまいました。
柴原先生、申し訳ありませんでした。でも、本当に見に行けて良かったです。ありがとうございます。

レポートを添付します。

1年 S

PS
この講演後、1年生の一部とアニメの話しで盛り上がりました。
夏休み中にアニメの私の住むマンションで上映会をしたいと考えてます。
「紅の豚」、「攻殻機動隊」、「反逆のルルーシュ」、今秋公開予定の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」に向けて、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」などを考えてます。
ジブリ好きの人、アニオタの人、大人のアニメに興味のある人、連絡ください。w

***

第5回MULC講演会(5月25日):宮崎 駿「紅の豚」〜その主題と歴史的背景〜
講演者:井上輝夫先生(詩人/慶応大学名誉教授)

 私はジブリ映画の大ファンでこの「紅の豚」も含めて同じ作品を何十回と繰り返し観てい来ています。作品に込められたメッセージくらいまではつかみ取れるものの、歴史的背景を汲み取ることができていませんでした。大学内でこの講演があることを知った時は、「行きたい」っと思っていたのですが、授業と重なることを知って諦めていました。なので柴原先生から提案があったとき、ものすごく嬉しかったです。
 この「紅の豚」は今までは子供のために、ジブリのためにアニメを作っていた宮崎駿が個人的な楽しみのために、大人のためのアニメ作ったアニメです。1941年生まれ真珠湾攻撃の年に産まれた宮崎駿は反戦主義者であるが飛行機と豚オタクで、原作は「飛行艇時代」で、「紅」は共産主義、コミニストを意味し、「豚」は不名誉、スペイン系ユダヤ人、セファルディーを意味するそうです。
 アニメ芸術は感覚を媒体にして訴え、感覚の喜びを通じて何かを考えさせる、精神にも訴えかけてくる架空まやかしだが、与える印象はリアルだから、おもしろいと井上先生はおっしゃっていましたが、私はジブリを初めとするアニメファンで、「新世紀エヴァンゲリオン」、「攻殻機動隊」など大人向けアニメから、学んだことが多々あります。
 58,443枚のセル画(476色)から成る「紅の豚」は1992年はに上映され、84日間で309万人が劇場で観て、現在では英語版、フランス語版、中国語版、韓国語版などのDVDがあり世界中の人々に観られているが、元々はJALの飛行機の中で上映される短編の予定だったそうです。
 宮崎駿が影響を受けた作家アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリは私が初めて母から貰った絵本ではない本「星の王子さま」の作者だったことは驚きでした。どんな内容の本だったのか忘れてしまっているので、読んでみたいと思います。「普通の平凡な生き方では大したことは出来ない」と宮崎駿の言った言葉、井上先生が「普通と言う基準はないが概念はある、群れから出た価値観を持たなくてはすごいことは出来ない」とおっしゃった事を聞き、普通の生活を求めて日本に帰国した私は今、まさに複雑な気持ちです。
 戦争に関することは、あえて避けて生きてきた私は、大好きなアニメ映画のうちの一つの「紅の豚」ストーリーが第一次世界大戦と第二次世界大戦の間で設定してあると思ってもいなかったのですが、柴原先生の授業を通して眼を背けては行けない、知らなくてはいけないことから、逃げていたということを後悔し、恥ずかしく思います。
 井上先生は国家という枠組みを守る限り、人類は不幸になるとおっしゃっていました。私も、その意見には賛成でこれからの時代は地球規模で考えるべきだと思っています。言葉で言うように簡単にできることではなく、この意見に関しての議論は講演が終わった後も続き、時間がなくなってしまう程でした。宗教の問題、はたして、人類は国境を越えてどこまで一つに慣れるのでしょうか?
 なぜ、ポルコは豚になったのか?っということがこの講演で明らかになっても、映画の最後にポルコが人間に戻ったのか?どうして、人間に戻ったのか?歴史的背景と主題を理解した今、もう一度「紅の豚」を見てどう感じるのか確認したいです。そして、今回の講演でお話のあった、Red Baron、大いなる幻影、赤と黒なども観てみたいと思います。

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柴原先生、通翻課程の皆さん

第5回MULC講演会の「紅の豚」のレポートを添付します。
柴原先生、授業時間を割いてくださってありごとうございました。
始めて聞くことが多くて、とても為になりました。

輪島杏香

***

宮崎 駿「紅の豚」〜その主題と歴史的背景〜
講演者:井上輝夫先生

 紅の豚はもともと私の大好きな映画でした。細かい景色や一瞬の風景描写など、とてもきれいで、いつ見ても引き付けられるのもがあります。舞台はヨーロッパが不安定だった、第一次世界大戦と第二次世界大戦の間、ちょうど1919~1939年が背景となっていて、とりわけ、その前半の10年半が舞台となっています。つまり第一次世界大戦が終わって、ヨーロッパの支配階級が終わったときです。また、ホテル・アドリアノの隠れ島で流れている「さくらんぼの実る頃」という歌は、歌詞をみると一見恋の歌ですが、実際は市民労働者の勢い、抵抗運動を暗示する歌だそうです。ノスタルジーの中にある、若くて何か世界を変えたいと思う気持ちが歌には込められています。井上先生は、つまりこれは中年男性のための映画だと仰っていました。
 「紅の豚」はイタリアのエースを主人公としたお話です。エースとは、フランスでは、敵の戦闘機を5機、ドイツでは、敵の戦闘機を10機落とした人に与えられる称号です。宮崎駿さんは戦闘機マニアで、「紅の豚」はもともと、「飛行船時代」という戦闘機の映画だったそうです。この映画はJALの飛行機内で流すために作られたのもで、もともとはもっと短いものでした。飛行機は、鳥のように空を飛びたいという気持ちから、人の手によって作られました。しかし、やがて戦場に用いられるようになり、人々の希望は人を殺す戦闘機へと変わっていきました。パイロットの寿命は2週間と言われていて、消耗品のように扱われました。
 また、名作の長編には、異形の主人公と、強い女性たちが必要不可欠です。「紅の豚」では、ジーナとフィオ、「風の谷のナウシカ」の主人公、ナウシカ、「天空の城ラピュタ」では、子供ながらもシータはパズーに負けないくらいしっかりしています。近年公開された「崖の上のポニョ」の主人公の少年のお母さんが務めている老人施設にいるおばあさんは、最後たくましく主人公の少年を守り抜きますが、あのおばあさんは宮崎駿さんのお母様をイメージして作ったそうです。このように宮崎駿さんの作品では、女性がいつも強く描かれます。井上先生も実際全てを守っていくのは女性だと仰っていました。
 宮崎駿さんがとても影響を受けた作家にAntoine de Saint-Exuperyさんという方がいます。この方は「星の王子さま」などを書いた名作家です。宮崎駿さんは彼の言葉で心に刻んでいるものがあります。それはフランス語で、” Le Sujet de La terre des Hommes ”という言葉です。これは、”困難にあえて立ち向かう勇気”という意味だそうです。宮崎駿さんが立ち向かっているものは、とてつもなく大きなものに思えます。所詮、芸術作品は”まやかし”、つまり人間が作り出した娯楽であり、自然にはない偽物である。しかし、見た者に与える印象は実にリアルで、まるで実際にあるような、現実のような感覚に引き落とされます。井上先生は、芸術の革命は若者から引き起こされるものだといいます。人より何倍も努力した人が作り出す芸術作品は、とても”まやかし”には見えないそうです。
 若いうちにこの話を聞けた私はとても幸せだと思います。井上先生の勧めていた「レッド・バロン」や「ブルーマックス」(アメリカのエースに与えられる称号)も見てみたいと思います。

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輪島さん

ブルー・マックスは、ドイツの勲章の名前ですよ。

柴原 

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通翻のみなさん、こんにちは。
アニメ鑑賞会とても興味深いですね。ぜひ参加したいです!

私もMULC講演会には参加したので、私も近いうちにレポートを書きたいと思っています。たぶん今週末になってしまうかもしれませんが、どうかお待ちください。

でも紅の豚は他のジブリ作品と比べて現実的描写が多かったですね。宮崎監督の豚と飛行機が好きという趣味と、彼の理想とする男らしさが、大戦中の歴史にうまく組み込まれていたことにとても感心しました。

今日もにわかに強い雨が降るそうです。
気温も不安定ですが、体調管理には気をつけてくださいね。
それでは、今週もがんばりましょう!

2年 笠原綾花

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柴原先生、通翻のみなさん こんばんは。                                                                 
                                                          
僕も第5回MULC講演会​に参加しました。
とてもためになるお話をたくさん聞かしていただきました。

レポートができあがったので添付します。

 一年 水挽

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第5回MULC講演会に参加して
一年 水挽 直登

先日、「紅の豚」を題材にした井上先生の講演会に参加した。作品を通しての作者の意図、歴史的背景などを詳しく説明してくださった。井上先生のお話のなかで特に印象に残った言葉がいくつかある。まず「人は過去に向かって成長する」という言葉である。未来は想像でしかないが、過去は既に起こったこととして残っている。今まで自分は過去は過去、未来は未来と割り切って考えてしまっていたので過去を振り返り自分自身を見つめなおす必要があると感じた。もう一つは「国家を超えた新しい社会を作っていくことが大事」という言葉だ。自分は宗教という問題が障害になると思ったので先生に質問した。すると先生の口から「日本」という国の名前が出てきた。日本が様々な宗教を受け入れてきたことは日本の長所であるとおっしゃっていた。以前、「池上彰の宗教がわかれば世界が見える」という本を読んだ際に同じことが書かれていてのですごく納得させられた。
 井上先生が最も自分たちに伝えたかったことは「若い力でどんどん世界を変えていってほしい」ということだと自分なりに解釈した。今、柴原先生に借りた「国際感覚ってなんだろう」という本を読んでいる。この本の中にも先生がおっしゃっていたことと重なる部分が多くあった。もっと自分の国や他国を知る必要があると感じた。

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井上先生の講演を聴いて レポート
小松 悠 

 私がこの講演を聴いて感じたことは、どんな事からでも様々に学ぶことが出来る、ということだ。柴原先生がよく言う『すべてを学びに』とはどういうことなのか、また一段と理解できたように思える。
 私はジブリの作品は好きだが、紅の豚は一度も見たことがなく、今回の講演で初めて結末を知った。そこで今まで何にも思わなかったことに対して疑問が沸いてきた。それは、『なぜ、主人公(マルコ)は豚になったのか』ということだ。

 長編アニメの主人公には異形のものが多いと井上先生が言っていたとおり、ジブリの作品には人間とは違うものが主人公になることが多い。例えば、『崖の上のポニョ』や『借り暮らしのアリエッティ』などである。井上先生によると、『普通とずらす』ためだそうだ。そこで私は、なぜマルコは豚の形になったのか、不思議に思った。

 しかし、先生の話を聞いて納得がいった。マルコは自分の技術が人殺しに使われるのを拒否するために、人間を降りて豚になったのだと先生は言っていた。それは、例えば空を飛びたいという願望から生まれた飛行機が、戦争に入ったら戦闘機として使われるようになったことのように、国家が優れた技術を人殺しに利用することにマルコは納得がいかなかったのだ。

 先生は講義の中で『国家を守る限り、人間は破滅する』と何度も繰り返していた。それは、つまり国家=自分たちだけを頑なに守ることは、最終的に自分自身を含めた人類全体が不幸になる、ということだろう。先生はまた『国家としてのシステムではなく、新しい社会』とも言っていた。

 私は、まず国家のシステムを変えて新しい社会を作るには世界との繋がりを強くしていかなくてはならないと考える。そして、その為には知識を広げていくことが重要になるだろう。また、特に日本人は周りの意見に流されやすいと私は思う。だからこそ深い教養を身につけ、何人もの人が賛成と言っても自分の意見をちゃんと持てる人間が、新しい社会のシステムに必要なのだろう。

 私は歴史が苦手だが、歴史的背景を知ることでより深い感動を味わえる作品が数多くあることを知った。紅の豚や他の作品も歴史的背景を調べて、よりよく理解し、自分の学びの一部としたい。

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第5回MULC講演会 「紅の豚」
鈴木美里

私はジブリのアニメをあまり見たことがなく、「紅の豚」も見たことがありませんでした。「紅の豚」の時代背景やストーリーも初めて知りました。まず、先生がおっしゃっていたのは「豚と飛行機が好きな宮崎駿監督が自分のために作った」、「疲れて頭が豆腐になった中年男性向け」ということです。私はこのことに驚きました。その理由は2つあります。まず1つ目は、何かものを作るときには自分の考えが反映するものだと思っていたからです。しかし、もっとも宮崎駿監督の趣味が反映された「紅の豚」を監督自身はネガティブに捉えていたそうです。自分の作ったものに自分の思いを組み込むことが必ずしもプラスになるわけではないのだと思いました。2つ目は、ジブリは子供のためのものだと思っていたからです。確かに、ストーリーの背景に迫ってみると、奥が深く、多くのことを知ることができました。また、「紅の豚」が大人のためにアニメであるといえる一番の理由は、アニメが伝えるメッセージにあると思います。先生は、その「紅の豚」が伝えるメッセージを「生きること」、「信じること」、「希望」だとおっしゃっていました。
また、今回の公演を通して一番印象に残っている言葉があります。それは「人間は過去に向かって成長する」という言葉です。人間は年を重ねるにつれ、過去をしり、そして成長していく。先生はこの言葉について丁寧に説明してくださったのですが、私にはまだ理解しきれていません。私は、人間が進んでいく先にあるものは未来だと思っていました。しかし先生の言葉はそんな単純なものではなく、もっと深い意味があったのだと思います。きちんと理解するためには、まだまだこの言葉の意味を自分で考えていく必要があると思いました。
今回の講演の後、「紅の豚」を見ていなかったことをとても後悔しました。この講演での先生のお話を踏まえながら、見てみたいと思います。そして、「紅の豚」の新たな捉え方やメッセージも見つけていきたいと思います。また、先生がおっしゃっていた「レッド・バロン」や「ブルーマックス」もぜひ見てみたいです。

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中島拓也
2012/5/31


「紅の豚」井上先生の講演会に参加して



講演を終えて、考えた事は主に3つです。

はじめに、この講演会の中で井上先生はいくつかとても考えさせられることを述べられていました。例えば「普通という概念はあるけれども、普通というものは実際に無い」と先生は述べられていました。その通りだと思います。日頃よく考えていたことを、言葉でまとめられていて少しびっくりしました。自分が何を見て「普通」という概念を作り出したのかが不思議に思えました。
次にアニメ芸術についてです、今まで、「アニメ」というだけで無意識のうちに避けてきた気がしますが、それはもったいないことなのかもしれません。例えば、この映画は時代背景を知ってれば知っている程深く楽しむ事が可能だという映画だそうです。宮崎駿は「芸術はまやかし、ぼかすもの」と言ったそうです。「感覚に訴えるけれど精神に至るメッセージ」という言葉にも考えさせられてしまいました。この映画を、映画が伝えようとしていたこと、表現しようとしていた事を意識して見てみたいと思います。「たかがアニメ、されどアニメ」を忘れずに見てみたいと思います。
そして、国家や国境や制度についてですが、人口的なものなのだから、という考え方は今までの僕には無かったものです。色々な視点から物事をみることの重要さを改めて考えさせられました。
またこのような機会がるのなら、是非参加したいと思います。

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(6月5日追記)

曾根田あかり

第5回MULC講演会 紅の豚について

私は紅の豚という作品を観たことがなかったので正直何を学べるのかと思っていました。しかし、逆に様々なことが聞けて作品に対しての興味がわいてきました。歴史的背景や登場人物にこめられている意味などを知って、とても奥が深い作品なのだと感じました。
この作品は1919~1939年の第一次世界大戦と第二次世界大戦の間の話で、その前半の10年半が舞台となっています。つまり第一次世界大戦が終わった時代です。主人公のポルコは賞金稼ぎとして出てきますが、かつてはイタリアのエースで、当時でいう「エース」とは、敵の戦闘機をフランスでは5機以上、ドイツでは10機以上を攻撃し墜落させた兵士に与えられた称号でありました。
なぜ主人公が豚なのか、という点は、この話を作った宮崎駿は飛行機と豚マニアであったことから自分の趣味を反映し主人公を豚にした、というのと、ポルコはエースであったため国に買われることを拒否し、人間をおりて豚になった、ということです。そして、井上先生がおっしゃっていた「名作の長編の作品には異形の主人公が必要」という言葉にあてはまっているように、この作品には今もファンが多いようです。それも、日本だけでなく英語、イタリア語、中国語、フランス語など他10カ国の言語で翻訳され、世界中でも人気の映画なのです。
井上先生は、この作品は疲れ果てた中年男性が観る映画だとおっしゃっていました。また、宮崎駿はこの作品を作るにあたって、「疲れて脳細胞が豆腐になった中年男のためのマンガ映画にしたい」と言っていたようです。講演会のなかでこの作品の映像が少し流されていましたが、一つ一つのシーンの描写が美しく、ただのアニメーション映画ではないと感じたところがあったのでやはり、大人向けのアニメ映画なのだと思いました。ですが、この作品はもともとJALの飛行機内で流す用の映画としてつくられたものらしいです。
背景知識など色々なことを知ってから、この映画を観るのが楽しみになりました、また、講演会のなかで紹介された「Red Baron」などお勧めしていただいた映画も観てみたいと思いました。
 
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第5回MULC講演会レポート

1年 大平桃子

<宮崎駿監督、紅の豚(Porco Rosso)>
・中年のくたびれたサラリーマンが見るような、大人のためのアニメと言われている。
・もともとは漫画で、原作は『飛行船時代(1990)』漫画→映像の絵コンテ→アニメ となった。
・本来、JALの国内便で上映される作品として構想された。


<アニメ芸術をどう見るか>
・芸術は感覚に訴えるけど、精神に至るメッセージを発信する
・芸術作品はメディア(媒体)を通して架空(宮崎の言葉では“まやかし”)で、多義的な表象=representationを提供し、現実の体験を与える
 →“まやかし”だが、与える印象はリアルなので、視聴者に深く考えさせる。


<一本のアニメが何を語るか>
Ex.「紅って共産主義のこと?」(日本で赤は共産主義だから)
→もしかしたら作品に隠された作者の意図や背景があるかもしれない。


<Antoine de saint-Exupery(アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ)>
→宮崎が愛し、影響を受けた作家。仏人のパイロットであり作家でもある。郵便飛行の経験を元に「人間の土地」「星の王子さま」「夜間飛行」などの作品を作った。
*なぜ宮崎は彼が好きなのか?
1.困難に立ち向かう勇気
2.自己犠牲をいとわぬ他者への愛
3.人間の絆の重視
4.人類の能力への信頼


<紅の豚 は一見すると冒険とロマンスの快活なアニメ!>
1. 美しい映像描写
2. 異形の豚が主人公(異化作用)
3. ヨーロッパ戦間期不安定な歴史背景
4. 飛行船の歴史
5. 強い女性たち→ジーナとフィオ
6. 台詞の楽しさ、上質のユーモア
*映画の中で皆トレンチコートを着ている→第二次世界大戦はトレッチ(塹壕)の時代
*豚が人間の姿に戻るのは、人間を信頼したことを意味する


<作品背景>
ヨーロッパが最も不安定だった第一次と第二次世界大戦の間(1919~1939)、とりわけ前半の10年が時代背景。
*第一次世界大戦(1914~1918)は、独・墺・伊 の(三国同盟)と、英・仏・露(三国協商)との対立を背景として起こった世界的規模の大戦争。ヴェルサイユ条約で協和。第一次世界大戦の結果、ヨーロッパの貴族社会が終わった。民衆が出てきて、フランスでは人民戦線と呼ばれる政権のもと、社会主義的な政策がとられた。
芸術はたった一つの解答じゃない。複数ある。
物語はおよそ第一次世界大戦後1929~30年と推定され、これはイタリア・ドイツのファシズム台頭の時代である。
 →時代背景を映している。世界のだれがリーダーになるか、という変わり目をこの作品の時代に合わせて作っている。


<監視カメラとファシズムについて>
・私たちは監視社会にいる。大切なのは個人の自由と公共の自由のバランスをどこでとるか。
・取り締まりがきつくなる→ファシズム
やりすぎてはいけないが、ある程度の制御は必要。


<日本のインテリについて>
日本のインテリの条件は外国のことをよく知っていることだ。西洋の知識を伝える役割として重要だが、それだけではよくない。これからは、我々にとって何が必要か考え、解決していくインテリが必要だ。そのためにも物事を日本語で書き、読むことが大切である。
 
 
<日本人について>
 日本人は宗教に関して寛容である。また、合理的である上、相手の感情を尊重しながら自分の意見を言うことができる。これは日本人の良いところで、世界のためになくてはならない存在である。
 しかし、同調性があり、あまり本音を言わない傾向にあるので、もっと議論上手になるべきである。この点で日本は、言いたいことを言うアメリカを見習うべきだといえる。

<日本の国家について>
・国家=人が作ったもの
・自然=いわゆる神であり人間を超えるもの
 国家は自然じゃない。いつもあるものなので慣れて自然だと思いがちだが、国家や制度など人間の作ったものは変えられる。これからは国家ではなく、新しい社会をつくるために新たな人間の集団のあり方を考えることが大切だ。私たちには、どうやって日本を住みやすい国にするか、考える余地がある。


~感想~
 紅の豚をまともに見たことがないので、今度見てみたいと思います。アニメには作者の意図や、その時代の歴史的背景が隠れていることを知り、興味深いと思いました。また、今回の講演ではアニメの話から、民主主義や国家の話にまで発展したのでとても勉強になりましたし、民主主義について勉強したいと思いました。井上さんが講演の中で、「若さは悩みかもしれないけど素晴らしい財産だ。可能性を持っている。ただし、日本で一番の英語使いになる、くらいの気持ちで人より努力しなさい。」と仰っていて、その言葉が心に残っています。時間を味方につけてこつこつと、でもいつも全力で、努力しよう、と改めて思いました。

【出演】7月15日(日) 「第2回江戸の一日」 出演します。 [活動紹介]

みなさん、こんにちは。
翔 慎之介です。

今年の3月に、江戸文化、着物文化を広める活動をしている江戸笑店という一般社団法人に演者・講師として登録しました。

その江戸笑店さんから出演の依頼があり、そのイベントの告知です。
依頼という形で演じるのは初なので気合入れてがんばります。
まだ、詳細は決まっていませんが、大学生の現代邦楽奏者グループとコラボレーションする形になります。
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「第2回江戸の一日」
今回のテーマは「江戸×未来×宇宙」

【日時】
2012年7月15日(日)

16:30開場 17:00開演~フィナーレ21:00

【会場】
〒130-0001 東京都墨田区吾妻橋1-23-1

スーパードライホール 4F

東京メトロ銀座線「浅草駅」4、5番出口より徒歩5分

都営地下鉄浅草線「浅草駅」A5番出口より徒歩10分

「本所吾妻橋駅」A3出口より徒歩6分

東武線「浅草駅」より徒歩6分

【参加費】

当日2,000円 事前予約1,500円

※小学生以下のお子様は500円

※浴衣or着物着用での来場で特典あり

【定員】

200名様

※事前予約で定員になった場合、当日入場ができない事があります

【出演者】

■善養寺ススム(江戸人文研究家)
http://at8.co.jp/

■楓明堂(殺陣集団)

■都遊亭今葉(落語家)

■ZU-nA(ヒューマンビートボクサー)
http://zuna.web.fc2.com/

■杵音(邦楽奏者)

■翔 慎之介(日本舞踊家)

【主催】

一般社団法人江戸笑店
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前回は120名程の参加があったそうです。
興味がある方はイベントページで予約をしてください。

http://www.edoshouten.or.jp/index.php/ibento/353-edonoichinichi02.html

フライヤーも添付しておきます。

よろしくお願いします。

翔 慎之介

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優くん
素敵なお知らせありがとう!!
しかもあのアサヒビールでやるなんて!!

ぜひ親子で参加したいと思います!!笑

山本 みき

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なんか面白そうだな!!
それだけ笑 

小沼

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みきてぃ、返事ありがとう!!
あの場所は、浅草行ったことある人なら1度は目にしたことあるよね。

ありがとう!!
すべてが初めてだからがんばります!

野口

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hello たけ!!

もし時間があれば観に来て~



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(Temporary Closing) English Cafe 6/6 [活動紹介]

Hello, everyone.
It's Yu.

As I informed last week, I will close Cafe temporarily this week.
I couldn't make a room reservation due to school reason.

But, I will restart from 6/13 so don't worry.

If you have any ideas for Cafe, please let me know.

Best.

Yu

6月2日 土曜日勉強会 [活動紹介]

通翻課程のみなさん
志村です。

今日勉強会に参加してくださった方々、ありがとうございます!
初めて自分で勉強会を企画したので、至らないところもたくさんあったと思いますが、
楽しんでいただけたら幸いです。

以下、今日の通訳練習で使った題材のリンクを貼っておきます。
今日勉強会に参加できなかった人もぜひチェックしてみてください。

小学校での英語教育義務化に向けて
http://www.alc.co.jp/eng/hontsu/ima/121.html

震災で注目された「AC」のCM
http://www.alc.co.jp/eng/hontsu/ima/148.html

きゃりーぱみゅぱみゅ―自由で個性的な女性アーティスト
http://www.alc.co.jp/eng/hontsu/ima/163.html

ではよい週末を!

志村明純

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志村先輩
通訳翻訳課程の皆さん

とても充実した内容の学習会でした!ありがとうございます。
30秒の日本語スピーチをメモなしで英語に訳すのは面白かったですね。難しい内容でなければ、この程度の長さのものは下手にメモをとるより暗記した方が通訳しやすいかも、と思いました。メモを取らないことで、より話の内容を理解することに集中するので、”メッセージを再表現する”ための良いトレーニングになると思います(^^)

 一年 大平桃子

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【要約】マイケル・サンデル特別講義 要約 [活動紹介]

みなさん、こんばんは。
野口です。
夜分遅くに失礼いたします。

今日(昨日)サンデル教授の特別講義を観にいきました。
参加者は5000人と大規模でしたが非常に興味深い内容でした。
後ろのほうだったというのもあるのか手を挙げてもさされませんでした。

今回の講義内容を簡単に要約したので添付します。(ほとんど箇条書きですが。。)
抽選に外れてしまって参加できなかった方、参加したが内容を再確認したい方、ぜひご利用ください。

途中同通に集中していてメモをとってない箇所、内容が意味不明な箇所もありますがご了承ください。

よろしくお願いします。

野口

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マイケル・サンデル特別講義
ここから、はじまる 民主主義の逆襲
[What should be the role of money and markets in our lives?]
講義要約
①今回の講演のテーマ
  今日の民主主義社会が直面している最大の倫理的問いについて議論をする。メインとなる
テーマは「私たちの人生において、お金と市場の役割はどのようなものであるべきか?」である。お
金と市場の話を軸にし議論は展開された。2部構成で各部1時間半ほどの講義であった。
②導入
  この世の中にはお金で買えるもの、手に入れられるものはたくさんあるが、お金で買えないもの
もある。
  
  ★教授による例
   *カリフォルニアの刑務所は金額次第で部屋の質を変えることができる。
   *教授は大の野球好き。幼少期は試合を見に行き、選手からサインを集めることが趣味で
あった。それはお金では買えない、「記念・大切な思い出」である。しかし、今日サインのあり方も変
わった。選手のサインの売買がビジネスとなる世界となっている。(サイン入りバット、ボールな
ど。。)本当にそれで良いのか・・?
1部
③質問1(命名権について)
  「もし自分(あなた)がある都市の代表(市議会議員・知事etc..)であるとする。市は経済的に厳し
い状態にあり、立て直すためにはお金が必要である。そのとき、ある有名企業から多額のお金と引
き換えに市の名前をその企業の名前に変えてほしいという話が舞い込んできた。お金と引き換え
に市の名前を変えることに賛成か反対か?」
  
  ★教授と聴衆の声
   *都市名を自分の名前にお置き換えた場合はどうするか?お金のために名前を変えるか?
   *名前を変えてしまうとその市が築いてきた伝統を壊してしまうのでは?
   *その都市で生まれ育った人のアイデンティティーはどうなるの?
  ★市場のお金をどのように扱うべきか?
   *お金の使われ方によって、価値の中心が変わってしまう。
   *友達はお金では買えない。
 
  ★結婚式の祝辞がオンラインで買えてしまう世の中?!
   *祝辞を作る人が苦手な人のために、それをネット上で買えるサイトがあるという
     1回$149
   *自身の結婚式で友人に頼んだスピーチがネットで買ったものだと知ったら?
   ⇒友人:家族:愛情という長年築いたものをお金で買うことはできない。買ったとしてもその価
値というものを下げてしまう。
④質問2(2パターンのダフ屋)
  「コンサートのチケットを不当に売るダフ屋」
  「北京のある病院で、数が限られている診察の予約券を購入するために朝早くから並ぶ患者に
その予約券を売りつけるダフ屋」
  みなさんなら、どちらに賛成・反対ですか?あるいは両方ともに賛成・反対ですか?
  ★教授と聴衆の声
   *需要側と供給側の意見の一致が大切
   *生きる権利が問題なのでは?(コンサートのチケットがなくても死ぬわけではない)
   *お金があるから人はがんばることができる。
   *人権と尊厳
⑤質問3(大学の経営者として・・)
  「みなさんが有名大学の経営者であるとする。入学希望者がたくさんいる状態だ。今年度入学
者のうち90%は入試による入学者であり、残りの10%は学校に多額の寄付金を支払ってくれる学
生をとるとする。それは入試をする学生にも公表する。」 この方針に賛成か反対か?
  ★教授と聴衆の声
   *大変な入試を突破している人もいるのに、お金だけで入学させるのは不公平だ。
   *逆に寄付金があれば、その余分なお金をつかって有名は教授を雇うことができる。
   *寄付金で入試に合格してもお金がなく授業料を払えない学生の補助ができる。
   *お金は夢をもたらすもの。
⑥質問4(お金は勉強のやる気UPにつながるか?)
  例:アメリカで、勉強に対するモチベーションが低い学生(おそらく小学生or中学生)に本を1
冊読んだら~ドル/テストの点数が上がったら~ドルという条件を出したらどのような結果がでるかと
いう実験が行われた。結果は州によってばらばらだった。成果が出るところもあればでないところも
あった。  
  「みなさん自身が教師あるいは親だったら、子供に勉強の楽しさを知ってもらうために、手段と
してお金を利用するか否か?」
  ★教授と聴衆の声
   *楽しさを知るための、最初のやる気としてお金を使うのはいいのでは?
   *お金=incentive という考え方  
   *サンデル教授にお金と引き換えに感謝状を書いた子供達。お金を利用してはいるが、これ
から成長して大人になったときにその感謝状の書き方を活用できるかもしれない。
   *子供にお金を渡す方法
⑦スイスでの放射性廃棄物の処分問題
  各自治体が放射性廃棄物を受け入れるか?(処理を分担する)
  ⇒50%が同意
BUT、6000ユーロの補助金が付くという条件では
  ⇒同意が20%前後まで下がってしまった  WHY?
  *お金が絡むとその行動(みなで力を合わせて解決する)に対する価値が下がってしまう
  *共通善に対する価値が下がってしまう。
  ★市場では測れない「価値」が存在する
⑧市場社会
  市場・・・社会的善・市民としての善・道徳観
  ⇒お金によって汚れることもある
  民主主義社会・資本主義社会⇒市場社会へ(欧米各国)
  ・・・日本ではまだ市場社会になってはいない。しかしその傾向はある
  ・・・お金の役割の再確認
  ★市場経済と市場社会の区別を!!
    市場経済・・・お金を手段として考える
    市場社会・・・すべてが売り買いされてしまう、お金の価値が隅々まで
            あらゆるものが商品化されてしまう
  
  ★現在の日本におけるお金の重要性は?
   これからすべきこと
    *民主主義社会に生きる市民として互いに意見を
     「何が市場の役割か?社会とは?人間関係とは?アイデンティティーとは?」
    
    *「市場」という質問を通して・・ 
     我々がどのような社会に生きたいか?を考える
2部(3.11とお金を例に民主主義を考える)
①質問1(がれきの処理)
  「東北大震災のがれき処理は国全体で分担して処理をすべき」あるいは
  「がれきがある場所で集中して処理活動すべき」のどちらか?
  ★教授と聴衆の声
   *被害がある地域だけで解決することができない。
   *分担することで放射線被害が拡散するのでは?
   *放射線の線量はそこまで危惧することではない(新聞・メディアによると)
    ⇒メディアの信頼性は?
②質問2(原発の再稼動)
  「原発の再稼動に賛成か反対か?」
  ★教授と聴衆の声
   *電力不足にどう対応できるか?(節電のため、深夜の勤務を強いられている人もいる)
   *エネルギー自給率の問題
   *仮に地震が再発したら?
   *電力の効率よい使用を
   *代替エネルギーも考慮に(シェールガス)
   *核問題
  ★現実と理想の板ばさみ状態
   *国がどこまで決めるべきか?
   *どこまで国民の意見を取り入れるか?
   *安全・信頼・経済・意思決定
③質問3(東京電力による電気料金値上げ)
  「電気料金値上げに賛成か反対か?」
  ★教授と聴衆の声
   *TEPCOのCSR(企業の社会的責任)が問題
   *電気の使用者なら当然
   *太陽光発電の推奨(国の補助金を使い・・)
④質問4(危機的状況時(大地震・放射能)の情報収集)
  「危機的状態に陥ったとき、政府とブログ・Twitterのようなソーシャルネットワークのどちらを信
頼するか?」
  ★教授と聴衆の声
   *迅速な情報を求めるにはソーシャルネットワークを使い情報を収集。そしてそれを分析する
   *政府とTEPCOには利害関係があり、当局がだす情報を鵜呑みにはできない
   *発言に対しての責任感が違う(ブログ・Twitterで情報を流すには絶対的なリーダーが必要)
   *信頼できる政府にするには若者の政治参加が不可欠
⑤質問5(原発事故)とまとめ
  「原子力発電所の事故は地震・津波によって引き起こされたので不可避であった」あるいは
  「事故は政府と東京電力の癒着が原因」のどっちか?
  ★教授と聴衆の声
   *何かを誰かのせいにするべきではない?誰かのせいにするのであればそれを言うだけの
能力をもっているべきだ
   *偶然は起こらない。誰かがある行動を起こして起こる結果なのだから・・・
   *危険がない状態は無いに近い。事前に危機的状況を推測すべきであったのでは。。。
  ★国民が声をあげることが大切だが実際は難しい
  ⇒しかし小さい声が大きな行動にかわる。
   *アラブの春のように「日本の春」は到来するのか?
  ★現代の民主主義社会を生きるために日本人がするべきこととは・・・
   *個々人が主張・発言し、この世の中を変えるという意識をもつこと
   ⇒日本の新たな始まりになるかもしれない
   ⇒日本の春とまではいかないまでも「小春日和」が到来する可能性は十分にあり得る。そのた
めに国民同士の議論を継続していかなければならない。
   
****************

柴原先生
通翻課程の皆さん

こんばんは。
お疲れ様です。
3年の坂巻です。

昨日のマイケルサンデル先生の特別講義の感想を添付いたします。

とても楽しかったです!
サンデル先生特有のあのinteractiveな講義でした。
また機会があれば参加したいと思います。

坂巻亜依

***

マイケル・サンデル教授 特別講義 感想 
坂巻亜依

「ここから、始まる 民主主義の逆襲」

1. 講義全体の感想
   まず、講義全体の感想ですが、本当に楽しかったです。ハーバード白熱教室そのままの、参加者が積極的に発言していく方式にとても感動しました。また、内容も考えさせられるものばかりで、聞いているだけでもかなり頭を使いました。プログラムの表裏、赤と白の面を使って、サンデル先生の質問に全員が意思表示するのですが、難しい質問に対しても考える暇なくどんどん討論が始まってしまうので、追いつくのに必死でした。
今回参加していて、一番大事だと感じた点は、やはりしっかりした自分の意見を持つことです。例えば、原発には賛成か反対かと聞かれたときに、パッと「自分は○○です。なぜなら~だからです。」というような強い意見を論理立てて言うことがとても重要で、相手との議論のためには必要であると感じました。私はどちらかというと「うーん、~は…で、××は△△だから、そう考えると○○かなー。」というように、あいまいで、最後まで聞かないと分からず、かといって意見もはっきりしない発言しかできません。昨年のMedia Englishのエッセイの際も、強い意見に対して論理的なサポートで討論をしていくエッセイを書きましたが、やはりこういったオーラルな対話でも求められることであると実感しました。強い意見を持ち、自分の考えをはっきりと発言するためには、日々色々な物事について深く考え、それに対して自分はどのように思うのか、自分の意見は何なのか示していくことが大事であると感じました。3年生になって、Media Englishの授業がなくなったために、いかに自分が最近そういったことをしていなかったかと、深く反省しました。

次に、内容についてですが、今回のテーマはお金や市場についてということで、「経済?難しそう…」と思っていましたが、サンデル先生は身近な生活の中での「お金と市場の役割」、つまり「お金が関わるべきもの」「市場が関わるべきもの」についてお話しをしてくださいました。先生によれば、日本は欧米ほど「市場社会(market society)」は進んでないそうですが、やはり何でもかんでもお金で、ビジネスに、というのは私もどうかと思います。お金では買えない価値があるなどといいますが、まさにその通りで、人々の気持ち、関係、責任やidentityなどは市場では測れない価値を持っていると思います。先生の話で印象的だったのは、スイスで、放射性廃棄物の処理をある自治体にお願いしたところ、51%の住民が賛成したのに、政府が住民一人当たり6000ユーロ支払うといったところ、賛成したのは25%に下がったという話です。単純に考えればお金を与えられたほうが支持率は上がりそうですが、人々の心理はそう単純なものではなく、「助けようという気持ち」「共通善のための行為」「public responsibility」などには、お金で換算できるものはなく、複雑な要素が絡み合っていると分かりました。私たちは、今後もそういったことを大切にして、すべてをお金や市場で片付けるのではなく、考えていかなければいけないことがたくさんあると実感しました。

2. 同時通訳について
   最後に、今回の講演では通訳者の方が同時通訳をなさっていたので、そのことについて書きたいと思います。いうまでもなく、すごいな、と感じました。間近で見ていて、やはり通訳にはさまざまな要素が必要であることを目の前で実感しました。語学力はもちろんですが、莫大な知識量、また今回は、3時間にも及ぶ講演を2人の方が交代でやっていましたが、集中力を切らさず訳出を続けるのは並大抵のことではないと思います。また、今回の講演では、英語が話せる聴衆はもちろんたくさんいましたが、通訳者の日本語だけが頼りの人もいたと思います。そういった人たちにとって通訳者が果たす役割・責任は実に大きなものであると感じました。通訳者である以上そういった責任はたった一人で背負い込まなければならならないので、やはり通訳という仕事は肉体的にも精神的にもタフなものであると思います。しかしながら、その様な辛さは見せず(プロなので当たり前のことなのでしょうが)、落ち着いた、見事な通訳をなさっていた姿に感動しました。やはり実際に通訳をされている姿を見ると、色々なことを感じるので、その場にいれてよかったと思います。

Power of Japan Project [活動紹介]

こんにちは、高木です。

報告が遅れてしまい申し訳ないですが、先週の幕チャリでのたくさんのご協力本当にありがとうございました。

活動報告書はまだ作成中ですが簡単な報告だけさせてもらいます。

今回、幕チャリにおいて237,500円の資金を投入しました。売り上げが172枚でしたので258,000円です。

1枚950円の単価でしたので収益が550円×172枚=94,600円となり寄付金として頂いた5,000円と合わせて99,600円がPower of Japanのいわき市支援プロジェクトに使われます。

繰り返しますが本当にご協力ありがとうございました。

相次ぐ困難や失敗の度に皆さんに支えられていることを実感しましたし、長かったようであっという間の夢のような半年でした。

Power of Japanにお金を委託して報告書も完成しましたらまた改めて連絡します。

それでは!

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高木君

故スティーブ・ジョブズは、Real artists ship(真の芸術家は、出荷する)と語りました。要は「結果を出してナンボ」ということでしょう。

今回のプロジェクトで、見事な結果を出されたことに、心から敬意を表します。本当によく頑張りました。

「こんなことをやってみたい」という思いが、これだけの義援金につながったのは、本当に素晴らしいですね。

どんなに大きなプロジェクトでも、一番最初は誰かの頭の中に生まれた、小さな灯から始まります。

その灯を守り育て、これからもみんなで盛り立てて行けると良いですね。

本当にお疲れ様&これからもがんばりましょう!

柴原 智幸

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小沼です。ぶっちの文章は僕の気持ちそのままです。

繰り返しますが本当にご協力ありがとうございました。相次ぐ困難や失敗の度に皆さんに支えられていることを実感しましたし長かったようであっという間の夢のような半年でした。

本当に夢のような時間でした。成績は下がりましたが、関係ない。

先生がブログに書いていたことと講演者の木山さんがブログに書いていたことが重なるので紹介します。

<引用ここから>

 JENの東北支援は石巻市を中心に実施している。たった一つの市なので、とても小さな地域に限定しているように思われるかもしれないが、どうしてこれが、宮城県第二の都市。だが、本当に驚くのは、その多様さだ。海、丘、山林、平地と多様な地形に、多様な産業が展開し、被災状況も多様だ。その一部に牡鹿半島がある。石巻市全体の人口からみれば、約30分の1であるのだが、牡鹿半島にある33の浜は、それぞれに個性豊かな浜となっている。

 状況が多様であれば、復興も多様にならざるを得ない。各浜にあるコミュニティの意思を尊重し、そこにある資源を活かして復興の計画を立てていかなければ、復興が進んでも人々は幸せと感じられないだろう。同時に、現実的に考えれば、石巻の30分の1でさえ33通りの取り組みが必要だと仮定したら、東北全体では、気の遠くなる様な数の取り組みをしなければならなくなる。そんなことが本当に可能なのか、と思いそうな時、アメリカの大学生たちから声をかけられた。

 アメリカに留学していた一人の学生が、ある日、東日本大震災の被災者支援をしたいと考えた。イベントをしようという彼の話に賛同した友人が、これを企画書にまとめてニューヨークに遊びに行った。同じ頃、別の大学でも一人の留学生が、東日本支援のためにTシャツを販売した利益を寄付することを思いつく。彼もこれを企画書にまとめて、たまたまニューヨークに遊びに行った。この二人が友人を介してニューヨークで知り合い、企画書の交換をしたところからイベントが本格化した。結局、12の大学を巻き込んでTシャツを販売し、5つの大学で講演会を実施する、という大イベントに発展したのだという。この講演者の一人として招かれたので、行かせてもらって驚いた。どの大学でも推進する学生が皆とても熱心で、聴衆も真剣そのものだったからだ。4泊7日で5か所で講演するという強行軍だったが、皆さんの熱さにずっと感動し続けていた。彼らは、我々が帰国してからもTシャツを販売し続け、寄付額を増大させ続けている。

 初めは一人のアイデアが、周りをどんどん巻き込んで新しいことを起こしていく。これは、支援の現場でも同じだ。千里の道も一歩から。一人の力は小さいけれど、みんなの力はとてつもなく大きい。どんなことだって起こせるだろう。ただ、みんなの力は、最初はどこにも存在しない。一人の力がみんなの力を作っていくのだ。自分が最初の一人であるかどうかも、問題ではない。同じ目的を持った人たちとは、必ず出会えるからだ。一歩を踏み出し、語り、巻き込む。その繰り返しが大きなうねりとなり、世界を変えていく。一人が一歩を踏み出した時、既に世界は少しだけ変わっている。

<引用ここまで>

最初の一歩を踏み出すのは大変だけど、一歩踏み出し、周りを見渡せば仲間がいるので頑張りましょう!!

ちなみに記事に書いてある通り、本当にたまたまNYにいって、たまたま友達にあって、たまたま友達の友人を紹介してもらって、たまたま企画書をお互い持ってたんです。
偶然ってすごいです!!

小沼

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小沼君

「ゼロを1にする」のは、本当に大変なことですよね。でも、そのプロセスで学べることは計り知れなかったのではないでしょうか。

そして「ゼロを1にする」ほどではありませんが、「1を2以上にしていく」こともまた、エネルギーが必要なことです。そのプロセスには、私を含め通翻課程の面々をはじめ、多くの人が関われたし、やはりそこで「気づき」や「学び」があったと思うんです。

肝心なのは、そういうプロセスを「ただ何となく眺めているだけの人」にならないこと、つまり、「様々な動きに積極的にコミットして行く」「自分の人生のイニシアチブを自分で取る」ことだと思うんですよ。

もちろん、「自分の主義に反するので、関わらない」というのも、受け身ではない、積極的な行動に入ります。「えー、何か分かんないけどー、どーでもいーかなー。何かみんな、やたら気合入ってるけど、ご苦労さんって感じ。私は面倒くさいから、別にいいやー」みたいな態度がまずいと言っているんですね。

bystanderにならない。そこですよ、大事なのは。特に通翻課程において「観察モード」に入るのはご法度です。

気負う必要はないのですが、楽しく、しかし「熱く」やって行きましょう。ま、私の場合「熱く」を通り越して「暑苦しい」という苦言を頂戴することが多いのですが、そこはある程度大目に見ていただければ。

柴原 智幸

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ちょっとしたご報告 [活動紹介]

柴原先生
通翻課程の皆さん

土曜日に、さえ、ももこ、ゆうくんと読売新聞に行きました。

ゲーム形式の時事英語の単語テストで、優勝した方に、フリートークの時間にインタビューをしに行きました。そしたら、偶然、柴原先生の講演に3度出席したことがある方でした!! (柴原先生!ちなみに、ISSにいらっしゃったらしく、アサイさんという方です。先生によろしくお伝えくださいとのことでした。)柴原先生に普段教わっていることがどんなにうらやましいことかとおっしゃっておりました。

ちなみにその方は、中学校の教員なのですが、毎朝5時半に起きてデイリーヨミウリの時事英語紹介記事を読み、勉強しているそうです。ご存知かと思いますが、小中高の教員は本当に日々忙しいです。生徒に教えるだけではなく、教員同士や保護者との話し合いもあります。事務業も本当に大変で、夜は疲れて寝てしまうから、朝早起きしているとおっしゃっていました。忙しい方ほど、勉強を習慣づけていらっしゃるのだということを学びました。

その他、デイリーヨミウリの編集現場を見学できただけでなく、講座も非常にためになりました。改めてレポートで共有致しますので、しばしお待ちを!

話は全く変わりますが、今日は地元浅草で三社祭でした。今年は例年以上に盛り上がっていたと思います。いよいよ金環日食まであと少しですね。

翌日にはスカイツリーもついに開業します。街がどんどん変わっていくのを感じます。

また1週間が始まるわけですが、皆さん頑張りましょう!!

3年 山本 みき

国際親善サッカー大会通訳 [活動紹介]

みなさんこんばんは。2年の貝瀬絵理です。

今日は陽香と国際親善サッカー大会のドイツ大使館の方の通訳をしました。

ドイツ大使館の方の中には英語を話せない方もいたので、通訳をする時は英語を話せる方が英語からドイツ語に訳して、リレー通訳をするという感じでした。

今回の通訳を通して、正確にそして分かりやすく情報を伝えることの大切さを改めて実感しました。

隣で陽香の訳出を聞いていて、「こういう風に言えばいいのか!」「分かりやすいなぁ!」と勉強になりました。私はすぐに言葉が出なかったり、早く訳さなきゃと思うあまり分かりやすく伝えるということを忘れていたと思います。

これからは、英語をもっと口にすることで自分で使える英語を増やしていきたいと思います。そしてどのように言ったら相手により正確に分かりやすく伝わるかを考えながら通訳していきたいと思います。

まとまりのない文章ですいません。
皆さんお疲れ様でした。

通翻課程 土曜日勉強会(5月12日) [活動紹介]

昨日の勉強会は、まず小野尾君の「インプットとアウトプット」の話から始まりました。私も後を受けて補足をしています。

その後昼食、そのあとは3月の合宿の様子をまとめたDVDの上映がありました。私自身は所要により勉強会そのものには顔を出せず、1時間ほどしてから質問に回答だけしました。

1年生も順調に馴染んでいるようで何よりです。今週は言語学概論の試験だって?頑張って!

柴原 智幸

以下、勉強会の様子を撮った写真を並べます。

DSC02357blog.jpgDSC02358blog.jpgDSC02359blog.jpgDSC02360blog.jpgDSC02361blog.jpgDSC02363blog.jpgDSC02365blog.jpgDSC02366blog.jpgDSC02368blog.jpg

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通翻課程のみなさん

おはようございます。椿です。

昨日は勉強会お疲れ様でした。

今年度初の普通?の勉強会でしたが、個人的には通訳練習をしたり、通訳練習を通じて一年生とコミュニケーションが取れたり、自分の読みたい本を選んだりと、とても楽しかったです。

また、小野尾先輩と柴原先生の「アウトプットを意識したインプットが大切」というお話は、今後何かを学んでいく上でとても参考になり、大切だなと改めて感じました。

そして、このお話を聞いて、新たに気付いたことがあります。

それは、「学校はまさにアウトプットする場」だということです。

小野尾先輩がおっしゃっていたように、アウトプットをするためにはまず、「アウトプットすることを意識したインプット」が必要です。そして、インプットを確実にするために、もしくはインプットが出来ているかを試すためには、アウトプットして試すことが必要です。そうすれば、「この間この単語を覚えたばっかりなのに出てこなかった」や、「この間読んだ本の内容や要点についてうまく説明できなかった」など、自分がどこまでインプット出来ているのか、インプットのレベルを把握することが出来ます。また、それによって今後の改善点なども見つけることが出来ると思います。このような点で、ある意味、インプットとアウトプットは切っても切り離せない関係だと思います。

そして、インプットするためのアウトプットをする場が、まさに昨日のような勉強会や読書会、通翻の活動ではないかと思うのです。

もちろん、メーリスを通じてこのように自分の意見を述べることも出来ますが、学校で直接人に話したりシェアしたりすることで、インプット、アウトプット、さらに話す練習にもなるのではないかと思います。それを継続、実践していけば、自然と話す力も磨くことが出来るはずです。なので、今後はメーリスだけでなく、勉強会や読書会など、学校でのアウトプットも大切にしていきたいと思います。

思ったことをそのまま書いたので、ロジックが変だったり考えが浅かったりするかもしれませんがそこはすみません。

では、風邪など体調を崩している人が多いので、今日はしっかり休んでまた明日から頑張りましょう!

椿 花緒里

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Operation 330 [活動紹介]

研究費で買った岩波ジュニア新書を読みはじめたい。ただ、実際に届いているのは330冊ほどなので、毎日1冊ずつ読んでも、ほぼ1年かかる計算になる。

そこで、通翻課程の面々に、好きな本を5冊借りてもらい、1週間に1冊ずつブックレポートをMLに流してもらうことにした。それを読んで面白そうと思った人が借りて読み、さらにレポートを書く、という寸法だ。

一週間に30冊ほどのペースで行けば、通翻課程全体で11週間、すなわち3か月弱で330冊を読みつくせるという皮算用になる。

土曜日1限のゼミに参加している3年生がまず選び、引き続き土曜日の勉強会に来た1年生、および上級生が本を選ぶことにした。

<量が量だけに、研究室からすぐ近くの階段教室まで運ぶだけでも一苦労。でも、本を選ぶのは楽しいひと時のようでした>
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<真剣な表情です>
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<ずらっと並ぶと壮観ですね>
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<続々と本に群がる通翻生>
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<読んだらしっかりアウトプット。頑張りましょう!>
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<好きで選んだ本なので、待ちきれずに読みだす通翻生も多数>
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というわけで、状況開始!諸君の健闘を祈る。

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